シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」 作:久保サカナ
スパロボY発売おめでとうございます(超⭐︎今⭐︎更)
相変わらずマサキが便利に使われ過ぎて笑えますね。
今回はキャラ崩壊注意!
「ライバル×先天性女体化主人公は好きかい?」
「うん、大好きSA!」
いつからだっただろう、自分は翠色が好きだと気づいた。
ラ・ギアスでは翠色は風の精霊サイフィスを表す神聖な色である、顔もろくに会わせた事もない父親が嫌々つけた家庭教師がそう言っていたのだ。
王族の行事で訪れた神殿の風の精霊サイフィス像の美しさに見惚れたのもその頃であった、あの時感じた気持ちはデジャヴだったと今なら理解出来る。
「地上人との混血のくせに!」そう呼ばれて蔑まれていた自分を見下すのではなく見守ってくれている、そう感じたからだ。
本で見た神鳥ディシュナスが好きだった、神鳥ディシュナスだけではなく鳥のどこまでも自由に空を舞うところに魅了された。
使い魔(ファミリア)を造るならば鳥が良い………1番の願いはいつも叶わない癖にこういう些細な願いは叶うのが人生の無情さを表していると思う。
今思えば自分の人生は砂漠を1人で彷徨うがものだっただろう、昼は灼熱の太陽が己を焦がし、夜は寒すぎる風に身を震わせ、唯一の味方だった母に裏切られてからずっと己の中に巣食うドス黒い邪悪に貪られて生きて来た。
時々あるオアシス………フェイルやセニアやモニカのような善き従兄弟達、父親の様に導いてくれたビアン博士、いつかは追い着いてみせると言ってくれたエリック博士………良き出会いが自分の当て所ない旅路を休めてくれた。
何故当て所ない旅路を続けなくてはいけないのか、何故一番欲しいモノは手に入らないのか、何故邪悪に貪られねばならないのか。
あの日、あなたに出会うまでは理解出来なかった。
地上に出て初めての冬、寒さ避けのコートを身に纏い生活に必要な最低限の買い物を急ぎ足で済ませた私はふと、何か呼ばれた気がしたのだ。
繁華街から一本通りを過ぎれば寒空の下では誰もいない裏通り、あなたはボロボロになって倒れ込んでいた。
もしも、あのまま通り過ぎていれば………あなたを見捨てていればこの様な思いはせずに済んだんだろうか、いや、全ては結果論だ。
私は荷物を置いてあなたを抱き上げると、思ったよりもその身体は軽かった………おそらく極限状態で戦っていたのだろう、という事には後から気がついた。
そして、私の借りている家に辿り着くとあなたはゆるゆると目を開いた、その翠色の瞳が私を写した時に確信したのだ。
「私は貴女に出会うために生きて来たのだ」と。
「私の苦しみの全てを終わらせてくれる存在こそが貴女なのだ」と。
それから、2人で暮らす様になった私達。
貴女はいつも己の料理の腕に自信満々だったけれど、出来上がる料理はどれも普通で………でも、人の温もりを忘れかけていた私を再び暖めるには充分だった。
レポートを書いている最中に寝落ちしてしまった時には必ず私の身体には毛布がかかっていて、貴女は私の寝起きを見計らいコーヒーを淹れてくれた。
殺風景だった部屋の中にも少しずつ荷物が増えて行き、貴女はサボテンの鉢植えを買って来て「このサボテン、お前に似てんぜ」とかわりと失礼なことを言って来たっけ。
それでも、2人で世話をして花が咲いた時は柄にもなく嬉しかった、貴女は何故かサングラスをして「サボテンの花が咲いている…」と呟いていたが。
私が初めて博士号を取った時は、父の様に慕うビアン博士はそれこそ自分のことの様に祝ってくれた。
しかし、家に帰ると部屋を飾りつけた貴女がケーキを用意してくれて、私の帰りが遅かったからか寝落ちしていた。
寝顔を眺めていると、まるで童女のようで、それでいて歴戦の戦士のようであり、ずっと見ていたいと感じた。
頼んだ訳でも無いのに側にいてくれて、ふとした拍子に微笑みかけてくれた貴女、そうしたら孤独だった私の心にぱっと花が咲いたようで。
貴女が何者なのかわからなかったがそれでも良かった、この奇妙で一応男女の同棲なのに色気の無い、だけど暖かい日々が続けば良いと心の底から思っていた。
たった二人で狭い家で、慎ましくも朗らかに暮らしていた。
生活があったのだ、そう、自分は心底、あの暮らしが楽しかったのだ。
だけど、ある日。
表向きは配管の老朽化によるガス漏れ事故………事実は軍が隠蔽していたエアロゲイターの偵察機の襲撃が起きて、私達が住んでいた家も壊滅の憂き目に遭ったのだ。
当時の私は出かけていて、街頭ニュースを見て慌てて家に戻った。
そして、私の目にしたモノは………
「失せろ、レビの蟲どもが。虚空斬波(こくうざんぱ)」
貴女が抜き身の剣を振るい、エアロゲイターの偵察機を次々に切り捨て…無双している姿であった。
α時空の虚憶………生身で特機を真っ二つにするような人間の集団を知っている私でも、我が目を疑った。
そして、全ての偵察機を撃墜した貴女は私に気がつくと駆け寄って来て「悪りぃな、もう一緒にはいられなくなった」と言うのだ。
どういうことですか、と問おうとすると貴女の身体がどんどん光の粒子に変わり消えて行くのが見えた。
「0時の鐘が鳴ったんだよ、お前との生活楽しかったぜ、◾️◾️◾️」
「なんですか…いきなり………嘘でしょう?」
聡明だ、天才だ、と他者が持て囃す己の頭脳が全く動かなくなり、ただ、唐突に来た別れに困惑を漏らすことしか出来ない。
貴女はこうなることは分かっていた。
貴女はこうなると決めて動いていた。
だから、こうなるのは当然だった。
縋る様に消えて行く目の前の身体に手を伸ばすと、いきなり胸ぐらを掴まれて目線を合わせられた。
「良いか!この時代にいる俺はこの時間軸に挟まれた栞の様なもの!因子が切れたから消えるしかねぇ!!」
「だけど、俺とお前の道は必ず交わる!!お前が前に進み続ける限り絶対にその先に俺はいる!!!」
「あんな洗脳くらいしか能のねぇチンケな神気取りになんか負けるな!!」
「俺の知っているお前は誰よりも凄い男だ!!俺の◾️◾️◾️◾️だ!!!」
「だから…いつか俺と………」
そこまで言い残すと貴女は光と共に消えて行った、最後の一欠片が風のように私の手をすり抜けて行く。
どうしようもなく、私は大馬鹿だ。
こんなにも想っていて。
こんなにも慕っていて。
こんなにも好いていて。
こんなにも愛していたのに。
貴女が消えて漸くこの恋情に気づいた。
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あれから数年後、世界がDCの名の下に揺れ動こうとする少し前。
目の前には神鳥ディシュナスをモデルにした白銀の魔装機神、風の精霊サイフィスに祝福されたサイバスターの姿があった。
私の望みを叶えようとしてくれたサフィーネには悪いが、やはりサイバスターには“彼”………いや、この世界では“彼女”か、がやはりふさわしい。
「ほう……これは……サイバスターじゃありませんか。まさか地上で出会えるとは思いませんでしたね」
邪悪に犯された心の底から湧き上がる歓びが口をついて出そうになるのを抑えて、「初めて出会った」という風を装う。
覚悟してくださいね?
私の“想い”はそれこそブラックホールよりも“重い”んですよ?
ハイ、というわけで「マサキ&サイフィス&サイバスター推し業火ガチ恋勢」な◾️◾️◾️・◾️◾️◾️◾️博士がエントリーしました。
これである意味でタイトル通りになりましたね。
ただ、この博士は「同担有り」です。
マサキが捕まった時はリューネ&ウェンディ&テューディと組む事を躊躇いません。
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