シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」 作:久保サカナ
実はプロローグからピクニック回まで手直ししました。
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ある日、俺たち魔装機操者達にフェイル殿下から招集がかかった。
治安局の一室に勢揃いする魔装機操者達………こうして見ると壮観だぜ、あと世界中から召喚されたから国際色豊かだ。
フェイル殿下はそんな皆の前に立つと声を上げる………シュウの霊薬が効いているのか、こうして公の場で動いても大丈夫そうだ。
「みんなに集まってもらったのは、他でもない。君達、魔装機操者の任務が、正式に憲法で制定された。それを説明しておこうと思ってな」
「任務って……なんか変わったんスか?」
「表面上は、今までと同じだよ。しかし、君達の行動はこれまで以上に自由になった。元々魔装機は、ラングランだけのためではなく、ラ・ギアス全体の平和のために製作されたものだ。だから、我々ラングラン政府は魔装機操者に対して、協力は要請するが強制はしない。特に、魔装機神操者の意志は、国家の決定よりも優先される」
「……責任重大ですね……」
フェイル殿下の説明にそう漏らすのはヤンロンだ、だが、ヤンロンはエルシーネの実質ハニトラも効かねぇくらいにはしっかりしているから大丈夫だと思うぜ。
「私達が、全て自分の意志で決定しなければならないわけですね」
俺が不安なのはテュッティの方だ、魔装機神公式はテュッティに恨みでもあんのか?ってくらい親しい人間が死ぬもんな………
フェイル殿下は「ただ、君達に対する全面的なバックアップは、以前と変わらない。補給、整備、その他の後方支援は、我がラングラン政府が責任を持って行おう」と話をまとめようとしている。
そう、ロボットモノである以上、補給に整備、後方支援はどうしても必要になるからな。
八房先生の書くOGシリーズの漫画はそういう描写ちゃんとしているよな、俺とシロクロもこう見えて地上に出た時に色々こなせるようにセニアとウェンディに空いた時間でみっちり習っているのだ。
ランドールのチートスペックは伊達じゃねぇのか、一緒に整備や調整をしてみてウェンディからは「マサキってば筋が良いわ、私の弟子になって技術局で働いて欲しいくらいよ」とお世辞ではないお褒めの言葉を貰った。
でもまぁ………俺としてはシュウ・シラカワのライバル、いや抑止力、そして巨人王を討てる様にになる為にはこれくらいの努力して結果を出さなければいけない、そう思いながら生きている、原作のマサキが悪いってわけじゃねぇがな。
ネオ・グランゾンでさえ破壊出来る敵が現在進行形で虎視眈々とラ・ギアスの滅亡を狙っている以上、出来る事は全てやっておきたいのだ。
閑話休題(サイフィス「マサキのストイックなところ、前世から愛しています」)
「好き勝勝手やれるってのは、まあ、悪い気分じゃねえけどな……」と言う俺に対してベッキーが即座に「あんたは、今までだって好き勝手にやってたじゃないのさ」とツッコミを入れて、「まったくじゃ」とマドック爺さんもそれに倣った。
「マドックさんも昔、似たような事やってたでしょ?」
「さて、何の事かのう? わしゃ、最近物忘れが激しゅうなって…」
話が脱線した俺たちに対してフェイル殿下は「コホン!」と咳払いをすると「君達が何らかの脅威に出会い、ラ・ギアスにとって災厄となり得ると判断した場合……各自の判断で、その脅威に対抗してくれ。それだけが、君達にかせされた義務だ。予言の日まで、もう一年余りしかない。君達に活躍に、期待する」と話を終わらせた。
というか、予言の魔神って邪神に支配されたシュウの駆るグランゾンのことなんだが………予言の詠み直しを上申してみるか。
するとそこにセニアが駆け込んで来ると「大変!! テロリストの残党が、バナン市で降魔弾を爆発させるって予言をして来たの!!」と悲鳴交じりの報告を挙げて来たのである。
降魔弾とは………ラ・ギアスの大昔に作られた、広域破壊兵器のことだ、精霊すら殺しちまうという点では核兵器よりも厄介だろう。
巨人信仰や特攻兵器ゼルヴォイドや生贄ロリババアといい大昔のラ・ギアス人ろくなことやってねぇな、俺も前世は5000年前の人間だが。
幸いにもここには魔装機操者達が揃っているのだ、俺たちは早速バナン市に出撃するのであった。
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そして、到着したバナン市であったが………着いてから思い出したが、これって魔装機操者を誘き出して自爆テロでまとめてボボパン(猿漫画的表現)する罠だったな。
実際に今、目の前でそういうやりとりが繰り広げられている………今回は「3機の敵機をまとめていっぺんに倒さねぇといけない」という条件があるのだ、失敗したら?即座にドカンだ。
つまり、MAP兵器搭載の魔装機神の出番という事になる…………俺は仲間達に「俺がやる!サイフラッシュなら敵味方識別も可能だから乱戦でも平気だ!!」と通信を入れた。
仲間達にテロリストの取り巻き達を任せて、起爆装置になっているルジャノール改をまとめていっぺんに破壊出来る位置に切り込む。
「行くぜ!!サァァイフラァァァァァッシュ!!!」
その瞬間、サイバスターは翠色の輝きに包まれて一気に溜め込んだ俺のプラーナを燃やし閃光を全身から解き放った。
すると周囲の敵機のみが一瞬で破壊された、街や味方機には一切の被害を出さずにだ………生サイフラッシュ、凄まじいな(他人事)
そうして、俺たちはテロリストの鎮圧を終わらせて王都に凱旋するのであった。
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俺たちが機体から降りて整備班に預けるとプレシアとウェンディとセニアとモニカとフェイル殿下………あとクリストフことシュウが出迎えてくれた、何でも「ささやかだが祝勝会の準備をした」というのだ。
「お姉ちゃんから習った地上の料理を作ってみたの!!任務成功のお祝いに皆で食べてよ!!!」
「魔装機操者を労わるためにささやかだが、こちらで手配させて貰った。ぜひ、楽しんで欲しい」
「ククク………最高級のギャバリー牛のすき焼きですよ」
「あっ!シュウ、テメェ俺との有りもしねぇホラ話を吹聴しているらしいじゃねぇか!!1発殴られろ!!!」
「おや、ドメスティックバイオレンスですか?貴女の情熱ならば私は痛みでも大歓迎ですよ」
「ちげーよボケ!!恋愛脳(スイーツ)とかテメェがやってもウケねぇからな!!!」
なんか、思考がサフィーネに染まりつつあるシュウ、殴ると悦ぶのでとりあえず放置する事にする、子安声のマゾヒストとかマジで誰得だろうか。
そして、卓上コンロと鍋が複数用意された部屋に皆で向かう、シュウはさりげなく俺に近寄って来て腕を取ろうとしたので肘鉄を喰らわす。
(モニカはそんなシュウとマサキにやきもちを焼いていた)
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そして、鍋を前にした俺たち。
「すき焼きって砂糖を入れるんでしょ?」と言いながら砂糖をお玉でドバドバ入れるテュッティ、とりあえずあの鍋はもうテュッティと恋人(にいつのまにかなってた)リカルド用だな………リカルドが鼻血を出してるが愛する者に殉じれるならば奴も本望だろう。
ファングは「たまにはこういうのも悪くはない」と言ってはいるが、表情が硬いのをセニアに咎められていてタジタジだ、将来のお茶くみの運命はもはやこの時点で決まっていたのかもしれねぇ。
ティアンのおっさんは肉ばっか食っていて実に破戒僧だ、あっデメクサに肉を取られて箸で取り合いになってんな、行儀悪りぃぞ!!
ゲンナジーは影が薄いのを最大限に活かして肉を取り、マドック爺さんやヤンロンを驚かせている、ヤンロンはゲンナジーに気付けない自分を「未熟…!」となんか思うところがある様だ。
ゼオルートのおっさんは野菜を食べてねぇことがプレシアに案の定バレて、クタクタになったネギを器によそわれている。
アハマドはちゃんとムスリムでも食えるか確認している、今回は牛肉だから大丈夫だぜ。
ベッキーは早速ベロンベロンに酔って脱ぎ始めている………流石は飲兵衛担当だ、シモーヌがこっそり水を渡してやっている、サンキューな。
アトリーム弁的な意味ではなく本当の意味で楽しい宴会とはこういうモノなんだろうな、と俺は甘辛く煮られた肉、焼き豆腐、野菜をよそい食べる、うん美味い。
ちなみに俺の味わった食べ物は俺を通じてサイフィスも味わっている、精霊憑依のちょっとした応用だ………サイフィスもすき焼きにはニッコリである。
すると、顔を真っ赤にしたウェンディがヨロヨロとこっちにやって来るので抱き止めて適当な椅子に座らせる。
「ひくっ……あ~ら、マサキ、元気~? キャハハハハ」
「ハイハイ、元気だよ。今、水を貰って来てやるから待ってな」
「ホント、こんなにぶっきらぼうなのに、ろうして時々、すごく優しくなるのかしられ……」
「俺はいつも優しいだろ」
「マサキ……ぺんらんと……ありらろ……ぐう……」
「ありゃ、寝ちゃったよ」
「休ませてやりなさい、マサキ。彼女は貴女のためにここ最近ずっと根を詰めてサイフラッシュの調整をしていたのですよ」
「ああ、後で礼を言わねぇとな」
シュウが近寄って来ているのは気配で分かっていた………奴は俺の腕を取り、「抜け出せませんか?伝えたいことがあります」とやけに真剣な表情で言って来たのでとりあえずシュウについて行く事にした………熱くなる頰と胸の高鳴りは気のせいだと思いたい。
そして、2人きりになって。
「一体何の用だ」と尋ねようとした瞬間、シュウは俺の顔を抑えて俺の唇を自分の唇で奪い舌を絡ませる………ディープキスをしてきた。
咄嗟に振り払おうとしたがシュウからは暖かなプラーナが流れ込んで来たのであまりの心地良さに腰が抜けそうになる………更にシュウは俺の唇を開いて舌で何かを押し込んで来た。
悪いモノでは無さそうだったので俺はそのまま嚥下してしまう………すると身体の疲労やさっきのサイフラッシュで失ったプラーナが回復して行くのが解る。
1分はそうしていただろうか…………良い加減離せ!とシュウを振り払うと今度はあっさり離れたのである、俺はジャケットの袖で口を拭った。
「さっきのアレはサイフラッシュの威力じゃありませんでした。貴女、相当プラーナを消費したでしょう」
「あの時はああするしか無かったんだよ!飲ませて来たのは回復の咒符か?」
「ええ、そうです。プラーナ補給も兼ねて丁度良いと思いましてね」
「チッ、一応礼を言っておくぜ」
するとシュウはやれやれと言いたげに肩を竦めて、「会場に戻りますか。プレシアがそろそろ気づく頃でしょう」と言うので無視して会場に戻る、シュウは後ろからついて来た。
なお、これは俺の紛れもないファーストキスであり、後にこの事を知ったリューネとテューディが「シュウとよりもさ、あたしとプラーナ補給しない?」「いや、私とだ!!」と言い出すのである。
口移しで咒符を飲ませるのは続編でヤンロンがエルシーネにやったアレです。
シュウはついでにプラーナ補給もやりました。
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