シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」 作:久保サカナ
オープニングはスパロボのプロローグを再現出来ないか頑張りました。
でも、スパロボって原作からして滅茶苦茶じゃないっすか(言い訳)
特にBXのフリット・アスノの人生なんて長編が作れますよ。
個人的にはガンダム AGEを長編スパロボに出して欲しいです(願望)
UA30000突破ありがとうございます!!!
地球圏の勢力図に激震が走る。
シュウ・シラカワによる南極事件の真相の暴露を受けて、地球連邦軍情報部がEOTI特別審議会を逮捕。
コロニー代表ブライアン・ミッドクリッドや『ウィザード』ことグライエン・グラスマンが政府をまとめ新政権を打ち立てたのだ。
この新政府はDCとコロニー統合軍との和平、そして異星人への徹底抗戦を打ち出していた。
これは連邦軍の中でもノーマン・スレイやレイカー・ランドルフを筆頭に異星人に対する抗戦派の軍人に支持される事となった。
しかし、ビアン・ゾルダーク率いるDCは反連邦組織やマイヤー・V・ブランシュタイン率いるコロニー統合軍が中核を成しており、いくら新政権になったといえど彼らの主張は相容れないところがあった。
最終的に和平を目指すことに異議は無くとも連邦の傘下に入るということには納得出来ない者が多かったのだ。
だが、人類に対するエアロゲイターの脅威は刻一刻と迫っており連邦軍との協力が必要不可欠であることは彼ら自身も認めるところであった。
問題となるのはどちらが主導権を握るかである、そこでDC上層部は驚くべき結論を出す。
組織の主導権を賭けて双方の代表による決闘を申し込んで来たのである。
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「いやぁ〜それにしても代表を立てて決闘とかアニメの中でしかないと思ってたぜ。一体、誰が考えついたんだろうな?」
「(おおかたビアンあたりがGガンダムの虚憶でも見たんだろうさ)」
ハガネの食堂でジュースを啜りながらぼやくのはリュウセイ、俺は内心ツッコミを入れた。
なお、虚憶どころかアカシックレコードを直インストールされたのを知っているのはサイコドライバーお姉ちゃんとロボット世界地蔵菩薩のみである。
ライディは「何故、軍属では無いマサキが指名された…?ビアンや父さんや兄さんは何を考えている…」とシリアスな声で何やら呟いている、いやライディは知らないと思うけどさエルザムはハジケリストだぞ?だったら父親であるマイヤーもお察しだと思うがな。
「こういうのは普通なら超闘士グルンガストとそれを駆る軍属の俺あたりが指名されるもんだと思うんだがな、DCは何を考えていると思うイングラム少佐?」
「わからん、だが。マサキは俺たちの中でも屈指の腕利きでありサイバスターの性能も言わずもがなだ。俺たちが今やらなければならないのはDCが決戦の場として指定して来たアイドネウス島に無事に辿り着く事だけだ」
「途中でヒリュウ改との合流もあるぞ」
DCはアイドネウス島を決戦の場に指定して来た、更に連邦軍参謀本部はヒリュウ改との合流を行うように指示して来たため現在のハガネはヒリュウ改とのランデヴーポイントに向かっている。
ただ、オペレーション・ブレイクアウトが行われていないためにマイヤー筆頭にコロニー統合軍も健在なのだ、彼らはエアロゲイターの脅威に向けて宇宙で待機するという………
………俺としては、人が死なねぇならばそちらの方がずっと良いと思っている。
いや、こうして言うとガンダム ファイトやデスティニープランの支持者みたいに思われるかもしれないけど、戦って勝ち取る平和と隷属の平和は違う。
ビアンとマイヤーの目的は「人類を争わせて生き残ったより強い人間を地球圏を守る為の剣として見出す」というもの。
つまり、真相を言うと「弱い人間は強い人間の礎になって死ね、地球圏を守れるならば本望だろう?」というものである。
タチが悪りぃのは「ビアンとマイヤー本人が死ぬ覚悟がある」という事だ。
俺は心の底からふざけんな、と思っている………この世界はゲームでもアニメでもコミックでも無い、現実だ。
何もわからないままに死んで行った南極基地の人間も、DCの攻撃の巻き添えで死んで行った民間人も、なんなら俺が撃墜していったDCの兵士達も皆生きていたんだ、赤い血の流れていた人間なんだ。
原作ではオペレーション・ブレイクアウトで何もわからないままに死んで行った降下シェルの兵士達も生きていたのならばきっと地球圏を守る心強い味方になったのかもしれない。
ビアンだってマイヤーだって生きていたのならば、OG2以降のDC残党の迷走と奴らの起こすテロによる被害は出なかったはずだ。
こういうところが俺がビアンは数字でしか人の命を見れねぇ人非人だ、と思うのだ。
なまじ、頭が良すぎるあまりに元も子もない事をしでかすタイプで自分の考えが全てで他の可能性など考えもしない奴だ、型月作品によくいるな。
お前にだって娘…リューネがいるだろう、誰かを大事に思ったり愛する心があるしだからこそ地球を守ろうとしたんだろう。
だけどな、お前が殺して来た人間達は違うのか?お前が必要な犠牲に振り分けた人間達にはそんな権利は無かったのか?
犠牲になった人間達が何か素晴らしい結果を出せたかもしれねぇだろう、ビアンのやっている事は人間という種の持つ可能性の芽をむざむざ踏み躙っているだけだ。
そもそも、生き残った者が地球圏を守る剣になる保証はない、アギラアードラーイーグレットジーベルトーマステンザンアーチボルドモンテニャッコムラタみてぇな人類の汚物が生き残り好き勝手する………ビアンはそこまで考えが回って無いからダメダメなんだよな。
テメェはリューネがアードラーやアギラの実験動物にされても必要な犠牲はあると言えるのか?
「戦争に勝者などおらずただあるのは破壊のみ」俺がランドールだった頃の言葉を送ってやりたいぜ。
俺がそんなことをつらつらと考えながら歩いていると気がついたら格納庫に居た、しかしそこでとある人物に出会う。
「黄泉比良坂通りませ…チビキノイハを開きませ…」
「クォヴレーじゃねぇか、何やってんだ?」
「この戦争の犠牲者達がまつろわぬ霊達にならない様に正しき輪廻…本来あるべき場所に送り出している、これも黙して語らぬ死者達の声を聞ける者の使命だからな」
そう言われてみると、クォヴレーの指先から伸びる血の糸の先には俺たちの駆る機動兵器達に繋がり蒼い燐の焔が淡く灯っている。
すると、俺たちが今までずっと感じていた何処か重苦しい空気や澱んでいた気配が少しずつ軽くなり澄んで行くのだ、クォヴレーは更に指を立てて「積尸気冥界波」と唱えた。
『ありがとう』………格納庫、いやハガネがこれまで辿って来た旅路の犠牲者達はクォヴレーに一言礼を言って正しき輪廻に導かれた、戦争の業火に灼かれて苦悶の表情を浮かべていた様に見えた犠牲者達であったがクォヴレーの灯した暖かい光によって安堵の表情に変わっていった様に俺には見えた。
こういうところが負の無限力の使者でありながらその力を正しく使うディス・アストラナガンを駆るに相応しいんだろうな。
「今、旅立ったのは敵味方問わずこのDC戦争が始まって以降出た戦死者達………だけでは無いぞ?佐世保を筆頭に巻き込まれた無辜の民達も含まれている」
「確かに、俺も情報を集めたがDCは見境なしだったらしいからな…」
「代表にプレッシャーをかけるのはナンセンスだが………必ず勝て、マサキ。犠牲を必要だと嘯き、書類の数の上でしか命を語れぬ愚者の目を覚まさせてやれ!それはこのフラスコで生きる者であり、過去・現在・未来のあらゆる人の意思を受け継ぐ存在であり、多くの人々の願いでもある精霊に誰よりも愛されたお前にしか出来ないんだ!!」
「応!任された!!」
そうしてクォヴレーからのエールを受けた俺はサイバスターの調整…及びに地上では集まりにくいプラーナを少しでも貯めておくべく修練を始めるのであった。
作者なりにDC戦争で死んで行った兵士って無駄死にだよなぁ、いや、鋼龍戦隊の経験値にはなったけれど…
二次創作でくらい生きてても良いんじゃないかなぁ…と考えた結果です。
人という最も作成まで時間と手間暇がかかる資材を擦り潰す所業をしたのはビアンもマイヤーもアードラー達もこれから出て来るマッドな連中も一緒だというね。
「戦争に勝者などおらずあるのはただ破壊のみ」という言葉は柴田亜美先生の自由人HEROが出典です。
クォヴレーは行く先々のフラスコの犠牲者達をこうして正しき輪廻に導く事も仕事の一つにしています。
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