シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」   作:久保サカナ

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お気に入り減ったし評価も減りました、でもしょげない。めげない。泣かない。の精神で更新します。


リトル・プリンセス(あざとい)

 

 

 

「DC残党の追撃任務に就いたハガネとヒリュウ改であったが、突如として地中海沿岸に位置する特別独立自治権を持つ中立国・リクセント公国より「DC残党に襲撃されている」という救難信号が送られて来たのである」

 

「イングラム…すっかりナレーションが板についたな」

 

「フフフ………正直、ジ・インスペクターでもナレーションで出演ワンチャンあるかと思ってたが駄目だったな…」

 

「それはそうだ」

 

「結局ヴィレッタさんの回想でシルエットが出ただけでしたもんね!」

 

「ジ・インスペクターは収録中に声優が部屋から溢れ出したって言われてたし出演していない奴を呼ぶ余裕は(色んな意味で)無いわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

「姫様!何処にいらっしゃるのです!!姫様!!!」

 

 

新西暦になって尚、ヨーロッパ建築様式を思わせる豪華絢爛なリクセント王城の中、代々国家元首を務めるハウゼン家に仕えるモノクルが印象的な執事長、ジョイス・ルダールの声が廊下に響いていた。

 

リクセント王城は既にDC残党のガーリオンやリオンに包囲されており、彼らは「国家元首であるシャイン・ハウゼン王女の引き渡し」を要求しているのである。

 

そんな中、肝心のシャイン・ハウゼン王女はどうしているのかというと………

 

 

「爺!私はここですわ」

 

 

近衛兵達に囲まれながらも優雅なティータイムを楽しんでいるのであった、カップには震え一つ見えない………若干12歳の少女でありながら凄まじい胆力である。

 

 

「シャイン様!まだこの様な場所におられるのですか!!」

 

「爺!何を慌てているのですか」

 

「これが慌てずにいられますか!DC残党が城を包囲しているのですぞ!!」

 

「そのくらい、見ればわかります」

 

 

そう言いながらシャインは紅茶を口にする、窓の外をリオンとガーリオンが飛び振動が城を襲うにも関わらずにもであった。

 

 

「脱出の準備は整っております!お早く「爺、私は逃げません」」

 

 

シャインを逃がそうとするジョイスの言葉をシャインはきっぱりと断った、そして「不届者の狙いは私、そうではありませんか!」と聞かされていないにも関わらず断言したのである。

 

周囲の近衛兵も「自分はお告げしておりません」と首を横に振る中、「己の持つ予知能力」で状況を察したシャインは「私にはハウゼン家の人間として、この国を守る義務があったりするのです。逃げ出すことなど出来ません」と言い切った。

 

 

「しかし、あの者達は御身の引き渡しを要求しているのですぞ!金塊も金山もいくらでもくれてやりましょう、しかし御身だけは…!!」

 

「私が賊と話をし、民が逃げる時間を稼ぎますわ」

 

「そのような危険な事は………!」

 

「ビビって逃げる!………あっいえ、怖気つく私ではございません。お父様もお母様ももう亡くなられました…だからこそ!2人の愛したリクセントの街と民を失うわけにはいきませんわ!!」

 

 

その瞳に既に幼いながらも確かなカリスマと決意を漲らせて言い切るシャイン、これにはジョイスも「姫様………」と思わず呟きながら目頭を押さえた。

 

シャインはそんなジョイスの姿を見て、「大丈夫、助けは必ず来ます。そんな予感がしたりするのです」と笑顔すら浮かべながら不届者の待ち受ける窓の外を眺めるのであった。

 

 

ハガネ・ヒリュウ改部隊が展開してリクセント近海に到着した時には既にシャイン王女の姿は文字通り、DC残党の駆るリオンの手の中にあった。

 

奴らはシャイン王女の命を盾に「武装解除しろ!!」とハガネ・ヒリュウ改部隊の者に要求して来ているのである、この汚ねぇ声はテンザンだな。

 

イングラムはサイフラッシュの使えるサイバスター、サイコブラスターの使えるヴァルシオーネを先行させて射程内に収める様に指示を出した、リューネはDCを名乗りながら父ビアンの理想を理解しねぇ連中の蛮行に激しく憤っており俺はリューネに「心はホットに、だが頭は常にクールにしておけ」とプライベート通信を入れる。

 

 

「!ごめん、マサキ。ついカッとなっちゃったよ」

 

「気にすんな、俺たちは仲間だろう」

 

 

そこで俺はこちらに攻撃しようとして来た敵のリオンとガーリオンの群れに「良いのか?お前ら全員IFF識別型MAPWの射程内だぜ?」と告げる。

 

 

「サイバスターとヴァルシオーネ!テメェらが妙な真似をすれば真っ先に王女サマが死ぬぜぇ!!」

 

「アンタら!どこまで卑怯なのさ!!」

 

 

しかし、俺は冷静になってサイフィスの声と戦場の風の声を同調させて「聴いた」、するとシャイン王女は必死に「この者達の狙いは私!!だから私を殺しちゃったりしません!!」と叫んでいるではないか。

 

俺は戦闘指揮官のイングラムにすぐさまその事を伝える、するとイングラムは「エクセレンに狙撃させる、他の機体はバックアップに回れ。ライディ、お前は王女を救出しろ」とテキパキと指示を出して俺たちも動き出す。

 

そして、逃げようとしたリオン部隊にエクセレンが見事に狙撃を決めて(シャイン王女はちゃんと自分の耳を塞いだ)、俺とリューネで切り込んで他の仲間達も続き、シャイン王女はライディが救出したのだった。

 

テンザンはまた部隊の者を見捨ててトンズラをこきやがった………そろそろトドメを刺してぇなぁ(ぼそっ)

 

 

そして、ハガネの格納庫にて。

 

シャイン王女は看護兵でもあるクスハに怪我をしていないかどうか簡易的な検査を受けていた………すぐに異常無しとの診断が出た彼女は周囲を見渡し、シュッツバルトから降りて来たライディを見つけるとつかつかと歩み寄り、「そこのあなた!」と話しかけるのだった。

 

 

「あなたのおかげで助かりました、礼を言います!」

 

「いえ…」

 

「私、このような船に乗るのは初めてですわ!あなた案内なさいませ!」

 

「お断りします」

 

 

仮にも一国の国家元首というVIPのお願い…という名の実質命令をライディはバッサリと断った、これには格納庫で仕事をしていたメンバーもざわつき、シャイン王女はまさか断られるとは予知能力があっても予想出来なかったのだろう、可愛らしい顔を真っ赤にしてポコポコと怒り出したのだ。

 

というか、自分も貴族階級だからってライディの胆力すげぇな、まぁ俺もラ・ギアスならば国家元首の命令を突っぱねられるがな!

 

(それにゼノサキス家はラングラン王族の血を汲む家系でもあるのだ、というかランドールとして建国にも携わったしな)

 

 

「私はあなたが良いと言ってるんでございますのよ!?」

 

 

クスハが宥める声も聞かず、ライディに指を突き付け叫び散らすシャイン王女、ライディはそんな彼女に対してICE WOMANなポーカーフェイスを崩さぬまま言い聞かせるように言葉を紡いだ。

 

 

「…王女、何でもご自分のおっしゃる通りになると思われているのですか?」

 

「!?」

 

「家柄や立場だけで人は動くものではありません!」

 

「!!」

 

 

真っ向から言い聞かされるとは思っていなかったのだろう、シャイン王女は言葉を失った様だ………というかこの時のシャイン王女のワガママお姫様ムーブって水星の魔女第1話のグエルの嫌な奴ムーブと同じで「ちょっとイキっちゃった」、赤い彗星風に言うならば「若さゆえの過ち」だ。

 

グエルが本当は滅茶苦茶良い奴かつ成長をちゃんと出来た様にシャイン王女もまた、今回の件で平常心では居られずちょっとテンパったりしているだけだろう………俺、エランさんとシャイン王女どっちが立派?って聞かれたら間違いなくシャイン王女って答えるわ………

 

シャイン王女も「ぶ…無礼でしょう!」と言いながらもタジタジだ、ライディは「失言はお許しを、では」と言ってクールにその場を去ろうとした。

 

 

「待ってくださいませ!せめてあなたのお名前を教えていただけませんか…?」

 

「ライディ・V・ブランシュタイン少尉です、それでは」

 

 

シャイン王女は颯爽と去って行く彼女の姿を見て「お父様とお母様と同じ事言われちゃった…」と指を合わせるのだった。

 

 

 

 

 

この時のシャインには確かにライディに対する憧憬の様な淡い恋心にも似た熱が浮かんだのである………しかし、彼女の予知能力は次の瞬間、ある光景を見せて来た。

 

 

 

『パージして減速を!!パージが出来ない!?』

 

『フィールドも全面展開出来ねぇ!!このままじゃあ!!』

 

『………R-2が遮熱板代わりになればお前と大尉は助かるな』

 

『それじゃあライ!お前が!!』

 

『フフ………お前と一緒に見たアニメでもあったな、リュウセイ、きみはどこにおちたい?』

 

『やめろーーー!!!!!』

 

 

『俺たち3人で帰ろう………皆のところへ!!』

 

 

 

シャインの脳裏に刹那、駆け抜けて行ったこの光景はシャインに大きな衝撃を齎したのである………!

 

 

目の前の麗人の未来の安否、こんなICE WOMANでも同僚とアニメを見るんだという一種の親しみ、そして何よりもライディの顔に浮かんでいた表情は………!

 

 

(ライディ様はリュウセイという方に恋をなさっているのですわ!なんか胸のときめきが抑えきれない………これがパッション!!)

 

 

リュウセイ×TSライのカップリングに萌えるカプ厨王女の誕生であった。

 

なお、後に親友となるラトゥーニがリュウセイに恋をしているのにも気づいてどちらを応援するべきか悩んだが、通りすがりの風の魔装機神操者によって

 

 

「リクセント公国も一夫多妻制を導入してリュウセイ・ダテをこの国に住まわせれば良いのですわ!!!」となる模様。

 

 





シャイン「ライディ様とラトゥーニ………どちらを応援すれば…!!」

マサキ「アンタも国家元首だろ?いっそ2人を選べる国にすれば良いじゃねぇか、昔ゲイン・ビルセイアという男は…ゴニョゴニョ」

シャイン「リクセント公国も一夫多妻制を導入しますわ!これで皆、幸せになれますわね!!」


(なお、リュウセイの意思は置き去りの模様)


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