シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」   作:久保サカナ

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というわけで、増える漬物石戦です。

設定だと地球を15分で滅ぼせる筈なんですが………いまいちぱっとしないラスボスですよね。

作者はR-GUNリヴァーレの方が苦戦した思い出があります。


作者の好きなラスボスはユガたんとネバンリンナちゃんです(歪んだ愛着)


ぱっとしないラスボスの内の一体

 

 

南太平洋 マーケサズ諸島沖 アイドネウス島。

 

そこでは、今まさにバルマーという侵略国家の愚かさを煮詰めた様な最終兵器、最後の審判者セプタギンが起動するのであった。

 

しかし、虚憶を持つ者、或いはフラスコの外から来た者にとっては既知である、とっくに対策はされているのだ。

 

 

「グランゾンとアンカーで重力カタパルトを形成、一旦、大気圏外に御退出願いましょう………私とグランゾンでも片付けられますが、地表への被害を考えるとこれが最善でしょうね」

 

 

エリュシオン湾の傍らに浮かぶグランゾンは易々と巨大化して行くセプタギンを宇宙へと飛ばす、ラスボスとしての格がマサキ以外が敵に回せば死ぬスパロボシリーズ屈指の天才チート野郎と空飛ぶ漬物石では話にもならない。

 

これで全然本気を出していない上に、たとえ本気形態ことネオを出しても勝てない相手が既に存在する事、ネオを破壊出来る者が存在する事、ネオですら破壊出来ない存在がある事はフラスコのインフレの凄まじさであり………実に諸行無常を表している。

 

だが、シュウが心から愛し、同時に憎んでいるマサキは決して膝を折らない………迷い、囚われはすれど決して邪悪と理不尽には屈しない。

 

ここではないフラスコの数々でマサキと幾度となく対峙し、斃されて来たシュウであるから理解出来る………憧憬が理解から最も遠い感情ならばこの愛憎こそが理解に最も近い感情だろう、とシュウは確信している。

 

たとえ、運命の片翼たるサイフィスを失おうが、それでも傷つきながら泥に塗れて地べたを這ってでも前進と戦いを辞めないのがシュウの愛したマサキだ………だからこそ、シュウはマサキにどこまでも献身的になれるのだ。

 

 

マサキは少なくとも、このフラスコに於いては自分の手を取ってくれた、自分を選んでくれた。

 

純潔を捧げ、証を身につけ、想いを告げ合い、共に在ることを許してくれた………リューネやウェンディ、ヨーテンナイすら置き去りにしてだ。

 

その事実は、シュウの誰よりも高い自尊心を満たし、同時に母が健在であった時以上、マサキと共に暮らしていた時と同じ幸福感を与えてくれる。

 

 

「ククク………それでは、私も最終決戦の場に向かうとしましょうか」

 

 

そして、空間転移でセプタギンの先回りをするグランゾン………というか、OG1の時点でこのレベルの機体があるのは幾ら虚憶があるとはいえおかしくないか?

 

OG1当時のフラスコの技術力でどうやって再現したんだよ!?と作者は常に疑問に思っている。

 

 

(なお、このフラスコの世界ではビアンとエリック…あとエルネスティがグランゾン開発にガッツリ携わっていて、イカルガもやべー機能が沢山積まれている)

 

 

「というわけで、地表への攻撃は私とグランゾンが引き受けます。セプタギンの幹細胞組織があそこまで肥大化しているのは、あの群体の中で熱量生成と代謝と制御を分業しているからです。ここまで説明すれば理解出来ますね?」

 

「つまり、制御を担っている中枢細胞株を破壊出来れば機能不全に追い込めるって事だね」

 

「そういうのって普通は中核にあるわよねぇ…」

 

「アレが切り札である以上、ブラフを張る必要もあるまい」

 

「なぁ、皆。俺とサイバスターに任せてくれねぇか?精霊憑依(ポゼッション)形態ならば、ある程度の穴を穿ってくれればセプタギンに同化される前に中枢部を突破して破壊出来る」

 

 

セプタギンは巨大化しながら全方位にひたすらに破片を飛ばしているが………グランゾンのワームスマッシャーで殆どが撃墜されている。

 

同じく奮戦しているのはエルネスティの駆るイカルガだ、「執月之手(ラーフフィスト)100連発」なるどこかで見た技を繰り出して味方への損害を最小限に留めている………明らかに100発以上飛ばしているのもマジンガーZをリスペクトしているのだろう(どこから出しているのかは突っ込んではいけない)

 

気絶したタスクと損壊したジガンスクードを回収してフィールドの無い機体と艦隊は後ろに下がり、鋼龍戦隊が前衛を務める中、マサキはそんな提案をした。

 

一同の脳裏によぎるのはヴァルシオンをほぼ一撃で大破に持っていったアカシック・バスターである、精霊憑依(ポゼッション)をすれば更に出力とスピードが増すというのだ。

 

 

「分かりました!仕掛けます!!全艦隊全砲門開いてください!!!」

 

「トロニウム・バスターキャノン、チャージ開始!!」

 

 

そうして始まったフェイズ5………残存艦隊と鋼龍戦隊全てによるセプタギンに対する一斉掃射、その中で中枢部を破壊するべく突貫するのは精霊憑依(ポゼッション)形態のサイバスターだ。

 

翡翠の輝きを全身から放ちながら駆け抜けて行くサイバスター………その瞬間、宇宙空間でありながら戦場に風が吹いた。

 

 

「風が呼んでる…いつか聞いたあの声が………」

 

 

誰ともなく、そんな声が漏れる………おおよそ全界に存在するあらゆる『風』の素を宿した存在全てが、一斉に鬨の声を上げた。

 

それは愛する者と共に翔けることの出来るサイフィスの歓喜の声、マサキの戦士としてこの戦いを終わらせられるという誉れの歓び。

 

 

「艦首超重力衝撃砲、発射!!」

 

「トロニウム・バスターキャノン発射ァ!!」

 

「やってみせよ!!我が義娘よ!!!」

 

「親父何言ってるのさ!?気が早いよ!!」

 

「「クロスマッシャァァァァァ!!!」」

 

「ソーンの次くらいには認めてあげるさ!アストラルイナー!!」

 

「愛していますよ、マサキ。ブラックホールクラスター発射!!」

 

 

仲間達の援護の元にセプタギンに穿たれた穴目掛けて翔け抜けて行くサイバード形態のサイバスター、そのコックピットでマサキは真っ直ぐに前を見つめ思わず口ずさんでしまう。

 

 

「俺は旋風…誰にも止められないぜ…!!」

 

 

それはかつて大好きだったフレーズ、この世界に於けるマサキとサイバスターの「生命の詩(テーマ・ソング)」………その瞬間、サイバスターの前方に六芒星の魔法陣を多重展開、そこを潜り抜けたサイバスターは蒼き焔の鳥を纏い亜光速に達する…!

 

 

「アカシックゥゥゥブラスタァァァァァ!!!!」

 

 

そのままサイバスターは呆気無くセプタギンの中枢部を穿ってその勢いのまま反対側まで貫通した、慣性制御で危うげ無く機体を停止させたマサキはセプタギンの停止と破片が一斉掃射で破砕されて行く光景を見たのだ。

 

いつしか、精霊憑依(ポゼッション)を解いたサイバスターの側にはグランゾンとヴァルシオーネとヴァルシオン、ついでにゼルヴォイドがやって来た………彼らは皆、マサキを労うのだ、珍しくエランも素直に賞賛して来る。

 

 

彼らに手を引かれ、母艦に帰投するマサキ………後にL5戦役と呼ばれる戦いはここに地球圏の総力による勝利で終結したのであった。

 

 

 





オリジナル技として「アカシック・ブラスター」という技を出しました。

精霊憑依(ポゼッション)して放つアカシック・バスターです、通常とは違い纏う炎が蒼色をしています。


「憧憬が理解から最も遠い感情ならばこの愛憎こそが理解に最も近い感情」は久しぶりに鰤読んだらスッと出て来ました。

ヲサレ師匠は偉大です、作者もあれくらい語彙力が欲しいです。


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