シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」 作:久保サカナ
作者はチャールズ・ディケンズのクリスマス・キャロルが大好きです。
感想文に選んで賞取った事もあります。
今はクリスマスどころか真夏で酷暑ですが。
※OGの詳しい時間軸がわからないので作中ではクリスマスが来ています。
あるところにリー・リンジュンという男がおりました。
リーは冷酷無比、エゴイスト、守銭奴であり、人間の心の暖かみや愛情などとはまったく無縁………などということはなく、普通に家族を愛しており家族を守るために軍人を志すという真っ当な男でした。
しかし、せっかく士官学校を主席で卒業したのにも関わらず現実よりも理論に重きを置く傾向があり状況判断のミスも多く、「パーフェクト」だったのは士官学校の成績だけでした。
本人も神経質な性格もあってその事を気にしており、同級生だったテツヤを筆頭とした自分より成績の優れなかった者を中心にやたら人を見下す傾向にあり、人間味に欠ける硬直した態度から、部下に当たり散らす俗に言う「嫌な上司」になって部下からは大変嫌われていました。
悪い意味で潔癖で猜疑心も強く、スクールの孤児を軍人に徴用するなど馬鹿馬鹿しい、そんな軍の恥部など児童養護施設にでも放り込めば良い、そうカイやクォヴレーに向かって発言した事もありました。
しかし、リーはある時から地獄で呵責を受けている自分の姿を夢に見る様になります、それで不眠気味になりイライラして部下に当たりますます嫌われる、そんな繰り返しでした。
L5戦役の終戦後、リーは北京の家族の元に帰って休暇を楽しみます、久しぶりにぐっすり眠れる…筈でした。
そんなリーの夢の中に6人の男が現れます、果たしてリーはどういう結末を迎えるのでしょうか。
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最初にリーの夢の中に現れたのはなんか不思議なことを起こしてそうな青年と最高最善の魔王になっちゃうような青年でした。
青年は「俺は過去を司る太陽の子と最高最善の魔王」だと名乗るとリーの意識を過去に飛ばしたのでした。
過去のリーは家族からの愛情を沢山受けて育ち、いつしか大切な家族を守るために軍人を志す様になりました。
後の妻であるシンシアとの出会いもこの頃でした、リーは家族と恋人を守るべく士官学校に入学します。
士官学校ではテツヤと出会いました。リーは自分より成績が下のテツヤを露骨に見下していましたがテツヤは気にせず、「パーフェクトなんて凄いじゃないか!」と称賛の意味であだ名で呼んでくれたりいつも食堂でひとりだったリーの隣に座ってくれました。
これにはテツヤには悪いことしたな…と自分を顧みるリー、この戦いが終わったら奢りは自分持ちで飲みにでも誘うか…と考えました。
しかし、いつしか場面は切り替わり、スクールと呼ばれる連邦軍の闇の中で罪のない子供達が口にするのも悍ましい目に遭ってひとり、またひとりと死んで行く、そんな凄惨な光景を目にしたのでした………家族の愛情を受け真っ当な家庭で育ったリーには想像も出来ない場面です。
「そりゃあアンタには他人事だろうな、『スクールの孤児を軍人に徴用するなど馬鹿馬鹿しい、そんな軍の恥部など児童養護施設にでも放り込めば良い』そう言ったんだからな!!」
「!?…私はこんな悍ましい事が起きているなんて知らなかったんだ!!」
「吐いた唾は飲めない、良い大人なのにそんな事も知らないの?」
己の軽率な発言を恥じるリー、しかしそんな彼の前に次の男達が現れます。
次に現れたのは部下をジープで追い回してそうな鬼教官と自分の一門はそうなってそうな青年2人でした。
彼は「俺達は現在を司るウルトラ兄弟No.3とその息子」だと名乗るとリーの意識を現在に飛ばしたのでした。
「ゲー!俺、シロガネ配属されちまったよ〜!!」
「呪われた艦と上司にしたくない連邦軍人トップ争いの二重苦じゃねぇか」
「わざわざ苦労しに行くのもなぁ…辞表出すか…」
とある連邦軍基地で何やらDコンを弄る一般兵達、そこには「上司にしたい連邦軍人ランキング」という記事が出ており、リーはタコハゲことケネスと最下位争いをしていました
そこに、「シロガネに乗るのは辞めといた方が良いわよ」とリーも見覚えのあるシロガネクルーの女性士官達が更に現れました皆がリーの記事やシロガネでの事を思い出して嫌悪感に顔を顰めています。
「あのクソ中国人マジで最悪よ!いちいち嫌味だし自分の失敗を他人任せにするし名ばかり勘違いエリート様のお手本みたいな奴だもの!!」
「存在するだけで場の空気悪くなるしね〜さっさとどっか別のところで殉職して二階級特進すれば良いのに、エリート様にはお似合いでしょ」
「シロガネのブリッジに踏ん反り返る以上、アイツが戦死したら私達も道連れだしね、アーヤダヤダ」
「マジかぁ………いくら軍人でも上司のミスで死にたくねぇよな!」
ボロクソに言われているリー、まさか「死ねば良いのに」と言われる程、部下にそこまで嫌われて…恨まれているとは思ってなかったためショックでした。
というか、自分はあのタコハゲと最下位争いする程人望が無い事に改めてショックを受けています。
「まぁ、アンタが普段嫌われる様なことばかりしてるってよくわかったじゃねぇか」
「そこまで恨まれる筋合いは無い…筈だ…」
「じゃあいっそ体験してみよう!」
そこでリーの意識は普段こき使っているオペレーターの目線になり、普段の自分がどれだけ「嫌な上司」かを客観的に体験したのです。
パワハラとモラハラで訴訟されても文句は言えない………リーはそう感じました。
「というかさぁ、学校の成績の良さがテロリストと宇宙人と人間関係に通じるわけねぇだろ、お前の勘違いはそこからだぜ」
「全くだ、艦長という職務はその艦に乗る者の命全てを背負う者!お前にその資格は無い!!」
「………(ショックで声も出ない)」
既にメンタルボロボロのリーですが、更に次の男達が現れます。
3番目に現れたのは赤髪の天然パーマの白いパイロットスーツを纏う青年と黒髪に癖のある髪をした青いパイロットスーツの青年でした。
彼らは「俺達は未来を司る白い悪魔と革新者」と名乗るとリーの意識を未来に飛ばしたのでした。
………リーにとっては未来こそが1番辛かったのです。
未来のリーは本当に凄まじい程の無能なエリート様(失笑)っぷりを晒す地球の癌細胞でした。
平然と「貴様らは私の命令に黙って従っていればいい、その結果、戦死することになってもな」と宣い性格の悪さと器量の限界を晒し…
内心ケネスを散々嫌っている現状で自分は平然と上官侮辱をしているのに自身に対する上官侮辱は許せないという虫の良い思想をしており…
戦場で無能っぷりを晒した上に有事の際の責任を全く取らずに自分の判断ミスを棚上げして…
己の部下の情報や状況を一切把握せずに「奴はスパイだから殺せ」と命じてひたすらに反感を買ったり…
テロリストに捕縛された挙句、クソみてぇな思想に共感して連邦軍を裏切ってダイテツ艦長を殺し…
そのテロリストは異星人と手を組むという自分が外患誘致の片棒を担がされている事には疑問を感じていない程に愚かで…
テツヤをナンバー2だと侮りクロガネの先端がドリルだとも気づかず突撃をかまして…
ここで死んでいれば良かったのにのうのうと生き恥を晒して生き残り連邦軍に出戻り…
鋼龍戦隊を大統領の殺害に加担させて嵌めて…
挙げ句の果てにはまた異星人について外患誘致の片棒を担ぐという救いようの無い男がそこにいたのでした。
(あえて未来の内、特攻するところは伏せられた)
まさしくリー・リンジュンという男は成すべき事全てが味方の足を引っ張る無能な売星奴っぷりを晒したのです、ここまで殺意が沸く存在もそうそういないでしょう、少なくともリーはそう思いました。
思わず銃が側にあれば自分のこめかみに当てて引き金を引いていたでしょう、それほどまでにリーにとっては凄まじい衝撃だったのです。
「…!…あなた!」
「………っは!」
そして、目が覚めた時、リーの目の前には最愛の妻シンシアの姿がありました。他の家族の姿も見えます。
「今日はせっかくのクリスマスなのにあなたがいつまでも起きて来ないから見に行ったらすごく魘されていたのよ」
「さぁ、悪い夢はそこまでにして顔でも洗って来なさい。みんなお前を待っているぞ!」
「クリスマスだもの、悪いことは忘れてパーティにしましょう」
夢の中では出て来なかった確かに目の前に居る家族と幸せにリーは年甲斐も無く泣き崩れてしまったのでした。
休暇を終えたリーはすぐさまシロガネに乗る部下とクルーひとりひとりの元に赴き今までの態度や行動を全て謝罪しました、そして「これからの自分を見ていて欲しい」と決意表明したのです。
こんなリーの姿を笑う声や疑う声もありましたが、リーは気にしませんでした、今までの自分の酷さや何かを変えようとすると最初は笑われるものだということを理解していたからです。
やがて、リー・リンジュンという男は「連邦軍で上司にしたい軍人ランキング」に於いてTOP争いをする程の人望と確かな実力を得るようになるのでした。
エア・クリスマスとクリスマス・キャロルをかけました!
真夏なのに急にネタが降りたので形にしました、OG2では綺麗なリー艦長が出るでしょう。
過去の使者光太郎&ソウゴ、現在の使者ダン&ゼロ、未来の使者アムロ&刹那は惑星エルピスからの助っ人です。
彼らは今でもイェーガー姉弟の事を気にかけています。
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