「俺は死んだ。」
そう独り言をいう男、彼の名前は大宮康太(おおみや こうた)。彼はとある事故で死んだらしい。その時に記憶をなくし、なぜ死んだのかを覚えてない。
「あなたが大宮康太ですね。」
「あなたは?」
そこにいたのは仮面をかぶった人物。
「私はここ、死後の世界を管理するも。」
「死後を管理するのも・・・?」
「えぇそうよ、あなたはここで自分の罪を償いをしなければならない。」
「俺の罪?」
「あなたは記憶をなくしているらしいですねだからここで。それを思い出して償ってもらう。」
「・・・」
康太は死んだことは知っているが、罪というものはさっぱりだった。
「私はここで失礼するわ。」
「おい待てよ!!」
その言葉は届かず、そのまま消えていた。気づくとここは俺の家だった。
「一体どういうことだ?」
とりあえず康太は外に出てみる。だが外は特に変わったところがなかった・・・が変わったところとはいえば。
「人がいない・・・」
「言い忘れてたわね。」
また仮面をかぶったものが現れた。
「ここには死んだものしかいないの。だから生きているものはいない。」
「俺はここで生きた時のことを思い出して償ったらどうなるんだ?」
「その時は罪は晴れて、ここから消えるわ。」
「じゃぁやってみるか・・・」
康太は仮面をかぶったものをほったらかしにして、記憶を戻そうといろいろと向かった。
「・・・始まったわね。」
そして仮面の人も姿を消した。とりあえず康太は自分の部屋に行き、いろいろと探した。
「あった・・・」
康太が手にしたものは身分証明書だ。
「俺は21歳の大学生。大学は・・・どこだここ?」
身分証明書の大学の名前はぼやけていて見えなかった。
「大学で何かあったのか・・・」
数時間かけて部屋を探り、手掛かりになったものは名前、年齢、大学にいたことぐらいだった。
「ここに一番近い大学に行ってみるか。」
家を出てここから一番近い大学を探した。
「ここが一番近い大学の近道だな。でもここの先は工事中だったはず・・・なんで俺はこの先が工事中と知っているんだ?」
そう考えて回って大学に向かった。
「ここを超えれば・・・」
この角を曲がれば大学だった・・・しかし、体は前に進まずに倒れた。
「なんで前に進まないんだ?なんで倒れたんだ?」
康太は足を見てみると、そこに足はなかった。
「ひぃ!!」
6感が鳴り響いている。ここからすぐに逃げないと、だが逃げれない。そんなことを考えていたらさっきいた仮面と違った仮面をかぶったものが現れた。
「お前は・・・できなかった。」
その言葉を聞いた瞬間、彼の胸に痛みを感じた。
「え・・・?」
胸を見てみるとナイフが刺さっていた。
「罪を償え!」
違う仮面が手に持っていた鎌を振り落とした。
「俺は死んだ・・・死んだ者がまた死ぬとどうなるんだろう・・・」
康太は自分の部屋のベッドでそんなことをつぶやいていた。」
「・・・俺は死んでない!?」
「言ったじゃない、ここであなたは罪の償いをしなければならないと。だから殺されてもまた生き返るの。」
「じゃぁ俺は償うまでこのことを繰り替えなさないといけないのか?」
「えぇそうよ、ここにはそんな人しかいないの。」
「っく!!」
「頑張りなさい。」
そしてまた姿を消した。
「どうなってんだよ畜生!!」
康太は怒り狂う、少しして落ち着いて考えてみた。
「俺が大学に向かおうとして殺された・・・大学で俺は何かしたのか・・・」
康太はさっきとは違うところから大学に向かう。
「よし何とか大学に入れたな。」
康太は身分証明書から自分の教室を探した。
「ここか・・・」
教室の中に入り、一つ一つの机を調べた。
「あった、これが俺の机か。」
ごく普通の机だった。中を調べてみると、とある一冊のノートを見つけた。中をめくってみると、
「!?」
そこには誰から金をたかってるかを書いてあるノートだった。そこにはいろんな名前が載ってあったが、一番多かった名前が、
「霧岡太一(きりおか たいち)・・・」
そこの続きには、 奴は死んだ、金がたかるやつが少なくなった と書いてあった。
「まさか、さっきの奴が・・・」
そう考えた康太はすぐにさっきの殺されたところに行った。そこには仮面はいた。
「お前は、霧岡 太一なのか・・・?」
「思い出したんだ。」
「すまん、まだ全部は思い出せてない。だが俺はお前にやってはいけないことをしてしまった。」
「それだけで許されるとでも思ってるの?」
太一は手に持っている鎌を強く握った。
「そうだな謝るだけじゃ許されないことだ・・・俺を殺してもいい。いま俺許してもらうための罪滅ぼしはそれだけだ。」
「じゃぁ殺してあげる。」
康太はその場にとどまった、だが痛みも何もなかった。
「僕にはもうそんなことできないよ・・・」
太一は泣いていた。
「僕が死んだ理由は、君のせいでもあるが最もの原因は自分にあるんだから。」
「どういうことだ?」
「やっぱり記憶をなくしたのはホントだったんだね。僕は自転車のタイヤの空気を抜いたり、コンビニですりをしていたのを君に見られて、それが怖くてお金を渡していたんだ」
「・・・」
「でもそれを親に知られて、暴力を受け続けて自殺したんだ。だから君には思い出して謝ってほしかったんだ。」
「じゃぁもうお前は俺を殺すことはないのか?」
「うん、僕ももう残すことはないからもう行くね。あと君にはまだ罪があるから、しっかりと償いをするんだよ。」
「おぉう、いろいろとありがとう。」
そうして太一は消えた。
「俺は他にどんな罪をしたか探すか。」
そういってる康太を見る仮面。
「さぁここからが本番だよ・・・大宮康太・・・」
新しい作品を書いてみました。今回は他の人でも読めるように、すべてオリジナルです。