ハイスクールD×D サイヤと奏でる悪魔の軌跡   作:厄丸

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第15話 サイヤと鬼と聖剣と

オルスvision start

 

 

「これが幼稚園生の時の一誠よ!可愛いと思わない?!」

 

「おぉ・・・これは中々」

 

「あらあらぁ、可愛いと思いますよ♪」

 

「はわわ……イッセーさんの幼稚園の姿・・・」

 

「へぇ、なかなか可愛いもんじゃないの」

 

俺達は今昔の一誠君のアルバムを見ている、幼稚園の頃や小学生の時、中学生の時など様々な姿の一誠君が写真として残っている

 

「ちょ、母さん恥ずかしいよ!」

 

「そうかしら?私は可愛いと思うわよ?」

 

「私もですわぁ♪これならもっと早い時期にお会いしていればよかったですわね♪」

 

「あれ?オルス先輩はいないんですか?」

 

「俺は一誠君が中学3年生の時にここに来たのさ、だから俺の写真は少ないんだよ」

 

思えばここまででもう1年も経つのかぁ・・・この世界に来てもう1年、そもそも何で俺がこの世界に来たのかも分からない、本当に何故俺がこの世界に来たんだろう・・・

 

「そういえば俺が兄ちゃんが俺と出会ったのはこの頃だったよね、最初はビックリしたんだよ、だって兄ちゃんが家の道端で倒れていたんだ」

 

()()()()()?ということはオルス君に親はいないの?」

 

「そうなんですよね、俺に親はいない、そもそも俺は記憶がないんだ、正確には親がいないんじゃなくて()()()()()()()()()の方が正しいかな」

 

その話を聞いてみんなの顔が一瞬暗くなる、やべ、余計なこと話しちゃった、話題を変えよう

 

「でもそのおかげで俺は一誠君や今の母さん、オカルト研究部のみんなと会えたんだ、そこは記憶がなくてありがたいかな♪」

 

「兄ちゃん・・・」

 

さてさて、アルバムはこれぐらいでいいかな、てかもう辛い、マジで辛い、え?何が辛いかって?いやだってさぁ―――

 

「オルスさん、イッセー君・・・これって・・・」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「おー!懐かしいな!この子とはよく遊んでいたんだよ!確かこの子が持っていた剣は―――()()、だったかな?」

 

「せい・・・けん・・・かぁ・・・ッ!!!」

 

「まぁまぁ落ち着こうか木場君、な?一回俺と男同士で散歩に行こうじゃないか、てことでちょいと木場君と散歩に行ってくる!」

 

取りあえず家から木場君を連れだす、散歩ををしていても殺気が落ちることはない、俺しょぼくれちゃいそう

 

「木場君に1つ聞きたい事があったんだよ、いいかい?」

 

「……なんですか?」

 

「何でそんなに聖剣が憎いんだい?よければ俺に聞かせてくれないかな」

 

実際にこんなことを聞くのは野暮というものだろう、だけど聞いておかないと今後の部活動に支障が出るかもしれない

 

「……僕は部長の【騎士】です」

 

「うんうん」

 

「死にかけている所を助けてもらいました、僕はそれに対しては恩義を感じています、ですけど……僕が聖剣を恨んでいる理由はその前です……ッ……僕が死にかけていた理由、それが……聖剣が関係しているんです……ッ!!!」

 

それが聖剣に関係していると・・・人の、いや悪魔か、まぁどっちでもいいけど恨みってのは本当に厄介極まりないものだからねぇ・・・

 

「よし!分かった!木場君俺と鬼ごっこしよう!」

 

「え……?鬼……ごっこ?」

 

なんかキョトンとした顔しているけどまさか鬼ごっこを知らないのか・・・?

 

「いや、知っていますけど・・・何故鬼ごっこなんです?」

 

「だってさぁ、そんな風に体にため込んでいても体に毒なだけだよ、だったら俺と一緒に本気の鬼ごっこをして発散しよう!ね?」

 

「オルス先輩・・・」

 

そんな話を聞きながら俺達は町はずれの山に来た、ここなら中々広いし地形も悪いところといいところがあるから鬼ごっこをやるなら面白いだろう

 

「よし!ルールを説明するよ!ルールは簡単!俺が先に逃げる、時間は30分だよ、逃げ切ったら俺の勝ち、捕まえたら木場君の勝ちだ、木場君が逃げる時も同様だよ、ね?簡単でしょ?」

 

「それぐらいなら・・・」

 

「よし!なら始めようか!もしも木場君が勝ったら俺も聖剣を壊すのを手伝ってあげよう、勿論みんなにばらしもしないさ、その代わり俺が勝ったらみんなに説明するんだよ?」

 

その条件を聞いて木場君は顔をしかめる、まぁ話したくないなら仕方ないよね、でもこれは一種の賭け事と一緒だ、俺だって負けるつもりはない

 

「んじゃ行くよ~、俺はハンデとして【気の鎧】(オーラメイル)系統は使わない、俺が逃げて10秒で探しに来るんだよ?」

 

ONIGOKKO ready……FIGHT!!!!!

 

俺は一瞬でそこから消えるように()()()、走ってないし飛んでもいない、歩いただけだ、そして木の裏側に隠れた

 

 

オルスvision fade-out

 

 

木場vision start

 

 

「……よし、10秒経ったね」

 

オルス先輩を見ていて思ったこと、それは驚くほど()()()()()()()、まるでそこにいないようにも感じる、いつもは荒々しいような戦い方をする彼だけど今はまるで別人に見える……

 

「そこかッ?!」

 

結果はスカ、つまり見失ってしまった、こうも簡単に見失うなんて悪魔としては恥ずかしい、だが今度は更に驚くようなことが起きた

 

「え……?な、何で―――」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「見失ったと思ったら今度は気配を感じる・・・でもまだ甘いのかな?そこら辺から少しだけど気配が強く感じ取れる……」

 

僕が近づいたと思ったらいきなり影が飛び出してきた!

 

「見つけた!!!」

 

僕は急いで駆け出した

 

 

木場vision fade-out

 

 

オルスvision start

 

 

「ふっふっふ、甘い、甘いぞ木場君よ・・・ッ!」

 

木場君が追いかけて行った俺は真っ赤な偽物、いつぞやに話した【残像拳】を使ったのさ、確かにあれも俺だけど俺であって俺じゃない

 

「さて、気でも探りながら俺は昼寝でもしようかな……zzz」

 

そう思いながら気の上で爆睡していた、結局木場君は俺の事を見つけることが出来なかった

 

「いや~!よく寝た!!!」

 

「え?!いや、ちょ、え?!」

 

はっはっはっは、カリスマブレイクしてるようだが関係ない、さてさて、今度は俺が木場君を捕まえる番だね

 

「よし、んじゃ木場君逃げてね~」

 

「分かりました、僕も手加減はしませんよッ!!!」

 

そのまま木場君は走り去っていった、さて―――

 

 

 

―――()()()()()()()()()()―――

 

 

 

オルスvision fade-out

 

 

木場vision start

 

 

「よし、ここまでくれば―――」

 

「見つからないと思ったかい?」

 

ここなら大丈夫だと思った、だが結果はどうだ、開始3秒で見つかってしまった

 

「ッ!!!」

 

「お、いい足してるじゃない、この前よりもまた早くなってるし」

 

ここなら―――

 

「甘い甘い、気配が駄々漏れ」

 

ここは?!

 

「あ、ゴメンね!お先に失礼してたよ!」

 

こっちは?!

 

「ん~、市販のオレンジでも中々美味しいよね」

 

「な、なんで……ッ?!」

 

なんでだ・・・なんで僕が行くところ全部に先輩がいるんだ?!

 

どこに行っても先輩は僕の目の前に現れる、木に登っても、山のてっぺんに行っても、湖に潜ってもどこにいても先輩は僕の目の前に現れる

 

「そろそろ30分経っちゃうから捕まえさせてもらうよ」

 

そこからの先輩の行動は早かった、僕が先輩を見失ったと思ったら後ろに衝撃が走る、後ろをゆっくりロボットのように振り返ると

 

「この速さを見切れないんじゃ聖剣なんて壊せないね、その聖剣使いがどの程度の実力を持っているか知らないけどね」

 

その姿はあった、衝撃が走るまで全く気付かなかった……!

 

 

木場君vision fade-out

 

 

少し時が経ちオルスvision start

 

 

「ほらほら気を落とさないで!」

 

「は、はぁ……」

 

めっちゃクチャ落ち込んでるやん、仕方ない、んじゃこの俺が珍しいことをしてあげよう

 

「よし!んじゃ俺がラーメンを奢ってあげよう!」

 

「え・・・?」

 

「えとはなんだい、えとは」

 

「いや、ですけどオルス先輩に悪いですし……」

 

そんなこと気にしていたのかぁ、別にバイトしてるから金は持ってるのに

 

「良いから行くよ!俺美味い店知ってんだから!」

 

「え?!オルス先輩??!!!」

 

結局俺達はこの日ラーメンを食って帰った、豚骨ラーメンを食いながら木場君が泣いていたけど気のせいだろう

 

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