まあ、少しだけシリアス要素もありますが・・・・・・
それでは本編どうぞ
「ソーナちゃんソーナちゃん!会いたかったよソーナちゃん!さあ、互いにハグハグし合おう!愛を確かめ合おう!百合百合な展開にしちゃおう!」
「お、お姉様、人前なんですよ!やめてください!」
激しいスキンシップをとるレヴィアタン様に対して、シトリー様はかなり困惑している様子だ。いや、まあ確かにこんな人前でこんなスキンシップ取られたら戸惑うのは無理もないけども。
「部長、確認しますが本当に彼女がレヴィアタン様なのでしょうか?」
目の前のあまりの光景に、俺は失礼を承知で部長に尋ねてしまった。
「ええ、まあ・・・・・そうよ。レヴィアタン様はソーナのことをひどく溺愛しているの。コカビエルが襲撃してきたとき、ソーナがレヴィアタン様を呼ばなかったのはソーナのことを心配するあまり何をしでかすかわからなかったからなの」
どうやら相当な溺愛っぷりらしい。魔法少女のコスプレをして重度のシスコン・・・・・これが本当に魔王なのかと疑ってしまう。
(これが現レヴィアタンか・・・・・・なかなか奇抜だな。だが相棒。あの娘、実力は相当なものだぞ?)
(それは俺だってわかるさドライグ。今の俺じゃかないそうにない)
行動は破天荒だが、それでも彼女が秘めた力がひしひしと伝わってくる。言動はともかく、魔王に相応しい実力を備えているのは間違いなさそうだ。
「・・・・・・イッセー、自己紹介なさい」
「え?ですが今自己紹介したら邪魔に・・・・・・」
「だからよ。さすがに親友として今のソーナは見過ごせないわ」
ま、まあ親友がもみくちゃにされる姿は部長からしたら見てられないんだろうな。ならば部長に意に従い、あれを止めるためにも自己紹介するとしよう。
「あ、あのレヴィアタン様?」
「ん?君はさっき写真を撮ってた子だね。どうしたの?」
「リアス様の眷属として挨拶をしておこうかと思いまして。今年の春にリアス様の
「兵藤一誠・・・・・・あ、君が噂の今代の赤龍帝だね!よろしく!私のことはレヴィアたんって呼んでね!」
「い、いえ。さすがに私のような下級悪魔がそんな馴れ馴れしく呼ぶわけには・・・・・・」
「え~・・・・・別に気にしないのに。というより、あれだけ私の写真を撮ってたんだから今更だと思うけど?」
「うっ・・・・・・」
痛いところを突かれてしまった。確かにあれだけ写真を撮った後だと馴れ馴れしさもくそもない気もするが・・・・・それでもさすがに『レヴィアたん』というのは・・・・・・
「ふむ、ならいっそのこと私のこともサーくんとでも呼んでみるかい一誠くん?」
「お兄様!馬鹿なことを言わないでください!」
「まあまあ、そういわないでくれリーアたん」
「私の愛称をたん付けで呼ばないでください!」
ニコニコと笑顔を浮かべて悪乗りしてくるサーゼクス様に、部長は声を荒げた。何というか・・・・・・サーゼクス様もレヴィアタン様もいくら何でも魔王とは思えないほどに愉快すぎるだろう。
「あ、あの朱乃先輩。こう言っては失礼ですが四大魔王のうち御二方がその・・・・・あんな感じでいいのでしょうか?」
俺はサーゼクス様やレヴィアタン様に聞こえないように、小声で朱乃先輩に尋ねた。
「うふふっ、御二方がではありませんわ。現魔王様達はどなたもプライベートではああいった感じでノリが軽い方ばかりなのです」
衝撃の事実。あの二人だけではなく、魔王様はそろいもそろってノリが軽い模様。
「現魔王様はそろって愉快な方々ばかりなので、その身内の方々はほとんど真面目なのですよ」
「・・・・・・そうですか」
一瞬、そんなんで冥界は大丈夫なのだろうかと思ってしまった。部長もシトリー様も苦労してるんだなぁ・・・・・・・まあ、正直部長は部長でなかなか愉快なところもあるとは思うが。
「さあソーナちゃん!さっきの続きといこう!愛を確かめ合おう!」
「リーアたん、昔のようにお兄ちゃんに甘えに来てくれてもいいんだよ?」
「「いい加減にしてください!!」」
止まらない魔王様方の奇行に対して、顔を真っ赤にしながら怒鳴る部長とシトリー様。無力な俺はその光景をただただ眺めることしかできなかった。
「あら、リアスちゃんよく映ってるわ!」
「ふふっ、やはり娘の晴れ姿をこの目に納めるのは親の務めですな」
「わかりますとも。どうでしょう?次はうちの息子の雄姿と可愛らしいアーシアちゃんご覧になられますか?」
「それはいい。ぜひとも見させていただきましょう」
公開授業が終わり、家に帰ってきた俺に待っていたのは地獄だった。それも俺だけの地獄ではなく部長にとっても地獄だ。
いつの間にか、俺の知らないところで父さんと母さんは部長のお父様と意気投合してしまったらしく、サーゼクス様やルキフグスさん、そして部長の4人を家に招待したのだが・・・・・・家に着くなり行われたのはビデオ鑑賞という名の恥辱プレイだった。
いい年して親達に授業参観のビデオを見られるとか死ぬほど恥ずかしすぎる。
「部長・・・・・・大丈夫ですか?」
「とてもじゃないけれど大丈夫だと言える状態ではないわ。そういう一誠の方こそ大丈夫?」
「大丈夫です。もうあきらめましたから」
「それは厳密には大丈夫ではない気がするのだけれど・・・・・・・・」
「あ、あははははは・・・・・・」
互いに頭を抱えながら、恥辱に耐える俺と部長。この場にはアーシアもおり、アーシアもまたその恥辱を受ける身ではあるのだが、どうやら純粋なアーシアはこれを恥ずかしいとは感じていないらしい。まあ、俺と部長を見て苦笑いを浮かべているが。
「・・・・・・部長、とりあえずここから離れましょう。これ以上心に傷を負うのはさすがに辛いです」
「・・・・・そうしましょう」
「わ、私もご一緒します」
「ええ、アーシアも来なさい。あなたの存在は今の私たちにとっては癒しになるでしょうから」
これ以上の恥辱は到底耐えられそうにないと判断し、俺は部長とアーシアと共に部屋を去る。
「見てください一誠のこの器用さを!あれほど精巧な像を短時間で作り上げたのですよ!」
「ほう、これはまたすごい才能ですな」
・・・・・・・なにやら背後で不穏すぎる会話が聞こえてきたが、とりあえず俺は聞かないことにした。
「はあ・・・・・・お兄様もお父様も本当にもうどうにかならないのかしら」
「心中お察しいたします」
ひとまず俺の部屋に避難してきたはいいものの、部長の心中はまだ穏やかでないらしく、サーゼクス様とお父様に対して不満を漏らしていた。
「ですが一誠様のお父様もお母様も、部長のお父様もサーゼクス様もとても楽しそうでした」
「はしゃぐ内容が内容だけに俺としては素直に喜べないけどな・・・・・・」
「お父様もお兄様ももっと子離れ、妹離れできないのかしら・・・・・・」
「それはまあ、うちもですね。父さんも母さんもなぜかやたらと俺のこと構いたがるので」
親子とはいえ、なんかあの二人は少し過保護なところがあるんだよなぁ。一応前世含めれば精神年齢は二人とそうそう変わらないので、どうにもむずがゆい。
「けど、やっぱりこの出会いはよかったかもしれません。父さんと母さんがあそこまで楽しそうにしているのは久しぶりに見ますしね」
「・・・・・・出会い」
急に部長の声のトーンが低くなった。
「部長?どうしました?」
「ねえ一誠。あなたは私達と出会ったこと、後悔してないかしら?」
「・・・・・以前白龍皇が言ってたことを気にしているんですか?」
「まあ・・・・・・そんなところよ。あの時私は、あなたと関わったことを後悔しないと言ったわ。けれど、一誠はどう思っているのか気になったの」
俺がどう思っているか、ね。そんなの決まっている。
「・・・・・・意味がないと思ってます」
「え?」
「俺と部長はもう出会っているんです。それなのに出会わなければとか関わらなければとか考えたって時間の無駄でしかない。俺ができるのは、部長達が俺と出会わなければよかったと思わせないことだけですよ」
「一誠・・・・・・」
「一誠さん・・・・・・」
「部長もアーシアも、余計な心配は不要です。俺は、二人に俺と出会わなければよかったなんて思わせないほどに・・・・・強くなって見せますから」
そうだ。俺が強くなりさえすれば、きっと二人に後悔なんてさせなくて済む。それでいいんだ。それで・・・・・・俺の後悔なんてものは、どうだっていいんだ。
「ふむ、随分と男らしいね一誠くん」
「サーゼクス様?」
いつの間にかルキフグスさんを伴って、サーゼクスさんが俺の部屋に訪れていた。
「お兄様、もう鑑賞会は終わったのですか?」
「ちょっとリアスに話があって抜け出してきたんだよ」
「話・・・・・といいますと?」
「リアスのもう一人の
サーゼクスさんの口から出たのは、俺やアーシアよりも以前から部長の眷属であったという、もう一人の僧侶についてだった。
実は一誠さんのリアスさんからの問いかけに対する答えは、かなりはぐらかしたものとなっております。はぐらかした理由は・・・・・まあ、察せられるとは思いますが
それでは次回もまたお楽しみに!