私「上手くまとめられない………どうしよう。よしまとめられないものはまとめなくても良い!」
という訳で台詞ばっかりです。
申し訳ないm(__)m
彼女はとても不思議なヒトだった。
私よりも先に紅孩児様の部外になったという彼女。
私よりも年下のはずなのに、私よりどこか大人びている。かと思えば意地っ張りな部分や子どもっぽい部分もある。
不思議というより変なヒトかもしれない。
出会いは突然だ。
私は紅孩児様の部下として……薬師として、仕えることになった。そのとき初めて出会った紅孩児様直属の部下が、彼女だった。
「ねぇ、貴方!薬師って貴方のことよね!?」
時折キラリと光る銀色の髪を持つ少女が少し興奮気味で話しかけてきたのだ。
「え、えぇ。そうだけれど、貴方は?」
「私は雪蘭。紅く……紅孩児様直属の部下で、料理人をしているわ。」
紅孩児様の部下……その言葉に彼女の顔をよく見た。
白い肌に薔薇色の頬。唇は花のつぼみ。そして恐ろしいほどに少女の瞳は青かった。深い深い湖のような。夏の日差しに照らされた青空のような。見つめていると吸い込まれそうな気がした。
それから彼女は忙しいらしく、会うことも話すこともできなかったけれど、会ったときのことは鮮明に覚えている。
そして時は過ぎ、紅孩児様の為、私は三蔵一行の討伐を申し出た。
「私に行かせて下さいませんか?今までの様に正面から攻めたのでは三蔵一行は倒せません。私がおとりになります。」
「…危険だ。ならん。」
「何故ですか?この八百鼡、貴方様のお力になりたいのです。…あの日のご恩をお返しする為に。」
「しかし!!」
「それに私はこれでも様お付きの薬師。『薬』と名のつく物ならば毒薬、爆薬、何でも自在に扱ってみせます。お任せください。」
「…勝手にしろ。無茶するな。」
「はい、紅孩児様。」
――――
紅孩児様……我が恩人。貴方の為ならばこの八百鼡、命にかえても三蔵一行を抹殺致します。 そう思っていたのに…私は任務をしくじった上、紅孩児様に助けられていた。
「申し訳ありませんでした、紅孩児様!!かくなる上はこの私の命で償わせて…。」
「ふざけるな。自らの命を投げうつ様な、そんな馬鹿な部下を持った覚えはない。何処までも俺について来るという約束を違えるつもりか?」
「いいえ、ずっとお傍におります、紅孩児様。」
私の道は紅孩児様の優しさと孤独と共に、この命尽きるまで…。
「それに…、お前を心配して泣きじゃくるやつがいてな、収集がつかん。なんとかしろ。」
「え?」
紅孩児様が私の後ろを指差した。
ゆっくり後ろを振り返ると、そこには両方の綺麗な碧い瞳に涙をたくさん溜めて私を見つめる少女がいた。
「しゅ…雪蘭さん!?」
初めて出会ったその時からしばらく会っていなかった彼女。
あれから何も変わらず美しい少女は私に飛び込んで抱きついてきた。
「八百鼡ちゃん!!怪我は!?大丈夫!?ああっ、ちょっと切ってるじゃない!!薬を!!って八百鼡ちゃんが薬師だった!!」
ワタワタと慌てながら涙を流す少女に呆然とする。
「どうしてここに…?」
「八百鼡ちゃんが心配だったからよ!!友達じゃない、私たち!!」
「とも、だち…?」
「って、私が勝手に思ってただけだけど。」
やっと涙が止まった彼女が照れくさそうに頬をかく。
「いいえ、ありがとうございます。」
そうして私はその言葉に笑顔で答えた。
彼女はありがとうの意味をわからないようで首をかしげていたけれど。
彼女の涙に濡れた碧い瞳をいつまでも覚えていようとも思った。
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おまけ
雪蘭「っていうか敬語いらないわよ、名前も呼び捨てでいいわ。フレンドリーにいきましょう。ねぇ紅くん。」
紅孩児「お前はもうすこし自重しろ。」
八百鼡「紅くん!?」
紅孩児「まぁ言っても直らないだろうがな。」
雪蘭「私のほうが八百鼡ちゃんや独角より年上だけど別に気にしなくていいし。」
八百鼡「え!?」
紅孩児「何?それは初耳だぞ。」
雪蘭「紅くんよりは年下だとは思うんだけどね。」
八百鼡「ちょっと待ってくださ」
雪蘭「敬語。」
八百鼡「……ちょっと待って、あなた一体何年生きて…。」
雪蘭「500年手前ぐらい??」(ニッコリ)
八百鼡「ええええええええっ!?」
という………やりとりがあったとかなかったとか。
はい、ということで大分遅れましたけど、
1月28日は八百鼡ちゃんのお誕生日です。おめでとうございます♪
(その日に間に合わなかったけど。)
八百鼡ちゃんと雪蘭の出会い話&その後でした。
おまけということで書いてしまいましたが、『500年前』!!雪蘭さんは手前ですが。いやぁ、いつか書きたいです。