魔法少女リリカルなのは~面倒ごとはごめんです(仮)~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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そんなわけで第一話です。 サブタイが適当なのは仕様です。 

本編どうぞ


第一話 第一話って銘打てるけど、実際はプロローグみたいなもの by作者

おはこんばんにちわ! ・・・・・・俺は誰に挨拶してるんだろう、これも一人暮らしの弊害か。 アレから五年、すっかりこの街にも慣れた。 いや、馴らされたというべきか、悪い意味ではないけど。 エリスにやんわり離れるべきだって言われたけど、当初から意外とこの街は気に入ってたのだ。 さて件の家だが、結局建てた。 やっぱり地下室なんか求めるものじゃないね、普通の街(?)にあるわけがなかった。 まぁ、金なら余るほどあるし、別に構いやしないけどね。 近所には、喫茶店なんかもあるから、自分で作るのが面倒ならそこに行けばいいし。そもそも食べなくても生活できるけどね、気分の問題だけど

 

「ヤマト君、これはサービスね!」

 

「ありがとうおばちゃん!」

 

総菜屋のおばちゃんから、出来たてコロッケを貰う。 今は夕飯の買い出し中だ。 貰えるものはもらうよ? 例えそれが猫被ってもな! なぜか子供の姿で買い物をしていると親の手伝いと思われるらしく、こうやって商店街で買い物をしているとおまけとして貰えたりするのだ。 スーパーとかじゃこうもいかによね

 

「本当にいい街だーね」

 

コロッケを一口かじりながらそう呟く。 買い物も終わり、帰路についていると、近くの公園から小さな泣き声が聞こえた。 やかましい声が聞こえるならまだしも、泣き声となると喧嘩かと思い覗いてみたのだが

 

「・・・・・・」

 

「グスッ......」

 

喧嘩じゃなくて、女の子がベンチで一人で泣いてました。 やっべーどうしよ、こういう場面出くわすけどいまいち対処法わからん。 見なかったことにして帰ればいいのか? あ、出来ませんね、今バッチリ目が合ったし。 気まずいけど行くしかないよなー、こういうの嫌いなんだけどなー。 なんて思いながら、残ったコロッケを咀嚼し、女の子に声を掛ける

 

「どったの?」

 

「・・・・・・何でもないもん」

 

「・・・・・・」

 

えー、今泣いてたじゃん。 言いたくなったのをぐっとこらえ、次の行動に考えを巡らせる。 このまま立ち去るのなんて論外だし、いっそ心読むか?いやいやいや、そんなことしちゃ駄目だろ。 なんてセルフツッコミを入れながら考えるが、いい考えが浮かばないので、考えるのをやめ話をすることにした

 

「ところでこんなところで何してたの? 俺は買い物の帰りだけど」

 

「・・・・・・ベンチに座ってた」

 

「・・・・・・」

 

見りゃわかるよ。 なんだこれ、ツッコミ待ちなのか、そうなのか? めげずに話しかける

 

「お、おう。 そうなのか。 ちょっと疲れたから、となり座ってもいい?」

 

黙ってはいるが、こくりと頷いた女の子。 俺は礼を言って座ることにした。 別に荷物の重さで疲れたわけじゃないが、気疲れが半端ない。 さてどうするか、座ったは良いけど何か考えがあるわけじゃない。 とりあえず飴でも舐めよう、甘いやつ

 

「私のおじいさんがくれた初めてのキャンディ、それはヴェルタースオリジナルで私は四歳でした。 その味は甘くてクリーミィで、こんな素晴らしいキャンディをもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。 今では私がおじいさん、孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。 なぜなら彼もまた特別な存在だからです」

 

「え?」

 

この飴のCMを言うと、何故か驚いた声が隣から上がる。 気になって見てみると、驚いた顔の女の子が

 

「どうしたの?」

 

「え、えっと」

 

声を掛けると、何故か慌てる女の子。 とりあえず

 

「食べる?」

 

飴を口の中に放り込み、もう一つを袋から出しながら差し出す

 

「・・・・・・食べる」

 

おずおずと手を伸ばし、俺の手から飴を受け取る女の子。 これが飴の力か。 というか、見た目子供だからいいけど、大人の姿でやったら犯罪だよな、今は子供の姿だけど!

 

「そんで、何かあったの? 言いたくないなら言わなくてもいいけど、話した方が楽になることもあるよ」

 

空を見上げながら、隣りの女の子にそう問う。 できれば言わなくていい、なんか厄介ごとのような気がするし、基本そういうことには関わりたくないのだ、面倒だから。 悩んでいるのか無言の時間が続く、だが意外にも口を開いたのは女の子の方だった

 

「えっと、その、ね......」

 

女の子の話は、予想以上に重いものだった。 どうもお父さんが仕事で事故にあい、瀕死の重傷らしい。 生きてるなら安い、なんて思うあたり俺の常識は一般のそれと大きく乖離してる。 まぁ、完全回復なんかもできるっちゃできるしな、俺じゃないけど。 話はそれたがともかく、お父さんが事故にあい、一家の大黒柱が稼げなくなったわけで、家族が頑張るしかなのでお母さんが頑張っているらしい。 普通の仕事ならあれなのだが、自営業、それも喫茶店らしく、この頃ようやく軌道に乗ってきたらしく稼ぎ時なわけで、兄や姉もいるらしいのだが店の手伝い、必然的に小さいこの子が店を手伝えるわけがなく、家で独りぼっち。 この子もこの子で、そんな自分が嫌いらしく、いい子にしていなきゃいけないなんて強迫観念にとらわれそうになっている。 うん、想像以上にヘビーだわ。 俺なんてこのぐらいの歳はー、やばい覚えてない。 こんな境遇じゃなかったけど、元気に外で遊びまわってたような気がする。 ふーむ、話をしたらまた泣き始めるし。 とりあえず悲しいことから意識を逸らそう、泣かれるのは精神的に答える

 

「とりあえず飴舐める?」

 

「グスッ、貰う」

 

あ、泣いてても舐めるんですね、たくましいなこの子。 とりあえず意識を逸らすことには成功したので、このままたたみかける

 

「そう言えば喫茶店経営してるって言ってたけど、名前は? 俺もおいしいところ知ってるけど」

 

「えっと、翠屋ってお母さん前に言ってた」

 

「・・・・・・世間って狭いもんだなー」

 

「?」

 

不思議そうに見る女の子、なので分けを説明する

 

「俺が言ってたおいしいお店、そこ。 近所なんだ家が」

 

「そうなの?」

 

「うん、歩いて数十分てところ。 結構おいしいから、かなり通ってるし」

 

気分によって変身魔法使ったりもしてるからな、どっちの姿でも通ってる。 ふーむ、少し顔色悪いとは思ってたけど、そういうことか。 なるほどなるほど。 そういうことなら方針は決まった

 

「さて、行こうか」

 

「行くってどこに?」

 

「客として翠屋に」

 

そう言って、ベンチから立ち歩き始める。 入口あたりで後ろを向くと、今だにベンチに座っている女の子

 

「こないの?」

 

「で、でも、お母さんたちのお仕事の邪魔しちゃ悪いし......」

 

「お客としていくなら、店員はもてなすのが当たり前」

 

「で、でも!」

 

ふむ、面倒な性格だな。 こういうのは強引に限る

 

「とりあえずこれ持って」

 

「え、え?」

 

お菓子とかが入っている軽いほうの袋を女の子の前に出す、出すのだが受け取ろうとしないので、無理やり持たせて手を引く

 

「ほらほら、きびきび歩く」

 

「え、え、え?」

 

今だに理解できていないようだが知らぬ、そのまま手を引いて俺の家まで連行

 

「とりあえず持ってくれてありがとう、えーっと、そう言えば名前聞いてなかった。 俺は千年大和。 君は?」

 

「た、高町なのはです」

 

「じゃあなのはちゃん、少し待ってて買ったものしまってくるから。 そしたらお礼するから」

 

「?」

 

お礼と言っても首を傾げるばかり、わからないならそれでいい、その方が面倒ごと減るし。 さっさと家に入り、買ったものを適当に冷蔵庫に入れ、なのはちゃんの元に戻る

 

「それじゃあ行こうか」

 

「ど、どこに?」

 

「翠屋」

 

そう言ってまたなのはちゃんを引っ張りながら歩く。 後ろで何か言ってるが無視だ無視、どうせ何言ったって聞かないのだ

 

「いらっしゃいませ。 あら?」

 

ドアを開けるといつものように接客してくれる茶髪のお姉さん、だが俺が連れている子を見ると驚いた顔をした。 そこはいい、そうなるのはわかってたし。 店内を見回すといつもよりお客が少ないようだ、丁度いいて言えばちょうどいいか?

 

「なのは?」

 

「お母さん......」

 

「え!? お母さんてこのお姉さんだったの!?」

 

 




長すぎたので急遽二分割、続きは夜にでも

そんなわけで感想評価お待ちしてます
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