魔法少女リリカルなのは~面倒ごとはごめんです(仮)~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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ハロウィン、ハロウィン......一本書こうと思っててすっかり忘れてた......

とりあえず本編どうぞ

追記:誤字の方修正しました、報告ありがとうございます


第二十八話 例え世界が代わっても、意地汚い人間はどこにでもいるねぇ by主人公

前に感じた怨念の正体は、この闇の書で間違いないようだった。 中に入ると流れてくるのは負の感情、恨み、憎しみ、嫉妬......人間の汚い部分が濃縮され、俺はそれを見させられる。 正直言って気分の悪いどころの話ではなく、早いところ終わってほしい。 奥に行けば行くほど負の感情は混ざり合い、もはやそれは常人では耐えられないような代物になっていた

 

「やれやれ、ホント人間って度し難い、そうは思わないか夜天の書の管制融合機」

 

「どうやってここまで、ここは管理者主しか入れないはずだ」

 

「なに記憶を見る魔法のちょっとした応用だよ、意志が持ってるならできるはずだと思ってやってみたけど、意外にうまくいったもんだ」

 

銀髪に赤目、闇の書の防衛システムが出てきたときの姿ということは、コイツが夜天の書の管制融合機だろう

 

「さて、時間がないから手短に。 この状況を何とかしたい」

 

「主への浸食が早まっている、ということについてだな」

 

俺は無言でうなずく。 管制融合機もわかっているなら話は早いのだが、その表情はすぐれない

 

「すまないが私にはどうにもできない、お前が本当の名でこの魔導書の名前を呼んでくれたのは嬉しいが、この魔導書には致命的なバグがある」

 

「自動防衛運用システム、ナハトヴァール」

 

「そこまで知っているのか」

 

「管理局でもこの程度知ってるぞ」

 

俺が持っている情報は、ほとんどがトリックスターが管理局をハッキングして持ってきた情報だ。 管理局がこれと同じ情報を持っている

 

「そうか......なら話は早いが、暴走すれば主さえも飲み込んでしまう。 もう手は......」

 

「ナハトヴァールと管制融合機であるお前を切り離せた場合は?」

 

「不可能だ。 いつの間にやら付けられたこれは破壊されても、一定期間を置けば再生が始まる。 そうなったら同じことの繰り返しだ」

 

「無理やりにでも切り離すことは?」

 

「・・・・・・私の機能の大半と引き換えにならば可能だとは思う。 その場合私自身にどんな影響が出るか見当はつかないが」

 

「一応は可能である、と。 影響ってのはすぐに出るのか?」

 

「わからない、としか言いようがない。 何故こんなことを?」

 

管制融合機が首を傾げているが、そんなもの一つしかない

 

「お前を助けるためだ」

 

「今の話を聞いていただろ!私はもう......」

 

「可能性はゼロじゃない。 なら俺は諦めるつもりはない」

 

「とりあえず当事者だけどお前には聞いてない。 後は外の主と相談だな」

 

「あ、おい!!」

 

管制融合機が何か言ってはいるが聞く耳は持たず、俺は指パッチンをする。 意識が暗転して目を開けると

 

「帰ってきたみたいやねー」

 

「微妙にうなされていましたが大丈夫でしたか?」

 

木乃香に膝枕をされ、刹那がその上から覗いていた。 そして周りを見回すと、面白そうにしているアリシアになぜか怒っているアリサ、笑顔なのに怖いすずかに、面白くなさそうな表情をしたなのはとフェイト。 何この状況。 とりあえず体を起こし、木乃香に礼を言う

 

「ありがとう木乃香」

 

「ええでー、役得やったし」

 

「このちゃん......」

 

何か周りからのプレッシャーが上がったような気がするが、気のせいということにしておこう。 刹那は苦笑していたが

 

「さて、主と話がしたい。 起こしてもらっていいか」

 

「・・・・・・わかった。 主、主はやて」

 

「う、うん? もう朝?」

 

目をこすりながら、シグナムさんに体を起こしてもらう八神はやて。 寝ぼけ眼で周りを見回していたが、俺たち一行を見ると顔を赤くしていた。 恥ずかしがっているところ悪いが、話を切り出す

 

「少し話がしたいんだがいいか?」

 

「え、ええけど、さっき帰ったんじゃ?」

 

「細かいことは置いておくとして、その本についてだ」

 

枕元に置いてある本を指さしながら、八神はやてにそう告げる。 シグナムさんたちは何かを言おうとするが、俺が真面目な話をすると分かったのか、八神はやてはそれを手で制していた

 

「ええよ、真面目な話見たいやし。 それで、この本についてって何?」

 

「まずは君の体の状態について」

 

そう切り出し説明を始める。 体が不自由なのは夜天の書が魔力を常に吸い取っているからで、足りない分を命を削って捻出していること。 それを止める方法はないこと。 そして何故魔力を欲しがっているかと言うのは、その本がまだ完全に覚醒しておらず、覚醒するためには魔力が必要なこと。 そして覚醒すれば、言葉通り世界が終わること。 一気に話してしまったが、特に何も口をはさむことはなく八神はやては話を聞いていた

 

「なんでその話を私に?」

 

「今からその本を覚醒させようと思うから」

 

「ヤマト君!?」

 

「アンタ自分が何を言ってるかわかってんの!?」

 

アリサとすずかが掴みかかってくるが、俺はその手をやんわりと外す

 

「わかってるよ。 でも世界は終わらせないし、八神はやても死なせない。 夜天の書は俺の力を使えば治すことは可能だ」

 

「ならこのまま治せば!」

 

「それも考えたがナハトヴァールが浸食している以上、今と同じ状況になる可能性が高い。 中の管制融合機に聞いたら、一応機能の大半を失うことにはなるが完全に切り離すのが可能と答えた」

 

「中? もう一人いるってことなん?」

 

「あぁ......長い間、歴代の当主の負の感情と一緒に過ごし、ナハトヴァールの浸食を受けながらも主を助けようとしている奴がな。 あったことないか?」

 

トリックスターにモニターを表示させ、管制融合機を映し出す

 

「あるような、ないような......」

 

反応はいまいちだったが、たぶんそう言う魔法の類がかけられているからだろうと判断し、話を進める

 

「だがナハトヴァールを切り離すとなると一度暴走させなければならない、そうなると」

 

「私が必要ってわけやね」

 

無言で頷く。 主を取り込む性質がある闇の書、覚醒すれば八神はやては取り込まれることは必須なのだ。 だからこそ当事者である八神はやてにこの話をしたのだ。 しばらく重い沈黙が降りる。 誰も言葉を発さない中、八神はやては考えが決まったのか、短く一言

 

「ええよ」

 

「わかった」

 

「はやて!」

 

「主、お考えを!」

 

「はやてちゃん!!」

 

そんな主の決定に騎士たちは、駆け寄って考え直すように言うが決心は固いようで、首を縦に振るようなことはしなかった

 

「心配ありがとうみんな。 でもな、これは私にしかできないことなんや、今まではみんなに知らずに守ってもらってたけど、今度は主としてみんなを守る番や。 それに、私もやけどその子も救ってくれるんやろ?」

 

「勿論」

 

「なら安心や」

 

笑いかける八神はやて。 それを見て本当に強いやつだと思った。 見ず知らずの相手なのに信頼してくれているみたいだし、俺は余計に気を引き締める

 

「準備は良いな」

 

「・・・・・・」

 

無言で頷く八神はやて。 俺は無人世界を選び、そこに転送をした。 周りの景色が変わったころに驚く周囲を横目に、俺は闇の書を受け取り目の前にジュエルシードをかざす。 蒐集が始まり、すごい勢いでページが埋まり始める。 そしてすべてのページが埋まると

 

「闇の書のすべてのページ666ページの蒐集を確認、自動防衛システムナハトヴァールの起動を開始します。 守護騎士システムは破棄、データの完全消去を開始します」

 

闇の書から蛇が出てきたと思うと、そいつはそんなことを言い始めた。 そして起動するや否や、八神はやては苦しみ始める

 

「刹那!頼むぞ!!木乃香は八神はやての苦しみを少しでもなくしてやってくれ!」

 

「わかっています!」

 

「了解や!」

 

そう指示を出した瞬間、バインドで全員が縛り上げられる

 

「敵勢勢力の拘束、守護騎士システムの完全消去後攻撃を開始します」

 

「なんで、何でそんなことを!!」

 

八神はやては苦しみながらナハトヴァールに問うが、ナハトヴァールは答えず守護騎士たちに迫っていくが

 

「まったく俺も甘く見られたもんだな」

 

障壁を出したようだが軽く貫通し、闇の書ごと遠くに投げすてる。 そしてパクティオーカードを一枚だし、召喚をする

 

「はれー、またおいしそうな子たちが?」

 

「月詠仕事だ、そいつらの護衛頼む。 報酬は俺プラス刹那と木乃香以外に戦える権利」

 

「受けましたー」

 

そう残し、闇の書を投げ捨てた方向に飛ぶと、紫色の光柱ができていて、それが晴れると

 

「また、全てが終わってしまった......貴様のせいで!!」

 

管制融合機が涙を流し、俺を睨みつけていた

 




次回は戦闘回! 感想評価お待ちしてます
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