魔法少女リリカルなのは~面倒ごとはごめんです(仮)~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
本編どうぞ
冬休みも終わり、フェイトたちが学校に行っている間、俺はいつものように平和な生活、という風にはいかなかった。 シュテルの修行だ。 本人の意欲もあるが、シュテルはメキメキと実力をつけ、人形は全部上級を終え鬼に入っている。 それと並行して俺の契約者との戦闘もしているので、この頃はダイオマラ魔法球の中にずっといる。 休憩などは適度に取っているし、睡眠の必要はシュテル曰くないのだが、睡眠をとらせている。 俺も修行の監督や先生役ということもありつきっきりだ。 特に問題はないが
「っ!?」
「ほらほら、油断してるからそう言うことになるのよ!!」
「油断など、していません!!」
「きゃっ!?」
「はい、そこまでー」
終了の合図を出し、二人の組手と言うのには少々物騒だが、組手を終了させる。 今はアスナとの組手だ。 もちろんアスナはマジックキャンセルを使っているため、シュテルは素の体力と筋力でアスナに立ち向かわねばならないのだが、今回は一撃を浴びせられたようだ
「いやー、もう本当に油断できないわ」
「お前がおっちょこちょいなだけだろ」
「何か言ったかしら?」
いい笑顔でアスナがこっちを向いたが、俺はそのままシュテルにドリンクとタオルを渡す
「ありがとうございます」
「まぁ、暫く休憩だ、ゆっくり休め」
「ほっほー、お優しいこと」
「ほれ、お前にもある」
アスナが冷やかしてきたので、俺はアスナにもドリンクとタオルを投げて渡す
「ありがと」
汗を拭きながら上機嫌でドリンクを飲むアスナ、それを横目に見ながら散らばった武器を片付ける
「にしても、シュテルとは契約しないの? これだけのレベルなら契約しても問題ないと思うんだけど?」
「えー......」
アスナの言葉に苦い顔になる。 契約、この場合はアスナたちにしているような本契約のことなのだろうが、アレもあれで面倒なのだ
「契約......そうですね、その手もあったのですね」
シュテルたちにも俺の記憶は見せてあるので、俺がどういう存在なのかを知っている
「そうよー、本契約すればアイツの無尽蔵な魔力使えるし、それにアーティファクトは割かし強力なのが多いから、地力がついたシュテルちゃんなら使いこなせると思うし」
「ふむ、先生役のアスナがそういうのでしたらそうなのでしょう、ヤマトいかがでしょうか?」
「・・・・・・まぁ、実際刹那、このかなんかは進めてきてるんだよな契約に関しては」
ジャックなども冷かしながら進めてきているため、実力としては十分なのだが、うん、俺がめんどくさいのだ
「ならいいじゃない。 はい、ちゃっちゃとやる!」
「へいへい」
アスナに急かされ俺は準備を始める。 仮契約なら準備とかはあんまり必要ないのだが、本契約となると準備がいるのだ
「それは?」
「ただの紙だな。 と言ってもこの世界の紙じゃないけど」
ただの紙と言ったが、これはエリスに用意してもらった神界の紙で、神界ではただの紙なのだが、地上だと珍しい紙扱いになる。 それを地面に敷き、刀を指に軽く当て、出てきた血を紙の上に垂らす
「毎回思うけど、それって事前に準備しておけばいいんじゃないの?」
「そう思った時期が俺にもあったんだが、何故かすぐにやらないと効果がなくなるらしい」
「融通効かないわね」
俺にそんなこと言われても困る。 俺の血で魔法陣を描き、書き終わると俺はその上に乗る
「シュテルもこの魔法陣の中に入ってくれ」
「わかりました」
シュテルが魔法陣の中に入ると、魔法陣が淡く輝き始める
「さて、キスの時間ね」
「お前ら勘違いしてるみたいだから言うけど、俺のこの契約はキスがトリガーじゃないからな?」
「違うのですか? 契約者はみんなキスをしていましたが?」
「それだとお前、俺がナギやジャックとキスしたことになるんだが?」
これだけは俺の名誉のために言っておかなくてはならない、してないからな。 勘違いされる前に説明をしておく
「まず第一に本契約の場合、この神界で用意した紙に俺の血で魔法陣を書く。 第二に、俺と俺が認めたやつがこの魔法陣に乗ると前準備が完了。 第三に、体液、つまり血でも唾液でもこの魔法陣に垂らすなり交換すれば契約完了になるわけだ」
「待ちなさいよ、私の場合は?」
「お前のは本当にどうしてそうなったかわからないイレギュラー」
アスナとは本契約をしているが、何故か事故で唇が触れ合っただけなのに本契約になったからな、本当にびっくりした
「なるほど、ヤマト」
「ん? んっ」
「んっ」
「おお、シュテルちゃんやるぅ!」
アスナと話していたためアスナの方を向いていたのだが、シュテルに呼ばれ、シュテルの方を向くといきなり唇をふさがれた。 魔法陣は輝き、横にカードが出てくる。 俺はそれを取ると、シュテルとのキスを中断する
「まったく、いきなりだな。 まぁいいや、ほれ、これがお前のパクティオーカードだ」
「えっと、はい」
少し頬を染めながらカードを受け取るシュテル、恥ずかしかったのだろうか?
「アーティファクトを出すにはアデアット、しまうにはアベアットだ」
「じゃあ早速使ってみよう!」
「アデアット」
カードをじっと見てシュテルがそう唱えると、カードは光を放ちその姿を変えた。 シュテルの両手には見慣れないガントレットが付けられていた
「えーっと、基本的な使い方は......うわ」
「え、なに? アンタがそういうってどんな性能......うわ」
「二人してなんですか、人の新しい武器に......ふむふむ、なかなか素晴らしい性能ですね」
ネギから借りているパクティオーカード、その中の一人に便利なアーティファクトがあったので使ってみたのだが、予想以上に破格の性能だった。 名前を炎星招来、ルシフェリオンとリンクして殺傷、非殺傷切り替え可能らしいのだが、炎星招来単体では、殺傷設定のようだ。 使用人、つまりシュテルの意思を読み取り攻撃できるのでラグがなく、攻撃もイメージしたものができるので、幅が広い。 シュテルはなのはのように槍術ではなく、俺と同じ格闘タイプなのでさらにいいのではないだろうか? ちなみに魔力は自分依存だが、俺と契約をしたということは炎星招来の魔力は自分の魔力を使わなくても使えるということ
「しかも最後の項目、ルシフェリオンとのリンク中は飛ばせるって......ファンネルかよ」
「?」
「シュテルは気にしなくていいわよ? 本当に破格じゃない? 威力調整とかも自分かルシフェリオン頼みでしょ?」
流石にアスナのマジックキャンセル中は魔法は発動できないものの、ガントレットが付いたということは単純に威力がアップしたということで
「慣らし運転と行きましょう、ヤマト」
「・・・・・・刹那辺りで行くか」
「刹那さん、南無」
アスナは刹那を見て手を合わせていた。 呼ばれていきなり親友が手を合わせている、と言う割と意味の分からない状況だが、シュテルを見て納得したらしい
「えっと、つまりは模擬戦ですか?」
「うん、かなりチート性能だから気をつけろ?」
「アッ、ハイ」
「刹那さん!ガンバ!!」
「あはは、辛い」
やる気満々なシュテルはガントレットの調子を確かめつつ、火の玉を作っていた。 ガンガン魔力吸われてるし、アイツの持ってる球、結構魔力使ってるな。 と言っても俺の中じゃ雀の涙ほどだけど
「それじゃあ始め!」
掛け声とともにシュテルは刹那に向かって火の玉を投げる。 刹那は避けて俺たちの方に火の玉が来た、なので障壁をはった直後、目の前で大爆発が起こる
「「えぇー......」
思わずアスナと声を揃えてそう言ったが、俺達は悪くないと思う
シュテルの超強化フラグ、回収しました。 ガントレットですがルシフェリオンクローをイメージしていただければ
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