魔法少女リリカルなのは~面倒ごとはごめんです(仮)~ 作:サクサクフェイはや幻想入り
本編どうぞ!
煌びやかな内装、着飾った富豪、出される料理の数々。 そんなものには目をくれず、俺は密かに周囲に目を光らせていた。富豪が集まるパーティー、俺は護衛として出席していた。 何故こんなことになっているかと言うと、どうもアリサ専属の鮫島さんが体調を崩したらしく、俺がその代役と言うわけだ。 もちろんバニングス氏にはちゃんと許可を取ってあるし、それどころか推薦されたほどだ。 鮫島さんも二つ返事で了承、そんな事はどうでもいいのだが、素人にそういう役割を任せるのはいかがなものかと思う。 いやまぁ、違う世界で護衛なんかはやってたけどさ
「何そんな難し顔してるのよ」
「何でもありませんアリサお嬢様」
何故かこのパーティーが始まってからくっついて離れないアリサ、護衛しやすいのはいいのだがそれでいいのか。 今回は護衛ということもあり、変身魔法で大体二十五歳前後になっている。 ・・・・・・周りから見たら軽く犯罪じゃないか? なんて内心思ってはいるが大丈夫だろう、うん
「おや? バニングス家の」
「こんばんは」
どこの誰だかわからないが、アリサに挨拶をする豚。 いや、正確にはわかっている。 伊達に表裏問わず情報屋で表向きは慈善事業しているスピードワゴン財団の裏の支配人ではないのだ、不本意ながらだが。 一応今回は護衛兼執事なのでアリサの後ろに控えておく
「おやおや、今日は鮫島さんではなくずいぶんとお若い方なのですね」
値踏みするような視線から、見下したような視線に変わったが別段俺は気にしない。 こんな豚野郎にどう思われようがどうでもいいし、潰そうと思えばすぐ潰せるからな
「お初にお目にかかります。 鮫島さんは今日は席を外していますので、若輩ながら自分が」
「そうかそうか、それは大変だね」
ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべている豚、流石にこれにはアリサも気分が悪く何か言いたいようだが、そこは何も言わせないように耳打ちしとく
「アリサこんな豚に構うな。 挨拶とかはとっくに済ましてるんだから、少し世間話したら離れればいいんだから」
「でもアンタのこと侮辱したのよ!今は私専属の執事なんだから、それは私を侮辱したことにもなるわ!!」
「だからそうカッカするなっての.......あんな奴潰そうとすれば潰せるから、そう怒るなって」
「アンタのその発言の方が怖いわよ......」
どうやら落ち着いたようなのでまた一歩下がる。 それから二、三言話しその場を離れる
「あー、もう!本当にイライラするわねぇ」
「いくら小声って言っても言葉は慎めよ」
「アンタも人のこといえないでしょ」
それはごもっともな意見だ。 少しアリサに待ってもらい、アリサの好きそうな料理を取って窓際に出る
「ほれ、何も食ってないだろ」
「・・・・・・なんで私の好きなものばかりなのよ」
「だって俺こういう料理食い飽きてるし。 量もそれほど多くとってきてないから普通に食えるだろ」
「・・・・・・ありがとう」
何が気に入らないのか知らないが、ぶすっとした顔で料理を口に運ぶアリサ。 アリサが食べているとは言っても俺は気を抜けないので、常に周りに気を配る。 それにしても、いつまでこんな面倒なパーティーが続くのか。 無駄に会場も広いし、逃走経路はいくつか確保してはいるが。 と言っても俺もアリサも戦闘力はあるので、問題なく逃げられるが
「今日のパーティーは外れね、面倒な人多いし」
「そもそもこういうパーティーで当たり外れあるのかよ......」
どうも俺にはそんなものがあるように見えないのだが、だってどこ行ったって思惑とか絡んでくるし、あわよくば取り入ろうとしてるし、そういう魂胆がありありと見えるので、面倒なのだこういう会に出席するのは。 そもそも、ジョースター家とかそっち系は良いとして、ナギの馬鹿野郎たちのせいで俺やガドウが尻拭いしてたような気がする。 今思い出したらムカついてきた。 大体姫さんも姫さんだが
「まぁこういうのは未来への投資だ、頑張ってコネとか作れ未来のバニングス家の当主」
「ならアンタはアタシ専属の執事として一緒に来てもらわないとね」
いい笑顔でとんでもないことを言い放つアリサに、俺の顔は引きつる。 俺関係ないし、これは藪蛇だっただろうか
「ほら会場に戻るわよ!私専属の執事様」
「へーへー、アリサお嬢様」
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「なーんか、アンタが車運転してるのは違和感あるわよね」
「なんなら元の姿に戻ってもいいぞ」
「やめなさい、普通に捕まるから」
パーティーは無事に終わり、俺はアリサを屋敷に送っている最中だ。 こういう家柄だ、専属の運転手がいてもよさそうなのだが、そこはスーパー執事の鮫島さん、一人でこなすそうだ。 なので俺がアリサを送っているというわけだ。 俺自身車の運転に違和感はないのだが、アリサからすれば俺のいつもの姿を見慣れているため、俺が車を運転していることに違和感があるらしい、些末なことだが
「今日はお父様と鮫島が無理言って悪かったわね」
「あん?」
バックミラーで後ろを確認すると、アリサが外を見ながらそんなことを言っていた。 どうしたんだコイツ?
「どうした?」
「アンタは......」
プルプル小刻みに体を震わしている、怒ったのか? まぁ、別にいいのだが
「別に面倒ではあったけど、気にしてないし。 断ることだってできたわけだし」
「そう......」
俺の言葉を聞いてか、少し元気になった様子で外を見るのに戻ったアリサ
「まぁ? 一応アリサ専属の執事らしいし? 鮫島さんが都合悪かったらまた来るのもやぶさかじゃないな、面白いもの見れるし」
「アンタは......まぁいいわ、それならまたお願いしようかしら?」
そう呟いたアリサの顔は外を見ていたが、笑顔に見えた。 俺はバックミラーから目を離し、少しアクセルを踏み込む。 もう少しでバニングス家だ、そうしたら今日のお勤めも終わりだ。 少し面倒ではあったが、普段見れない面白いアリサが見れたし、それで良しとしよう。 これは余談だが、帰るとバニングス氏がいてよくやってくれただのねぎらってくれたのはよかったのだが、何故か報告書をかかされた、解せぬ
ネタが......ネタが浮かばない!!そんなわけで、番外編になってから文字数は少ないですが、ご容赦ください
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