魔法少女リリカルなのは~面倒ごとはごめんです(仮)~   作:サクサクフェイはや幻想入り

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このハーメルンだとたまに見かけるネタ。 でもアニメじゃ見ないし、俺もハーメルンでしか読んでないからオリジナルということで

本編どうぞ!


第四話 面倒ごとは嫌いなはずなのに、興味がわいた時はどうして首を突っ込むんでしょうか byリニス

リニスを拾ってから二年がたち、リニスもこっちの文化に慣れ始めた今日この頃、猫の姿のリニスを頭にのせながら俺は散歩に出ていた

 

『あー、平和だ』

 

『貴方が言うと言葉に重みが感じられますね』

 

リニスにはあの世界の記憶を見せているため、時にこういう反応をしてくる。 別に俺自身もそんなに気にしてないので、特に反応はしない。 それよりも、この世界の魔法が便利すぎる。 念話とかパクティオーカードを使用しなくてもできるし

 

『てか、なんで俺の頭の上でだらーんとしてるのさ、普通に歩けよ』

 

『この方が楽じゃないですか、おや?』

 

『どした?』

 

頭の上のリニスに視線を向けると、短い脚である方向を指していた。 その方向は路地裏でほとんど人通りがなく、普通の人なら見えない距離だが、どうも大の大人が複数人で少女二人を車に押し込んでいた。 あの制服は、私立聖祥大附属か? なぜ俺がそんなことを知っているかと言うと、なのはちゃんがそこに入学し、俺に制服が似合うかどうか聞いてきていたからだ。 ともかく、誘拐みたいだな

 

『よく見えたな』

 

『伊達に高位の使い魔じゃないですから! じゃなくて助けないと!』

 

『ふむ......そうするか』

 

『駄々をこねないで......え?』

 

「行くからな、ちゃんと捕まってろよ」

 

ポカンとしているリニスは置いておいて、足に力を籠め跳躍。 流石に一回では届かないので、隣のビルとビルを交互に蹴って、屋上まで一気に上がっていく

 

「いきなり何するんですか!落ちるかと思いましたよ!?」

 

「落ちても飛べるじゃん。 さて、さっきの車は......っと、みつけた」

 

やはり後ろめたいことをしているらしく、裏道を通っていた。 追いやすいからいいんだけど。 ビルの屋上を経由して車を追跡する、もちろん認識阻害の魔法なども忘れない

 

「それで、どうして助けることにしたんですか?」

 

「たまにはいいでしょ、人助け」

 

「・・・・・・」

 

疑っているらしく頭をポンポン叩いてくる。 地味にうざい。 リニスを無視しながら車を追うが、やがて廃ビルで止まった

 

「廃ビルみたいですね」

 

「取引場所かなんかかな? 速攻で片付けてもいいけど、連絡取られると厄介だな、リニスどうにかならん?」

 

「追尾弾をカメラ代わりに出来ますけど、派手ですよ?」

 

「最初からバレてたりすると認識阻害できないけど、バレてないなら効果範囲、流石に触れたらアウトだけど」

 

「それではお願いします」

 

リニスが追尾弾を作り俺が魔法をかけ、それを中に潜入させること数分、リニスから報告が来た

 

「ビル自体は屋上まで合わすと八階くらいですが、崩れてたりして行けても五階ですね。 各階に三、四人見張りで、見回りが一人か二人、階段に二人ついてます。 それでさっきの少女たちがいる入り口に三人、その手前にかなりの人数がいますね。 それで何かを話しているのかボスみたいのに護衛が二人です」

 

「何それメンドクサイ、正面はやめよう。 なら少女たちがいる部屋に直接だな。 転送」

 

座標計算をリニスに任せ、転送すると

 

「その娘はなぁ!吸血鬼なんだよぉ!」

 

「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「何この状況」

 

転送が終わると気持ち悪いおっさんが吸血鬼とか言ってるし、紫髪の子はやめてとか悲鳴上げてるし、ようわからん

 

「っ!? 貴様どこから!」

 

「なに、気にしないでくれ、通りすがりの魔法使いだ」

 

リニスを頭から降ろし、縛られている二人の少女のロープを解く。 紫髪の子は泣いていたが、金髪の子は俺を見て呆然としていた

 

「ふ、ふざけるな!!撃て!」

 

護衛の二人が拳銃を撃ってくる。 おいおい、後ろに人質いるのに危ないだろ、俺が避けたら当たるぞ? 心臓に一発と頭に一発、まぁ取れるけどね

 

「おいおい、こんなんで俺を殺せると思わないでくれよ。 まったく失礼だな」

 

「「「なっ!?」」」

 

護衛も驚いたようだ、それでいいのかプロ

 

「さてさっきこの子が吸血鬼だとか言ってたけど本当? すっごく弱そうだけど、てかお前も人のこといえないだろ、この子より反応弱いけど」

 

「っ!? お前月村の秘密をどこで!」

 

「どこでって......まぁいいや、やっぱりこの世界でも化け物は秘匿されるのね、普通だけど」

 

「化け物......化け物ですって!!」

 

「ん? ぶっ!?」

 

後ろから声がしたのでそちらを向くと、金髪の子の拳が俺の鳩尾にクリーンヒットした。別に痛いわけじゃないし、呼吸も苦しいわけじゃないけど変な声が出た。 余談だけど、転送の直前俺は年齢詐称薬と言う飴を飲んだので、今は大体十五歳くらいの姿だ

 

「私の親友を侮辱するんじゃないわよ!すずかはね優しくて、とってもいい子なのよ!それをバケモノ呼ばわりなんて許さない!!」

 

「ア、アリサちゃん」

 

どうやら紫髪の方がすずかちゃんで、金髪の子がアリサちゃんのようだ。 ・・・・・・・どっかで聞いたような名前だけど、今は目の前に集中しよう。 アリサちゃんは俺とその後ろの汚ッさんを睨みつけているようだ。あれと同列に扱われるのはごめんだし、誤解は解いておく

 

「あー、別に侮辱とかそう言うわけじゃないんだが、勘違いさせたなら謝る。 えっとすずかちゃんでいいのかな、ごめんね? それと君の親友を侮辱してごめんね、アリサちゃん? 別に侮辱する意図はなかったんだけど、俺も同じだしね」

 

「おな、じ?」

 

「同じ? ふはははは!同じだと貴様みたいな下等種がか? これは傑作だ!」

 

「下等種ってお前、飽きれるわー。 その下等種を餌にしなきゃ生きられない俺たちは、どれだけ下等なのかね? しかもその下等種に倒される運命だし」

 

「なに?」

 

汚ッさんの雰囲気が変わる、どうやら怒ったようだ。 どうでもいいけど

 

「貴様と話していると虫唾が走る!全員で始末せよ!!」

 

『ヤマト、部屋の外に待機していたのが入ってくるみたいですよ!』

 

『見りゃわかる』

 

どうも生気がしない、機械の類だろうか? 比べるのもあさましいが、ここにいる三十機近くが束になっても茶々丸にはかなわにだろう。 完成度も低いし

 

「どうだ!」

 

「自分で戦わず、そんなものに戦わせてる時点でお前の器が知れるわ」

 

「その余裕もそこまでだ、撃て!!」

 

激怒した汚っさんの号令で、マシンガンを構えるガラクタたち。 ふむ、防御面倒だし、あいつらに任せるか

 

「アデアット」

 

「ん?てっ!? これはどういう状況なんですか、ヤマトさん!?」

 

「はれー? これは?」

 

「取り合えず説明は後、その二人よろしく」

 

そこまで言うとガラクタ共の一斉射が始まる。 俺の体は風穴が開き、腕がチギレ、吹き飛ぶ。 数舜続いた一斉射だが、弾が切れたのか静かになる

 

「ふふふ、ははははははは!! まったく口ほどにもない、今やそんな姿だ。 どうにか言ったらどうなんだ、ん? 言えるもんならな!!」

 

こっちを見て勝ち誇った顔をしているが、どうしてそんな風にしていられるのかわからない

 

「そ、そんな」

 

この声はすずかちゃんだろうか、絶望的な声を出している。 え、なに、こっちの吸血鬼ってこのぐらいで死ぬの? 反応が薄いわけだ。 確かに左腕は吹き飛び、体は風穴だらけだけど、こんなの面倒だけど修復できるじゃん

 

「はぁ、こっちの吸血鬼にはがっかりだよ。 これで再生できないなんて思うなんて」

 

「なっ!?」

 

「月詠、あのガラクタだけ壊しといて、流石に再生中に攻撃されたら再生が面倒だから」

 

どこからともなく蝙蝠が飛んできて、体の風穴に入り傷口をふさぐ。 腕も腕の形になり傷口にくっつく。 蝙蝠だが魔力でできているので、実際は魔力で再生してるだけなのだ。 こんな派手にしなくてもいいのだが、演出だ演出

 

「貸し一つで~」

 

「この後存分に戦ってやろう」

 

「アデアット!」 

 

「あのアマ本気で戦ってやがる......ビルは壊すなよー!」

 

本当に文字通り目の色を変え、斬岩剣など神明流の技を惜しげもなく使って戦い始めた月詠に一応声を掛け、後ろを向きなおる

 

「このアホー!!」

 

「いて、いきなり殴るなよ」

 

「殴りますよ!いきなり呼び出されたと思ったら、この二人を護衛してくれって、しかも月詠とって何考えてるんですか!」

 

「悪かった悪かった」

 

抱きしめて頭を撫でると途端に黙る刹那、うむ昔から扱いやすくていい

 

「な、なんなんだ貴様は、なんなんだー!!」

 

そんな声がして後ろを向くと、忘れていたが汚っさんが懐から銃を出して、俺に発砲しようとしていた

 

「お前と同じバケモノだよ」

 

接近して耳元で言う。 ミンチにならないように加減して、銃を持つ手に踵落としをくらわし、銃を砕くと同時に頭を持ち上げ、徐々に徐々に締め上げていく

 

「まぁお前よりも力が強いがね。 まぁ俺は血なんか吸ったことないけどね」

 

「頭が、頭が割れるーーー!!」

 

「喋れる余裕があるならもうちょっと締め上げとくか」

 

「っーーーーーーー!!!?」

 

声にならない悲鳴を上げ痙攣し始める男。 少しもったいない気もするが、死なないように回復しときながら締め上げる

 

「さてと、いい友達を持ったねすずかちゃん。 そういう友達はなかなかいないだろうからね、大切にした方がいいよ。 年上からのアドバイス」

 

「かなり年上やからねー」

 

「月詠は黙っとけ、後刹那に手を出したら貸し借りの件はなし」

 

「殺生なー」

 

「ありがとうございます、ヤマトさん」

 

『ヤマト、外から人が来ます』

 

『なんとなく気配でわかる、ずらかるか』

 

「さて、それじゃあ行くか」

 

「ま、待ってください!」

 

「ん?」

 

ずらかろうとしてテレポートをやろうとするとすずかちゃんから声がかかる

 

「貴方は、貴方はこの力をどう思いますか?」

 

「どうって?」

 

「吸血鬼の力です」

 

真剣な表情、どうやらこの子は自分の力が嫌いなようだ。 そういう子もいるだろう、俺は望んでなったけど

 

「別に? 俺は望んでこうなったしね、守りたいものを守るそれだけだ。 君は君の力は嫌いみたいだけど、それでもいいんじゃない? 結局は自分のことだから、悩んで答えを出せば。 これも年上からのアドバイス、それじゃあ今度こそ」

 

「まって!!」

 

「なんだよ?」

 

今度はアリサちゃんのようだ、もう人の気配が目前まで迫ってきてるから、早く帰りたいのだが

 

「さっきは殴ってごめんなさい」

 

「気にしてない、もう人来るみたいだし、サヨナラバイバイ。 テレポート」

 

まばゆい閃光に俺達は包まれる。 本当にギリギリだった、気配が恭也さんだったし、話を切り上げたのは正解だった

 




ながくなったけどまあいいや、次の話からついに本編に入ります

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