新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける 作:カオスロイドR
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それでは10話始まるよ。
僕、仮面ライダーBLACKはフェンリル極東支部ことアナグラで榊博士の講義やツバキ教官からの戦闘訓練といった研修を受けていた。
研修が終われば民間の協力者として改めてフェンリル極東支部に所属し討伐増援の任務を行なう事となる。
しかし正式な異動が決まるまでのしばらくの間は雑用を手伝ったり休日はコウタとユウカさんとバガラリーを見たりやソーマやリンドウさんやサクヤさんに同行してミッションに参加したりする毎日だ。
ここ数日の研修の間に実力や人柄を認められて畏怖していたツバキ教官や第一部隊と第二部隊以外の神機使い、怖がっていた職員さん達から徐々に受け入れられている気がする。
そして地獄の研修と見習い期間が終わり臨時として手が足りない部隊に回ることになり本当の戦いが始まった。
今日の任務は大森タツミさん率いる防衛班『第二部隊』と共にアラガミ防壁を突破して中央施設に収容できない住民の住む外部居住区に侵入したアラガミの駆逐と住民を護る緊急任務だ。
外部居住区は中央と違い約13万人の人々が掘っ立て小屋を建て配給や他の住民と物々交換をしながら暮らしている。
みんなアラガミに苦しめられながらも落ち込むことなく逞しく活気があふれ必死に今を生きてるんだ。
そんなささやかな幸せをアラガミなんかに滅茶苦茶にされてたまるか。
俺はバトルホッパーで現場に急行し少し遅れてジープに乗った第二部隊が到着する。
現場に着くとオウガテイル3体とコンゴウ1体が家を破壊して瓦礫を捕食しながら暴れていた。
「あいつら!よくも」
「落ち着け、まずは住民の避難からだ」
「は、はい」
普段調子のいいタツミさんが本気の顔になっている。
そうだ、まずは逃げ遅れた住民の安全が最優先だ。
このヒリヒリするこの空気と緊張感。
一人の時にはなかった。
これが本当の実戦…。
俺とカノンさんが囮になってアラガミを引き付けてその間にタツミさんとブレンダンさんが住民の避難誘導を行う。
本来なら新人の俺が危険な囮でなく避難誘導係にまわるべきなのだが俺の姿を見て住民が混乱して怖がるといけないので俺が囮になると進言した。
俺を仲間と思ってくれているタツミさん達はあまりいい顔しなかったが説得して分かってくれた。
こればかりは仕方ない。
そしてアラガミ達を引き連れて戦うには十分のスペースがある広場に誘い込んだ。
カノンさんの神機は射撃の遠距離型の神機だ。
前のミッションで第一部隊のサクヤとミッションを行った時立ち回り方は習った。
遠距離型の神機使いとペアを組む時の戦い方は近距離パワーファイターの俺が陽動して遠距離神機使いが後方からバックアップ。
注意すべき事は先行しすぎないようにして支援の射程内で戦う。
これが基本戦術。
これでいけると思ったんだけどな・・・・。
背中痛い・・・。
「住民の避難は完了した、あとは合流してアラガミを叩くだけだ」
「すぐそっちに行くから待ってろよ」
俺の左手首にあるダミー腕輪から通信が入る。
ブレンダンさんとタツミさん達からだ。
その後タツミさん達と合流してアラガミを迎え討つ。
「ブレンダン、取り囲むぞ!」
「了解した」
まずとタツミさんとブレンダンさんが一匹のオウガテイルにショートブレードを突き刺し、バスターブレードを振り下ろしオウガテイルは血を拭き出しながら息絶える。
まずは一匹・・・。
「アハハハハ!くたばれ!!」
「ライダァァパァァンチ!!」
性格が豹変しているカノンさんの援護射撃とライダーパンチで2匹目を倒す。
二匹目!
「ライダーチョップ!」
バトルホッパーに乗り猛スピードで走り出しすれ違いざまに紅く光るライダーチョップをオウガテイルの足に叩き込み体勢を崩す。
「タツミさん今です!」
「おうよ!」
ブレーキを掛けてターンして僕の声を聞いたタツミさんが倒れている最後のオウガテイルに飛び移り頭部にショートブレードを突き刺し止めを刺した。
よしこれでオウガテイルはいなくなった。
あとはコンゴウを倒すのみ。
オウガテイル3匹が倒されてなおコンゴウは怯まず寧ろ戦意が高まっていた。
コンゴウ・・・ノルンのデータベースによれば、巨大な猿のようなアラガミで武器は肉弾戦を得意とする打撃と俊敏な動きで転がりながらの突進して襲いかかってくる。
また背中には遠距離攻撃用のパイプが付いていてこのパイプ状から空気を体内に摂り込み空気弾を発射するだったな。
耳がよく、音に反応してすぐ集まる為、集団で来られると厄介このうえないが幸い一匹だけのようだ。
一匹だけの今のうちに葬る。
「トォ!」
ハイキックでコンゴウの腹部を蹴り上げる。
「トォ!トォ!」
次にパンチとキックの連打を頭部と腹部に浴びせる。
負けじとコンゴウも拳で殴りかかってくる。
「なんてすごい力だ・・・」
コンゴウの拳をなんとか捌きながら何とか距離をとる。
当たればライダーとはいえただじゃすまない。
コンゴウを結合崩壊を起こせるのは三か所。
尻尾と背中のパイプ、そして顔に付けてる仮面だ。
「ハアアァァ!!」
「アハハ背中のパイプ壊れちゃったねえ!?」
そのうちすでに尻尾はブレンダンさん、パイプはカノンさんが破壊してくれた。
あとは仮面のみ。
尻尾とパイプが破壊され逆上したコンゴウが見境なしに暴れ出す。
マズイこのままだと被害が広がる。
けど暴れまわるコンゴウに近づくこともできず頭に血が昇って痛みを感じてないのかカノンさんの射撃も効いていない。
「だったらこうすればいいのさ」
タツミさんがコンゴウに向かって走り出す。
「タツミさん無茶だ!」
「まあ、待ていいから見てろ」
「ブレンダンさん?でも・・・」
タツミさんを止めようとした逆に僕がブレンダンさんに止められる。
「あらよっと!」
タツミさんはコンゴウが薙ぎ払って起こす散弾のように飛んでくる無数の細かい瓦礫の破片を目にも止まらない速さで回避し生身の身体で当たれば即死するであろうコンゴウの巨大な拳を掻い潜った。
そして・・・。
「おりゃああ!!」
そして下から上に振り上げる一撃がコンゴウの顔にある仮面を壊し最後の結合崩壊を起こした。
すごい・・・
僕はその動きに思わず見とれてしまった。
これがベテランゴッドイーターの戦い方・・・。
「仮面ライダー今だ!」
「はい!トゥ!!」
ライダージャンプで高く跳ぶ。
タツミさんが作ってくれたチャンス無駄にはしない。
いくぞこれが特訓の成果だ。
「ライダーキィィック!」
仮面を破壊され怯んでいる所に訓練で編み出した新ライダーキックを顔面に叩きこむ。
今までのライダーキックは右足を突き出し蹴るだけの技だったけど新ライダーキックはバイタルチャージしてジャンプしたあと空中で右足を曲げて相手に当たる瞬間思いっきり蹴り出す技だ。
右足を曲げるのは屈伸運動を加える事でジャンプした時の地面を蹴る力が従来のライダーキックの威力にプラスされて威力が数倍にはね上がっている。
ありがとうございますツバキ教官。
「お前のジャンプ力は他の神機使いにはない目を見張るものがある、それをキックに活かしてみせろ」
教官が僕にそうアドバイスをくれたおかげです。
着地すると断末魔を上げ赤い炎に包まれながらコンゴウは爆発四散した。
榊博士の講義どおりならこれでもオラクル細胞は死滅してないんだ。
いずれあのコンゴウだったオラクル細胞も時間が経てば新しいアラガミになって甦るんだろうな。
どうすればこの負の連鎖を断ち切る事が出来るんだろう・・・。
「うおおおおおお!」
いきなり爆発のような歓声が上がり思考の海から現実へと引き上げられる。
「な、なんだ?」
辺りを見回すと避難していた住民の皆様が駆け寄ってくる。
やばい!隠れないと。
この姿を見られたらタツミさん達まで疑惑の目を向けられ何を言われるか分からない。
逃げようとするとカノンさんとブレンダンさんが僕の腕をつかむ。
「ち、ちょっと放して!」
このままだと第二部隊のみんなが・・・。
「バッタの兄ちゃんもありがとな」
「え?」
タオルを巻いたタンクトップの筋肉質のおじさんが笑いながら僕の肩を組む。
「ありがとう助けてくれて」
「護ってくれてありがとう」
男性や女性、大人や子供が次々と僕の周りに人が集まってくる。
その表情は恐怖でなく笑顔だった。
「は、はいどうも・・・」
まさかお礼を言われるとは思わなかったから拍子抜ける。
よく見るとブレンダンさんとカノンさんが微笑みながら侵入してきたすべてのアラガミを退けコアを回収しているタツミさんの方に向かう。
そうかわざわざ俺にトドメを譲ってくれたのはに俺の印象をよくするためだったのか。
ありがとうございますタツミさん、カノンさん、ブレンダンさん
素顔だったら絶対に顔が真っ赤になってただろうな。
しばらくして住民たちも落ち着きそれぞれの家に帰って行った。
僕もタツミさん達と合流して作業を手伝わないと。
「タツミさん、カノンさん、ブレンダンさんお疲れ様です」
「おう、お疲れさん」
「お疲れ様です。すごいほんとに本当に神機なしでアラガミを倒すなんて」
「ああ、おつかれ・・・ところでライダー、背中は大丈夫なのか?」
「うう・・・」
ブレンダンさんの言葉に気まずそうになるカノンさん。
俺のジャケットの背中は焦げて少しだけ黒くなっている。
実はタツミさん達が住民を避難させる為囮になってコンゴウとオウガテイルと戦闘中、敵からでなく味方のカノンさんから三発ほど背中にバレット弾を喰らわされた。
いわゆる誤射って奴だ。
実はカノンさんは普段は優しい女の子なのだがいざ戦闘になるとなんというか・・・うん優しそうな性格が180度変わって戦闘狂になってしまうのだ。
しかも射線上に入れば例え味方がいても容赦なくバレット弾をぶっ放す。
背中にバレット弾を喰らう度に「射線上に入るなって、私言わなかったっけ?」と戦闘狂モードのカノンさんに怒られた。
その為にカノンさんは極東の神機使いから『誤射姫』と不名誉なアダ名を付けられてしまっている。
もっとも誤射を受けてしまったのはカノンさんの所為じゃなくてまだチーム戦をうまく立ち回れない俺の所為だからな・・・。
アナグラに帰ったらジャケットを焦がしてしまった事を作ってくれた榊博士とリッカさんに謝って反省してこの失敗を次にいかさないとな。
「はっは・・・ま、まあその第二部隊の恒例行事みたいなものだから・・・」
恒例行事で背中を焼かれたらたまらないんですけど・・・
「恒例行事って何ですか!?タツミさんひどい!ヒバリさんに言いつけます」
「な!カノン、それはしだろ!」
ヒバリさんとはエントランスでミッションの受付と戦闘時のオペレーターを兼任している女性でタツミさんの思いの人だ。
まあヒバリさん自身はあまりタツミさんに関心を持っていないけど。
「ライダーさんにもクッキーもうあげませんからね」
「え?僕まで巻き込まれた!」
カノンさんが材料が手に入ったら時々作ってくれるクッキーは美味しいから楽しみにしているのに。
おのれタツミさん。
カノンさんのクッキー楽しみにしてるのに。
食べ物の恨みはお世話になったとはいえそれとこれは別だ。
え?仮面してるのにどうやってクッキーを食べてるかって?
はっはっは決まってるじゃないか。
不思議な事が起こったんだよ。
・・・冗談だよ、なぜかこの姿でも食べ物を口に近づけたらいつのまにか口の中に入ってるんだ。
サバイバル時代に発見して驚いたけどもう慣れた。
アナグラのみんなも驚いていたな。
榊博士なんか実に興味深いと言って色々と食べ物を持って来って追いかけてきたけどすぐ逃げて、持って来た食べ物はみんなで分けて美味しくいただきました。
今思えば榊博士が俺がアナグラのみんなに受け入れやすくするようにワザと用意してくれたのかもしれないな。
「そういや知ってるかもうすぐ二人目の新型神機使いがロシア支部から極東支部に配属されるそうだぜ」
誤魔化す為にタツミさんが別の話題を振る。
さすが隊長クラスだ。
情報が早い。
でもそんなにポンポン話していいのかな?
カノンさんもそんな事で誤魔化されないだろうし
「え?そうなんですか楽しみだな、仲良くできればいいんだけど」
あっさり誤魔化された!!
いくらなんでもチョロすぎでしょ!
「(まあ
ブレンダンさんが小声で耳打ちしてくる。
そ、そうなんですかってさりげなく僕の心の内を読まないでください。
仮面で表情を見えない筈なのになんで分かるんだろう。
何気にこの人もすげえな。
「楽しみですねライダーさん」
「ソウダネー」
嬉しそうに話すカノンさんの見えない位置から僕にⅤサインを送るタツミさん。
第二部隊も第一部隊と違った意味でうまくいってるんだな。
それにしても新たな新型神機を使うゴッドイーターか。
カノンさんじゃないけどどんなに人が来るんだろう。
ロシアから来る新たな神機使いの着任に楽しみと不安を胸に僕は仮面ライダーとして今日も戦うのであった。
つづく
バトルシーンかなり省略されましたがこれでかんべんしてください。
前回、説明できなかったからこっちに記載します。
クロックアップ
仮面ライダーカブトや他のライダー、ワームが使う脳力。
使用者の行動が加速され、周囲がスローモーションになる。
ポーズ&リスタート
仮面ライダークロノスが使う時間を停止させる技。