新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける 作:カオスロイドR
新章に突入する14話はじまるよ。
天界。
アラガミが世界中の大地と緑を食い漁り荒れ果てた荒野になってしまったゴッドイーターの世界と違い花が咲き乱れ、草木が生い茂り、川には水が流れ、鳥や馬などの動物が平和に暮らす緑豊かな世界である。
そしてその中央に巨大な神殿がそびえ立っていた。
この神殿にこそかつて一人の高校生を死に追いやり体内にキングストーンを埋め込んでゴッドイーターの世界に送り込んだ神と呼ばれる存在が住んでいるのである。
そして神殿の奥にある普段は誰も立ち入れない埃だらけの倉庫にはたくさんのガラクタが放置されその中にボロ布を被った一台の白いバイクがあった。
その名はロードセクター。
かつて先代仮面ライダーBLACKと共に秘密結社ゴルゴムと戦った伝説の超マシンの同型機である。
本来なら神から転生した二代目BLACKの手に渡される筈だったがBLACKが反抗した事で神の怒りに触れロードセクターは譲渡されることなく神殿の倉庫に奥深くに封印されてしまっていたのだ。
そんな不遇な状況下の中。
ロードセクターは自身に内蔵されているRSコンピューターで
生体マシンのバトルホッパーと違いロードセクターはAIとコンピューターで動く完全な機械だ。
効率よく行動し無駄な動きはしない。
『No10038ケンサクカイシ……ガイトウナシ……No10039……』
しかしロードセクターはもてるすべての機能を使い膨大な情報の中から仮面ライダーを捜索している。
それはロードセクターに芽生えた命なのか?
それとも入力されているプログラムの所為なのか?
それは誰にも分からない。
ただ一つ分かっているのは。
『仮面ライダーと共に戦いたい』
それだけがロードセクターをつき動かしているのであった。
だがその作業は決して簡単なものではない。
なぜならGEの世界といっても星の数だけ存在する。
そしてその世界は一つ一つが少しずつ違うのだ。
例えば神咲ユウカの性別が女性でなく男性として存在している世界。
オウガテイルの奇襲で命を落としたエリック・デア=フォーゲルヴァイデが運よく助かって生き延びた世界。
エリックの妹エリナ・デア=フォーゲルヴァイデが兄エリックを探しに鉄塔の森に訪れオウガテイルに襲われて亡くなる世界。
だがエリナ・デア=フォーゲルヴァイデは異世界から来た仮面ライダーBLACKの活躍で助けられた。
その事が原因で本来の時間の流れに僅かであるが小さな乱れが発生してしまう。
『ピッピッピッピ・・・ガイトウシマシタ』
そして今ロードセクターはその小さな乱れを発見。
あと数秒で消える小さな乱れを見つけられたのはまさに奇跡だった。
いやそれは執念のようなものが引き寄せた奇跡なのかもしれない。
その世界に仮面ライダーがいると確信し、ハンドル周辺にあるモニターとランプ、ヘッドライトがまるで歓喜をしめすかのように赤く激しく点滅した!
まずはライダーに役立ちそうな情報を神殿のコンピューターから抽出し始める。
しばらくして、すべての情報を集め終えたロードセクターは今まで一度も動かさなかったエンジンを動かしフルスロットルで走り出して倉庫の扉をぶち抜いた。
「うわあ!」
「な、なんだ!」
慌てふためく神殿で生活するフードを纏っている神官たち。
彼等は神に護られ平穏に暮らしているので争い事に慣れていない。
そんな神官たちを一切気にせずロードセクターは走り抜いていく。
爆走するロードセクターを止めようと神官たちはとびつきブレーキをかけるが止まることなく、しがみつく神官を振り払いライダーのいるGE世界につながるゲートにたどり着いた。
「けっして奴を通すな!このままでは我々まで神のお怒りを受けることになるぞ!?」
隊長格の神官がそう叫ぶと他の神官達の顔から血の気が失せて真っ青になり身体を張ってでも止めようする。
それだけ彼等たちとって神の怒りは恐怖の対象なのだ。
だがロードセクターも負けていない。
アタックシールドと呼ばれるシールドを展開して最大の武器スパークリングアタックで神官たちをはじき飛ばしながらついにゲートをくぐり抜けるのに成功した。
残されたのは呆然と立ち尽くす神官たち。
「くっ!ヘルシューターが完成していないこんな時に…性能は劣るが仕方あるまい、量産型デスランナー部隊に連絡しろ!ロードセクターを回収もしくは破壊しろとな!」
「は、はっ!分かりました!!」
我に返った神官が伝令を出すと神官たちが走り回る。
こうしてロードセクター追撃命令を受けたアラガミとは違う新たな災いの種が仮面ライダーBLACKのいるGE世界に向かっていった。
つづく
ロードセクター
ゴルゴムがオートバイの神様と呼ばれる大門博士に造らせた文明破壊用マシン。
バトルホッパー以上の速さを誇る。
またその速度を生かした『スパークリングアタック』はどんな壁や障害物を粉々に打ち砕く。
ただしオンロード車の為、荒れすぎた道や山に登ったりはできない。
別名 愛人 嫁二号 ピザ屋