新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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クモ怪人戦、書きたいネタ入れまくって1話にまとめようとしたら長くなり読みづらかったので再編集して分割します。


20話

【三人称side】

 

「手間をかかせおって!このガラクタが!」

 

神の元から脱走したロードセクターに追撃者の男性型クモ怪人が怒鳴る。

 

五体のクモ怪人に何重にも束ねられた頑丈な白い糸が纏わりつきロードセクターは身動きが取れずにいた。

 

しかし逃げ出した事を後悔はしていない。

 

完成してすぐ冷たい暗闇の倉庫に押し込まれたがこの広い世界で思う存分走りまわれたのだから。

 

しかし一つだけ心残りがあるとすれば自分の主である新たなる仮面ライダーBLACKに会えなかった事だ。

 

おそらくこのまま捕まれば脱走した処罰としてバラバラに解体されてしまうだろう。

 

一目でもいい。

 

その姿か見たかった。

 

ロードセクターがすべてを諦め絶望の闇にひれ伏しかけたその時。

 

ブオオォォォ!!

 

バイクのエンジン音と共に彼は……希望という名の太陽の光を身に纏った黒き勇者が駆けつけた。

 

 

 

【ライダーside】

 

俺は持ってきた鎖を司令塔のクモ怪人目掛けて投げる。

 

「グオッ!」

 

投げられた鎖はクモ怪人を縛り上げて動きを封じる。

 

とつぜんの出来事に動揺してキョロキョロとするほかの四体のクモ怪人達。

 

司令塔が動けなくなりパニックに陥っている。

 

俺はそんなクモ怪人達を背後からバトルホッパーの突撃技『ダイナミックスマッシュ』で跳ね飛ばしロードセクターを護るようにバトルホッパーをUターンさせてクモ怪人達の方に向き立ち塞がる。

 

「!?」

 

俺の顔を見て倒れながら驚愕しているクモ怪人達とライトを点滅させて喜んでいるようなロードセクター。

 

この隙にバトルホッパーから降りてロードセクターに纏わりついている糸をライダーチョップで断ち切った。

 

「き、貴様まさか!」

 

どうにか鎖をほどき地面に叩きつけた司令塔のクモ怪人は驚きの声を出す。

 

「ああそうさ、お前たちの思っている通り俺はお前たちの言う神からこの世界に堕とされた…」

 

クモ怪人達の方に振り向いた。

 

「仮面ライダー!」

 

右手を突き出し、左手は腰に添え右手を握り左斜め下に振り下ろす。

 

「BLACK!!」

 

左手は腰に添え、右手を空に高く振り上げる。

 

そして最後に空に向けていた右手の拳を力を込めて握り直した。

 

身体が覚えていているかのように自然と身体が思うように動く。

 

まったくいつか変身して悪いやつと戦うんだって子供だった頃の夢がこんな最悪な形(神様の夫婦げんか)で叶ってしまうんだから世の中何が起こるか分からん。

 

いや今はそんな昔の事より目の前の敵に集中しないと。 

 

「これはいい、まさか神のご加護もなくまだ生きていたとは、貴様からキングストーンを取り出して我が神に捧げる手土産にしてくれる」

 

「貴様ら、やはりあいつの手の者か!」

 

両手を拳にして戦う構えをとる。

 

「やれ!」

 

「シャアアア!」

 

問答無用とばかりに二体のクモ怪人が襲いかかってくる。

 

「ロードセクター早く逃げろ!」

 

俺の声を聞いたロードセクターは走り去る。

 

襲いかかってきたニ体のクモ怪人がしがみついてくる。

 

「こいつらまさか!?」

 

しがみつかれて動けない中、残りのクモ怪人はデスライナーに乗りロードセクターを追って行ってしまった。

 

くっ!俺を足止めしてその間にロードセクターを捕らえる作戦か。

 

そうはさせない!早くこいつらを倒して後を追わないと。

 

羽交い締めするクモ怪人を振り払い腹を拳で殴る。

 

もう一体のクモ怪人の顔を殴り飛ばしさらに起き上がろうとした所に横から頭に向けてハイキックをして追い打ちをかけた。

 

「ば、バカな能力があるとはいえこいつは戦いに関しては素人の筈、なのになぜ戦闘訓練を受けている我らと互角に戦える!?」

 

当たり前だ。

 

俺は右も左も分かず頼れる人もいないこの世界で試行錯誤しながらどうにかアラガミと戦い、何度も苦戦しながらバトルホッパーと共に今日まで生き残ってきた。

 

目の前にある血や肉はゲームでなく本物でアラガミとはいえ命を奪った事実に嫌悪感を感じ吐き気を催しかけ身体の震えが止まらなかったが何度もアラガミと戦っているうちに慣れたのかその嫌悪感もなくなり震えも止まった。

 

それにアラガミを上手く倒せた時もあれば失敗して命からがら逃げたのは一度や二度じゃない。

 

傷を負って動けなくなっても頼れるのは自分とバトルホッパーだけだった。

 

負けた日は動けなくても腹は減る。

 

そんな時は痛みの走る身体を引きずりながら食料と水をかき集め傷を癒しながら力を使いこなすためにどう動けばいいどう立ち回ればいいかと仮面ライダーの動きを記憶を頼りに思い出し何日も考え抜いた。

 

俺は今日まで自分を鍛え色々試して生き残ってきた。

 

それだけじゃないアナグラではツバキ教官やリンドウさんに厳しく鍛えてもらったおかげで相手がゴルゴムの怪人でも十分に自分のスペックを引き出せている。

 

これなら相手がゴルゴム怪人でも十分渡り合える!

 

ありがとうございますツバキ教官、リンドウさん。

 

……何度も臨死体験しかけて死ぬかと思いましたがそれだけの価値はありましたよ。

 

「今だ!トォ!!」

 

ジャンプして右腕を振り上げる。

 

「ライダー……」

 

着地同時に右のライダーチョップがクモ怪人に直撃。

 

「ダブルチョップ!!」

 

さらに左の手刀がもう一体のクモ怪人を横一線に切り裂いた。

 

ライダーダブルチョップ。

 

集団戦用に特訓して編み出した左右同時に放つライダーチョップの強化技だ。

 

まさか初めて使う相手がアラガミでなくゴルゴム怪人でこんなに早く役に立つとは思わなかったな。

 

「グギャャ!!」

 

身体を切り裂かれたニ体のクモ怪人炎に包まれ消滅した。

 

「後はこれをどうするべきか…」

 

俺はクモ怪人が乗っていたデスライナーに近づく。

 

持って帰ってアナグラの戦力増加に使いたいがなにが仕掛けられているか分からない。

 

だからといってここに放置するにしてもアラガミに捕食でもされて特性を取り込まれたらそれこそ厄介だ。

 

なら少し勿体な気もするが破壊するしかない。

 

「ライダーパンチ!」

 

エンジンとコンピューターを破壊し衝撃で火花が出てガソリンに引火してデスライナーは爆発炎上した。

 

「これでよし、急いで後を追わないと」

 

バトルホッパーに飛び乗り急いで後を追いかけた。

 

                                        つづく

 




『ライダーダブルチョップ』

PS2ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』に出てくる仮面ライダーBLACK レベル3の必殺技より
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