新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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遅くなりすみません、22話を始めます。


22話

【ジーナside】

 

「ハァハァハァ・・・」

 

何者なのこの怪物は?

 

私の前には怪物がいる。

 

別にこの時代、アラガミと呼ばれる怪物がその辺にいるから珍しくもない。

 

けどこいつはどうもアラガミとは違う気がする。

 

私達、第三部隊はとある任務で愚者の空母に訪れていた。

 

任務内容は無人で走る幽霊バイクの噂の調査と捕獲。

 

話を聞いた時は最初はデマか単なる見間違いかと思い正直最初は調査だけからアラガミを撃ち抜く事ができないしいるかどうかも分からない幽霊の調査なんてバカバカしくて参加したくなかったが報酬の良さに釣られたリーダーのカレルが受けてしまい部隊の一人である私もついていくしかなかった。

 

そんな時カレルが最近アナグラで話題になっている仮面ライダーを連れて行くと言い出す。

 

彼はバトルホッパーと言うバイクを所有しており幽霊バイク捕獲に役立つだろうという理由だ。

 

私も彼に少なからず興味があったから反対する理由はなく賛成した。

 

それからカレルとシュンが彼に失礼なことを言ってユウカを怒らせたりと一悶着あったがどうにか説得し私達は幽霊バイクが目撃された現場に向かう。

 

カレル達と二手に分かれて私はライダーと共に捜索する。

 

なんとか標的のバイクは発見したけどそこに見たことない怪物もいた。

 

人の形しているが見た目は蜘蛛そのもの。

 

アラガミかと思ったけど人語を操り、しかも人間のようにバイクに乗る事もできる。

 

ライダーはこの生き物がなんなのか知っているかのような口ぶりだったけど?

 

なんとか距離をとりながらバレット弾を撃ち込む。

 

効いていないわけではないわね。

 

けど致命的なダメージは与えられていないみたい。

 

「シャアア!」

 

「くっ!」

 

アラガミに比べて動きが速いし人の言葉を話せるくらい知能が高く私が発砲できないようにと距離を詰めてくる。

 

これはきつい・・・かな・・・。

 

「さすがはゴッドイーター、ただの人間のように一筋縄ではいかんか」

 

むこうは余裕そうね・・・。

 

「だが!」

 

来る!?

 

「所詮我らの敵ではない」

 

いきなり口から白い糸のような物を吐き出してきて神機に絡みつく。

 

「しまっ!?」

 

吐き出された糸に神機を奪われ遠くに放り投げられてしまった。

 

「くっ」

 

放り投げれた神機を見て唖然とした隙をつかれてさらに吐き出された糸が私を縛り付けた。

 

「さて本来なら観察対処に手を出す訳にはいかんのだが貴様は我々の姿を目撃しあまつさえ任務の妨害までおこなった。決して許せるものではない」

 

観察対象?任務?こいつのような奴が他にもいるの?もしかしてライダーはこいつと同じ?

 

いえ、そんなわけないわ。

 

彼はこいつなんかとはとは違う。

 

「貴様はここで始末する。恨むなら仮面ライダーに手を貸した自分を恨むのだな」。

 

蜘蛛の怪物が縛られ動けない私に迫る。

 

「これまでなの・・・」

 

その時私は死を覚悟した。

 

 

 

 

【ライダーside】

 

「させるか!」

 

ドガッ!!

 

神機が放置され、蜘蛛の糸に縛られて身動きのとれない状態で地面に転がるジーナさんを発見した。

 

ジーナさんはなんとか糸を取ろうと必死にもがきながらクモ怪人から逃げようとしていた。

 

早く助け出さないと!

 

バトルホッパーからクモ怪人目掛けて跳んで押し倒し動きを封じる。

 

「ジーナさん、今だ!」

 

「ええ分かった…」

 

クモ怪人と組み合っている間に糸はバトルホッパーが払い除け、ジーナさんは神機を拾いに行ったのを見計らうとすぐに立ち上がってワン・ツーと右、左のパンチでクモ怪人の顔を殴り飛ばす。

 

「…ライダー跳んで」

 

「!」

 

背後から声がしてすぐにジャンプする。

 

その後すぐにジーナさんの拾い上げた神機から発射されたバレットが俺の立っていた場所を通り抜けてクモ怪人に直撃する。

 

「グギャ!」

 

バレットがクモ怪人の身体に当たり爆発する。

 

「・・・やっぱりこのバレットもイマイチ効果が薄いわね」

 

確かにアラガミには効果があるバレットも怪人相手だと効果はほとんどないようだ。

 

「お、おのれ・・・もう許さん!デスランナー来い!」

 

クモ怪人に呼ばれたデスランナーが襲ってきて俺とジーナさんは間一髪避ける。

 

「こうなれば二人まとめて始末してくれる」

 

クモ怪人がデスランナーに乗り込むとこちらに向かって突進してきた。

 

「トァ!」

 

突進するデスランナーをなんとか避けるがジャンプ中にクモ怪人に殴られ体勢を崩し背中を強打してしまう。

 

「ぐっ!」

 

「かかったな!」

 

クモ怪人の口から吐き出された糸が俺の首に巻き付いた。

 

「しまった!」

 

「このまま引きずりまわし貴様の身体をズタズタにしてから崖下に突き落としてくれるわ」

 

クモ怪人がデスランナーのスロットルを回すと発進して俺は上向きに倒れたままデスランナーに引っ張られてしまった。

 

「ライダー!」

 

ジーナさんが叫ぶが今の場所からどんどん離れて行きジーナさんの姿が小さくなっていく。

 

く・・・苦しい・・・

 

デスランナーはスピードを上げていきそれに比例して俺の首に巻き付いた糸はきつく締まり地面をこする背中は摩擦熱の痛みと熱さが容赦なく襲って来た。

 

首に巻き付いた糸を取ろうとするが頑丈に巻き付いて取る事ができない。

 

この先にあるのはには数百メートル以上ある底の見えない谷底。

 

いくら仮面ライダーでもあの高さから落ちたらただじゃすまない。

 

ここで堕とされたらクモ怪人の次の標的はジーナさんやロードセクターだ。

 

このままじゃ奴の思い通りになってしまう・・・。

 

落ちるわけにはいかない。

 

「バトルホッパー!」

 

意識が朦朧としながらもなんとかバトルホッパーを呼ぶ事ができた。

 

「苦しいか?苦しいだろう仮面ライダー、だが我が同胞が受けた苦しみはこんなものではないぞ・・・ハッハッハ」

 

クモ怪人の不気味な笑い声が聞こえる。

 

し・・・知るか、先に手を出してきたのはお前たちだろう・・・。

 

だ・・・だめ・・・だ、息ができない・・・意識が・・・

 

「ふっはっは。貴様を始末してからキングストーンを返してもらう」

 

糸を掴む手にも力が入らず放しかけたその時。

 

不意に引っ張る力がなくなり息ができるようになった。

 

「ハァハァハァ・・・」

 

俺は失われた酸素を一気に肺の中に入れる。

 

「一体どうして?」

 

息を整えながらクモ怪人の方を見ると

 

「ええい!邪魔するな!どかんか!」

 

クモ怪人が怒鳴るその先に真正面からデスライナーとぶつかって進行を妨げるバトルホッパーの姿があった。

 

しかし馬力の差から徐々に押されていくバトルホッパー。

 

その上、敵はデスライナーだけではない。

 

「このガラクタが!」

 

デスライナーに乗るクモ怪人の容赦ない攻撃が身動きの取れないバトルホッパーを傷つけられていく。

 

このままでは俺だけじゃなくバトルホッパーまで破壊されてしまう。

 

・・・そうだ!

 

俺の命、お前に預ける。

 

だから力を貸してくれ。

 

「ロードセクター!」

 

目を赤く点滅させながらロードセクターを呼ぶ。

 

「とどめだ貴様から消えろ!バトルホッパー」

 

「バトルホッパー!」

 

クモ怪人が両腕を振り上げバトルホッパーに叩き込もうとした時。

 

ガシャン!

 

真横から赤い閃光が突っ込んで来てデスランナーとクモ怪人は勢いよく吹っ飛ばされた。

 

「ぐあああ!」

 

吹っ飛ばされたデスライナーも火花を散らしながら真横に転がり続けて燃料が漏れて引火したのか大爆発を起こした。

 

一体何が?

 

赤い閃光の正体、それは・・・。

 

「あれは・・・?」

 

赤い閃光が走り去った方向を見るとそこには見覚えのある白いバイクが走り去って行った。

 

「そうかさっきのはロードセクター最大の必殺技スパークリングアタック」

 

力を貸してくれてありがとうロードセクター。

 

おまえがいてくれなかったら俺もバトルホッパーもどうなっていたか。

 

「お、おのれ…やはり貴様も我らを裏切るのかロードセクター!!」

 

フラフラになりながら立ち上がるクモ怪人。

 

身体から血のような体液を流しすでに満身創痍のクモ怪人。

 

「今だ!トォァ!!」

 

空高くジャンプする。

 

「ライダーキィィック!!」

 

そのまま空中で体制を変え摩擦熱で紅く発光する右足でクモ怪人の身体を蹴り飛ばした。

 

「ギャアア!!!!」

 

白い煙を出しながら転がるクモ怪人。

 

これで決着はついた。

 

あとはこれでクモ怪人から僕をこの世界に送り込んだ神のいる場所を聞き出して奴の居所に乗り込めばすべて解決する。

 

そう思っていた。

 

いや思い込んでしまっていた。

 

しかしこの時は俺は浮かれて忘れていた。

 

この後、世紀王の辛い現実と改造人間の哀しい宿命を改めて思い知らされる事に・・・。

 

 

                                       つづく

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