新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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まずは長年放置してすみません!!

通常時の一人称は僕
戦闘時の時は俺でいきます。


25話

カレルside

 

「す、すげえ・・・」

 

隣でジュンの驚きの声を上げている。

 

そりゃそうだ。

 

『アタックシールド!』

 

目の前で白いバイクを器用に操りながらクアドリガから放たれるミサイル攻撃を避けながらバイクごと体当たりするとんでもない(ライダー)がいるんだからな。

 

神機なしでアラガミと戦っている噂を聞いていた時、俺は信じていなかった。

 

黒い筋肉に覆われた化け物ような見た目

 

アラガミ以上の力。

 

そんな奴に背中を任せられない。

 

俺は奴と距離を置いていた。

 

いつ本性をむき出しになって襲ってくるかわからないからだ

 

今回の任務はあいつのバイクの腕が必要だったから仕方なく部隊に加えた

 

俺は金以外信じていない。

 

だから俺は向こうから関わってこないように奴を徹底的に罵倒した。

 

それがお互いにとって一番いい選択だと思ったからだ

 

だが奴はそんな俺を助けにきやがった。

 

なぜだ?

 

「どうやらそっちはまだ終わってないみたいね」

 

「ジーナか・・・」

 

考えがまとまらない中、後ろを振り返るとあいつの確かバトルホッパーとかいう緑のバイクに乗るジーナの姿があった。

 

確かあのバイクは前にライダー以外の奴が無断で乗ろうとして振り落とされてたのになんで乗れてるんだ。

 

「それで?あなた達はあれだけ彼に偉そうなことを言って呑気にサボり中かしら?」

 

「なんだと俺たちは身体を休めてるだけだ。お前らこそ俺達がなにやってんだ」

 

「よせよ、ジーナの言ってることはもっともだ」

 

悔しいがあまり動けない。

 

今はあいつに頼るしかねえ。

 

「とりあえず回復させるわ」

 

ジーナの神機の銃口が俺たちに向けられ発射され回復弾が拡散し、緑の球体が俺とシュンを覆い受けた傷が癒されていく。

 

少しは楽になった。

 

これなら何とか動けそうだな。

 

「おいマズイぞ!」

 

シュンの指さす方を見ると爆発でバイクから投げ出されて空を舞うバッタ野郎の姿があった。

 

何やってんだアイツ!?

 

 

 

 

ライダーside

 

「ぐあ・・・あ・・・」

 

俺はなんとか直撃は免れたけどミサイルの爆風をモロに受けてしまいロードセクターから放り出されてしまった。

 

地面に叩きつけれた時に背中を強打してしまい息がしづらい。

 

爆風と同時に発生した強烈な熱風で火傷してしまったのか黒い身体から白い痕がついて熱の所為か少しだけ白煙が上がっている。

 

そ、そうだロードセクターは?

 

起き上がることもできず首だけを何とか動かしてロードセクターを探す。

 

・・・みつけた。

 

ロードセクターは横倒しになって動けないでいた。。

 

そうだクアドリガはどうなっている。

 

ガシン!ガシン!

 

大きな足音を立てながらこちらに迫ってくるクアドリガ。

 

倒れている僕の前まで来ると再生した前足を大きく振り上げる。

 

このまま踏み潰される!

 

早く起き上がらないと・・・。

 

「く・くううう・・・ハァハァハァ」

 

だ、だめだ逃げたいけど体が動かない。

 

今の爆発とクモ怪人との戦いで受けたダメージで体が動かない。

 

これまでか。

 

そして無情にも振り下ろされるクアドリガの前足。

 

「くっ!?」

 

覚悟を決めて衝撃に備えようとした瞬間。

 

二つの爆発音が聞こえた。

 

上を見上げると前足を大きく振り上げたままバランスを崩し煙を出しながら後ろに倒れていくクアドリガ。

 

いったい何が?

 

「ジュン早くそいつを回収しに行け、いつまでもそんな所で寝ていられたら邪魔だ。ジーナは奴が起き上がってこれないように俺と一緒に撃ちまくれ!ただし絶対に二人に当てるなよ。特に死にぞこない(ライダー)の方にはな」

 

この声・・・カレルさん?

 

「ふふふ・・・了解」

 

「おいカレル!それはどういう意味だ!俺には当てていいって事かよ!」

 

「うるさい!無駄口叩いてないで報酬の分け前を受け取りたかったら俺の命令どおりにしろ!」

 

「くそ覚えてろよ!」

 

文句を言いながらも僕の方に走ってやってくるジュンさん。

 

「ほら早く立て!これでさっきの借りは返したぞ」

 

そう言ってジュンさんは動けない僕に肩を貸してクアドリガに撃ち続けているカレルさん達の方に向かう。

 

僕と一緒にいたくない・・・まして僕に触れたくもない言っていたジュンさんなのに・・・。

 

「ありが・・・とう・・・ございます」

 

「!?だ、黙ってさっさと走れ!」

 

朦朧とする意識の中、ジュンさんの顔が赤くなっているのが見えた。

 

走りながらなんとかカレルさん達のいる所にたどり着き岩を背にもたれかかり座り込む。

 

ハァハァ・・・。

 

息をするだけで体に痛みが走る。

 

どこか体の中を痛めてしまったのか。

 

「すみません足手まといなってしまって・・・」

 

「ああまったくだ、おいジーナ、ジュン早く回復錠か回復弾を使ってやれ」

 

「無理だよ、こいつは俺達と違うから回復錠や回復弾を使っても効かないらしいんだ」

 

そう俺にゴッドイーター用に調合された回復弾や回復錠を使用してもなんの意味もない。

 

「じゃあどうするんだよ!コイツこのままだと死ぬぞ!それにこのままだと・・・」

 

そうだ俺だけじゃない。

 

こうしている間にもクアドリガに撃ち込んでいるバレット弾には限りがある。

 

このままだといずれ弾切れを起こしてしまい足止めができなくなったクアドリガにみんなが餌食になってしまう。

 

かといって動けない僕がいたら撤退できない。

 

ならば・・・。

 

「俺の事はいいですから早く撤退してください」

 

そうするしかみんなが助かる道はない。

 

「黙れ!この部隊の隊長は俺だ。お前が偉そうに命令するな」

 

気持ちは嬉しいですけどそうも言ってられない。

 

「でもこの状況じゃ・・・」

 

「・・・カレル足止め変わってちょうだい」

 

「おいどうする気だ?」

 

ジーナさんが砲撃をやめてこちらを向く。

 

足止めを止める訳にもいかず慌ててカレルさんが自分の神機で砲撃を再開し始めた。

 

「確かこっちのポケットに・・・あった」

 

ジーナさんは自分のポケットから一つのバレットを取り出して神機にセットする。

 

そして・・・銃口を俺に向けてきた!

 

え?な、何!?

 

「おい何するつもりだ?こいつに回復弾は効かないのに」

 

「時間がないの、黙ってみてなさい」

 

あのジーナさん、目が怖いです。

 

「まさか動けなくて邪魔なコイツにトドメをさす気なのか?」

 

そ、そうなんですか!?

 

バンッ!

 

バレット弾は放たれて僕の胸に直撃する。

 

「うわ!やめろ!」

 

本当にとどめをさされたのだろうか。

 

思わず歯を食いしばる。

 

・・・痛くない?

 

それどころかさっきまでの痛みが引いていく。

 

よく見ると身体に淡い緑の光が覆っている。

 

これってまさか回復弾。

 

でもどうして?

 

僕には回復弾は効かないのに。

 

やがて光は収まり傷と痛みは完全に消えて立ち上がれるようになった。

 

「お、おいお前大丈夫なのか?」

 

心配そうに声をかけるジュンさん。

 

「は、はいそれどころかさっきまでの痛みも無くなりました」

 

呆然としながら自分の腕を見る。

 

クモ怪人にバイクで引き回されて受けた背中の痛みもない。

 

「どうやら上手くいったみたいね」

 

「おいどういうことだジーナ?」

 

「そうだよこいつに回復弾は効かないんだろ」

 

ジーナさんの声で現実に引き戻ったカレルさんとジュンさんがジーナさんに詰め寄る。

 

「ええ普通の回復弾ならね、でもこの彼用に調合された回復弾なら別よ」

 

「どういうことですか?」

 

「今撃った回復弾はあなたを捕獲した時に手に入れたデータを元に榊博士が開発した試作品らしいのよ、もしもの時があるかもしれないからと榊博士が私に預けていたのよ」

 

「榊博士が?」

 

「ええ帰ったらちゃんとお礼を言っておきなさい、造るのに結構大変だったみたいで完成したのはこの試作品ひとつだけだったらしいから」

 

「分かりました」

 

榊博士、ありがとう。

 

「さてゆっくり休めたな。そろそろこっちから反撃に移るぞ」

 

カレルさんが声を掛ける。

 

その顔はリンドウさんやタツミさん、部隊長特有の戦う顔になっていた。

 

「奴の結合崩壊を起こさせる箇所はミサイルポッドと排熱器官そして前面装甲だそこで・・・」

 

作戦の説明が始まり数分で終わる。

 

「まずは私から・・・」

 

ジーナさんがクアドリガの攻撃方法であるミサイルポットを狙撃する。

 

誘爆し破壊されミサイルポットから火を吹く。

 

次にカレルさんが神機を構え狙撃する。

 

「ジーナほどじゃないが俺もそれなりに狙撃はできるんだよ」

 

狙いは廃熱機関。

 

ミサイルポットが破壊されフラフラしている所にカレルさんの神機から発射されたバレットが排熱期間内に入って爆発した。

 

「よし行け!シュン、バッタ野郎!」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

シュンさんと共に走り出し苦しんでいるクアドリガの前に立つ。

 

行くぞ!はあああ!!

 

「ライダーダブルチョップ!」

 

左右の腕からほぼ同時に全面装甲に向かってクロスの形で放つ。

 

くっさすがに固いな!

 

だが亀裂は入った。

 

「ライダー変われ!うおおおお!!」

 

ザッシュ!ザシュ!

 

シュンさんの神機から放たれる斬撃が亀裂を大きくする。

 

「シュンさん代わります」

 

「ああ!」

 

「トォ!」

 

シュンさんが後ろに下がるの確認した俺は空高くジャンプする。

 

「ライダァァァ!キィィック!!」

 

バギギギギ!!!

 

渾身のライダーキックがついにクアドリガの自慢の厚い装甲が完全に破壊した。

 

「くたばれ!くそ野郎!!」

 

『ガアアアァァァ!!』

 

装甲がなくなったクアドリガの皮膚にシュンさんがロングブレードを突き刺すとクアドリガは叫び声をあげながらやがて(うずくま)るように倒れ込み動かなくなった。

 

「よしコアを取り出すぞ!」

 

カレルさん達が慣れた手つきでクアドリガの死体を解体してコアと素材を取り出していく。

 

コアと素材を取り除かれたこのクアドリガは二度と動くことはないだろう。

 

「大物のコアが手に入るとは思わぬ収穫だな、臨時報酬が楽しみだ」

 

「そうだなあとはこのバイクを持って帰れば任務完了だ」

 

「ああ多少のトラブルはあったが大儲けだ」

 

嬉しそうに談笑するカレルさんとシュンさん。

 

そうだ僕らの本来の任務はロードセクターを捕まえることだったんだ。

 

「カレルさん、シュンさんお話があります」

 

「ん?なんだよ?分け前のことか?心配するなお前にもちゃんと払ってやるよ」

 

「分け前はいりません、ロードセクター・・・そのバイクを俺にください」

 

俺に言葉に二人の表情が変わる。

 

「おいおい何言ってんだ!お前!」

 

「そうだあまり調子に乗るなよ、これは任務だからそんな事できるわけないだろ」

 

シュンさんが怒鳴る。

 

そりゃそうだ、俺は第三部隊からしたらせっかく苦労して手に入れた手柄を横から奪って独占しようとしている。

 

それに下手したら任務失敗扱いになって第三部隊の評価が下がってしまうかもしれないんだから。

 

せっかく第三部隊の人たちと戦い通してだけど少しは仲良くなれてよかったけどロードセクターを守るため引くわけにはいかない。

 

俺を信じてロードセクターは来てくれて助けてくれた。

 

例え極東支部の人たちを敵にまわす事になっても・・・。

 

「どういうことだ?お前はこのバイクがなんなのか知ってるような口ぶりだな」

 

「ええこいつはロードセクター、アラガミに対抗する為に俺を改造した組織が造った俺専用のマシンです」

 

さすがに邪神が造ったなんて言えやしないから俺がフェンリルに入隊した時に用意されたカバーストーリーを利用させてもらった。

 

『俺はアラガミとの戦う為にある組織に改造された人間』

 

組織のことは上層部が詮索するなと戒厳令が敷かれているからこれ以上は追及されないだろう。

 

嘘をつくのに躊躇いはあるけど今は仕方ない。

 

「なるほど、だがよその所為で俺の部隊の信用が落ちる結果になってもか?」

 

そうきたか。

 

それを言われるときつい。

 

けどここで引くわけにはいかない。

 

「ヨハネス支部長には僕が話します、みなさんに迷惑はかけません報酬でも足りないなら僕の貯金をすべて出します、だからロードセクターを僕にくださいお願いします」

 

「本気だな」

 

「ええ…全部持って行って結構です、それでも足りないならあなたたちの任務もすべて無償で手伝います」

 

俺を信じてロードセクターは来てくれたんだ。

 

例え極東支部の人達に嫌われることになっても…。

 

最悪の場合、第三部隊の奴隷に成り果てるかもしれないけど後悔はしない。

 

「ふっ・・・いいだろうそのバイクはくれてやるから分け前の報酬はすべて貰う、お前の金は要らん。これで貸し借りなしだ。持っていけ仮面ライダー」

 

え?今僕の名前を?

 

「勘違いするな、お前にそのバイクを売ってやったのはその方が金持ちに売るより儲かると判断しからだ。いわば未来への投資だからな!だからお前の手が空いてるときに俺の仕事を手伝ってもらう、いいな!」

 

「ふふよかったわね、カレルはお金にならない投資は絶対にしない主義なの」

 

「それって」

 

「つまり口ではああ言ってるけどあなたを認めたって事よ」

 

「ふん」

 

「まあうちの評価なんてそんなに高くないんだけどねこの間の任務の失敗もカレルとシュンがケンカして標的に逃げられたし、まあすぐに対象のアラガミは別の部隊が対処してくれて大事にはならなかったのが救いね」

 

「うるせえ!余計な事言うな」

 

こうして俺は新たなる仲間『ロードセクター』を手に入れた。

 

だが喜んでばかりはいられない。

 

『貴様は神の恩恵もなしにこれからたった一人で呪いのような五万年という膨大な時の流れの中を生きていくのだ・・・』

 

僕はこれから気の遠くなるほどの長い時間戦い続けると共にこれから敵はアラガミだけでなくゴルゴム怪人を操る邪神との戦いにも生き残らなければならない

 

クモ怪人が残した怨嗟の言葉が俺の心に深く突き刺していたのだった。

                                       つづく

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