新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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続いちゃったよ第3話


3話

エリナちゃんが落ち着くまで待って家に送り届ける為に僕はバトルホッパーの後ろにエリナちゃんを乗せてフェンリル極東支部通称『アナグラ』の近くまでまで来ていた。

 

「じゃあエリナちゃん。申し訳ないけどこれ以上アナグラに近づくと見つかりそうだから僕はこの辺で失礼するよ」

 

幸いこの辺りはアナグラの近くだからアラガミの気配はない。

 

これならエリナちゃん一人でも大丈夫だ。

 

「うん、ありがとうBLACKさん、バトルホッパー」

 

バトルホッパーから降ろしてたエリナちゃんがバトルホッパーを撫でる。

 

そういえばバトルホッパーを紹介して乗せてあげた時、バトルホッパーが生きていると知って驚いてたな。

 

エリナちゃんが泣いたあの後、泣いてすっきりしたエリナちゃんが笑顔を見せてくれた。

 

うん可愛かったけど僕は□リコンやないで。

 

「BLACKさんも一緒に来ればいいのに・・・」

 

「いや僕はダメだよ。こんな姿だからね」

 

ほんと人の姿に戻れたら僕もアナグラに行けたんだろうな・・・。

 

「でもBLACKさんは悪い人じゃないし人間も食べないんでしょ?」

 

「そうだけどそれでもダメなんだ。誤解させてアナグラ全体を混乱させるわけにはいかないからね」

 

「でもあんな寂しい所に一人で何て・・・」

 

「・・・その気持ちだけで十分だよ。ありがとね」

 

そう言ってエリナちゃんの頭を優しく撫でる。

 

「うう・・・子ども扱いしないでよ」

 

そう言ってるけど気持ちよさそうに目を細めてるエリナちゃん。

 

本当にいい子だな。

 

「あと僕の事は秘密にしてもらえないな、それと危ないからもうあそこには来ちゃダメだよ」

 

「・・・うん分かってる、だれにもBLACKさんの事は言わないしもう行かない」

 

「ありがとう、元気でねエリナちゃん」

 

「こっちこそ助けてくれてありがとう、またねBLACKさん!」

 

手を振ったあとエリナちゃんは家に帰って行った。

 

またね・・・か、もう会う事はないだろうけど久しぶりに人と話せて僕も楽しかったよ。

 

エリナちゃんの背を見送り見えなくなると俺はバトルホッパーに乗り隠れ家に帰るのだった。

 

だがこの時の僕は知る由もなかった。

 

もう二度と会う事はないと思っていたエリナちゃんに近いうちにまた再会する事になるとは・・・。

 

 

 

 

BLACKとエリナが別れたその頃。

 

ここはフェンリル極東支部にある支部長室。

 

そこに四人の人物が集まっていた。

 

「君達に来てもらったのは他でもない。この半年間の間に鉄塔の森から周囲約二㎞のアラガミが減少している現象が起きている」

 

椅子に座っているのは白いコートを羽織った男性。

 

名前はヨハネス・フォン・シックザール

 

フェンリル極東支部の支部長だ。

 

「あまり考えたくないがもしかするとアラガミ同士が捕食しあっている事態が起きているかもしれない。そうなればかつてないほどの恐ろしいアラガミが誕生してしまうかもしれないのだ」

 

「アラガミを捕食って共食いですよね、そんなことありえるんですか?」

 

モデルを思わせるようなスタイルと大胆な服装をしている女性が質問する。

 

女性の名はを橘サクヤ。

 

この極東支部のゴッドイーターの一人だ。

 

アラガミはその特性上捕食したものの性質を受け継ぐ性質がある。

 

例えば戦車などの兵器を捕食してキャタピラのような足とミサイルを放つアラガミ『クアドリガ』がいい例だ。

 

「ない…とは言い切れないよ、残念ながら我々はアラガミに関してすべて分かっている訳ではないからね」」

 

女性の質問に隣に立つ眼鏡を掛けた男がお手上げといった表情の男性が答える。

 

眼鏡を掛けた男性の名はペイラー・榊。

 

アラガミ技術開発統括責任者だ。

 

「半年前に匿名でアラガミのコアが送られてくる事件があったのを覚えているだろうか?」

 

「ああそんな事もあったっけ、誰か知らねえが変わった奴もいるなと思ったが…まさか?」

 

ヨハネスの問いに煙草の匂いのする背中にフェンリルの紋章が刺繍されたコートを着て前髪で片目が隠れた男が答える。

 

彼の名は雨宮リンドウ

 

第一部隊隊長でこの極東支部最強のゴッドイーターだ。

 

「そう、正確にはこの半年で送られてきたコアの数は全部で72体。調べた結果それがすべて鉄塔の森で生息していたアラガミだったと分かったんだ」

 

ヨハネスの言葉に榊が付け足す。

 

「この二つの事態に関連性がないと言い切れん。だがどちらも半年前から鉄塔の森で起きており偶然とは思えない」

 

「そしてアラガミを殺せるのはゴッドイーターの神機しかいない・・・がゴッドイーターならコアを神機で捕食すればいい。しかしそれをせずに我々に提供するのは神機以外でアラガミを殺している事になるね」

 

オラクル細胞を持つアラガミは通常では傷つける事さえできず神機でしか殺せない。

 

「そんな、ありえない・・・」

 

これまで当たり前だったその常識が覆される事実に驚くサクヤ。

 

リンドウも平然を装っているが内心驚いている。

 

「そこで第一部隊は鉄塔の森に赴き何者が潜伏しているかを調べて捕獲、場合によっては抹殺も許可する」

 

「僕もヨハンと同意見の結論に至った。ただ僕としてはぜひ捕獲を推奨したいね神機以外でアラガミを倒せる力とコアを提供してくれた知性の持ち主、実に興味深い」

 

嬉しそうにそして楽しそうな榊。

 

「りょ~かい。ちょくら行って調べてきます」

 

リンドウはそう言うとさっさと退室していった。

 

「リンドウ!まったく…では第一部隊はこれから鉄塔の森に赴き調査を開始します」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

慌ててサクヤがリンドウについて行った。

 

「じゃあ僕も研究があるんで失礼するよ」

 

榊も部屋から出て行った。

 

残されたのはヨハネス支部長だだひとり。

 

「神機以外でアラガミを殺せる者…か、もしかするとそれが私の探している“特異点”なのだろうか…」

 

誰にも聞かれることなくそう呟くのだった。

 

 

 

場所は変わってアナグラの廊下。

 

リンドウとサクヤが会話をしながら歩いていた。

 

「それでリンドウどうするの?」

 

「ん~とりあえず会ってみない事には分からねえな、俺としては話が通じて素直に捕獲されてくれるなら楽でありがてえんだけど」

 

頭をかきながらそう答えるリンドウ。

 

「はあ、まったく貴方って人は…」

 

呆れてため息を吐くサクヤ。

 

扉が開くと大広間のような広い部屋にいてそこには受付をする女性や品物を売っている男性、そして腕輪を装着しているたくさんのゴッドイーターが集まっていた。

 

ここはアラガミの中にあるエントランス。

 

アナグラの中で一番人が集まる場所だ。

 

すれ違う人と軽く挨拶しながらリンドウとサクヤが一組の席に向かう。

 

そこには高校生くらいの二人の男性と女性が雑談をし、一人の男性が壁を背に腕を組んでいた。

 

「おう、お前ら支部長直々の任務が来たぞ準備しろ」

 

「し、支部長直々って!いきなりなんすか!」

 

「コウタうるさいよ、けど支部長から直々って穏やかじゃないですね」

 

黄色の帽子とノースリーブの青年が驚きのあまり立ち上がり茶髪のサイドポニーの女性が青年を窘める。

 

青年の名は藤木コウタ

 

女性の名は神咲ユウカ

 

二人共つい最近入隊したばかりの新人のゴッドイーターだ。

 

「つっても調査だからな、まあ場合によっては戦うかもしれねえが」

 

「・・・相手は?」

 

「アナグラにわざわざアラガミのコア72個を送りつけてきた奇特な奴」

 

「分かった・・・」

 

フードを被った褐色の青年が壁から離れて準備を始める。

 

褐色の青年の名はソーマ・シックザール。

 

リンドウやサクヤと同じ第一部隊所属のゴッドイーターだ。

 

「うし、準備できしだい第一部隊出撃するぞ!」

 

「「はい!」」

 

「・・・大変だ、急いでBLACKさんに知らせないと!」

 

慌ただしいアナグラで出撃準備する第一部隊の話を聞いてしまった小さな人影がアナグラを飛び出した事に誰も気づいていなかった。

 

神喰い(ゴッドイーター)神候補(ブラックサン)が出会うまで残り2時間。

 

                                       つづく

 

 




次回 VS第一部隊。

72の数字は適当に選んだだけであって特に意味もないし悪意もない。

神咲ユウカ
GOD EATER1の本来の主人公。


文章作りの勉強不足の為、表現力が下手ながらも読みやすいようにと心掛けていますがいかがでしょうか?
意見や感想お待ちしております。
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