新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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今更ながらこの注意事項をあらすじ部分に載せたのでよかったらそちらも見てください。
それでは4話はじまるよ。


4話

「どうやらあの建物が奴の根城みたいだな」

 

雨宮リンドウ率いる第一部隊は鉄塔の森に到着していた。

 

「でもアラガミが火を使うかしら?まさか食べ物を焼いて食べてるんじゃあるまいし」

 

サクヤが覗く双眼鏡の先には煙が上がるのが見えていた。

 

「どうだっていい、行けば分かる事だ」

 

神機を肩に担いだソーマが煙が出ている建物を睨んでいる。

 

「でも本当にアラガミなんでしょうか?人が住んでいるだけなのでは?」

 

そう尋ねるのは新人の神崎ユウカ。

 

「いや、いくらなんでもこんな所に人が住んでるわけないでしょ」

 

藤木コウタが呆れながら否定する。

 

「まあアラガミだろうと人間でだろうと誰かいるのは確かなんだ。どちらにせよほっとくわけにはいかん、いっちょ乗り込んで確かめてみるとするか」

 

「「「了解」」」

 

ビルに入っている第一部隊。

 

中は薄暗く昼間でも日の光は入ってこず薄暗い廊下が続いていた。

 

先頭を歩くのはリンドウ。

 

「ちょっとコウタ押さないでよ!男なら前を歩きなさい!」

 

「お、俺こういう雰囲気って苦手なんだよ」

 

次にユウカが歩き後ろをふるえながらついてくるコウタ。

 

「静かにしろ、見てみ」

 

リンドウが親指で窓を差し示し合図を送る。

 

二人が窓を覗くと焚き火に当たる人の背のようなものが見えた。

 

「いくぞ3・・・2・・・1・・・GO!」

 

「動くなゴッドイーターだ。手を上げてゆっくりこっちを向け」

 

リンドウが警告するが人影は動かない。

 

「おい何とか言えよ」

 

「コウタ罠かもしれん、不要に近づくな」

 

リンドウが止めようとしたがコウタが神機で人影を突くとドサっと崩れ落ちた。

 

「なんだよこれ、ボロ布をかぶせた泥の塊じゃん!」

 

「もしかして囮!?」

 

コウタとユウカが驚きの声を上げると同時に外でバイクのエンジン音が響いた。

 

 

 

ふっはっはっは!残念だったなゴッドイーターの諸君。君たちの行動はこの『センシティブイヤー』でまるとはっきりお見通しだったのだよ。

 

ビルの裏口からこっそり抜け出してバトルホッパーに乗り込んでいた。

 

嫌な予感がしてセンシティブイヤーで周辺の音を拾ったらこっちに俺を捕まえに来る男女のゴッドイーターの会話が聞こえて急いでダミーを作って置いて正解だったぜ。

 

それにしてもなんでここがバレたんだろ?

 

もしかしてエリナちゃんが・・・。

 

いや違うな、あの子はそんな子じゃない!

 

きっと他の何かが原因だ。

 

俺は最低な考えを振り払いバトルホッパー走らせていると。

 

バトルホッパーの右側面を何かが当たり爆発した。

 

「うおおお!」

 

爆発の衝撃でバトルホッパーは横にふっ飛ばされ乗っていた俺は放り出されてしまった。

 

「いたた・・・一体何が?」

 

まさかビルに入ったゴッドイーターのほかにも仲間がいたのか。

 

「逃がしはしないわよ」

 

何かが飛んできた方を見るときれいお姉さんが煙の立つ神機の銃口をこちらに向けていた。

 

ってか今の神機から放たれた砲弾かよ。

 

そうだ、バトルホッパーは無事か?

 

バトルホッパーは着弾した右側面から白い煙を出していて目が点滅していた。

 

「バトルホッパー!?」

 

駆け寄るとしたその瞬間。

 

「なっ!」

 

嫌な予感を感じてすぐその場から前転して移動するとさっきまで立ってた場所にお姉さんとは別のフードを被った青年が持ったサバイバルナイフの刃のような神機を叩きつけて地面が衝撃でえぐられる。

 

なんて威力だ・・・まともに当たってたら潰されてた。

 

「チィ・・・」

 

フードの青年が神機を刃先をこちらに向けて睨みつけてくる。

 

「変な仮面を被ってるみたいだがお前アラガミか?」

 

「違う、僕はアラガミじゃない」

 

「・・・マーナガルム計画って知っているか?」

 

「いや知らないけど、何のこと?」

 

「そうか・・・知らねえならそれでいい」

 

神機の刃を物凄い速度で横薙ぎに振るう。

 

うあっと斬撃が一段と鋭くなった。

 

あれでまだ手加減していたのか。

 

ゴッドイーターはやっぱり敵にまわすと恐ろしい存在だな。

 

気を引き締め直さないと。

 

「どうやらリンドウさんの二重作戦うまくいったみたいですね」

 

フードの青年と戦っていると先ほどビルに入った女の子の声が聞こえてきた。

 

これだけはっきり聞こえるって事は外に出てきたか。

 

「ああ、どうやら奴はコンゴウと同じで耳がすごくいいようだからな、でなければたった一人で周辺のアラガミを駆逐なんてできやしねえ。だから本当の作戦は筆談で知らせて俺たち突入組とサクヤとソーマの外組に別れて正解だったぜ」

 

「すげえさすがリンドウさん、」

 

「褒めても何も出ねぞコウタ、それより急いでソーマ達の加勢に向かうぞ」

 

「「はい!」」

 

「でもなんでソーマとサクヤさんの二人なんだ?俺も外組ならよかったんじゃ?そしたら怖い思いせずに済んだのに」

 

「アンタじゃ静かになんかできなくて作戦がバレるからに決まってるでしょ」

 

「ひ、ひでえ俺だって作戦中ぐらい静かにできるよ!」

 

「おしゃべりしてないで早くサクヤたちと合流するぞ」

 

「あ、はい」

 

リンドウっていったか、油断できない相手だ。

 

仲間と合流して俺の包囲網ができてゆっくり近づいてきて距離を縮めてくる。

 

そしてついに壁際に追い込まれて包囲されてしまった。

 

「・・・僕に何の用だ?フェンリルにゴッドイーターを送られるような恨みを買った覚えはまったくなんだけど?」

 

「しゃ、喋った!?」

 

「う、うそ・・・」

 

黄色の服と茶髪のゴッドイーターの二人は人間の姿じゃない俺が人語を使った事に驚愕の表情にある。

 

フードとお姉さんとリンドウって人は冷静だ。

 

仮面ライダーを知らなければこの姿じゃそう思われても仕方ないか。

 

「なあにフェンリルにコアをプレゼントしてくれたお礼を言いたくてな、ちょっと俺らと一緒にアナグラの方までおとなしく来てくれないか?」

 

はっきり分かる。

 

このリンドウって人って一番強い、俺じゃ勝てない。

 

ふざけた口調で言ってるが要は俺を連行しに来たわけね。

 

マズッったな途中からコアを破壊するのが面倒になったからアナグラに送ってたのに・・・最初から全部壊せばよかった。

 

「断ったら?」

 

「多少強引なエスコートになっちまうかな」

 

リンドウから殺気放たれ。

 

ですよね、仕方ないこうなったら。

 

腰に手を当てる。

 

警戒するゴッドイーター達。

 

「キングストーン!フラッシュ!!」

 

「くっ!しまっ!」

 

「目が痛くて前が見えない!」

 

ベルトから太陽の輝きのような強烈な光が放たれ、まともに光を浴びてしまったゴッドイーターは目を眩ませた。

 

キングストーンフラッシュ。

 

エネルギーの結晶体であるキングストーンのエネルギーを一度に放出する技だ。

 

この技は今回使った目くらましだけでなく透明になった敵ををあぶり出したり、また常識では考えられないような現象を引き起こしたりできるとっておきの技のひとつだ。

 

悪いねフェンリルに捕まってモルモットにされたくなんだ。

 

神機なしでアラガミに対抗できる俺の力はフェンリルにとったら喉から手が出るほど欲しいだろうし。

 

それにこの力の源であるキングストーンが奪われたら俺の命がないから身を守る為に奪われるわけにはいかない。

 

その目も時間が経てば後遺症もなく回復するよ。

 

「くそうまだ死にたくない!どこだ!どこだ!?」

 

目が見えなくなり襲われる恐怖に駆られた黄色のゴッドイーターが見えない中、神機を撃ちまくる。

 

「やめろコウタ、味方に当たる」

 

リーダー格の男が怒鳴るが聞こえていないようで撃ち続ける。

 

よし今のうちに逃げよう。

 

そう思ったその時。

 

「BLACKさ~ん」

 

まさかこの声!?

 

危ないからもうここに来たらダメだと言っておいたのに・・・どうしてここに!

 

声がする方を見るとこっちに駆け寄ってくるエリナちゃん。

 

「そこか!」

 

黄色のゴッドイーターが音を頼りに銃口を向ける。

 

射線上にはエリナちゃんがいてこのまま避けたら当たる。

 

マズイ、目つぶしのキングストーンフラッシュがアダになってしまった。

 

あいつ、パニックで俺とエリナちゃんの声が聞き分けられないのか。

 

「やめろコウタ撃つな!」

 

「くらえ!怪物!」

 

いち早く目が回復したリーダ格の男が射線状のエリナちゃんの存在に気づいて叫ぶが無情にも黄色のゴッドイーターの神機から砲弾は放たれた。

 

「え・・・?」

 

驚いて立ち止まってしまうエリナちゃん。

 

このままじゃ砲弾が当たってエリナちゃんが死んでしまう。

 

・・・死なせるものか!!

 

そう思ったら俺の体は即座に動いた。

 

「トウァ!」

 

空中で大きく前転しながら跳びエリナちゃんの前に立つ。

 

両手を広げてエリナちゃんを庇う為に盾となり放たれた砲弾はよりによって急所のキングストーンがあるベルトに直撃して砲弾が爆発する。

 

「ぐうっうあああ!!!」

 

「BLACKさん!」

 

右膝を突き、背中か仰向けに倒れこんでしまいエリナが泣きながらBLACKに駆け寄る。

 

「あいつ、子供を庇った・・・?」

 

「BLACKさん!BLACKさん!」

 

驚くリンドウの声と泣いているエリナちゃんの声がする。

 

弱ったな、泣かせるつもりなんてなかったのに。

 

「ああ…エ、エリナちゃんが・・・大丈夫?怪我はない?」

 

涙を拭おうと手を上げてエリナちゃんの頬を優しくなでる。

 

「大丈夫だよ、庇ってくれから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいBLACKさん・・・死なないで死なないで!」

 

「よか…った・・・」

 

「BLACKさん?ねえ起きて?BLACKさん!BLACKさん!!」

 

エリナちゃんの頬を撫でてた手が力なく地面に落ち最後に泣きながら必死で僕の名を呼び続けるエリナちゃん顔を最後に痛みで意識を失ってしまった。

 

                                       つづく




センシティブイヤー

500m先の小さな声さえも聞き取ることができる。
BLACKはこの能力を使いながらバトルホッパーに乗って巡回し周辺のアラガミを退治していた。
しかし今回はその能力が逆に仇となってしまう。
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