新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける   作:カオスロイドR

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なんてことだ…作者の暴走は止まらない加速する。
そんな7話始まるよ。


7話

ヨハネス・フォン・シックザールのフェンリル極東支の加入の誘いから数日後。

 

僕は考えて考えて考え抜いた結果、この話を受けることにした。

 

なれないサバイバル生活と孤独感で心が荒みかけていた僕にとってこの話が出た時は渡りに船だった。

 

でもかといってフェンリルそのものを全面的に信用したわけじゃない。

 

まず条件として僕の存在を本部に報告しないと約束させたらを以外にもヨハネス支部長と榊博士はあっさり承諾した。

 

何か二人には思惑があるのか?

 

まあいいそれならこちらにとって好都合だ。

 

そして僕を使った命懸けな人体実験などを参加させない事。

 

特に体内のキングストーンを奪われたら命に関わる。

 

そして雨風を防ぐ部屋と神機使いと同じ金額の給料を要求し通した。

 

強硬手段に出て来たらさすがに敵対する覚悟あるがここで誘いを断ったらアラガミだけでなくフェンリルまで敵に回す事となる。

 

後ろ盾もないこの荒れ果てた世界でライダーの姿のままでは人間社会にも溶け込めない。

 

その上アラガミだけでなくフェンリルまで敵になったら生きていくのは難しい。

 

さすがにそれだけはできるだけ避けなければ・・・。

 

この勧誘の裏にはアラガミに対して少しでも戦力が欲しいフェンリルの・・・いやヨハネス支部長の思惑がある事を榊博士から聞かされた。

 

僕の力がいつ極東支部(自分達)に向けれるか分からない。

 

僕の抹殺を推進するリンドウさんのお姉さん率いる処刑派と僕を信じて釈放を望むリンドウさん率いる解放派の議論は平行線で真っ向対立。

 

極東支部で神機使い達に影響のある二人がこのまま仲たがいしてしまえば極東支部は二つに割れる。

 

そこで妥協案として僕の首に爆弾付きの白いチョーカーを付けてフェンリルと敵対したら僕を爆弾で始末する案が実行された。

 

スイッチを持つのはヨハネス支部長と榊博士の二人。

 

リンドウさんのお姉さんもスイッチを持つ事を要求したそうだがヨハネス支部長から処刑派だった君に安易に使われたら困るとのことで却下され悔しい思いをしたらしい。

 

話を聞かされずいぶんと身勝手な理由だと思った。

 

怖いのは分かるけど僕はフェンリルに敵対する気は一切なかったのに。

 

だがこちらにとってもメリットがないわけじゃない。

 

まだライダーの技と力をまだすべてを引き出せていない今の僕はゴルゴムと戦った仮面ライダーBLACKに比べたらはっきりいって弱い。

 

今の僕の強さは大人の熊とほぼ同じくらいの大きさでそれ以上のオウガテイルやサイゴートのような小型アラガミとようやく互角といった所だ。

 

だがこの世界には小型アラガミより大きく強い中型や大型、さらには堕天種や接触禁忌種、最も恐ろしい指定接触禁忌といった凶暴で強いアラガミがウジャウジャいる。

 

そんなアラガミと対峙した時、僕は確実に捕食対象になってしまうのは間違いない。

 

だがアラガミ退治専門のフェンリルに入れば独学では限界だったアラガミに対する知識も増え、格闘経験もない素人の僕でも専門の特訓で戦い方や体の動かし方を学べば今よりさらに強くなれると判断したからだ。

 

かつて甲羅の硬いカニ怪人にライダーパンチを破られ特訓した強化ライダーパンチで甲羅を破りカニ怪人を倒した本物の仮面ライダーBLACKのように。

 

フェンリルが僕を利用してアラガミを狩ろうというなら僕の方もフェンリルの組織力を利用してやる。

 

アラガミはもちろんだが僕には目標があるので弱いままで簡単に死ぬわけにはいかない。

 

強くなって天寿を全うした時、目の前に現れるであろう僕を改造人間に変えたあの神共をぶん殴るという目標が!

 

 

 

次の日、僕は第一部隊と顔合わせの為に榊博士の研究室に来ていた。

 

「で、これがそのチョーカーですか?」

 

榊博士から説明を聞かされた僕は白い革製の留め具が狼の牙の形になっているチョーカーをベタベタ触る。

 

素材がいいのか付けている違和感もない。

 

「おっとあまり触らない方がいい、無理に外そうとしても爆発する仕組みだからね」

 

「げっ!?」

 

相変わらず微笑んでいる榊博士のとんでもない言葉を聞き慌ててチョーカーから手を離す。

 

第一部隊メンバーの同い年くらいの男女二人が慌てて僕から離れてた。

 

リンドウさんとお姉さんとフードの人、爆発して巻き込まれるかもしれないのに動じてない。

 

これが修羅場を潜り抜けたベテランの神機使いなのか。

 

「すまねえな、姉上を説得できなくそんな物騒なモンを首に巻く破目になって」

 

リンドウさんが申し訳なさそうに頭をかく。

 

「そんなリンドウさんが頭を下げないで下さいよ、このままだと極東支部は俺の所為で崩壊してたし、それに俺がこんな姿でしかも素手でアラガミを引き裂く力まで持ってます。怖がって警戒するのは当たり前ですよ」

 

「しかしよ・・・」

 

まだ申し訳なさそうなリンドウさん。

 

いい人だな。

 

「それに屋根と壁があって食べ物も出して貰えるんです。あそこ(鉄塔の森)で生活してた頃に比べたら天国ですよ」

 

「おまえ・・・ああ分かった、これからもよろしくなダチ公」

 

そう言って俺の胸を叩くリンドウさん

 

ちょっと痛い。

 

「私は橘サクヤ。これからよろしくねライダー君」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

「俺は藤木コウタ・・・あの時あんたの事を撃ってごめん、そしてあの女の子を助けてくれてありがとう」

 

あの時?…ああ、砲弾を撃った奴か。

 

「僕が助ける為にやったことだから気にしなくていい、それより謝るならエリナちゃんに謝ってくれ」

 

「エリナちゃん・・・ああ、あの子にはきっちり謝って許してもらったよ」

 

許してもらったか・・・

 

あんな怖い思いしてエリナちゃんは簡単に許したのか分からないけど後は当人同士の問題だから僕がこれ以上踏み込んで出しゃばる訳にはいかないな。

 

「・・・そうか分かった、よろしくコウタさん」

 

「コウタでいいよあとで一緒にバガラリー見ようぜ」

 

右手を出して握手を求める。コウタもその手を取って握手をする。

 

「コウタ、どさくさに紛れてアンタの趣味に無理やり巻き込まない、私は神咲ユウカよろしくねライダー」

 

「ソーマだ・・・ようこそクソッタレな職場に」

 

笑顔のユウカさんとぶっきらぼうなソーマさんの紹介が終わり、第一部隊との顔合わせが終わった。

 

「あと、はいこれ」

 

「これって腕輪?」

 

榊博士が机の引き出しから赤い腕輪を取り出して僕に渡す。

 

確か神機使いの人はみんな付けてたな。

 

「榊博士、まさかそれは?」

 

どうしたの?サクヤさん、この腕輪になにか?

 

「おっと誤解しないでほしい、その腕輪は本物じゃなくて本来の機能をオミットしてビーコンと通信機だけ内臓した模造品なんだ。少なくとも知らない人が君の力を見てもその腕輪を見たら神機使いと錯覚して無用な誤解が減ると思うよ」

 

ん?『だけ』って事は他の神機使いの腕輪にはなにか別の機能があるのか?

 

「あとこれは僕からの入隊祝いだよ」

 

僕の疑問を遮るように榊博士が箱から折りたたまれた黒色の革ジャケットと赤いマフラー、黒の革ズボンを取り出した。

 

「君がフェンリルに少しでも早く馴染めるようにサイズに合わせて用意したんだ。よかったら着てみてくれないかな」

 

榊博士、そこまで考えてくれたんだ。

 

なら断る理由なんてないじゃないか。

 

「ありがとうございます」

 

僕はズボンを穿き、背中にフェンリルの紋章が入ったジャケットに袖を通しベルトは外に出したいので前は閉めず、赤いマフラーを手に取って見てみる。

 

赤いマフラーか。

 

そういえば最初の仮面ライダーである仮面ライダー1号も首に赤いマフラーを巻いていたな。

 

あまり信じている方じゃないけどなんだか運命的なものを感じる。

 

「どうかしたのかい?マフラーはチョーカーを隠せたらいいと思って用意したがもしかして気に入らなかったかい?」

 

いつまでもマフラーを付けず手に取ってじっと見て動かない僕に榊博士が声をかけてきた。

 

「あ、いえそんなんじゃないです。ちょっと赤いマフラーには思い入れみたいのがあっただけですからあんま気にしないでください。」

 

爆弾チョーカーが隠れるようにマフラーを巻いてそして最後に貰った飾りの腕輪を左手首に付ける。

 

右側だとライダーパンチした時に壊しそうだから左側に付けるか。

 

左手首に付けて眺めて見る。

 

意外と軽いな。

 

これなら戦ってる時に邪魔にならないですみそうだ…。

 

「どう・・・でしょうか?」

 

両手を広げながら恐る恐る聞いてみる。

 

似合ってないって言われて笑われたらどうしよう。

 

「おう、バッチリだぜ」

 

「よく似合ってるわよ」

 

「カッコいいぜ」

 

「ええ、とっても」

 

よかったリンドウさんとサクヤさん、コウタとユウカが褒めてくれた。

 

なんか久しぶりに人の温かさに触れて泣きそう。

 

「そうそう、その服はアラガミ繊維でできているからちょっとやそっとのアラガミの攻撃じゃまず破れないから思いっきり動いても大丈夫だよ」

 

「ええ!い、いいんですかアラガミ素材って結構貴重なものなんじゃ?」

 

あ、ユウカさんとコウタが驚いてる。

 

って事はやっぱ貴重なもんなんだ・・・。

 

そんな貴重な物を簡単に渡していいのかな。

 

「大丈夫、素材はその為に僕がリンドウ君に頼んで集めてもらったんだ、お礼ならリンドウ君に言ってあげなさい」

 

リンドウさんが!

 

榊博士の言葉に僕とユウカとコウタがリンドウさんの方を見る。

 

当のリンドウさんは嬉しそうに笑っていた。

 

「リンドウさん、ありがとうございます」

 

リンドウさんに対して感謝を込め頭を下げる。

 

「気にすんなよBLACK、巻き込んじまったせめてもの詫びだからどうってことねえよ」

 

リンドウさんが僕の肩に手を置く。

 

「ようこそフェンリル極東支部、通称『アナグラ』に」

 

榊博士がそう言い第一部隊のみんなが笑顔で迎えてくれた。

 

これで僕はフェンリルに入隊したんだな。

 

もう後には引き返せない。

 

そうだ僕はもう元の世界に帰る事も普通の人間に戻る事もできないんだ。

 

ならGE世界初の本当の仮面ライダーになって人類の自由と平和の為に戦ってやる。

 

かつての歴代ライダー達がそうしてきたように。

 

新たな誓いを胸に色々とトラブルがありながらもアナグラでの新たな生活がはじまった。

 

 

                                       つづく




革ジャケットと革ズボン姿のBLACK。
イメージ的には漫画『仮面ライダーBlack PART X イミテーション7』に出てくる主役のブラック・ダミー7号みたいな姿です。

あの漫画が好きで1号と同じ赤いマフラーも付けたくてどうしてもやってみたかったんですよ。
ゴッドイーターのみんなも多種多様な衣装を身に纏っているしそれに合わせたくて。


色々と賛否両論あるかもしれませんがどうかこれからもよろしくお願いします。
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