新たな世紀王になってしまった俺が神喰いの世界を駆ける 作:カオスロイドR
榊博士の研究室で服と腕輪を貰い第一部隊と挨拶済ませた僕は他の部隊や職員の方々と挨拶する為、エントランスに移動していた。
「な、なんだよあれ?」
「ほんとうに人間なのか?アラガミじゃないのか?」
黒い革のような皮膚に紅い複眼、二本の触覚が生えている見た目がバッタの姿である仮面ライダーBLACKの姿の僕を見てザワつく神機使いや職員達。
混乱を防ぐ為に榊博士とツバキ教官から僕が人間とは違う姿の理由は非合法な組織に誘拐され改造された結果だと説明された。
まあ改造してくれたのは組織じゃなくて神様だけどね。
神機使いや職員達は噂や話が流れていたようだが実際にその姿を見たら動揺を隠せないようだ。
アナグラでは神機使いの神機は保管室で保管している。
もし神機を持っていないアナグラの中で襲われたら命がないと考えていた。
特に戦う力のない一般職員は恐れているのが見ていて分かる。
安全策に首に爆弾を仕掛けられているとはいえ彼らからしたらいつ爆発するか分からない爆弾を抱えるようなものだからな
仕方ないか。
見た目は人間サイズの黒いバッタだもんな。
早く人間に戻りたい。
人間に戻れる方法をサカキ博士も協力してくれて言ってくれたけど自分でも探さないとな。
「今日から一緒に極東支部に入隊する仮面ライダーBLACKです。よろしくお願いします」
僕に対する反応はそれぞれ様々だ。
「大森タツミだ。よろしくな」
「台場カノンです、よかったら私の作ったクッキーですけど食べてください」
「ブレンダン・バーデルだ、期待しているぞ」
僕を素直に受け入れてくれる人達。
「雨宮ツバキだ、この極東支部に来たからには勝手な事はさせんから覚悟しておけ」
「ジーナ・ディキンソンよ、ふふ知ってる?
口では歓迎しているが警戒している態度の人達。
「カレル・シュナイダーだ、いい金儲けの話があったら隠さず話せ怪物」
「・・・小川シュンだ。化け物が服着て人間の恰好しても化け物には変わりねえよ」
明らかに敵意を向けてくる人達それぞれだった。
まあしかたないかと思っていたら、僕を罵倒したカレルさんやシュンさんに対してコウタとユウカが怒ってくれた。
……ありがとうコウタ、ユウカ。
僕も化け物と言われて慣れたと思ったけどやっぱり傷つかないわけない。
だから庇ってくれる仲間ができて嬉しいよ。
色々あったけど受付のヒバリさん、万事屋さん、清掃のおばちゃん、極東支部にいる職員すべての人と挨拶を済ませる。
受け入れてくれた人もいたけど大半の職員にはやっぱ怖がられてるな。
「BLACKさん・・・…」
挨拶を済ませた後、一人座っていたら僕が目覚めた事を知ったエリナちゃんがやってきた。
「エリナちゃん!大丈夫だった?」
立ち上がり声を掛ける。
サカキ博士は大丈夫と言っていたけどやっぱり直接見ない事には安心できなかった。
「BLACKさ~ん!」
僕の顔を見た瞬間大泣きしながら抱き着いて来た。
泣きながらごめんなさいごめんなさいと何度も謝ってくる。
そっか僕が庇って捕まった事を自分の所為だと気にしてたんだな。
僕はもう大丈夫だよ僕こそ心配かけてごめんねと前と同じように泣き止むまで何度も頭を撫で続けた。
「君がBLACK君か」
今の時代に珍しい裕福そうな男性が声をかけてくる。
娘って事はこの人はエリナちゃんのお父さんか。
「娘を助けてくれてありがとう、君が助けてくれなかったら息子に続いて娘まで失う事になっていた本当にありがとう」
僕の右手を両手で握手される。
「・・・あの俺が怖くないんですか?」
今で会った人は僕の子の姿に恐れ、怖がっていたのこの人は怖がっていない。
「どんな姿であろうと娘の恩人が怖いわけないだろう。それに華麗なフォーゲルヴァイデ家の人間が噂や姿形だけで物事を判断するなどしない」
握手している手に力が籠められる。
力を籠める事で怖くないと証明しようとしてくれてるんだ。
エリナちゃんのお父さんもいい人だな・・・。
そしてお父さんから極東に来た理由とエリックさんの事を教えてもらえた。
エリナちゃんは今は完治しているが生まれつき体が弱く欧州の空気が合わず、遠く離れたここ極東で病気療養していた事。
そして兄のエリックさんは一人で療養する妹が寂しがらないようにそしてエリナちゃんをアラガミから守る為に貴族の家督を捨て神機使いになって欧州地区から極東支部に転属したそうだ。
エリナちゃんの為にそこまでできるなんて並大抵の覚悟ではできない。
すごいな素直に尊敬する。
エリックさんって立派な人だと・・・。
一度会ってみたかったな。
「おいなんだあれ?」
ん?なんだろ?
エリナちゃん親子と雑談していたら周りが騒がしくなった。
「えっと・・・またバッタ?」
「だ、誰も乗ってない無人のバイクがエレベーターに乗って出てたぞ!」
「アラガミの襲撃か!ヒバリちゃんは俺が護る!」
あわてふためく神機使いや一般職員さん達。
「あれは調査中だったバイクだ!なんでここに?」
リッカさんの声を聞き僕の頭の中になにかが走る
バッタ・・・無人のバイク・・・まさか!?
「すみません、ちょっと失礼します」
いやな予感がしてエリナちゃんのお父さんと別れ、人ごみをかき分けて騒ぎの中心であろう前に出てみる。
そこには僕の愛車バトルホッパーがエンジン音を鳴らしウィリーしながら首を左右に振り前輪で威嚇していた。
「バトルホッパーだぁ!」
後ろからついて来たエリナちゃんが嬉しそうに声を上げる。
『ファファファ』
エリナちゃんの声で僕に気づいたバトルホッパーが前輪を下ろし目を点滅させながら僕に近づいてすり寄ってくる。
うん、バトルホッパーだね。
でもなんでバトルホッパーが
周囲はアラガミ防壁に囲まれていて警備は厳重でエリナちゃんが使った抜け道はもう使えないのにどうやって入ってきたの?
「あ、そういやライダーのバイクを回収してたの本人に伝えるの忘れてた」
「ちょっとリンドウ!」
騒ぎに駆けつけたリンドウさんと伝え忘れてた事に怒るサクヤさん。
リンドウさん、ちゃんと教えてよ・・・
その後バトルホッパーをなんとか宥めて生体マシンだと説明して迷惑をかけた事を謝罪した。
リンドウさんが伝え忘れてた事も発覚した為、責任の半分はリンドウさんに向けられバトルホッパーもなんとか受け入れてもらえ多少トラブルはあったが極東支部に無事入隊する事ができた。
ただ目をキラキラした榊博士に質問されまくり、リッカさんが分解して調べさせてくれと言われたが丁重に断るのが大変だった…。
つづく
一応チェックはしていますが誤字脱字、感想などがありましたらよろしくお願いします。