プラマイ!〜世界はプラスとマイナスから〜   作:梨味

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3ヶ月ぶりの投稿となります。かなり手こずった…(タイトルは……白鳥士郎先生へのリスペクトを込めて)


プラマイ・017「はーれむおうのおしごと!(with JS)」

 

ここは、一夫多妻、そして婚姻の年齢制限の撤廃が認められた日本。日本各地で、ハーレム一家が形成され、妻は女子小学生という夫婦も多く生まれたのであった。僕、前山も、JSハーレム一家の長となりました。

 

 

僕と妻“たち”の1日は、モーニングコールから始まる。

「あなた、起きて」

「……………うーん………………もう少し……………」

「全く……」

囁くように、僕を目覚めへと誘うのは、僕の妻の1人、藍だ。うっすらと目を開くと、そこにはひらひらとした純白のエプロンに身を包み、困ったような顔をした小さな蕾………もとい小さな女の子がいた。

「おはよう、藍。今日もそれ、似合ってるよ」

「そ、そう?…………ありがとう、えへへ」

照れながらも、喜びに満ち溢れた藍の表情があった。今の藍の装いは、僕がリクエストしたものだ。最初こそ恥ずかしさが勝っていたようだが、今はそんなことは感じさせない。

「よいしょっと。にしても、どっかの玲さんとは大違いだ。本当にかわいいなぁ」

「もう、お姉ちゃんの話はなしでしょう?その……私だけを見てよ……」

「悪い悪い。本当に藍はかわいいなぁ〜」

「わにゃあ………」

藍の姉は、邪智暴虐のJCとして名高い園枝玲だ。こうやって藍たちと一緒に生活することに並々ならぬ反抗を見せる。しかし、そんなことは大した問題ではない。愛の力は、万物をも超越してゆくのだ。そんな姉の話を咎められた僕は、物欲しそうな藍の頭を撫でてやる。そうすると、普段はしっかり者の藍が一気に蕩けた姿に変貌する。

「さてと、このままじゃあ、僕も藍も学校に遅刻するよ」

「うん。下に行って、早く朝ごはんにしよう!」

目覚めから愛を確かめ合った僕と藍は、寝室を後にするのであった。

 

 

「あーねむ」

後頭部をポリポリと掻きむしりながら、ノソノソと洗面所へと向かう僕。洗顔をするまでは、全くと言っていいほど頭が冴えない(しかし妻“たち”と愛を確かめ合うときは別)。扉の前に立ち、これまたノソノソと開くと。

「あっ、おはようにぃちゃん!」

「おはよう結月」

いつもと変わらない、ハイテンションの結月がいた。それに比較して、僕のテンションは低めだが、これは寝起きのためである。

「それにしても、かわいい……!」

という僕のテンション事情は撤回。パステルカラーの織おおり込まれたTシャツ、ジーンズのホットパンツ、極め付けは絶対領域がまばゆい黒ニーソ。これほどまでに、健康的な小学生の装いの代表格がいたものだろうか。いや、ここにはいた!さらに、それらを身に纏っているのが僕のJS妻であると思うと…………興奮する!

「もう〜にぃちゃんはへんたいてきだなぁ〜」

「あ、あぁ、そう、だな?」

「あー、ぜったい“変態的とはまた小難しい言葉を使っているなんて、意外だなぁ”とかおもったー」

「いやツッコミがいやに的確だなオイ」

「はっ、てきかく……」

と、ついつい本音が漏れてしもうた。普段はアホの子の代名詞的な存在と言っても差し支えない結月から“へんたいてき”もとい“変態的”というワードを聞くとは思っていなかった。それを察してか、結月は少ししょんぼりとしてしまった。そこで、彼女の頭にポンと僕の手を置いてやる。

「うわぁ?」

油断していたからか、キョトンとした表情と共に、間抜けた声が結月から漏れ出る。

「よしよし、週末は2人きりで出かけて一緒にたくさん遊ぼう。それで許してくれよ。な?」

「そ、そんなこどもだましには…………で、でも、こんかいは許す!」

「ありがとう結月」

結月は、どこか大人ぶりたがる傾向がある。しかし、まだまだ遠い。僕の単純な詫びに乗ってしまうのだから。だが、それでいい。僕はそんな風に思った。

 

その後は、洗顔と歯磨きを手早く済ませて、ダイニングへと向かった。

 

 

「おはよう一果」

「あっ、おはようまーくん」

台所には、現在進行形で朝食準備を続ける一果がいた。白のマキシスカート、紺のノースリーブ、淡いオレンジのくるぶしまである靴下。そして何より、藍や結月に比べると微々たるものながら発達した身体。これほどまでに、夏の透明感溢れる小学生がいたものだろうか。いや、ここには(以下略)。ちなみに、『まーくん』というのは、僕の名前ではなく、苗字の前山をもじったものなのだと。

「もうすぐできるから、待っててね」

「ん?あ、あぁ。わかったよ」

一果の透明感に見惚れていたら、一果の問いかけにワンテンポ遅れた返答をしていた。いかんいかん。

「ねぇ、まーくん。ここ…………」

「お、おう?」

藪から棒に、一果が僕を呼びかけたと思えば、僕に自らの横顔を見せ、頬のあたりを人差し指で示す。これは、あれだな。

「唇はダメでも、頬っぺたなら、いい?」

キスを求めている、らしい。頬くらいならいいかもしれないが、僕は強い感情を持ってして、自らを律する。

「ダメ。頬でも、キスしたら、僕が我慢できなくなる。それは、お互いにもっと成長したら」

「ううん………………」

これは藍も結月も、無論、一果も同じであるが、僕は彼女たちと一線を超える行為、またはそれの起因となるような行為はしないと、心に決めている。理由は、お互いに未成熟である、からだ。だから今僕らは、グッと堪えて、一線を超えても良い日を待っている。…………しかし、それでは妻“たち”が可哀想だ。したがって、これだけはする。

「んふぅ?」

「よしよし。今日の夜は、2人きりでお話しをしよう」

「…………うん」

熱い抱擁。これならば、僕も彼女たちも『愛しあっている』という実感で満たされる。

 

抱き合った後は、食卓に朝食を並べて、僕と妻“たち”一同が介して朝食を取る。

 

 

「「「「いただきまーす」」」」

午前7時過ぎ。全員の号令とともに箸を突きだす。空腹感と早くしないと学校に遅刻するから、であろう。

「いやーいつものことだが、一果の作るご飯はまさに逸品だな!」

「そ、そうかな?ありがとう。えへへ」

素直に思ったことをありのまま一果に伝えてみたところ、優しい笑顔と共に、少し照れるような表情も見せてくれた。語彙力が欠乏しているが、か わ い い。

「あっ、結月。こら。口のまわりにいろいろ付いてるぞ。綺麗に食べるんだぞ」

「んむぅ……拭いてくれてありがとうにぃちゃん!」

あまりにも飯にガッつき過ぎて、汚れている結月の口まわりを拭いてやる。『んむぅ』という息遣いとそのあとの元気。これでこそ結月だ!

「お?藍。もうあのエプロンは着てないのか?」

「そりゃあ学校には着ていけないからね。さっき着替えたんだ」

目覚めとともに目に入ってきた藍とは別の藍がそこにはいる。セーラー服のようなシンプルなTシャツに、下は膝小僧あたりまであるフリフリとしたネイビーのスカート。しつこいようだが、か わ い い。そして、こんな言葉が僕の口から発せられる。

「そこにさ、ネクタイ付けてみようぜ」

「え、えぇ?どうした急に?」

唐突な(藍にとっては)意味不明発言により、多少の混乱を見せる藍。それも無理はない。いきなり自分のフェチを他人に晒せば、誰でも戸惑うことだろう!それにしてもネクタイ女子っていいよな。

「にいちゃんはやっぱへんたいてきー」

「私も、今度ネクタイ付けてみるよ」

「じゃあ私も今度つける」

「だれが似合うかな?」

「そりゃあ私か一果だろう。この子はちょっと…………」

「なんだよそのはんのー!あたしでもしっかりにあうんだからなー!」

「ちょっと何言ってるか分からない」

「なんでわかんないんだよ!」

「あはは……」

よくハーレムとなると、『奪い愛』なんて言葉をよく耳にする。しかし、この小学生たち、平和的すぎる……!奪い愛になって、ヤンデレ化して、椅子に括り付けられるとかになるよりかはマシだが、どうも平和的すぎる!

「どうしたのあなた?」

「まーくん?」

「にぃちゃんどったの?」

いや、それでいい。こんなにもかわいい妻“たち”に囲まれて生きることができるなら、それでいいのだ!

 

 

「いってきますまーくん」

「またねあなた」

「にぃちゃんいってくる!」

「がんばれよー」

小学校の正門前で手を振る僕と妻“たち”。彼女たちが通う学校と、僕の通う学校は同じルート上にあるため、共に登校し、途中で彼女たちと別れる。そこからは、自分の学校を目指すわけだが、一抹の寂しさを覚えるのだ。

 

 

「おはよう啓!」

「うわぁ……ロリコンが来たでぇ」

「何もしてないでしょうね?」

「失せろロリコン!」

マジで気持ち悪そうなリアクションをする啓、疑り深い視線で見つめる文さん、目を合わせるなりキツイ暴言を浴びせる園枝。この3人は、1番の親友であるが、同時に僕を最も目の敵にしている人間でもある。

「おいおいそう言うなよ。小学生が妻なんて男子、この学校では他にもいるぞ?そんなんだと命保たないぜ。特に園枝」

「アンタが自分自身で言うんじゃねぇ!これもはや常套句だけど、なんで私の妹なのよ!しかも結月や一果もハーレムに組み込んで!」

「おいおい、確かに僕は3人が好きだけど、告白したのは僕じゃないぜ?それ分かってんのか?」

「前ちゃんクズだ」

「発言がたらしのそれやな」

なんだかボロクズに言われているような気分であるが、述べていることは全て事実のはずだ。その後もボロクズ言われたが、全て右から左へと受け流していた。愛は、地球を救うのだ!

 

 

「おまたせ」

「大丈夫だよ、あなた」

「にぃちゃん来た!」

「まーくんお疲れ様」

畳間である僕らが眠りを共にする寝室には、藍はジャージー生地の短パンに淡いキミドリのTシャツを身に纏う。また結月は、白と青のチェック柄の典型的なパジャマを着ている。そして、一果なのだが……

「えっろいな一果」

「ふぇえ??」

純白のネグリジェを着ているのだが、正直言ってエロいの一言で収まってしまう。ほかの2人に比べれば、微々たるものながら身体的発達が進んでいる一果。この純白のネグリジェも見事に着こなしている!

「「………………」」

「おっと、じゃあお話しようか」

妖艶な一果にうつつを抜かしていられない。藍と結月も妻なのだから。ということで、気持ち切り替えて、妻“たち”との就寝前のルーティン。お話会を始める。

「今日は理科のテストがあったらしいね。見せてごらん」

いつものお話会では、その日あったことを、みんなデレデレとしながら話すわけだが、今日は小学校で理科のテストが返されたらしく、そのチェックだ。成績管理は、抜かりなく行なっている。

「まずは一果!……うん、いつも通りいいね。この調子でがんばるんだよ」

「う、うん!次も頑張るよ」

どの教科……正確には保体以外ではあるが、いつでもすべてで良い結果を出す一果には、特別口を出すことも少ない。それにしても、褒められて微笑みを浮かべている一果は、何度目かの語彙力不足だが、かわいい。

「次は藍だな。どれどれ………おぉ上がってる。いいことだぞ」

「ありがとうあなた。丁寧に教えてくれたから、私も頑張れちゃった」

姉と違い、理系科目が若干苦手な藍。そこで、テスト前に理科学習の手ほどきをしてやると、こうして点数アップという目に見えてわかりやすく結果を出してきた。教える立場としては、これほど喜ばしいことはない。そして、あまり表情は変わっていなかったものの、若干の笑みを浮かべ、嬉しそうにする藍に、僕は萌えを感じた。

「さてと、結月か。どれどれ…………うん。まぁなんとなく分かってた」

「こらー!ひくい点数が当たり前みたいいうなー!」

「いや、逆に結月が高い点数を取るのが当たり前だったら、私、風になりたい」

「しあわせーかんじてーかぜにーなりーたいー。じゃない!なんでだよ!」

「それより君たちいくつ?」

最近CMで流れているとはいえ、かなりの懐メロをどうしてこうも現代の小学生が歌えているのかが気になって仕方ない。

「ゆーちゃん、理科の勉強してなかったから、点数低くなっちゃったんだよね」

「うぅ……」

からの、一果からの追撃。さすがに能天気な結月でもダメージを受けたようだ。ここで、すかさずダメージ修復に入る。

「ほにゃほにゃ。まぁ今回はダメだったかもしれないけど、次は僕も教えるの頑張るから、結月も頑張ろう」

「う、うにゅ!がんばる」

「よし!その勢いだ!」「うん!えへへ」

結月のモチモチとした両頬を、僕の両手で優しく揉みほぐしてやりつつ、次への奮起を約束。元気いっぱいに返事した結月に、変わらず両頬を揉みほぐしつつ、お互いおデコを擦り合う。普通なら不快感が勝るところだろうが、愛する人の温もりが直に伝わってくることで、幸せが感じられ、不快感はまっさらになる。

「はぁー。じゃあ、寝よっか」

「「「うん!」」」

今はまだ小さな蕾。でも、それだからこそ開花するまでの時が楽しいもの。こうやって、この小さな3人の妻“たち”と同じ屋根の下で暮らすこと。それは、僕にとっての最高の幸せ!妻“たち”も、そのように感じていることだろう。どう言われようと、この幸せを、掴んでいたいものだ…………

 

 

〜Fin.〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていうのを今度のお昼朗読でやりたいんだが」

「シンプルに歌丸師匠と同じところに送ってやろうか」

7月に入り、梅雨も明けようとしているある日の昼休み。トイレから教室へ戻ってきたところを、インテリスケベ、北脇愛人に捕まえられた。この学校では、昼どきに自ら作ったストーリーなどを朗読するという催しがあるのだが、コイツ、北脇はその担当。ゆえに、僕を捕まえ、原稿をチェックさせたが……ひどかった。

「こうも長いから、ツッコミどころは満載とかそういうレベルじゃなくあるが、まずいくつか。何で実在の人物を、それも僕の関係者使ってんだよ!僕をロリコンに仕立て上げるんじゃない!あの子達が迷惑だろうが!」

「確かに。実名はまずいか。そこはどうにかするか」

「いや僕の描写もどうにかしろや!真夏の車の中に放置すんぞ!」

真顔で笑いにもならないネタを口走る上に、高い湿度によって不快指数が限界突破して、余計にイライラが募る。

「だって、お前ロリコンなんだろう?この間、園枝の妹とその友達と出かけたとか」

「あぁ……まぁ出かけたは出かけたが、それだけでロリコンと決めつけられても困る」

「じゃあ、その子たちはどう思っている?」

「普通にかわいいんじゃないか?うん」

「はいロリコン」

刹那、僕の手のひらは北脇の頭頂部をど突いていた。

「決めつけんの早すぎだなぁ!」

「はいはいカミナリカミナリ」

「ならお前はあれか?あの子達3人を見て、お前はかわいくないと言えるのか?」

「ちょっと何言ってるか分かんない」

「なんで分かんないんだよ!」「いて」

再び目にも止まらぬ速さで北脇の頭頂部をど突く。

「だって、その3人は見たことないんだよ」

「けっ……まぁいい。とりあえずその原稿は無しだ。燃やすかヤギのエサにするかしろ」

「インクが印刷されてるからエサにはできん」

「じゃあ燃やしとけ!」

マジレスされ、ついついカッとなる。その後、その場から離れようとしたが……

「はい、ひょっこりはん」

「うわっ!?」

教室後方の扉から退室しようとしたところ、某一発屋芸人(になりそうな感じの芸人)のごとく、園枝が扉の裏からこちらへひょっこり顔を出す。

「な、なんだよ園枝」

「いやぁ前山くん。私はさっき君が今読んでいたものを途中からここから聞いていたのさ」

「えっ」

こりゃあまずい。脳裏にそう過ぎった。重度のシスコン、園枝玲のことだ。あれを聞いていたとしたら……ラグナロクが起こる!いや、途中からと言っていた。ならば認識していない可能性も……

「へぇ?途中からって、いつから」

「そうだね。『1日は、モーニングコールから始まる』的なところから?」

「ほとんど最初じゃねぇか!」

「まぁ…………私の妹やその友達の描写、そして作中での、いかにも私がシスコンであるような描写…………君の魂をこの世から解放させてもらおうか」

彼女の右拳は、不穏なオーラを纏っていた。そして、眼は……すでに堕ちていた。

「い、いや待て!これを書いたのはあそこにいるアイツであっ、っていねぇ?クッソ!」

変なところで危機察知能力、危険回避能力に長ける北脇。僕が振り向くと、彼の存在はすでに無かった。そして、目の前には、殺意に満ち溢れた園枝で、せめてもの反抗として、後退りしている。完全に詰んだ。

「だ、だから。これを書いたのは北脇で、僕はそれを読まされただけだ!あと!お前のシスコン描写は割と合ってるからな!」

「さようなら。前山くん」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

僕の魂は、この世から解放されたようだ。

 




どうでしたでしょうか?ロリたちの服装はかなり頑張って考えましたよ( )(あと決してロリコンでは(以下略))
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