あれからどのくらい逃げただろうか
日がのぼって辺り一面が明るくなっている
旧式の駆逐艦と最新式の原子力空母が共演して違和感の塊になっている
「まだ帰してくれないのか」
いまだに帰してくれない
諦めムードになってきた
その時
「なんじゃ、まだ帰してくれてないのか」
ドイツ艦の子が声をかけてくれた
「まだですね~」
呑気に返事をする
「コッソリ帰ったらどうだ」
「その後の説明に疲れます」
「なるほどな」
不思議なことにここは民間航空機が通る空路の真下にいる
なのに機体どころかレーダーにも写らない
「そういえばお前はあの艦で何をしている?」
「何を、と言いますと?」
「役割は何をしている」
「俺か、俺はパイロットだ」
「パイロット、飛行船でも積んでるのか?」
何で飛行船だよ
EU加盟国が協力して飛行機をつくってるだろ
「違うよ、戦闘機やヘリに乗る」
笑いながら答える
すると
「セントウキ?ヘリ?」
真面目にわからない様子
まさかこの世界、航空機がない?
そうなるとさっき飛行船がゆういつの空を飛ぶ乗り物になる
しかし、なぜないのか
アメリカに何人も航空機を作ろうとした奴がいるはずだ
失敗した?でも改良すれば出来るはず
頭が混乱してきた
「知らないのか?」
と聞いてみた
「知らん、初めて聞く名前じゃな、どんなやつなんじゃ」
「·····今度見せてやるよ」
「そうしてもらうぞ」
そう言ってその場から立ち去り、艦橋に向かった
一方で
ニミッツ級空母艦橋
艦長と副艦長が話し合っていた
「片岡の報告は?」
「無線の周波数は不明、向こうの艦からライトによるモールス信号を送ってきてるとの事です」
「モールス信号の解読は?」
片岡は無線手だ
「敵意がないことを送ってきた後に高橋を保護していると送ってきています」
「わかった、山下」
「何でしょう」
山下は整備員だが戦闘も得意としている
「武装してAAV-7に搭乗しろ」
「了解、武装はどうします?」
「MP5とテーザー銃を持っていけ、弾種はフルメタルジャケットだ」
「了解」
「運転は副艦長に任せる」
「わかりました」
「迎えに行くぞ」
晴風艦橋
「向こうから高橋さんを回収するらしいですよ」
納沙さんがそう言う
「わかりました、それではちょっと高橋さんを探してきますね」
そう言って艦長もいなくなる
その時
「小型挺接近」
「スキッパーか?」
「いえ、それにしてはおそすぎます」
「じゃあなんだ」
副艦長が問う
すると伝声管から野間さんの声が聞こえた
「武装した装甲車がきてる」
「装甲車って水に浮いたっけ?」
「聞いたことないけど今来てるやつは浮いてるよ」
「とりあえず見に行こう」
艦橋から人が全員いなくなった
2分後
水に浮く装甲車から人が降りてきた
人数は三人
艦長と副艦長と思われる人と護衛が一人
銃は偽物かな
艦長が挨拶にいく
「駆逐艦晴風の艦長の岬明乃です」
「同じく副艦長の宗谷ましろです」
「ニミッツ級航空母艦の艦長の杉下快だ」
「同じく副艦長の松本雄治です」
挨拶が終わり本題にはいる
「早速ですがこちらの隊員を回収したいのですが」
「高橋さんならそこにいますよ」
完全に寝ている
「山下」
「了解」
初弾は装填してある
彼の体をギリギリ避けるように狙い、引き金を引く
8発位撃った
周りの子は少し怯えてしまった
すると起きた高橋が
「2発体にかすったのですが」
痛そうに腕を押さえている
「寝なければ良かったのにな」
「寝てるだけで撃たなくて良いだろうよ!!」
宗谷ましろ目線
嘘、本物?
もしかして私達を殺すの?
ついてない、特に今日は
高橋目線
腕がいたいな、ここがゲームじゃないことを証明出来たな
とりあえず帰るか
山下目線
あたりが静寂に包まれている
さすがに怖かったかな、悪いことしちゃったな
そんなことがありながら、高橋は母艦に帰っていった
甲板には5つの空薬莢と5つの弾痕、そして血液が残されていた
現在わかっている人物
前田遼(砲雷長)
真面目な性格と打て打て魂を持っている(打つことに関して熱血)
山下尚輝(整備員)
戦闘を得意とする、整備も出来るため前線での作業が多い(整備兵)
片岡清司(無線手)
無線系統なら何でもお任せ、盗聴もでき、大抵のパスワードなら入れる(ハッカー)
被害者Tさん「パソコンのデータを勝手に覗いて皆にいいふらすのが趣味らしい」
更新遅くてごめんなさい