ハイスクール・フリート   鉄の鳥と鋼の巣   作:鱧提督

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何で台風は平日に来ないのか·····謎ですね


悪天候

そろそろ地面が恋しくなってきた

ゆらゆら船に揺さぶられなそんなことを考えていた

今はどうすることも出来ない

とりあえずぶらぶら歩くだけ

整備は整備員がするし出動命令は当分でないし、暇でしかない

それに比べて晴風の方は賑やかだった

水鉄砲で遊ぶものもいる

緊張感ゼロ、羨ましい

甲板でとりあえず筋トレをすることにした

そうしないと暇でしかない

問題はその時に起こった

 

「よう、高橋、暇そうだな」

 

「ほんと自由だなお前は、艦載砲の手入れはどうした、友達だろ?」

 

「終わったさ、後は整備員が精密検査だ」

 

「あ、そう」

 

無愛想に答える

 

「聞いた話なんだが晴風の方、真水が無くなったらしいぜ」

 

「それがどうしたんだ」

 

「風呂を入りに来るだとよ、つまりだ」

 

「お前、殺されるぞ」

 

「関係ないさ、発育段階の胸を一目でも拝みたくないか?」

 

前田はニヤニヤしながら話していた

 

「諦めろ、俺が止める」

 

「何だよ、いっしょに行こうぜ」

 

「却下」

 

どうでもいいトークが続く

その時、雨が降り始めた

 

「残念だったな、真水の確保は確定」

 

「甘いな、まるでケーキのように甘い」

 

イライラさせる天才か

 

「彼女らは今水浴びをしている」

 

まさか

 

「水着で遮られるが僅かなら見えるぞ」

 

「させるか!!」

 

右ストレートを顔面に食らわせてノックアウトした

だんだん波が強くなってきた

 

「総員、艦内に戻れ」

 

艦内無線で警告を受ける

気絶している前田を連れて戻った

艦の揺れを抑えるための奴があるのに結構揺れていた

風が強い

雷が落ちてきた

向こうは大丈夫だろうか

そんな心配をしながらボーッとしていた

余計やることを失ってしまった

暇でしかない

12.7mm重機関銃でも手入れしようと考えたが、めんどくさいので止めといた

悪天候のせいでやろうとしたことができなくなった

艦が大きく揺れる

 

「晴風と接触!!ダメージ軽微だが注意せよ」

 

艦内無線で報告がきた

格納庫にいるが異常がないのにほっとした

しかし、安心したのはつかの間

ミサイルを載せた台が滑って壁に当たりそうになっていた

走って行って止めたが勢いが強く、腕が悲鳴をあげていた

頑張って止めたが肩がとても痛いが我慢した

腰もちょっと危ない

年のせいだろう

眠気が襲ってくる

その場で眠ってしまうのを何とか防いだが、動くのが辛い

何故だ

そこに前田が通りかかった

 

「随分顔が赤いな、トマトみたいだぞ」

 

「そうか」

 

「大丈夫か?」

 

「平気だ」

 

そう言った瞬間意識が薄くなりその場に倒れた

前田の声がだんだん遠くなっていった

2秒後、俺の意識が持ってかれた

 




台風め、休日のみを壊しやがって!!
せめて平日まで残っとけよ
もうすぐで(?)俺の休み
その時はたっぷり書く予定ですのでよろしくお願いします

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