白猫茶熊学園   作:RASN_Pixiv1本になります

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「こんにちは、またはこんばんはでハーティでございます。今回も出番は無し…というよりか多分本編での出番は無いかと思われます…でもエレサールさんやダンテさんや一度も出番の無いリュート君に比べれば前説で出番を稼げるのでよしとします。それじゃ説明は前のを見れば良いのですが、前回とは違い茶熊ガチャで入手したキャラ等を反映されております。それではごゆるりとお楽しみ下さいませ…」


白猫茶熊学園Ⅱ

-こぐま館 RASN(主人公)の部屋(早朝)-

 

\カチャ…/

 

まだ登校にも朝食にも早い時間、外にはチュンチュンと鳴きながら飛ぶ鳥とギェーギェーと地面に埋もれて叫ぶマッチョバードがいる。

 

だがその最中生徒会長でもあるRASNの部屋の天井の一部が動き部屋の中の人数が一人増えた。

 

「んっふっふっ…潜入成功でござる…!」

 

追加された一人はラクロス部に所属しているくの一であるフランであり、髪に付けている洋梨をモチーフにした髪飾りよろしくの洋梨忍者である。

 

「えっと…次は…」

 

フランは狐のマークの付いた『夜討ち朝駆けの書(小さく)ついでに夜這いの方法』と書かれている巻物を手にして中を見ていた。

 

「えっと…用意されていたモーニングボナペティ洋梨ジュースはあるでござるし…セッシャの服装もパジャマで完璧でござるな…」

 

フランは洋梨模様が散りばめられているパジャマを着用し洋梨ジュースとハートの形になっているストローが入っているグラスを持ってベッドの前に立った。

 

「これでこの巻物のニンポーを行える下準備は完了でごさる…あとは実行あるのみでござる!」

 

フランはポイッと巻物を投げ捨てジュースはベッドの側の机の上に丁寧に置き、下の方からベッドの中に侵入した。

 

「…温かいでござる…(モソモソ)……ハッ!寝たら朝駆けの術は失敗するでござる…!」

 

そしてモソモソとしてベッド内の中腹にさしかかった。

 

「(これをやれば殿方であるRASN殿…もといシショーは朝の気だるさをオールボワールして元気をキャドゥできるはずでござる…!)」

 

「…ん!?この感触は…シショーでござるか!?」

 

フランは中腹にて手をのばして人の足を掴んだ。

 

「…確か次は対象に目と目が向き合うようににじりよる…!」

 

そして掴んだ足を元にジリジリとにじりよっていた。

 

「…にしてもシショー…小さくなったでござるか…?」

 

そしてにじりより続けフランの手はその足の人の頬に触れた。

 

「ムムッ…!ようやく忍術の最終段階でごさるな…!あとは気づくまで待つでござる…」

 

………。

 

「プルクワ?…幾ら待っても起きないでござるな…?」

 

「…うむむ…なら、こちらから赴くでござる…!忍術としては些か可笑しいでござるが…野となれ山となりケセラセラになれでござる!」

 

そうして意を決したフランは急速的ににじりより、RASN(?)の顔は自分の目の前まで近寄った。

 

「ボンジュール!コマンタレ…ブゥ…?」

 

フランは挨拶をしようと声をかけようとしていたが、その声は途中で止められた。何故なら外で確認した時にはRASNは顔を出しているのを確認したのに今自分の頭の先はまだベッドの掛け布団内である事と、その覆い被さっている対象の頭にはケモノミミがついている事にフランは僅かに困惑していた。

 

「オ…オーララ…まさか…シショーは寝るときにはケモノミミをつけねば寝れないのでござるか?!」

 

多分それは違うに違いないはず。

 

「ん…にーに…」

 

「プ…プルクワ?にーに?」

 

フランの目の前の人物はフードを被って、にーにと呻くのでフランは更に困惑していた。

 

「…シショーは必要な時以外は喋らないはすでござろう?」

 

フランは真相を知るべくフードに手をかけて中身を見てみた。

 

「………オッ…オーララ… !!?」

 

フランが見たそれは先日入学したばかりのコヨミで氷の結晶のマークが散りばめられているパジャマを着て寝ている、そして隣のRASNの腕にしがみついていたのであった。

 

「ふぇっ!?何!?」

 

「異常事態ですか!?それとも非常事態ですか!?」

 

「凄い叫び声でしたが…どうされたのですか!?」

 

「何よ!?朝っぱらから大声で騒がしいわね!!」

 

フランが大声で叫ぶのでベッドのコヨミは目覚めて、カモメやソフィやらミラがRASNの部屋に駆けつけてきた。ちまみに駆けつけてきた三人は無論パジャマ姿で、カモメは錨の模様でミラはいつも持っているようになったもやし君の模様をでソフィは氷の国のマスコットキャラであるエドっぴーが点々と彩られているパジャマを着て、それぞれ手には芽が出たもやしやらエドっぴーのぬいぐるみや羊型の抱き枕兼ハンマーを持って来ていた。

 

「…!?フランさんがいるのはともかく…なっ…何で昨日壇上にいたコヨミちゃんがRASNさんのベッドに!?」

 

羊を持つカモメは目を回して驚き。

 

「ふふ…まるで兄妹みたいで仲がよろしいですね。私も小さい頃は…」

 

エドっぴーのぬいぐるみを持つソフィは顔をポッと赤く染めて。

 

「…そういう話は別にいいけど…この状況はどういうこと…?」

 

もやしを持つミラは訝しげに部屋の中を見ていた。

 

「…ここは生徒会長のRASNの部屋よね?」

 

「はい、そうですねミラ様。」

 

「それでRASN君は寝ています…」

 

「はい、RASN様はすやすやと寝ていますね。」

 

「んで何故か寝巻き姿でフランと…えっと…」

 

「コヨミちゃんですね。」

 

「そうそう、フランとコヨミちゃんがRASNのベッドにね…」

 

ちなみにコヨミはこの状況に右往左往して困惑していた。

 

「……。」

 

「……。」

 

「……。」

 

三人はとりあえず手にしている物をそこら辺に置いて、部屋の中に入っていった。

 

「あのーフランさん…状況を詳しく教えて下さりませんか?」

 

「…そうね、いつもは抜けているけど状況解説ぐらいならできるわよね…?」

 

「い…いや…セッシャは…」

 

そしてカモメとミラがベッド際に行きフランを問いただしており、ソフィは何故か部屋の隅の物に目が行ってそれを取りに行った。

 

「あら?何でしょうかこの巻物は…?」

 

「サメトンヌ!?それはセッシャのニンポー書…!」

 

「…えっと…タイトルは、夜討ち朝駆けの書でしょうか?」

 

「夜討ち?朝駆け?一体どういう意味でしょう…?」

 

「ウムム…セッシャにも分からんでごさるな…」

 

「…って!あんたが持ってきたんだから分かりなさいよ!?」

 

「いっ…痛いでござるよー…!」

 

「まぁまぁミラさん…?」

 

フランに突っ込みをいれるミラをカモメがたしなめる中、ソフィは熱心に巻物を読んでいた。

 

「…ねぇ、にーに…にーに起きてよ…!」

 

この状況についていけそうに無いコヨミは隣のRASNをユサユサとさすって起こそうとしていた、だがコヨミ自身眠たそうな半目で余り効果は無さそうにみえるが。

 

「…にしてもこんな時間起きて…ふわぁ…もう少し寝るから…それじゃ…」

 

しばらくしてミラは欠伸混じりの言葉を残しもやしを回収するとRASNの部屋から出た。

 

「あっ…ミラさん…って5時ですか…ふわぁ…私も少し眠いですね…」

 

「んん?ソフィ殿?顔が紅いでござるよ?」

 

カモメが時計を見る中フランが持ってきた巻物を見ているソフィは手をプルプルとして顔を赤らめて巻物に食い付くように見ていた。

 

「わ!?本当です!?大丈夫ですか!?」

 

「……ッッ?!」

 

フランとカモメが気にかけているがソフィはそれを無視して巻物を放り投げ、エドっぴーぬいぐるみを取りRASNの部屋から逃げるように去った。

 

「…フランさん…あの巻物って…」

 

「だからニンポー書でござるよ、正確にはセッシャのではなくコリン殿の物でござるが。」

 

「え…コリンさんの…(まっ…まさか…!)」

 

カモメは何かを感じ取り捨て置かれている巻物を取り中を見通した。

 

「……んな!?」

 

そして見通しが終わると先程のソフィと同様に顔をポッと赤く染めた。

 

「ん?カモメ殿も顔が紅いでござるな?風邪でござるか?」

 

「あの…フランさん、改めてここを読んでみて下さい…」

 

「ウィ、構わないでござるが…何々…」

 

モジモジとカモメから手渡された巻物をしっかりと見渡して。

 

「…ティミィドゥ…!?なっ…なんとぉーっ!?」

 

二人同様に顔を赤く染めた。

 

「こっ…こんなことが書いてあったとは…知らなかったでござるぅ…」

 

「…フランさん、それってコリンさんから貰ったんですよね?」

 

「ウ…ウィ、そうでござる。」

 

「それじゃ…行きましょうか?」

 

「…ちなみに何をしに行くでござるか…」

 

「…もちろん…お仕置きですよ…とりあえずシーガルマインを部屋中に撒いて…」

 

「あっ…アタンデ!コリン殿の部屋となるとセッシャの部屋でもあるし…キャロ殿もいるわけで…」

 

「連帯責任で問答無用です!」

 

カモメはサッ!と走り出した。

 

「ふぇ!?い…いかんでござるー!」

 

そしてフランは走るカモメを追いかけた。

 

「ねぇ…にーに…にー…に…ふわぁ…」

 

なおその後フラン達の部屋に到着したカモメは宣言通りにシーガルマインにてコリンを襲撃しようとしたが、部屋にコリンがいないと分かり水浸しは避けられた。だがカモメは登校時間まで寮内を駆け巡ったという。

 

「にーに…zzz…」

 

……。

 

「もういいかな…?よっと…!」

 

コヨミもまた眠って部屋に静けさが戻ったかと思うとベッドの側の2つある目覚ましの1つが動きはじめた。

 

「コーン!」

 

目覚ましがクルリと一回転すると煙と共に、キツネ模様のパジャマ姿のコリンが化け出て来てジュースを啜った。

 

「んく…んー!朝の洋梨ジュースは格別だねー!…っと…回収しないと…」

 

コリンは空のグラスを置き転がり落ちてる巻物を手にすると、巻物は1枚の木の葉へと変わった。

 

「いやー…予定外な結果だけど、面白いもんが見れたし…よかったよかった。」

 

「まぁ…RASNとコヨミのやり取りを見てただけでもごっちゃんでしたけどね…」

 

「…って何で私こんなに独り言を言っているんだろ…まぁ…ふぁぁ…いいや…眠い…」

 

そういうとコリンはゴロンとRASNの隣ですやすやと寝始めた。

 

 

 

 

 

 

-茶熊学園 プール(お昼前)-

 

「先日あったようにこの時間は三学年合同体育で一緒にプールに入ってもらいます、特に何かをしてもらうとかではなく適当に遊ぶ気分で楽しんでね?」

 

茶熊学園のプールには学園内の生徒と各学年の担任と水泳部の顧問でもあり体育(プールのみ)を受け持つディーネがいた。

 

「はーい!「了解です!「はい!「あいよー「うむ。」」」」

 

ディーネの言葉に様々な返事が返ってきて、ディーネはうんうんと頷いて生徒達にGOサインを出した。

 

「よっしゃ!一番は俺がいただきだ!」

 

「んなっ!?待ちやがれ!一番は俺様だ!」

 

「飛び込んたったんぞー!」

 

「今年こそ水割り拳を…!うぼぼぼぼ…」

 

そうすると我先にと飛び込む者や。

 

「ふぅ…皆様元気ですね…」

 

「いや…恥ずかしいばかりです…」

 

「まぁまぁ…そういえば美味しい紅茶がはいりましたよ?」

 

プールに入らずお茶をたしなむ者や。

 

「あははは、水の上の玉乗りも楽しー!」

 

「ちょっとエシリアちゃん!?それあちしのボールだよー!?」

 

「エシリアー!今日こそチェスで…おぼぼ…!?」

 

何か物を持ち寄って遊ぶ者や。

 

「コリンねーね、泳ぎ方教えて?」

 

「うん?いいけど…私よりカモメの方が適任だと思うけどな~。ね?どう思う?」

 

「……そうですね、でもどうせなら一緒に遊びながら泳ぎ方をおぼえましょう!」

 

「アプロバシオン!セッシャも参加するでござるよー!」

 

泳ぎ方を伝授しようとする者などがいた、なおこの三人は色んな人の仲介やら等で妙ないざこざは解消されていた。

 

「…にしてもカオスだな…」

 

「まぁ、交流会も兼ねているからいいんじゃないの?」

 

そしてあとそれらの者達を監視している者、クライヴとデューイがいた。

 

「まぁ…インヘルミナはあそこで日光浴してるから風紀員としてはな…」

 

「いいじゃないの。アヤメちゃんだって見ての通りにお茶たしなんでいる訳だしさ、俺達も遊ぼうぜ?」

 

「……そうだな、俺達も遊ぶか…!」

 

「よっしゃ!やってやります…」

 

\ザバーン!!/

 

デューイがスイカのビーチボールを持ち出そうとするとプールの中から大きな水飛沫と大きな音が飛び散った。

 

「なっ…何ですか!?」

 

「だっ…誰だァ!?」

 

「私だーーっ!!」

 

プールの中心には褐色で筋肉モリモリ、ブーメランパンツ水着姿のマッチョマンの変態がドーンとバックライトと花火付きで現れた。

 

「……。」 「……。」 「……。」

 

「ん…どうした?ボーイズ&ガールズ、元気が無いぞ!?」

 

「「「誰だよっ!?」」」

 

プール内の生徒らは口を揃えて声をあげた。

 

「あなた!一体何者ですか!?」

 

「ヘッ…見てみる限りの変態だなァ…不審者として放り出してやらァ!」

 

「おおっと!?」

 

エドガルドは勢い良く謎の男に殴りかかろうとしたが、男はひらりとかわしてエドガルドはプールに落っこちた。

 

「エドっぴー先生!?」

 

「大丈夫ですか!?」

 

落ちたエドガルドにソフィを中心に泳ぎ寄っていき、一方謎の男はディーネと相対していた。

 

「私の大切な生徒は…私が守りますわ!」

 

ディーネは手に水の剣を持って謎の男に向かうが、謎の男はそれを避けずにその筋肉で受け止めた。

 

「ふっ…熱い思いの無い攻撃なぞ…私には効かんっ!」

 

「っ!?水の剣が!?」

 

男がカッと一喝すると当てられていた水の剣はじゅわりと蒸発してしまった。

 

「みなさん下がって避難を!ここは私が…!」

 

「おいおい…そんなこと言われると引き下がるわけには行かねぇなぁ…」

 

「へっ…!そこの筋肉マッチョマン!俺様の討伐伝説の一項目に加えてやんよ!」

 

「やいやいやい!手前の相手はこのクローがお相手いたす!(…ここでフローリアさんに良いとこを見せる機会だ!)」

 

リアムやクロー等がディーネの制止も聞かずにグラサン付きマッチョマンに向かって行った。

 

「マァーベラス!感じる!君らの熱き思いがぁ!!」

 

謎の男は生徒達の攻撃を受けたいたがまるで効果は無かった。

 

「ええい!懺悔しなさい!」

 

「変態は許しませんっ!」

 

「あぁ…イイゾ…君らからの熱き思いが…思いが…!」

 

次々と攻撃をしてはいるものの全く変わらずの状態であった。

 

「爆発するぅぅっ!!」

 

「んなっ!?」

 

「えっ!?」

 

爆音とも似て似つかない音と共に男から衝撃波が走り、生徒らや先生はそれによって次々と吹き飛ばされた。

 

「……ん?!…どうやら私の中の夏が暴走してしまったようだ…反省反省。」

 

どう見ても反省の色無しだと思うが…。

 

「んん!?そこのナレーターも夏をエンジョイしてるか!?」

 

夏以前にまだ言ってる書いてる当時は7月の半分ですらないんですが…

 

「そんな考えでは駄目だぁ!夏は…一年中だ!!」

 

いや…どう考えてもそれはおかしいのでは…?

 

「理屈で考えるな!感じるんだ!夏を!」

 

んな無茶な…

 

「なら、私が君を夏を感じられる体にしてやろう!!」

 

何を言って…って!?こっちくんな!?

 

ハハハ!!夕方の浜辺でおいかけっこか?青春だな!よーし!サマーソウル頑張っちゃうぞー!!

 

いやーー!!??アッー!?

 

 

 

 

 

 

「ん…いつつ…」

 

「あのマッチョ野郎…校庭まで飛ばしやがって…!」

 

\ガササッ!/

 

「!?誰だ!…ってザックかよ…」

 

\トス…トス…/

 

「…ってなんでアロハシャツなんか着てるんだ?」

 

「リアムぅ…」

 

「ん…?」

 

「お前も夏に染まろうぜぇ…?」

 

「…?お前何を言って…」

 

\ガシッ!/ \ガシッ!/

 

「んなっ!?テメェ!?ハオに…クローさん!?何しやがる!動けねえだろ!?」

 

「リアムぅ…痛いのは最初だけだぞ…?」

 

「そうですよ…痛いのは始めだけ…あとは素敵なサマータイムですよぉ…」

 

「だから大人しく我らの仲間に…」

 

「お前ら…何を言って…?!」

 

「レッツ!サマーズトゥギャザー…!」

 

「「トゥギャザー…!」」

 

「やめろ!?やめやがれ!?やめろぉー!?」

 

 

 

 

 

「んぎゃああああ!!?」

 

「今のは…リアムか!?」

 

「また一人やられたのか…」

 

「困りましたね…」

 

「どうしよう…RASN?」

 

「きっ…危機的状態ですね…」

 

「にーに…怖いよぉ…」

 

「このままでは…!」

 

「エドっぴー先生がエドっぴーになれて良かったけど…襲ってくるのはいけませんよ…」

 

「(今この茶熊学園は未曾有の危機に陥っていた…学園内にはアロハシャツ姿で人を襲う者達が跳梁跋扈し、現在まともなものはクライヴ、インヘルミナ、シャロンにカモメにフローリア、アイリスとコヨミとソフィと偵察に行ってるフランに自分自身だ…)」

 

「…ソフィさんエドガルド先生も他の生徒達みたいに何かのせいでおかしくなってあるだけだから…だから…」

 

「はい…分かってます…でも、ありがとうございます。」

 

「いっ…いや…じっ…自分はただ…」

 

「それにしても…フランさん遅いですね…?」

 

「…!皆さん!何かが来ます!?」

 

「(ソフィは励まされクライヴは照れてるなか、フローリアは何かを感知して皆に注意を促した。)」

 

「なんでしょうか…」

 

「またあやつらか…?」

 

「こっちには対抗手段が無いのに…」

 

「あっ…!フランねーねだよ!」

 

「大丈夫でしたかフランさん。」

 

「(フランだと分かり皆は安心して、フローリアはフランに寄った。)」

 

「あら…?フランさん…?」

 

「ふふふ…お主らも夏に染まるで御座るよ!」

 

「ひゅいっ!?」

 

「なっ…!?フラン!?」

 

「…!?良くみるとアロハシャツ着てるじゃないか!?」

 

「そっ…そんな…!?」

 

「(フランが高速でフローリアにアロハシャツを着させて、フローリアは閉じてた目を見開いてこちらにじりじりと寄って来た。こちらの後ろには壁しかなく追い詰められていた。)」

 

「ふふふ…レッツサマータイムぅ…!」

 

「会長さん…楽しい夏にしましょうよぉ…」

 

「ふ…フローリアさんが怖い!?」

 

「いつも目を閉じているからギャップが怖い!?」

 

「くっ…だがどうする!?このままでは妾らは一網打尽にされて貴奴等の仲間入りだぞ!?」

 

「どうしましょう!?相手は二人ともレベル100で素手で立ち向かうには…!」

 

「しかもフローリア様は4凸だから敵いっこありませんよ…」

 

「うぅ…やはり武器ですか…でも校舎に戻ったら狙い撃ちされます…!」

 

「…こうなったらここから近い体育倉庫に向かうしかない…!そこなら何か使えるものがあるはず…!」

 

「だけどクライヴさん、このままでは!?」

 

「…仕方ない!お前たちは体育倉庫に向かえ!ここは俺が囮を引き受けて奴等の注意を引く!」

 

「クライヴ!?」

 

「クライヴ様!?」

 

「そうと思えばいざ実行!うおおお!!」

 

「(クライヴは叫びながらフローリアとフランの間を駆け抜けて校庭を駆け回った。)」

 

「クライヴ…!行くぞ!クライヴの死を無駄にしないためにも…!体育倉庫へ!」

 

「クライヴ…彼の勇気には敬意を示す…!行こう!」

 

「クライヴ様…無事に祖国に帰ったときは必ず丁重に弔います!」

 

「(…クライヴの死[?]を糧に残った7人は体育倉庫へと向かって行き、暫くしてこっちにはクライヴの悲鳴が響いた。)」

 

 

 

 

 

 

「行けっ!妾の屍を越えて行け!!」

 

「すまないみんな…!どうやらここまでみたいだけど…最後に一暴れしてくる!」

 

「皆さま!生きて下さい!これまでに散った人達の苦労を無かったことにしないためにも…!」

 

「(インヘルミナにシャロンにソフィが次々とアロハシャツを着させられるなか…残されたカモメとコヨミとアイリスと自分はついに体育倉庫へとたどり着いた。)」

 

 

 

-茶熊学園 グラウンド脇の体育倉庫-

 

「…鍵は開いてるみたいですね…」

 

「…コヨミちゃん…そっちは…?」

 

「…うん、アイリスねーね。こっちは大丈夫だよ…にーには?」

 

「…!(フルフル)」

 

「皆さん、中は大丈夫ですよ!」

 

「…そうね、入りましょう二人とも。」

 

「うん!」

「!(コクッ!)」

 

「(そうして四人は暗い体育倉庫に入り中を物色した。)」

 

「…何でこんなに傘が…フローリアさんやソフィさんがいれば使えたのに…」

 

「なんだろ…?このT字の棒は?」

 

「コヨミちゃんそれはトンボって言って、整地用の道具でレーキって呼ぶらしいですよ。」

 

「へー、カモメねーね詳しいね。」

 

「こう見えても物の運搬速度は校内随一ですよ?」

 

「カモメさん、コヨミちゃんも探す作業に戻った方がいいわよ。早くしないと大変な事になっちゃうから…」

 

「はっ…!そうでしたカモメ伍長しっかりと探索いたします!」

 

「ねぇ、にーに。この剣とかどうかな?」

 

「コヨミちゃん…それ折れてるわ…」

 

「(倉庫内は粗方探してみたものの、見つかったのは壊れた武器などであった。そして疲れがたまっていたのか4人はへばってしまった。)」

 

「はぁ…はぁ…逃げてきた上にこんなとこをくまなく探して…疲れました…」

 

「にーに…お膝貸して…」

 

「ふぅ…」

 

「あっ…!」

 

「(カモメとアイリスはそれぞれ疲れて休み、コヨミはこちらの膝元で横になっていた。そして疲れていたカモメは何かを見つけたのか声をあげた。)」

 

「こっ…これは…私のDNA的にビビッと来る武器です!」

 

「どうしたの…それって!シーガル・アンカーですか!?何で体育倉庫なんかに?」

 

「(分からない人に解説すると。シーガル・アンカーとは茶熊じゃないカモメの武器で、錨の形をした斧である。)」

 

「今まで怪力は少し封印してましたが…火急の事態ですので!」

 

「(カモメは意を決した顔でその武器を手に取った。)」

 

\コーン!/

 

「ふぇ?」

 

「えっ!?」

 

「!?」

 

「むにゃ…?あれ?コリンねーね?」

 

「(カモメが武器を持ち上げようとすると、シーガル・アンカーは煙となりそこにはアロハシャツ姿のコリンが現れた。)」

 

「油断したねーカモメ?」

 

「ふっ…不覚です!RASN君…皆さん!早く逃げ…て…」

 

「RASN!コヨミちゃん!逃げましょう!」

 

「そんな…!カモメねーね…コリンねーね…!」

 

「!」

 

「(コヨミを抱えて出口に向かうもののアイリスはその場で止まっていた。)」

 

「どうしたの!?ねーね?」

 

「囲まれたわ…もう逃げられないの…!?」

 

「(アイリスの言う通り外はアロハシャツを着てこちらに寄ってくる生徒達であり、クライヴやソフィ等もその一員になっていた。そして後ろには…)」

 

「コヨミちゃーん…アイリス機関長…」

 

「ふふふっ…もう逃げられないよー?」

 

「RASNさぁ…ん…二人で楽しい夏にしましょうよぉ…」

 

「(後ろはアロハシャツ姿のカモメとコリン+行き止まりで正に絶体絶命である。アイリスは膝を落として前を見て、コヨミは泣き顔でこちらにすり寄っていた。)」

 

「さぁ…皆の衆!やっちゃえー!」

 

「「「うお"お"お"お"お"お"!!」」」

 

「にーに…!!」

 

「…もう駄目なの…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-茶熊学園 校門-

 

「よいしょっと…ここが茶熊学園ですか…」

 

…一方…騒乱の茶熊学園の校門からは風にのってやってきた黒髪ショートで青目の少女のサワワがやって来て、その手には大きな扇を持っていた。

 

「皆さんとは1日遅れでの入学ですが…風神見習いとして恥じないものとしたいですね!」

 

サワワは校門を通り校内に入ったが、その異様な光景を目の当たりにしてその歩みを止めた。

 

「なんですか…この異様な熱気は…」

 

「……こんな時は、風神の巻物を見てみて…」

 

サワワは鞄から風神と書かれている巻物を手にして、広げた。

 

「えっと…この様な状況では…第39条の第2項と第15条の特項から…」

 

サワワは印を結び、大きな扇を手にした。

 

「ヒュー・ピュー・ゴウ、ヒュー・ピュー・ゴウ、ヒュー・ピュー・ゴウ…」

「風、来!」

 

その掛け声の後に大きく扇を降り下ろし、風を茶熊学園の校舎に直撃させた。

 

「……ふぅ…これで変な熱気は収まるでしょう…あっ!早く職員室に行かないと…」

 

サワワはそさくさと荷物を整えると校舎内にへと入っていった。

 

またサワワには見えてはいなかったが吹き飛ばされていく熱気と共に沢山のアロハシャツが飛んで行き、ついでにハオやヨシオなどが飛んで行っていった。

 

 

 

 

 

謎の男によって偶発したこの騒動は皆のアロハシャツが何故か吹き飛ばされた事で収束した。

 

だが校舎の損傷の修復やら行方不明者の捜索で学園の午後の授業は潰れたとか、そうな。

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