2015年7月13日投稿…本当は14日の一周年に合わせかったものですね、慌ててたし(震え声)

夏なので夏らしいものをと書いたものです。

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白猫 -常夏!夏れサマー!-

ここは飛行島である、ここに郵便が来るのは基本的に稀でありそんな飛行島の住民らの元一人一人に差出人不明の手紙が一通ずつ届いた。

 

そしてその手紙の内容はそれぞれ同じであった、墨で大きく『夏れ!』と書かれてあった。そして飛行島の冒険家達はそれらを持ち寄って相談をしていたら、島は何時の間にかピレント島に到着していたのであった。

 

 

 

-ピレント島 ビーチ-

 

ビーチにほぼ座礁に見える状態で打ち上げられている飛行島から、RASN(主人公)とアイリスとキャトラが現れた。

 

「ちょっとー!何でまたピレント島に私達はいるのよー!?」

 

「それにしても相変わらずここは暑いわね…」

 

「そうね…私も毛皮を脱ぎたく…ってバロンは何か言ってなかった?」

 

「…(汗)」

 

「バロンさんが確認をしてみたけど飛行島の動力制御のルーンが抜き取られているみたい…」

 

「つまり…誰かが意図的に…!」

 

「でも機関部にいた☆2メンバーは何時の間にかいなくなっているし…」

 

「もーっ!一体誰の仕業なのー!」

 

「私だぁー!」

 

ビーチを歩く二人と一匹の目の前に砂煙と共に褐色肌で腹筋が割れてブーメランパンツと虹色のサングラスをかけた男が突如出現した。

 

「ギニャーッ!?」

 

「キャアー!?」

 

「!?」

 

「やぁ!ミス・キャトラにミス・アイリスに…少年っ!!またこのピレントにて熱い汗と夏の青春を流しに来たのか!?」

 

「んなわけないじゃない!特にあんたにはもう会いたくないって思ったわよ!」

 

「…実は飛行島の動力制御の組員やルーンがいなくなって、気づいたらここに…」

 

「ん?あぁ…それをやったのは私だが?」

 

「えっ…?」

 

男、サマーソウルは暑苦しいポージングで淡々と答え二人と一匹は呆気にとられていた。

 

「…!?」

 

「何て事してるのよー!って!まさかあの手紙もあんたが!? 」

 

「そう!それもこれも…私だァー!!」 

 

「…頭痛くなってきた…」

 

「どうしたキャトラ!クヨクヨするな!そんな暇があれば腹筋をしろ!気持ちが晴れるぞ!!」

 

「それはあんただけだし!しかも猫に腹筋なんて無茶な話よー!フシャー!」

 

\バリィッッ!/

 

キャトラは怒りを露にしてサマーソウルの顔を引っ掻き、サマーソウルはビーチに顔を手で隠してのたうち回った。

 

「ぐおおお!?爪か!?爪だな!?ぐおおお!?被ダメ二倍の私にはこの程度でも痛いィ!!」

 

「ふふん♪参ったかしら?それじゃルーンと乗組員を返してもらおうかしら?」

 

「くっ…だがな!まだ私の目的が達成されてない以上…これは渡せん!」

 

「はいはい…それで今度はどんな試練をすればいいのかしら?」

 

なお試練とは以前RASNらがピレント島に来た時に巻き込まれて参加したもので、それぞれの種族が代表を出して争う競技である。

その時は獣人のタビィと鳥人のイリーナと共に参加してサマーソウルはその試練の調停者として召喚されたのであった。

 

「ふふふ…試練か…まぁ言えば試練にはなるか…よし!なら言いたいことは一つだ!」

 

「あら?随分要求が単純そうじゃない?」

 

「よし…言うぞ?」

 

「……。」

「…。」

「……。(ゴクリ…)」

 

「言うぞ?言っちゃうぞ!?本当に言っちゃうぞぉ!?」

 

「早く教えなさいよ!!」

 

「うむ…てか手紙に書いてあるだろ?それだよ。」

 

「手紙って…?」

 

アイリスは懐から『夏れ!』としか書いていない手紙を取りだし、サマーソウルに見せた。

 

「おー!それそれ!いやー流石に私の髪で書いただけはあるなぁー!」

 

「…何か変なこと言ってたけど…それで?夏れってなによ?」

 

「馬鹿野郎ッ!夏れは夏れ!夏るしかないんだよ!!」

 

「いや…だからさ…具体的には…?」

 

「だから夏れって!!」

 

「いやさ…」

 

「夏れ!!」

 

「…。」

「…。」

「…。」

 

「夏れよ!?夏って!夏りやがれぇ!!!」

 

「うるさい。」

 

\バリィッッ!/

 

キャトラは冷やかな笑みを浮かべサマーソウルの顔を引っ掻き、サマーソウルはまたビーチにのたうち回った。

 

「うおぉ!?引っ掻かれた!?二度も引っ掻かれた!?親父にすら…!」

 

「んで…何すんの?」

 

「キャトラ…いくらなんでもやりすぎじゃ…?」

 

「…。(汗)」

 

「んぐぐ…私的には自分で答えを分かってほしかったが…仕方ない…夏れとはいわば夏に夏らしい事をすることなのだ。」

 

立ち上がったサマーソウルは何時もの熱い語らいではなく、冷静な語らいになった。

 

「それってスイカ割りとか肝試しとか?」

 

「あとは夏祭りとか…あぁ、かき氷とかもいいですね。」

 

「…!(喜)」

 

「うむうむ!そうだ!それで熱い汗を流し!青春を謳歌するのだぁ!!」

 

「…それでほぼ常夏のピレントへと?」

 

「そうだ!」

 

「んでルーンを抜き取って動けなくして、それでいなくなった☆2キャラは?」

 

「あぁ、彼らなら私の手伝いでピレントだな。」

 

「そう、無事なら良かった。」

 

「それじゃ!早いところ皆を集めて夏ってくれ!また会おう!!」

 

サマーソウルは森へと兎跳びで入って姿を消した。

 

「それじゃ、早速中で待ってるみんなに伝えてきますか?」

 

「そうね、それにこの格好じゃ暑いもんね?」

 

「!」

 

RASNとアイリスらは飛行島へと戻って、飛行島の冒険家達にその事を伝えに行った。

 

 

 

 

 

そして伝えに行き、飛行島からは23人と2匹出てきた。

 

「あっ…暑いわ…!」

 

「ああ"ー!!鎧が熱をためて熱ぢぢ!」

 

「…流石に日差しが激しいですね…ふぅ…」

 

「タロー…厚着しか持ってきてないから…暑いね…」

 

「キャウン…」

 

だが出てきた者で厚着や鎧を着けてる者のほとんどは額に汗を垂らして出てきた。

 

「に…ニンジャたるものシントーメッキャクでござる…でも暑いでござる…」

 

「…氷の国とは全く正反対ですね…」

 

「ケヘヘヘ…疼くなァ…海を見ると海賊の血が騒ぐぜェ!」

 

「エドっぴー!そっちじゃなくてこっちよー?」

 

そして先程RASN達がサマーソウルと出会ったビーチにへと到着した。

 

「来たなーっ!!夏を夏りたい者達よー!!」

 

声をする方は海で、皆が海を見ると波に乗っているサマーソウルがサーフボードを足場にこちらに飛んできた。

 

「あはは!何か面白いの飛んできた!」

 

「面白いの!?てか危ないわよエシリア!?こっちよ!」

 

「夏だぁぁ…んぼぉあ!?」

 

無論着地地点からは皆は離れるが、面白がるエシリアとそのエシリアの首根っこを掴んで退避するキャロは皆より遅く離れた。

 

なお飛んだサマーソウルは砂に埋もれず、見事に着地した。

 

「ちょっとー?来てくれる人だけでも連れてきたけど?」

 

「んん…?まぁ…十分だ!!それではまずはお前ら!水着に着替えんかー!!」

 

「…とは言っても水着がなくて…」

 

アイリスは以前ピレント島に来た際にその様な理由で泳げなかったのであった。

 

「安心しろぉ!水着は用意してある!!」

 

そうして…

 

「うふふ…とてもお似合いですよカスミ?」

 

「ちょっ…フローリア…恥ずかしいってば…」

 

「うむ…流石は宮廷庭師…センスは抜群と言うことか…妾の元に来ないか?」

 

「洋梨の模様がかわいいでござるー!」

 

フローリアと共に着替えに行ったフラン・インヘルミナ・カスミはそれぞれ白を貴重とした水着で、カスミとフランはビキニでインヘルミナは胸元のみが布一枚の様な水着で、フローリアはワンピースタイプの水着であった。そしてカスミとフローリアは麦わら帽子を被っていた。

 

「いやースク水も中々だねー♪」

 

「何だか…とてもしっくりと来ますね…?」

 

「何で胸元に平仮名で名前が…風神の巻物…巻物…」

 

「サワワちゃん…巻物は着替えと置いていったよね?」

 

「キャウン!」

 

そしてカモメとコリンと一緒に着替えたコヨミとサワワ達は学生が着るようなスクール水着で、サワワのみ白で他の三人は紺色であった。そしてそれぞれ胸元には○年○組と平仮名で名前が書いてあった。

 

「わぁい!みんな色々で面白いね!」

 

「ふふん!でも私の水着のセンスには敵わないと思うけどね?」

 

「ふふ…みんな楽しそう。」

 

「ええ!とても楽しそうです!」

 

キャロとエシリアとアイリスとソフィは他のとは違い単色ではなくそれぞれ嗜好等が考えられたものであった。キャロはチェスのナイトとチェス盤のデザインのビキニで、エシリアはトランプの模様のデザインのワンピースタイプの水着で、ソフィは氷結晶とエドっぴーのデザインのビキニで、アイリスはキャトラとお揃いのリボンの模様が一線あるビキニであった。

 

「よォし!てめえらァ!着替えたか?!」

 

「おうよ!エドガルドの旦那!」

 

「最高に伝説級の水着だぜ!」

 

エドガルドとリアムとザックの水着はパンツタイプであった。そしてエドガルドはドクロマークで黒と紫の水着で、ザックはギターマークで青と白の水着で、リアムは燃える炎の様な黒と赤の水着で何故か普段着ている鎧が少し残っていた。

 

「いやー兄貴の感性は相変わらず派手な虎柄だなぁ…」

 

「そういうクローも獅子柄じゃねぇの?」

 

クローとコジローは褌のようなパンツを着用し、其々虎柄と獅子柄で派手であった。

 

「…♪」

 

「RASNも似合ってんな。」

 

「むむ…リュートちゃんには可愛いものを選びたかったのに…」

 

「うむ…だが馬用の水着がなくてよかった…私は海に入ると生来の力が抜けて…」

 

「これでみんな水着だー!」

 

RASNとリュートはごく普通のパンツタイプの水着で、ハーティ及びにウマルスとタビィやディーネは来た当時のままであった。

 

「よぉし!皆!着替えたな!!それじゃ…夏れ!」

 

「…え?」

「…はぁ…?」

「何…?」 

 

「さらばだぁ!また会おうッ!!」

 

そう言い残すとサーフボードに乗り出して沖へと消えた。

 

「…どうしましょうか?」

 

「夏り…夏ったんたん…?ううーん…?」

 

「タビィ殿…そんな無理しなくてもいいでごさるよ?」

 

「言葉の意味を察するに…遊べばいいってこと?」

 

「まぁ…そうなるわね。」

 

「それじゃ!俺達は…!」

 

「波に乗りに行くか!」

 

「ケハハハッ!海賊の波さばきを見せてやんよォ!」

 

リアムとザックとエドガルドはサーフボードを手に海へと繰り出した。

 

「よし!カスミよ!妾と共に友好を築こうぞ!」

 

「ちょっと!?いきなり何よ…って、きゃはは!そこは…!」

 

「私は…波の音を聞くだけでも…」

 

「(よしっ!)あの…フロー…」

 

「そこにいたかクロー!一緒に波に乗ろうぜ!!」

 

「本当に乗れんのか?」

 

「あたぼうよ!なぁ?クロー?」

 

「放せっ!?あぁぁ…!?」

 

「…?」

 

そしてフローリアはハーティの手も借りてビーチパラソルとレジャーシートを広げて座った。

 

「よいしょ…よいしょっと…コヨミーそっちはどお?」

 

「うんコリンねーね、いい感じに出来てるよー。」

 

「キャンキャン!」

 

「いやーこうするのも楽しいねーサワワ?」

 

「はい…!あぁ…砂が…!?」

 

サワワとコヨミとコリンは三人で仲良く砂の城を築き上げていた。

 

「エシリアー!覚悟ー!!」

 

\バシィ!!/

 

「ほーい♪」

 

「えっ…そんなあっさりと…!?」

 

「後は任せるでござるよ!洋梨アタックでござる!」

 

\バシィッ!!! メキィッ…!/

 

「キャ…キャロ様!?大丈夫ですか!?」

 

「こ…このくらい…耐えるもの…がく…」

 

そしてコヨミ達の側の海でソフィとキャロとエシリアとフランでビーチボールで遊び、キャロはぷかーと浮かんでいた。

 

「…これも…!これもこれも!これも!不法投棄ですわー!」

 

「ぽーいっ!ぽーいっ!ゴミ拾いしたったんぞー!」

 

「しょっぱくて湖の精ごっこが出来なくて少し寂しいですが…海も湖も同じで…!」

 

「わーい!!」

 

\ザバーン!!/

 

何故か海に来たのに浜辺に打ち上げられているゴミを拾っており、タビィはそれに巻き込まれて参加してたが途中で飽きたのか海に飛び込んだ。

 

「RASN船長!アイリス機関長!キャトラ航海士!行きますよー!」

 

「負けないわ!」

 

「ほらほらーRASN!そんなんじゃずぶ濡れよー!?」

 

「♪」

 

RASNとアイリスとカモメとキャトラはビーチでカモメが見つけた水鉄砲で遊んでいた。

 

「きゃぁ!?やったわねキャトラ!」

 

「あはは!油断するから…ってやられたー!?」

 

「ふふふ…水の中からです!」

 

見事に作戦が決まってどや顔のカモメの後ろに泡ぶくとともにRASNが出てきた。

 

「\ザバッァ/…!」

 

「きゃっ?!もぉ後ろからなんて卑怯ですよ…!」

 

「…(汗)」

 

「……なんて…隙ありです!」

 

\ピチャァ!/

 

「!?」

 

「あはは!船長!ここまでおいでーですよ!」

 

「!!」

 

「あの二人…すごい…泳ぎながら撃ち合ってるわ…!?」

 

「RASNは海育ちだからこれくらい楽勝なんじゃない?」

 

「ふふ…そうかもねっ!」

 

「ギニャー!?目に塩水がー!?」

 

 

 

 

 

そしてその後ソウルスイカでスイカ割りをしたりビーチフラッグで争ったりして気がついたら日が暮れていた。

 

「よぉし!お前ら!夏をしてるなァ!?分かるぞ…このビーチに漂う夏のかほり…まさに夏だぁ!!」

 

そしてサマーソウルもさっきの場所にいて皆も近くの滝で塩を流してスッキリとしていた。

 

「それで…これで満足?満足なら早く返してよ?」

 

「否っ!!まだだ!まだ終わらん!てか夏に終わりはないっ!!」

 

「それじゃ…次は何をしろと…?」

 

「次は獣人達の集落の夏祭りに来い!お前達の着替えもそこにある!」

 

「えっ…!?」 

「何ですって!?」

「何っ…!?」

 

次の目的地を指定したかと思うと皆の着替えを隠した事を告げられ、飛行島内の冒険家達は驚いていた。

 

「待って下さい!隠すのは致し方ないとしてもこの姿では…!」

 

「そうよ!こんな格好で行くなんて…恥ずかしくて火が出そうよ!」

 

サマーソウルは怒れる女性たちに囲まれてあたふたしていたが、何処からか紙袋を幾つか取り出した。

 

「待っ…!待てって!?ほらっ…これ見てよ…これ…」

 

「んー?何だろこれ?エシリア分かる?」

 

「んー?わかんない?」

 

「これって…サワワちゃんが来てるものと同じだね。」

 

「浴衣ですか…でも私のは浴衣というより着物だと…」

 

「着物と浴衣の違い…何でござろうか…?」

 

「ふむ…妾によく合いそうだな!」

 

「わぁ…こんな柄もあるんですか…!」

 

女子達はわいわいと紙袋の中の浴衣を出して楽しんでいた、だが男性達は蚊帳の外であった。

 

「…何だか…寂しいな…」

 

「あぁ…俺達の分とか…」

 

「あるぞっーー!!」

 

「のわっ!?びっくりすんじゃねえか!?」

 

サマーソウルが蚊帳の外にいる男性陣に先程女性陣に渡した紙袋と同じような物を取り出した。

 

「君たちの分もしっかりと作ってあるぞ!!」

 

「おお!?これは最高にイカスぜ!」

 

「お!これは中々の物だな。」

 

「俺のは…って…普段着そのままじゃねぇか!?」

 

「兄貴…俺も同じだ…」

 

「あれ…?至って普通なデザイン?」

 

「フゥン…悪くはないなァ…ってどうした小僧?」

 

RASNは紙袋をカサガサと探っているがもう何も無かった。

 

「無いのか?おい!サマーソウル!浴衣が足りねえぞ?!」

 

「…あり?…ちゃんと数はぴったりなはず…?」

 

「だが実際にはこの通りで6着しかないな?」

 

「まさか…!?噂に名高いあのインペリウムの妖精のブリィドーが…!」

 

「なぁ…ウマルス、それって嘘だろ?」

 

ウマルスはいつも通り変なことを言い出そうになるがリュートが何時ものようにそれを差し止めた。

 

「…俗説だ…」 

 

「やっぱりな…」

 

「てかこのやり取り何回目だ?」

 

「…さぁ?」

 

「…って…あのサマーソウルって奴がもう居ねェな…」

 

「あっ!?ウマルスに気を取られてる内に逃げやがったなー!?」

 

「おいホラ吹き馬野郎!このままじゃこいつの分の浴衣がねぇだろ!?」

 

「いや…待て落ち着け放せば分かる…って…」

 

ウマルスはリアムによって胸ぐら(?)を掴まれて宙ぶらりんになった。

 

「字が違くねぇか!?」

 

「…気のせいだ?」

 

「…はぁ…今はあの夏野郎を探さないとな…」

 

「ん…?あいつなら女性陣の方に腕立て伏せで向かって行ったぜ?」

 

「そうなのか…って着替えんの早っ!?」

 

ザックが振り返るとクローとコジローが何時もと同じ服装であったが、気のせいか少し身軽そうに見えた。

 

「ん?まぁこんなんでも俺は呉服屋やってて服の扱いには慣れっこってね?」

 

「まぁ、俺の方も舞台の幕間で着替えるなんてよくある事だしな。まぁ着物じゃなくて浴衣でよかったけどな。」

 

「おい!聞いてきたけどよ、あの野郎男は先に獣人の村で浴衣に着替えろって言って尺取り虫の動きで行きやがった!」

 

「…尺取り虫って…想像しただけでも気持ち悪いな…」

 

「んで…どうすんだァ…?このままだと小僧は仲間はずれで村に向かっちまうなァ?」

 

「どうしたもんかね?」

 

「それなんだか…あの夏野郎は女達の余り物で我慢しろって言ってたぞ?」

 

「へェー…役得だな小僧?」

 

「?」

 

「まァ…ともかく行ってこいや、こっちは俺様の方で何とかしとくぜェ?」

 

「!」

 

RASNはエドガルドに笑顔を含んだお辞儀をすると女性陣の方へと行った。

 

 

 

 

 

 

 

そしてRASNは女性陣に合流し着替えを貰う代わりに着替え中の防衛を頼まれた。

 

そして空も夕焼けから夜の星空に代わった。

 

「お待たせ!にーに!」

 

「!?」

 

コヨミの声と抱きつきで振り返るとそこには浴衣姿の女性たちで彩られていた。なおコヨミは可愛らしい半袖で青色の浴衣姿であった。

 

「…どうしたの?ボーッとしちゃって?」

 

「…ははぁん?もしかして私達に見とれちゃったのかい?」

 

コリンは白と黄色の浴衣で狐のお面をしていて、アイリスは着ていた服の色の浴衣でキャトラを抱えていた。

 

「まぁ…少し恥ずかしいですが…嬉しいですね。」

 

「えへへ…シショーにセッシャの晴れ姿を見せられてウールーでござる!」

 

「…どうでしょうか船長…?似合ってますか?」

 

ソフィはエドっぴーが散りばめられた水色の浴衣を着てほんのりと顔を赤らめ、フランはクリーム色で洋梨のマークがついた浴衣で笑顔であり、カモメは白と赤の浴衣で錨の模様が散りばめられて髪には錨の形の髪飾りをしてモジモジとしていた。

 

「ふふん!どうかしら?私の浴衣は?エシリアよりいいでしょ?」

 

「ひらひらしてて、スースーするねー♪」

 

エシリアはピンク色の浴衣で、キャロはチェック柄の浴衣を着ていた。

 

「フッ…フローリア…ちょっと…!?」

 

「ふふ…恥ずかしがらずにー。」

 

フローリアは青緑と白のラインと白ユリの花が特徴的な浴衣で、カスミは白と黒の浴衣でピンク色のラインと霞の花が特徴的であった。

 

「ふ…どうだRASN?これて妾に仕えるのは? 」

 

「それは流石に無理があるのでは…?」

 

「うっ…動きにくい…!」

 

インヘルミナは胸元を大きく開けた浴衣で白と青で彩られており、それに突っ込むハーティは黄土色と青色の浴衣でありタビィは白と薄ピンクの浴衣で煩わしそうにしていた。

 

「うふふ…如何ですわ?」

 

そしてディーネは白と薄い赤であるがフリル付きの半袖の浴衣であった。

 

「……。」

 

そしてこの光景を目の当たりにしたRASNは硬直していた。

 

「ほら?RASNも着替えて?着付けはサワワちゃんがやってくれるから。」

 

「あの…RASNさん、こちらです…」

 

奥の林からは何時もとは少し身軽そうな着物のサワワが顔を出し、RASNはそこへと向かった。

 

ちょっと時間が経って…

 

「お待たせしました、着付けは完了です。」

 

「♪」

 

林から赤と黒の浴衣を着たRASNとサワワがやって来た。

 

「あら、割と似合うじゃない?」

 

「色が合ってセシボーンでござるよ、シショー。」

 

「なっ…中々似合うじゃない?ね…フローリア?」

 

「私は目が見えないようにしてるのでー」

 

「あぁ…そうだったわね…」

 

「よーし!皆着替えたし早いとこ行きましょ!」

 

キャトラがそう叫ぶと皆は獣人達の集落にへと向かった。

 

 

 

 

 

 

-獣人達の集落-

 

女性陣+RASNが集落に向かう最中着替えに向かった男性陣らは既に浴衣に着替えて遊んでいた。

 

「かぁー!また外した!?」

 

「へっ…伝説野郎も大したことないな…!貰ったぜ!」

 

「させるかよ!」

 

灰色と赤の浴衣のリアムと灰色と水色の浴衣のザックはコルク銃を手に射的で景品を競い合って。

 

「…ここだァ!!」

 

\ピチピチ…!/

 

「よォし!」

 

\ポチャン…/

 

「ア……」

 

「残念でしたね?もう一回やりますか?」

 

「グヌヌ…!この大海賊…!ここの魚を取り尽くすまでやるぞぉ!!」

 

「オッサン無理すんなよ…」

 

「ヘイ!毎度!」

 

金魚すくいにムキになっている黒と紫の浴衣とエドっぴーのお面を被ったエドガルドと、その背後で冷ややかな目で見ているリュートがいたり。

 

「んーこういう珍しいものがあんのか…」

 

「ほらほらピヨちゃんーこっちだよー♪」

 

コジローとクローは珍しいヒヨコ釣りをしていた。

 

 

 

 

-獣人達の集落 入り口-

 

そしてRASNも暫くして獣人達の集落に着いた。

 

「にーに、やっと着いたね!」

 

「あー!じっちゃーん!久し振りー!」

 

そして入り口に着くとそこには獣人族の長のガザがいた。

 

「おお!タビィ久し振りじゃのう!おや…!これはこれは皆様方ご無沙汰しております。」

 

「どうもお久しぶりです、族長さん。」

 

「あれ?もう片割れは?」

 

「ん?エーギルですか?あいつなら中で娘のイリーナと先に遊んで…ワシも遊びたいのに…!」

 

「よーし!なら早くいこうよ!」

 

「よーし!やったんぞー!」

 

「おっー!やったんたんぞー!」

 

そしてタビィとガザは人だかりの奥へと消えた。

 

「…いっちゃった…」

 

「まぁ…お腹すいたら帰ってくるわよきっと?」

 

「…にしてもここにあやつはおらぬのか?」

 

よく見ると周囲にはあのサマーソウルは見当たらず、獣人や鳥人がガヤガヤとしていた。

 

「このまま団体の状態でまとまると皆様の迷惑になるかと…」

 

「それじゃ…探すのついでにこのお祭りを回ってみますか?」

 

「そうね、RASN以外の男達もついでに探しときますか?」

 

「そうね…それじゃ誰か見つけたらか、30分後あの祭壇に集合ね?」

 

アイリスの提案の後RASNおよび女性らは集落へと向かった。

 

「ねぇ…にーに、お祭り一緒に回ろ?」

 

「RASN船長…!一緒にお祭り見に行きましょう!」

 

だがRASNを含む5人は集落にはまだ入ろうとはしなかった。

 

「シショー!一緒に行こうでござるよ!アグレアブルになるでござるよ?」

 

「…ねぇ…RASN…一緒に…ってもうこんなにいるの?!」

 

そして集落にへとRASNとコヨミとカモメとフランとカスミは向かった。なおそんな彼女らの後ろにはアイリスが物寂しそうな目でRASNを見ていたとか。

 

 

[newpage]

 

 

-獣人達の集落-

 

「夏れー!」

「ナイス夏っ!」

「オラオラぁ!!」

「そんなもんかぁ!」

「オラオラぁ!!」

「肉だぁ!」

「私だぁ!!」

「ふん!ふん!」

「マーベラァス!!」

「夏れー!」

 

集落の中央あたり、そこには立派な櫓が立って大きな太鼓も置かれていたがそれを景気よく鳴らしているのはサマーソウル達であり、その一段下で笛を鳴らしているのはサマーソウル達であった。

 

「…なにこれ?」

 

「でも面白そうだね?」

 

「どこがよ!?奇妙で怪しいだけじゃない!?」

 

そしてそんなエシリアとキャロはそんなのを見て、見て見ぬふりをしてザックとリアムと出会い二人の競争に参加して白熱したそうな。

 

 

「よっ!たぁ…!」

 

一方ある屋台ではソフィとインヘルミナとコリンが水風船釣りをしていた。

 

「うむむ…!妾に釣れぬだと…!?」

 

「んふふ…これで6個目だねー?」

 

「コリン様凄いですね、私もまだ2個ですから頑張らなければ!」

 

「負けぬぞ!たとえ友邦であっても…負けはせぬぞ!」

 

だが結果はインヘルミナはソフィに負けて、コリンにも負けたとか。

 

 

「わぁー!にーに!こっち!たこ焼だよー!」

 

「シショー!このチョコバナナとかボンでござるよ?」

 

「わぁ…船長!こっちの綿あめ美味しそうですよ!」

 

RASNはその後コヨミとカモメとフランに振り回されてヘトヘトになり、祭りの端のベンチでカスミと共に休んでいた。

 

「……。(汗)」

 

「ふふ…お疲れね?まぁ…3人も相手をしたら疲れるだろうけどね。」

 

なおその3人は出店を回っていたのだった。

 

「まぁ…その優しさで皆も着いて行ってるしね…まぁ私もそんな感じだし…」

 

「…?」

 

「…なっ何でもないわよ!ちょっと何か買ってくるわ…」

 

カスミは頬を赤らめて近場の売店からアイスクリームを2本買ってきた。

 

「ほら?どっちがいい?えっと…バニラか莓入りか?」

 

RASNは白いバニラの方を選ぶとカスミから渡されてアイスを食べ始めた。

 

「…ねぇ?そっちの方も美味しい?」

 

「…?…!」

 

唐突にカスミに聞かれてRASNは少し驚いたが、すぐににっこりと笑った。

 

「美味しいの?…じゃあ…一口…貰えたり…。」

 

「…、…!」

 

RASNは少し迷ったが快くRASNの持ってるアイスをカスミにつきだした。

 

「それじゃ…頂くわ…はむ…。ふふっ…美味しいわね。」

 

「!」

 

RASNはニッコリと笑ってまたアイスを食べ始め、カスミも自分のアイスを食べ始めた。

 

「(あれ…よく考えたら…あれって…間接…!ーッ!?)」

 

だが何故かカスミは耳まで顔を真っ赤にしてアイスを頬張るように食べ始めた。その様子を隣で見たRASNは心配そうにカスミを気遣った。

 

「ーッ!?RASN!?だっ…大丈夫だから!私大丈夫だから!?」

 

カスミは目を丸くしてあたふたして凛とした感が失われていた。

 

「(うぅ…何でこんなに恥ずかしいのよ…。…ハッ…!?邪な気配!?)そこね!?」

 

だがカスミは何かを感じると凛とした感じを取り戻して、手にしてた莓のアイスクリームを近くの物陰に投げつけた!(良い子もそうじゃない子も真似しないように!)

 

「ふぃ!?」

 

「ん!?その声って…フローリア!?」

 

カスミは素早くその物陰に近寄るとそこにはフローリアがおり、口にはカスミの投げたアイスクリームを口に入れていた。

 

「もきゅもきゅ…んん…御馳走様です…」

 

「そう…お粗末様…」

 

「…それでは私は失礼させて…」

 

「ちょっと待ちなさい…!」

 

フローリアはアイスクリームをそのまま口のなかに入れて逃げようとするものの、カスミによって逃げ道を断たれた。

 

「なっ…何でしょうか…?」

 

「ねぇ…何を見たの…?」

 

「いえ…私目が見えないようにしてるので決してカスミさんの可愛らしい所は…あ…」

 

「へー見たんだ…そうなんだ…」

 

「カスミさん…目が笑ってませんよ?」

 

「やっぱ見えてるじゃないー!!」

 

「きゃあ!?カスミさん落ち着いて!?」

 

「待ってよ!忘れてよ!その記憶!忘れさせるからー!」

 

そして騒がしい祭りの中更に騒がしい騒動が暫く起きたそうな。

 

そして取り残されたRASNはアイスを食べ終えるとコヨミ達と合流したそうな。

 

 

 

 

 

そしてその後何とか皆を天使の祭壇前に集合できた。

 

「これで全員かしらRASN?」

 

「!」 

 

後ろの方にいたRASNは後ろで大きな丸をボディランゲージで伝えた。

 

「よーし!それであのサマーソウルを知ってるやつはいる?」

 

キャトラがみなに聞いたが誰もその行方を言わなかった。

 

「うーん…このままだと帰れなくなっちゃうわね…」

 

「ふふふ…天が呼ぶ!地が呼ぶ!海が呼ぶ!誰だって…?私だぁー!!」

 

「あ…出たわね… 」

 

皆の集まってる天使の祭壇の中からサマーソウルが飛び出し、皆の前に着地した。

 

「ふっ…感じる…私の僧帽筋に聞かなくてもビンビンと感じるぞ…夏が!!」

 

「それで動力制御のルーンは…?」

 

「ん…あぁ、そうだな少年!受け取れ!」

 

サマーソウルは何処からか飛行島の動力制御のルーンをRASNに投げつけてRASNはそれを見事にキャッチした、少し汗臭い感じがしたみたいだが。

 

「オーララ!見事でござるよシショー!」

 

「それで?☆2キャラは?」

 

「…彼らならこのお祭りの準備が終えたときにはもう帰しているぞ?」

 

「そう…良かった。」

 

「ふぅ…何だか長い1日だったわね…?」

 

「全くだな…白毛玉、だが波に乗れて楽しかったぜ?」

 

「あぁ、俺は射的で伝説野郎を打ち負かせたからいいや。」

 

「ケハハ…まァ久々に海をじっくり見えて、じっくりと海成分を馴染ませられたぜ…」

 

「ふふ…私はカスミさんの可愛らしいところが…」

 

「ちょっ!?フローリア…!」

 

「風神見習いとしてとても有意義な1日でした…巻物に…あぁまだ帰してもらってませんでした。」

 

「セッシャはシショーとモナーミ達なら何処に行っても楽しいけど、とても楽しかったでござるよ!」

 

「私もとっても楽しかったですよ!」

 

「タローも眠っちゃうぐらい楽しかったみたい…ふぁ~」

 

各々今まで起こった事を語らい合っており、サマーソウルは天使の祭壇の天辺に立っていた。

 

「これで私の悲願も達成された…これで夏らしい夏を送れる…では諸君!また会おうっ!!」

 

そしてサマーソウルはサーフボードに乗って夜の海へと繰り出したが誰もそれを気にしてはいなかった。だがタビィは頭を抱えて悩んでいた。

 

「うーん…?あれー…?」

 

「どうしたのですか?タビィさん?」

 

「うーんとね…じっちゃんが何か言ってたけど…何だってけなー?」

 

「じっちゃんとは?」

 

「じっちゃんはじっちゃんだけど…あれれー?」

 

そうしてるうちに語らい合いも終わって静かになった。

 

「あり?この集落ってこんなに静かだっけ?」 

 

「うーん…うーん…あっ!思い出した!皆ー!」

 

タビィが頭に豆電球が出るような思い出しをして皆に告げようとするが、その声は夜空に響いた轟音に消された。

 

「なっ…何!?」

 

「綺麗…!」

 

集落の中からヒュルルと火の玉が幾つも飛び出してそれは綺麗な花火となった。

 

「ケハ…綺麗じゃねえかァ…」

 

「わぁ~とても良いですね…」

 

「これが…花火というものですか…」

 

「わぁい!綺麗綺麗!」

 

「風情だね~」

 

「この心臓にも響く音は…素晴らしいですね…」

 

染々と花火を見上げる冒険家達は感嘆の声を出していた。

 

「あっ!あの花火!?」 

 

キャトラの指(?)指す方には他の花火とは違う花火が上がっていた。

 

「あれって…キャトラ航海士に…アイリス機関長ですか!?」

 

「おぉ!?あれはシショーでござる!」

 

夜空にはRASNとアイリスとキャトラがドーンと打ち上げられていた。

 

「何で私達なんだろ?」

 

「?」

 

「いいじゃない!綺麗で派手で結構よ!」

 

そうしてるとタビィが走って何か持ってきた。

 

「みんなー!じっちゃんから花火を貰っていたから皆で花火をやったんたんぞー!」

 

「おっ!いいね!んじゃロケットない?!」

 

「私は線香花火で…」

 

そして祭壇前でも花火大会が開催されていた。

 

「ふふ…本当に皆楽しそうね?」

 

「…!」

 

「そうね…私たちも行きましょう!」

 

 

RASN達が花火大会をしてる最中空には連続で花火が打ち上がって文字が映し出されていた。

 

『白猫プロジェクト 1th anniversary!congratulations !』


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