「おい!一旦下がれ!」
ふと、俺の後ろから声がかけられた。今俺の目の前には“何か”がいる。全身黒の鎧で覆われており、背中には羽が生えている。人とはかけ離れている“何か”はまるで悪魔そのものだった。
「くるな!俺は約束したんだ。必ずこいつを倒して帰るって…それに…」
今俺が引いたら誰が止める。と言おうとしたが声が出なかった。もう身体に限界が来ている。魔力もほとんどない…だが、ここで諦めてしまったらこの町が…世界が終わってしまう!
五月雨は右手に大剣を持ち、足に力をいれ一瞬で“何か”との距離を縮める。
「一刀流…火炎斬!」
五月雨は左下から右上に切りつけた。しかし、相手が持っている盾で受け止められてしまう。
「くっ…」
大剣と盾がぶつかり合い、炎が散る。
…ここで死んでたまるか!
「…火炎斬!」
五月雨はこのままでは押されると思い、スキルを上乗せする。
やがて炎は増していき…そして…
ギィィィィィン!
五月雨の大剣が“何か”の盾を押し返した。“何か”はバランスを崩し、五月雨はそれを逃すまいと次の攻撃に入る。
「はぁぁぁぁあ!」
左手に大剣を呼び出し、斬りかかる。
いける!
それと同時に“何か”は体制を立て直したが、すでに遅い。
「二刀流、ゼル・ハザード!!」
2刀は炎を纏う。一撃目は左から右に横殴りで斬り、その反動で回転し2撃目を叩き込む。背後に周り3撃、4撃目で羽を斬る。
「とどめだ!!」
懐に入り、大剣で“何か”を貫く。その瞬間“何か”を中心に爆発が起き、炎に包まれる。
『…』
五月雨は後ろに飛び、片膝をつく。
「…終わったの?…」
後ろにいたリンがつぶやく。
…やったのか?いや、まだ、警戒していた方がいいだろ。
爆発の影響でまだ土煙が上がっている。1分ぐらいだろうか。その時間が果てしなく長く感じた。
土煙が薄くなっていき、うっすら見えるようになってくる。確認しようと周りを見てみ…
「ちっ、マジかよ…」
『…』
果たしてそこに“何か”はいた。何事もなかったかのように立っていた。傷も塞がっており、羽も元通りだった。
「お前…化け物だな、」
しかし、五月雨は諦めなかった。
仲間のため、町のため、この世界のため…愛した人のためにも俺はここで死ぬわけにはいかない!
五月雨はもう一度2刀の大剣を呼び出し、炎を纏う。
“何か”に斬りかかろうとしたが…
「えっ…」
さっきまでいた“何か”が‘消えた’。正確には速すぎて見えなかったが正しいだろう。たが、それは‘消えた’という表現しかできなかった。
何処にいった…まだ、この辺りにいるのは確かだが…
その瞬間…
「…っ!」
背中から熱いものを感じた。同時に何かが込み上がってくる。
「…あっ、…み…くん!」
後ろから名前を呼ばれた気がしたが、誰が呼んだのかわからなかった。…それどころではなかった…
「…うぁ、」
一瞬のことで俺は気がつくのに時間がかかった…
‘剣が心臓を貫いていたからだ。’
「ゴホッ…」
同時に血を吐いていた。
『…』
動かない俺を“何か”は背中から剣を抜いた。その反動で俺は背中から地面に叩きつけられる。
「…っ!」
痛い、
苦しい、
熱い、
気持ち悪い、
寒い、
苦い、
やがて血は、目でも確認できるぐらいに出ていることがわかった。
「…おまぇぇぇぇえ!!」
視界にはトウヤが叫んでいるのが見える。トウヤはそのまま“何か”に突っ込んでいった。
「や、やめ…ろ…トウ…」
最後の方は声が出なかった。
トウヤが剣を振り上げ、そして…
「っ…!」
「っ…あぁぁぁぁあ!」
『…』
もう…ダメだ。
視界にはトウヤの右腕が‘なくなっている’のが見えた。
そして、ついに俺は意識を手放した…
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五月雨「あれ?俺いきなりしんでね?
どうなるの?続き気になるわ~、え、なに?
この続きは大分先になるだ…と。てめぇ、なめてるのか!早く見せろよ!火炎斬!!」
Kuroyasya「うわ、危な!落ち着け!いきなり戦闘シーンから始まったから五月雨がなぜそうなったか分からないだろ…。だから次回は続きではなく…」
五月雨「火炎斬!」
Kuroyasya「いや、だからなんで斬ろうとするんだよ!」
五月雨「ムカついたから。」
Kuroyasya「…」
Kuroyasya「次回、俺が異世界に転生すカエンザン!だからあぶねーて、…やばい、服燃えてる!燃えてるって!クリ○イトウオーター!助かったー。てか、この作品にそんな魔法ないから。ス○ィィール!…おい、やめろ。」
次回 俺が異世界に転生する件について。