みんな個性的でいいね   作:柴猫侍

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オリーブの名の下に

『血の繋がりもない……そんな群れの仲間に命賭けられるなんざ、お前さんカッコイイじゃあねえか。来い、メシくらいは食わせてやるよ』

 

 葉巻を加えた初老の男が、薄汚い恰好の少年たちを見つめながら言い放った。

 やや怯える少年たちと同じ目線で語るべく屈んでいた男は、使い古された中折れ帽を手で押さえながら立ち上がり、そのまま通りの先で待機している車へ向かっていった。

 カツカツと革靴が固い石畳を踏みつける音が、路地裏に響く。

 しかし、その音もふと止まり、怪訝そうな顔をした男が振り返って来たではないか。

 

『……どうした? まあ、警戒すんのも分かるさ。お前らみたい生まれのモンじゃあな。でも、取って食ったりはしねえよ』

 

 強面の顔を歪ませ、幾分か間抜けた顔になった男が、ゆっくりと手を差し伸べる。

 

『お前らはもう―――……俺の“家族(ファミリー)”だ』

 

 そう言って振り返る彼の背中は、とても大きく誇らしいように見えた。

 まるで、父のような。

 

 

 

 +

 

 

 

「放しなさい!」

 

 静寂に包まれる屋内に、一人の少女の声が響き渡る。

 椅子に座らされ、その上で手足を太い縄で縛りつけられている彼女は、必死に抜け出そうとするも、硬く縛られた縄を解くことはできなかった。

 無機質な空間。椅子の他には、長い間使われずに錆びたコンテナのようなモノがいくつも転がっている。

 

(なんで、こんな……この人たちは一体!?)

 

 身動きのとれない自分の周りにいる銃火器で武装したマフィア然としたスーツ集団を見渡し、少女―――『リタナ・ジェネレイト』はただただ困惑するしかなかった。

 彼女は、イタリアのとある町の裕福な家庭に生まれだ。誰もが羨む豪邸に住み、一歩玄関から外に出れば、中世の貴族が済んでいそうな庭園が広がっている家。

そんな家に生まれ、物には恵まれた彼女であったが、母は早世し、父も仕事の関係で中々家には帰ってこれず、一人っ子であることも相まって寂しい日々を過ごしたものだ。

 

しかし、時間を見つけては家に帰って来てくれる父に多くの愛情を注がれた。

 強面で口下手な父。だが、人一倍娘に愛情を注ごうとする彼の姿勢が、リタナの理解を得るにはそう時間はかからなかった。

 娘想いな父と、父想いな娘。互いが互いを想い合う親子となった二人は、早世してしまった母の分まで、家族の時間を大切にしようと、当時まだ小さかったリタナは子供ながらに誓った。

 

 それから数年経ち、市内の高校に通うこととなった彼女であったが、再び不幸に見舞われる。高校に入る半年前に急病で倒れた父が死んでしまったのだ。

 悲しみに明け暮れたリタナ。治癒系の“個性”を人の為に生かすべく、医者になると決心した矢先の出来事だった。

 

 父が残してくれた財産は残っているが、どれだけ急いでも医師として働けるようになるまでは数年はかかる。散財する訳にもいかず、何年も屋敷に務めてくてれていた使用人には、しっかりと退職金を支払い、やめてもらった。

 一人で暮らすにはあまりにも広すぎる屋敷は、父を失ってばかりで喪失感に苛まれる彼女に、いやな寂しさを覚えさせる。

 

 しかし、いつまでも俯いて居られないと立ち上がり、いつも通りに学校に通い、その帰り道―――市営バスに乗ろうとバス停で待っている時だった。突如、不審な黒い車から降りてきたスーツ集団に、口元を布で覆われ、抵抗する間もなく意識を奪われ、そのまま連れ攫われたのだ。

 

(ここは一体どこなの!? ……若干、潮の香りがするわ。それに、よく感覚を研ぎ澄ませなきゃ分からないけど、屋内も揺れてる? ってことは海の上……船!?)

 

 少ない情報を頼りに、自分が今どこに居るかを推察する。

 船にも色々種類があるが、ざっと数えて三十人は居る人間を収容できる広大な空間を有す船となると、船体の大きさもそれなりに巨大なのだろう。穏やかではない。もっとも、人を監禁するような人間に穏やかさを求めるのも間違ってはいるが、ただ事ではない状況に、冷や汗を垂らす。

 

 救助はまだ来ないのだろうか?

 そもそも、自分がここに監禁されていることを、警察やヒーローには伝わっているのだろうか?

 

 僅かに保たれている正気を頼りに、必死に思案を巡らせていれば、スーツ集団の中から一人の男が、ピストルを片手に持ちながら、リタナが縛り付けられている椅子の背もたれに肘を掛けてきた。

 

「まァまァ、落ち着けよお嬢さん」

「あなた達は一体なんなんなの!? こんなことをして……ッ! 一体なにが目的で……」

「なにって……そりゃ、アンタのこと売るんだよ」

「売る? う、売るって……それはつまり、人身売買……」

「オイオイ、心当たりないって顔してるなァ。何で自分が売られるか分からないっては言わせないぜ、お嬢さんよ」

「私のこと、知って……?」

「……ははっ、こりゃ傑作だ! ホントに知らないみてえだな!」

 

 まるで自分を始めから狙っていたかのような発言を受け、キョトンとした様相を見せるリタナに、男を始めとした男たちが一斉に笑い出す。

 

「知らねんだったら教えてやるよ。アンタ、リビング・ジェネレイトの娘だろ?」

「お父様の名を……!? 何を知っているの!?」

「リビング・ジェネレイトっつったら、この辺りのシマを占めてるマフィアの首領の名前だ。まあ、組織自体はもうバラけたみてえだがな」

「お父様が……マフィア……? う、嘘を言わないで! お父様は貿易業を営んでいると……!」

「そりゃあ、マフィアだったら貿易にも手をつけてもおかしくないだろうよ」

 

 ケタケタと笑いながら父の素性を口にする男に、リタナは魂が抜けたような顔で、錆びた床を一心に見つめる。

 

 父がマフィアだったことも十分驚きであったが、それよりもこの十五年間、父に嘘を吐かれていたことの方が、この時は堪えた。

 あの優しい父が、ずっと嘘を。

 自分に向けてくれたあの笑顔は嘘だったのだろうか。そう考えただけで、ここ一か月の間に、なんとか表に出さぬようにと心に留めていた感情があふれ出しそうになった。

 

「―――まあ、昔からデカい顔してくれてた奴らが勝手になくなってくれて、一旗揚げる俺たちにしてみれば有難いことこの上ないさ。でも、あの耄碌爺には娘が一人居るって言うじゃねえか。そう……アンタだよ」

「……ッ!」

「折角解体された組織に血のつながった人間が居るとなったら、残党がアンタを頭にまた組織を立ち上げるかもしれねえ……分かるか? アンタは、ここらで一旗揚げようとしている奴らにとって、ヒーロー以上にこの上なく邪魔なんだよ」

「そ、それはどういう意味で……」

 

 『ヒーロー』―――“個性”を用い、人災・天災問わずにあらゆる危機的状況から人々を救け出す職の者達だ。ひと昔前は夢物語の産物といってもいい存在であったが、“超常”が起きて以来は人間の可能性が無限大となり、それに伴う犯罪の凶悪化に対抗すべく、警察とはまた別の職として人々を救けている。

 今の時世、マフィアやヤクザなどの組織犯罪集団は『指定敵団体』と位置づけられ、常に国によって監視されているのだ。

 

 以上のことから、一マフィアの存在などよりヒーローや警察の方が、これから一旗揚げる者達にしてみれば厄介そうなのだが、どうにも違うらしい。

 幾ら考えても答えは出ない。

 出るハズのない答えを求め―――現実から目を逸らすように、必死に思案するリタナ。そこへ下衆な笑みを浮かべた男が、グッと顔を近づけてきた。

 

「アンタの“個性”……―――『修復』だったか。触れたモンをあっという間に元通りにできるっていう“個性”。外科医にでもなれば馬鹿ほど稼げるだろうな」

「っ、私は金をもらいたいが為に医師になるのではありません! 少しでも、人々の為にと……!」

「だったら俺らン為になってもらおうか。治療系の“個性”は珍しいからな。俺らみたいな生傷絶えねえ裏のモンからすれば、喉から手が出るほど欲しい力だ。高~く売って、俺らの活動資金になってもらうぜ」

「外道がっ……!」

「オイオイ、アンタの親父も似たようなモンだろ」

「口を閉じなさい!! 例え……例え、マフィアであったことは本当だったとしても……お父様があなた達のような人の道を逸れた真似をすることは決してない!! 同格に扱うな、犯罪者が!!」

「……威勢がいいねェ。そういうの、嫌いじゃないよゥ」

 

 父を人攫いの犯罪者風情と同格に扱われることが許せず、怒りのままに吼えるリタナ。

 対して男は、一瞬額に青筋を立てた後、下卑た笑みを浮かべながら、手に持っていたピストルをリタナの頬にペチペチと当てた後、あろうことか引き金を引いた。

 

「ひっ!?」

 

 耳のすぐ近くで鳴る撃鉄の音に委縮してしまう。

 反射的な怯えに近いような反応であったが、男は先程までの強きな表情が崩れたことを実に嬉しそうに笑い、今度は彼女の頬を手で掴んだ。

 

「アンタは商品だが……ちょっとぐらい手ェつけても大丈夫だろ」

「っ!」

 

 これから行うコトを暗に示す男に、リタナの瞳には怯えと怒りが浮かび上がり、そんな様子を周りの者達はまた愉悦に浸ったかのように喉を鳴らすように笑う。

 父を貶され、その上で自分の体を弄ばれようものなら、この人生においてそれ以上の屈辱はないだろう。しかし、身動きのとなれない中、抵抗できるハズもなく、リタナはただただ男たちを睨みつけるだけ。

 

 それしかできない―――ハズだった。

 

 

 

 

 

「お嬢様から汚い手を放せ、三下」

 

 

 

 

 

 ふと、室内に響く声。

 

「だ、誰だ!?」

 

 リタナの近くに居た男のみならず、他の武装した者達も、聞き慣れぬ声に警戒心を高めて辺りを見渡す。だが、声の主らしい人影は一切見当たらない。

 

―――どこだ? どこに居る!?

 

 にじり寄っている“敵”に、誰もが固唾を飲んで銃を構える。

 一瞬訪れる静寂。そんな静まり返った空間に、カランと甲高い金属音が鳴り響いた。反射的に男が床を見遣れば、そこには錆びたネジが落ちているではないか。

 小さいネジが、あれだけの音を奏でるには、相応の高さから落ちてこなければならないハズ。

 となれば、

 

「うエ゛ァッ!!?」

 

 ピストルを天井に向けた男。しかし、見上げた顔を狙ったかのような踵落としが炸裂し、男は地面へ叩きつけられることとなった。

 

「なッ……!?」

 

 突如として現れた謎の人物に、鳩が豆鉄砲を食ったような顔を浮かべるリタナ。

 彼女を庇うかのような動きで立つのは、まだ二十に達するか達さないかほどの若い男。ショートの黒い髪に、血のような真っ赤な瞳が目を引く。顔立ちは東洋人にも似ているが、この超人社会、パッとみた印象で相手がどこの生まれかなど、案外分からないものである。

 

 ただ一つ分かるということは、

 

「貴方は……!」

「救けに来ました。詳しくは後で」

 

 リタナの問いに軽く応える男は、赤いネクタイを靡かせながら、耳から口の近くまで伸びているマイクに口を近寄せる。

 

「―――全員、突入」

 

 無数の銃口が自分に向けられている中、男がそう呟けば、唯一あった扉が水のような液体によって押し飛ばされ、そのまま軌道上に居たマフィア諸共巻き込み、壁にぶち当たる。

 

「チャオ♪ 龍之介、お嬢様大丈夫?」

 

 扉を押し飛ばした水の発生源を辿れば、やけに明るいテンションの女が、ピッと人差し指と中指を立て、『龍之介』と呼んだ男へ視線を送っていた。

 シスターが被るようなベールに、胸元からへそまで大きく開いたデザインのローブ。肌着代わりに水着で胸を隠し、なぜか直にネクタイを首に締めるという奇抜な恰好。

 

 そして何より目を引くのが、へそから伸びている水色の液体だ。ゴポゴポと泡立つ音を鳴らすこと数秒、次第に元の形を取り戻したそれは、まるで胎児のような形をした液状生命体だった。

 名状し難い恐ろしさを覚えるマフィアたちは、一斉に銃口を女の方へ向け、躊躇うことなく引き金を引く。

 

「グッさん、お願い!」

「はいっス!」

 

 だが、凶弾を防ぐ白い壁が、女の前に立ちはだかった男の体から生まれる。

 ガシャガシャと騒がしい音を鳴らす白い物体は、弾丸を数発受け止めた後、そのまま男の肌へ吸い込まれるように戻っていく。

 弾を受け止めた際に散らばった欠片は、一見すると骨の欠片のようだ。

 胎児と来て、次に骨。やけに生々しい“個性”を持つ者達の登場に、否応なしに不気味さが場に漂う。

 

 しかし、そのような雰囲気をぶち壊す軽い声色で、女は出てきた骨男にサムズアップする。

 

「ナイス、グッさん。いい盾だわー」

「ええ……その言い方、さりげなく酷くないっスカ?」

 

 これまた軽い印象を受ける若い男。黒いジャンパーの下に、チラリと白いネクタイが窺える。

 

「気のせい気のせい♪ じゃ、お遊びの時間再開ィ! バンビ、玩具と遊んできなっ!!」

Va benone(了解)!』

 

 女が満面の笑みで叫べば、胎児の形をした水色の液状生命体がGLOOP! と、勢いよく宙を奔り、ちんまりとしていた腕を一瞬で巨大化させて振り回すことで、銃火器を携えたマフィアたちを一蹴する。

 

「な、なんなんだこいつら!? ヒーローか!?」

「どうだろうな?」

「へ、ぎゃ!?」

 

 銃を構えるマフィアの一人であったが、突然真っ赤な糸が銃身に張り付き、そのまま引っ張られていく糸に伴って、銃も盗られてしまった。

 慌てて銃を追うマフィアであったが、そんな彼の挙動に合わせて振るわれた蹴りが、マフィアの顎に突き刺さる。強烈な一撃。堪らず意識を失い、そのままダウンだ。

 

「クソッ!」

 

 徐々に増えていく敵。マフィアは、まず一人でも減らそうと、リタナを庇うような立ち回りを見せている龍之介という男へ狙いを定めた。

 が、

 

「ひゅ!?」

 

 延髄に奔る衝撃が、銃を構えたマフィアの意識を刈り取る。

 

「……」

「ありがとう、レオン」

「……」

 

 ヌルっと景色からにじみ出るようにして姿を現す、緑がかった肌色で爬虫類顔の男―――レオンは、龍之介の礼に無言でうなずき、再び景色に溶け込んでいく。

 まるでカメレオンのように景色と同化していく光景に、マフィアたちの混乱が極まる。

 

「くそうっ……死ね!!」

「あ、それはヤバい奴」

 

 一人“個性”を発動したマフィアが、腕を大砲のような形にして、水の生命体を操って暴れ回っている女へ狙いを定める。流石にその攻撃はどうしようもないのか、パッとグッさんの方へ目を向けた女であったが、不幸にもグッさんは別のマフィアと戦っていて、こちらに気づいていない。

 

 このまま大砲が放たれれば、液状生命体諸共、女の体には風穴が空き、辺りに血が滴る肉片が飛び散ることだろう。

 

「ぐぉっ!?」

「およっ?」

 

 だが、突如として動きが止まる大砲の男。よく見れば、細かい砂のようなモノが、大砲の男の首や腕を縛り付けている。

 更に凝視すれば、その砂はどうにも人の手の形のようにも見えるではないか。

 

 心当たりがあると言わんばかりに女が辺りを見渡せば、倦怠感を隠さない全身に包帯を巻かれている人物が部屋に立ち入ってくる。

 顔にもくまなく巻かれている包帯。その隙間から覗く唇は、乾燥しているかのようにひび割れている。まるでミイラのような装い。しかし、彼の両腕は無く、代わりに包帯がダラリとしているだけだ。

 生気を宿していない瞳が辺りを見渡せば、背骨をしゃぶられるかのような寒気がマフィアたちに奔る。すると心なしか、殺伐としていた空気が乾燥していくような感覚を覚えた。

 

「つっ……!?」

 

 突如、マフィアの一人が痛みに呻く。彼の口元を見ると、どうやら唇が切れて血が流れだしたようだ。

 寒気によって噴き出した脂汗も、気づかぬ内に乾いていき、塩の結晶となってマフィアたちの肌に張り付く。

 

 そんな光景を作り上げている彼の登場に、女は頬を膨らませる。

 

「来るの遅っ」

「……わざと遅れてきた。てめぇと一緒に居たくないからさぁ」

「えー、酷くない? それ」

「あと……」

 

 刹那、耳を劈く銃声が数度響いたと同時に、ミイラ男の体に無数の穴が開く。

 常人であれば即死級の傷だ。そう―――常人であれば。

 

 銃弾に貫かれたことにより、僅かに煙を上げるミイラ男の包帯。そこから血が流れるといったことはなく、何やらサラサラとした物体が上から下へ向かって流れているような影しか窺えない。

 銃を放ったマフィアが不審に思うや否や、ミイラ男は不機嫌そうに瞳を歪ませる。

 すると次の瞬間、先程から砂によって拘束されていた大砲の男の男が、砂の手によって放り投げられ、銃を構えるマフィアたちの下へ落ちていったではないか。

 

「ぎゃあ!!」

「な、なんだアイツの“個性”!?」

「……海の近くは風が湿気てて堪んないなぁ」

 

 何か攻撃が通じまいかと、次々にマフィアたちの“個性”をその身に受けるミイラ男であったが、銃、ハンマー、爆発、ブーメランと、何一つ通用しない。

 そんな無意味な攻撃が続いている間にも、ふよふよと宙を漂っていた砂が、ミイラ男の腕に戻っていく。

 

「―――体が固まっちまうからさぁ」

 

 次の瞬間、ミイラ男が元に戻った手をマフィアたちへ向け、突風の如き速さで砂の塊が向かう。大きさで言えばサッカーボール大ほどだが、よほどの衝撃を受けたのか、砂の塊をもろに受けたマフィアは、『ぐぼォ!?』と蛙が潰れたような悲鳴を上げ、床の上をゴロゴロと転がっていく。

 

「くっ、アイツ体が砂になる“個性”かっ!!?」

「それじゃあ銃効かねえじゃねえか!!」

「なら、俺がアイツを……!」

 

 物理攻撃を無効化にする特性を見抜き、瞬時に掌の間に水を生み出す“個性”の男が前に出てくる。

 思わず『おっと』と一歩引きさがるミイラ男に、『やはり弱点か』とほくそ笑むマフィア。

 

 だがしかし、彼が水を繰り出そうとしたその時、紫色の閃光が男の体を貫いた。

 

「がっ……!?」

 

 体を貫く衝撃に、堪らず床に倒れ込む男。

 何が起こったのか分からぬまま、次々と紫色の光が閃き、マフィアたちの体を射抜いては、彼らを地に伏せていく。

 

 何度も繰り返される狙撃は、銃の弾丸よりも速く、的確に一人ずつマフィアを屠っていく。屠られたマフィアと言えば、外傷こそないものの、ピクピクと痙攣しながら泡を吹いているではないか。地上に投げ捨てられたカニのような様子に、『バンビ』という液状生命体を操る女は、指を口に当ててなんとなしに呟く。

 

「カニ食べたいなー」

「ええっ!? 今それ言うっスカ!?」

 

 人の腕を模した巨大な骨を腕から生やし、それで銃撃を弾きながら、同時にマフィアも蹴散らすグッさんが、女の呑気な呟きにツッコんだ。緊張もへったくれもない言葉である。銃弾飛び交う戦場でカニを食べたいとぼやくなど、脳みそがカニ味噌なんじゃねえかと疑いたくなってしまう。

 だが、そんな口ぶりとは裏腹の強さ。

 “個性”のみならず銃という暴力を携えたマフィアたちを、練達した“個性”を操り、瞬く間になぎ倒していく。

 

「す、凄い……」

 

 リタナが茫然とすること一分、マフィアたちは漏れなく全員地に伏せることとなり、勝者となった者達だけが堂々と佇んでいた。

 

「……し、仕事終わったでしょうか?」

「ああ、降りてこい」

「は、はい……」

 

 すると、どこかから聞こえてくる弱気な声。

 龍之介が後ろを向いて応えれば、何者かが高い場所に取り付けてあった窓から軽快な身のこなしで、一人の女が下りてくる。

 BZZと手に紫色の電光を奔らせているのは、こんがりとやけた小麦色の肌に、紫色の髪の毛が目を引く可愛らしい顔立ちの少女だった。

 

「全員揃ったな」

「ひょぉおおお! ヒーローとしての初のオシゴト、結構楽だったじゃん」

「気楽っスねぇ……」

「……早く帰りてぇ。湿気って体重い」

「……」

「あ、あのう、アタシちゃんと活躍できたでしょうか……?」

 

 マフィアたちを倒した“ヒーロー”達は、各々の反応を見せながら椅子に縛られているリタナの下へ歩いていく。

 

(よかった……この方たちはヒーローだったのですね……)

 

 救けてくれた者達が、得体のしれない者ではなくヒーローだと分かった途端、緊張の糸が解けて安堵の息を吐くリタナ。

 早く自分を縛る縄を解いてくれまいかと思いつつ、脱力して項垂れた彼女だったが、ふと目に入った光景にヒュッと息を飲んだ。倒されたハズのマフィアの一人が、最後の力を振り絞り、銃口をこちらへ向けている姿―――

 

「あっ―――」

「!」

 

 死を覚悟した。

 だが、カチャリと鳴り響く引き金に触れる音に気が付いた龍之介が動き出す。

 

 直後、撃鉄が鳴る音と共に銃弾が数発、リタナ目掛けて疾走するが、彼女へ届くよりも前に割って入って来た龍之介の体に全弾命中する。

 銃弾が当たる衝撃で揺れる体。信じたくない光景に、リタナの顔からは血の気が引いていく。

 

 しかし、

 

「ふん」

「あ゛ッ!?」

 

 何事もなかったかのように鼻で笑う龍之介は、徐に中指と薬指で掌の中央に触れるような形をした手を、尚も銃撃しようとする男の銃へ向ける。

 すると、目を凝らさなければ視認することも困難なほどの細く赤い糸が、凄まじい速さで手首から飛び出て、あろうことか銃身を貫き、銃をオシャカにしたではないか。

 男が驚愕するのもつかの間、今度はたった今繰り出した糸よりも太い糸を放ち、男の胸元辺りにベチャリとくっ付ける。

 

「おお゛ん!!?」

 

 そのまま糸を龍之介が引き寄せれば、男は情けない悲鳴を上げながら宙を舞う。

 

「―――俺のコスチュームは、俺の“個性”の糸で作られている。三流マフィアが使うようなチャカじゃ傷一つ付けられない品物だ。残念だったな」

「いやああ!!!」

「詰みだ」

「ひでぶっ!!」

 

 マグロの一本釣りよろしく手繰り寄せた男の顔面に、これまた強烈な蹴りが炸裂した。まるで、釣った魚の鮮度を守るべく行う活〆のような一撃だった。蹴り飛ばされた男は、床で数度ビタンビタンと跳ねてから沈黙した。

 流石に同情を禁じ得ない光景に、龍之介の仲間と思しき者達は苦笑いを浮かべたり、『はわわわっ!』と慄くなどしている。

 

「まあ、自業自得だ。お嬢様に手を出そうとしたんだからな」

「……? 貴方方は、私のことを―――」

 

 自分を知っているかのような物言いに気が付き、リタナはやれやれと首を振っている龍之介へ声をかける。

 すると、先程とは一変して穏やかな笑みを浮かべた龍之介が、床に膝をつき、徐に頭を垂れた。

 

「お久しぶりです、お嬢様」

「……へ?」

 

―――物語の歯車は、徐々に軋んだ音を奏で始める

 

 

 

 +

 

 

 

 その後、遅れて到着した警察たちが、倒されたマフィアを全員逮捕し、無事に事件は終息することとなった。

 短時間で起きた様々な出来事に、理解も追いつかないまま、ただただ時間が過ぎていく。

 

だが、眠れぬ夜を数夜ほど過ごした頃、静寂に包まれた屋敷の電話に一本の連絡が入っていた。

 

―――『ファーザー』……お嬢様の父のことを知りたいのであれば、明日の昼にエトナ火山公園まで。

 

 つい先日、自分をマフィアの凶弾から庇ってくれたヒーローからの連絡だ。

 父のことについて何か知っている? そう考えただけで、危機感や疑問よりも先に『知りたい』という知的欲求が先に行き、気づけば指定された場所まで徒歩で来てしまった。

 

 カラッとした空気が吹き渡る。見下ろせば、鮮やかな緑色を発するオリーブ畑が目に入り、同時に青く澄んだ海も目に入る。

 

(ここ……小さい頃、お父様と一緒に……)

 

 既に居なくなった父との思い出に耽りながら、自分を呼び出した人物の到着を待とうと、景色を眺め続けようとする。

 

「お嬢様」

「っ……貴方は」

「以前は、自己紹介ができませんでしたね。『龍之介・キャサディ』と言います。ヒーローネームは『カンダタ』……まあ、お好きな方でお呼び下さい」

「……やっぱり、私を知っているのですね?」

「ええ。お嬢様が生まれた時から」

 

 気配も発さず近寄って来た龍之介。

 流石はヒーローと言うべきか。名状し難い緊張感を覚えるリタナは、現実逃避をするような思考を巡らせながら、神妙な面持ちで佇む龍之介の顔を見つめる。

 

「……ここに来たということは、真実をお知りになりたくて来たのですよね?」

「ええ。覚悟は……できています」

「分かりました。では、かいつまんでお話することにしましょう」

 

 『どうぞ、お座りに』と近くにあったベンチに座るよう勧められ、厚意を無下にする訳にもいかないリタナは、無言でベンチに座る。

 

「―――ファーザーは……リビング・ジェネレイトは、このシチリア島をシマに活動する『オリーブファミリー』の首領でした」

 

 

 

 +

 

 

 

―――時は、超常黎明期にまで遡る。

 

 当時、社会がまだ変化に対応できていない頃、法が意味を失い、文明が歩みを止めたまさに『荒廃』とした時代、いち早くシチリア島をまとめる集団が現れた。

 それこそ、『オリーブファミリー』。初代ボス『リボンズ・ジェネレイト』を首領とする自警団だ。シチリア島に生まれた彼は、愛する故郷を守るべく“個性”を用いて四六時中島各地で起こる事件・事故に対応していった。

 

 やがて、数多くの“個性”犯罪にも対応するべく肥大化していった組織は、地元の警察より勝るほどの権力を勝ち取り、裏社会の支配者としてシチリア島に君臨することとなる。

 だがしかし、“個性”に関する法制度が整い、無資格者が“個性”を用いて他人に危害を与えることが罪と定められてからは、徐々にオリーブファミリーもその勢力を衰えさせていったのだ。

 

 どのように巨大な組織であっても、時代の変革には抗えなかった。

 

 次第に勢力を落としつつ、指定敵組織に定められてからも、かつての功績からある地元民からの支持を受け、なんとか存在し続けていた組織であったが、終焉は徐々に近づく。

 

『―――お前らをスラムから拾ってからもう何年経った? あの薄汚い小僧と小娘が、随分デカくなったモンだ……』

『……ファーザー』

『……もう、俺の爺の爺の代から続いてたファミリーの歴史も閉じる。これも時代の流れってことよ』

 

 自嘲気味に笑いながら葉巻を吸うリビングを前に、休めの姿勢で佇む龍之介。

 

『俺らみたいな後先短い爺は別にいいだろうが……リタナやお前らみたいな、前途ある若者の未来も終わらせちまうのは忍びねえ』

『……俺たちは、“家族”と一生を終える覚悟はできています。俺たちはファーザーに命を救けられた。なら……』

『はははっ、言うと思ったよ。だから……こっからは俺の我儘だが、聞いて貰っちゃくれねえか?』

『はい?』

 

 怪訝とした顔を浮かべる龍之介に対し、ゆっくりと窓辺へ歩み寄るリビングは、がらりと窓を開け、夕暮れに照らされるシチリア島の景色を眺める。

 昼間は青い海も、白い雲も、緑色に映えるオリーブ畑も、今は全てが赤い絵具で塗りつぶされたかのように、赤色に染まっていた。

 

『……俺はこの町が好きだ。海も自然、喧騒な町……“家族”と一緒に過ごしたこの景色ァ、黙って去るにゃあ名残惜し過ぎるほど思い出が多い』

『……はい』

『だからよォ、この老いぼれに変わってこの町を……娘の未来を、守ってやってくれねえか?』

 

 

 

 +

 

 

 

「―――ファーザーや“家族”の愛した町、そしてお嬢様の未来を守るべく、腕っぷししか取り柄のない俺たちに、ファーザーは『ヒーローになる』という道を示してくれた。それが三年前です」

「……」

「元々、ファーザーには病の兆しがありました。死期を悟ったからこそ、組織の幕を引くことを考えていたんでしょうね。それは他ならない、お嬢様の未来に泥を塗らぬ為」

「っ……!」

 

 『自分の為』―――そう示唆された瞬間、キュッと心臓が締めつけられるような感覚に苛まれた。

 悲しさではない。

 怒りからでもない。

 愛されていたという喜び……父が、自分の未来を考えていてくれていたという事実が、どうしようもないほどに目頭を熱くさせる。

 

「で、ですが……それを真実だと信ずるに値する証拠は? 例え、一度命を救けられたとしても、それが貴方に全幅の信頼を預ける理由にはなりませんわ」

「……やはりファーザーのご息女。聡明なお方です」

「からかっているの?」

「いいえ。用心深いのは、首領として大事なこと。言葉だけで信用されてしまったならば、逆に心配してしまいますからね。では……これを」

「っ! それは―――」

 

 徐に龍之介が懐から取り出した物体に、リタナの目はカッと見開かれる。

 オリーブの葉の紋章が刻まれたペンダント。心当たりがあると言わんばかりに、リタナは首から下げていた自分のペンダントを取り外し、彼が手に持っている一品と比較する。

 

―――こいつは“家族”の証だ。

 

『家族の……?』

 

―――あぁ。きっと……俺が居なくなってからでも、この“家族”の証を持った奴らが、リタナを守りに来てくれる

 

 物心がついたばかりの幼い頃に贈られ、肌身離さず身に着けていた“家族”の証と呼んでいたペンダント。

 何度も聞かされた内容は、今も決して忘れることのない父との思い出の一つだ。

 

「―――オリーブの花言葉は『平和』」

「っ!」

「オリーブファミリーの原点は、平和を守る為に結成された自警団です。そこには、ただの犯罪集団とは一線を画す崇高な志がありました」

「……そう、ですか……」

「お嬢様……貴方の父もまた、この島を守る立派な―――英雄の一人でした」

 

 マフィアの首領が英雄?

 水と油のように相反するような存在を、父が同時に担っていたという事実に、驚くより笑みが零れてしまう。

 馬鹿馬鹿しい。あまりにも馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿し過ぎて……涙も零れる。

 

「うふふっ! もうヒーローとして活動している貴方方を必要以上に警戒するのは、間違っていたのかもしれませんわね」

 

 取り出したハンカチで涙を拭い、依然としてペンダントを差し出す龍之介へ穏やかな笑みを浮かべるリタナは、彼の手を取った。

 

「―――これからよろしくお願いします。この島を愛する気持ちも、この島を守りたい志も一緒ですから。共に頑張りましょう」

「……はい」

「話終わったー!?」

 

 神妙だった空気が、突然聞こえてきた明るい空気によって破壊される。ラーメンにいきなりケーキをぶち込まれたかのような表情を浮かべる龍之介が振り返れば、何時ぞやの共に戦ったヒーロー五人が、リタナと彼の下へ集うように歩いてきた。

 

「お嬢様、チャオ♪」

「大して顔合わせてないのに慣れ慣れしくないっスカ?」

「……今更だろ、この女は」

「……」

「あ、えっと……自己紹介した方がいいですかね……?」

 

 個性豊かな者達の登場。

 彼らこそ、過去に龍之介と共にスラムでリビングに拾われた子供たちだ。

 

 ガヤガヤと騒ぎだす彼らにキョトンとした顔をリタナが浮かべていれば、収拾がつかなくなる前に……と言わんばかりに手を鳴らす龍之介が、彼らの前に立って“個性”の糸で縛り上げる。

 

「イダダダ! ちょ、痛い!」

「酷くないっスカ!? オイラそんなに騒いでないのに!!」

「……うるせぇ」

「……!」

「はわわっ、皆さん落ち着いてぇ……!」

「―――っとまあ、こんな感じで騒がしい奴らですが、今後ともよろしくお願いします。マフィア上がりのヒーロー集団『シニスター・シックス』が、貴方を守る盾にも、この町を脅かす悪を貫く矛にもなりましょう」

 

 喚く五名を余所に、改めて首を垂れる龍之介。

 

 これが物語の始まり。

 このシチリア島の平穏を巡る、リタナと彼らシニスター・シックスと、迫り寄る巨悪との戦いのスタートだった。

 

 

 

 To Be Continued…?

 




キャラクター設定その3

リタナ・ジェネレイト
個性『修復』
触れた物体を元通りにできる治癒系の”個性”! どんな致命傷でもあっという間に治っちゃうぞ! ただし、病気には適応されない!

町の名門高校に通う普通の女子高生。将来の夢は医者。本人は知らなかったが、彼女の父親はシチリア島を締める大きいマフィア『オリーブファミリー』のボス。だが、彼女に自分と同じ血生臭い道を歩ませたくないという願いから、とうとう彼が生きている間に、直接真実を告げられることはなかった。
だが、父がボスを務めてきた組織の原点が自警団であったということを知り、自分も町を守る為に何かできないかと、シニスター・シックスと共に奔走することとなる。
名前の由来は『Return』。

龍之介・キャサディ(ヒーローネーム『カンダタ』)
個性『血蜘蛛糸(ブラッド・ウェブ)
摂取したたんぱく質と自分の血液を材料に、蜘蛛の糸に似たような材質の糸を放つことができる! 柔軟性・弾力性に富み、防弾繊維としても用いることができたりと、用途はとても多いぞ! さらに、血液を多く含ませることによって、放つ糸を鉄線のように硬くすることも可能になり、一気に攻撃力があがる! ただし、使い過ぎると貧血になり、最悪失血死で死ぬ!!

小さい頃、リビングにスラムで拾われて以来、オリーブファミリーの一員として働いていた男。日本人とイタリア人のハーフ。
個性豊かなシニスター・シックスをまとめるリーダー的な役割。
冷静沈着な性格。好きな食べ物はレバーで、趣味は自分の糸で作ったハンモックの上で本を読むこと。
名前の龍之介は『芥川龍之介』から。ヒーローネームも彼の作品『蜘蛛の糸』に出てくる主人公に関する名前。

マリア=テレーザ(ヒーローネーム『S(シスター)M(マーレ)』)
個性『水子(バンビーノ・ディ・アクア)
へそから、水で構成された液状生命体を繰り出すことができる! 水気のある場所では、辺りの水分を吸収し、際限なく巨大化することもできるぞ! 自我を持っており、宿主であるマリアのことが大好き! 因みに、女の子の日は苛立つ彼女に合わせて、水子も凶暴性を増す!!

シスターっぽい帽子を身に着ける、えっちぃお姉さん。際どいコスチュームから、身内の一部からは『生殖者(聖職者)』と揶揄されたりされてなかったり。
明るく振る舞う、シニスター・シックスのムードメーカーでもある。
しかし、その過去は水商売で働く母が生んだ望まぬ子であり、あからさまに母親に忌避されていると理解し家出。その先で、龍之介と出会い行動を共にすることとなった経緯がある。
因みに、恰好はアレだが、自らボランティアに参加するなど中身はしっかりしている。

グレイ・ホーネンヴッド(ヒーローネーム『サンズ』)
個性『骨』
摂取したカルシウムを元に、体の至るところにある穴の開いた突起物から、骨を生み出すことができる! 生み出される骨は全て繋がっており、グレイの意のままに操ることができるぞ! ただし、あんまり使い過ぎると骨密度が低くなっていき、凄まじく脆くなる! カルシウム大事!

語尾に『っスカ』をよくつける好青年。とあるゲームのキャラクターが大好きであり、ヒーローネームもそんな登場キャラクターに由来している。
チャラいが、シニスター・シックスの中では良心的な存在。
汎用性の高い”個性”から、攻撃から味方の防御まで行えるオールラウンダー。ただ、使い過ぎると骨密度が衰えてしまう為、毎日牛乳を2リットル飲むことを欠かさない。
最近は『お前もう牛乳の宣伝CMに出ろ』とまで言われるようになってきたことが悩み。
今一番欲しいものは、スカジャン。

レオン・C・スニーカー(ヒーローネーム『スニーキンガー』)
個性『カメレオン』
カメレオンっぽいことは大体できるぞ!

無口な青年。隠密活動に長け、情報収集などの任務を確実にこなす実力者。長い舌を用いての攻撃は強力! 梅雨ちゃんは関係ないです。
普段はどこに居るのか分からない男だが、必要とされた時はすぐ近くにいる、ある意味恐怖な真似をしでかすこともしばしば。人とカメレオンの比率は、人8:カメレオン2と、割と人間に近い姿かたちをしている。
カメレオンの”個性”持ちであるが、虫は大の苦手。
割とイケメン。

ミーア(ヒーローネーム『デザート・バーム』)
個性『砂化』
体が砂のようになる! 物理攻撃をほぼ無効化できる強力な”個性”であり、砂化した体は自由自在に動かすことができる! ただし、湿気に弱く、濡らされると”個性”を発動できなくなってしまう!

ミイラみたいな外見の男。口は悪いが、中身は普通にイイ人。
”個性”柄、マリアのことを苦手としているが、特に彼女をことを嫌っている訳ではない。つまりツンデレ。
強面ではあるが、意外にも甘い物が好き。ヒーローネームはバームクーヘンからとっている。”個性”柄ぱさぱさしている菓子が好きかと思いきや、しっとりしている菓子の方が好きらしい。
昔、『ベーコン』というあだ名をつけられていたが、そう呼ばれるとブチ切れる為、決して彼のことを『ベーコン』と呼んではいけない。彼曰く、『せめてハムにしろ』とのことだ。

シヴィ・サンダーボルト(ヒーローネーム『ライデン』)
個性『紫電』
肌に浴びた太陽光を電力に変換し、それを体から紫色の電撃として発することができるぞ! こんがり焼けた彼女の肌は、”個性”の練習の賜物だ! 電撃にはある程度指向性を持たせることができ、中距離からの的確な狙撃なんかはお手の物! クゥ~、痺れるゥ~!

ちょっと弱気な女の子。与えられた仕事はきっちりこなさなければならないという使命感に駆られ、四六時中プレッシャーと胃痛と戦う孤高の戦士でもある(?)。
最近のお悩みは、”個性”のエネルギーのチャージの為に日光浴をするのだが、隠している部分との肌色の違いが凄まじくなってきたこと。
”個性”柄、露出の多い恰好をしているのだが、周囲から『尻が軽そう』という印象を受けているのが不満。中身は根っからのインドアである為、尚更だ。
因みに、ナイスバディであることも、上記の内容に拍車をかけている。 
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