アイドルマスターPLUS銀河の妖精   作:ヴェルミナティー

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奈緒といったらやっぱりこの二人ですよね

キャラ崩壊、お覚悟を


シェリルと凛と加蓮

「武内君。彼女は、凄まじい逸材だね」

 

今西部長が窓の外を眺めながら、私にそう告げる

 

「はい。ですが、私の予想を遥かに超えていました」

 

彼女...【シェリル・ノーム】さんには、目にした瞬間から、只者では無いものを感じていた。しかし

 

「彼女は波乱を呼ぶよ」

 

再び口を開く部長

そして私の方を向いて

 

「武内君。彼女の事は、君に一任するよ」

 

「よろしいのですか?」

 

願っても無い事を...彼女の素質なら、上も放っておかないだろうに

 

「いや、寧ろ恐れ多くてみんな君に丸投げするだろうね。

責任取れ、と」

 

「ハァ...」

 

思わず納得してしまった...

 

 

 

ハァイみんな!

シェリルよ!

 

え?オーディションの結果?わざわざ言わなくてもわかるでしょ!

もちろん、ゴ・ウ・カ・クよ!

当然よね!だって私は...

 

「ノーム!今のステップ、遅れてるぞ!」

 

いけない!

 

「はい!」

 

今、私はダンスレッスンの最中。ダメね、ちゃんと集中しないと。ひとつひとつの積み重ねが力になるんですもの

トップアイドルになるなら、手を抜くなんて許されないわ!

 

「さっきのところからだ、いくぞ!」

 

トレーナーさんの声が響く

 

「お願いします!」

 

さぁ、いくわよ!

 

 

 

 

「よし、今日はここまでだ」

 

「ありがとうございます」

 

本日のレッスン終了を告げるトレーナーさん

以前一回、体力がある限りやりたいとお願いしたら怒られたの

「無理を繰り返すより、継続的を繰り返せ」ってね

何よりまだ本格デビュー前。そう、デビュー前なのよね...

 

「ふぅ...」

 

シャワールームで汗を流し、外に出たところでつい息を漏らす

ダメね、こんな事考えてたら。

自分に自信が無いわけじゃないわ。でもこれはみんなが歩む道のり

なさけない事なんて言えないわ

 

「よし!」

 

気合を入れて歩き出そうとしたところで

 

「あっ。おっすシェリル」

 

「あら、奈緒」

 

私に声を掛けてきたのは親友の奈緒と...

 

「やっほー、シェリルおつかれー」

「お疲れ、シェリル」

 

「ハァイ、加蓮、凛。お疲れ様」

 

奈緒と同じユニット【トライアドプリムス】のメンバー。

【北条 加蓮】と【渋谷 凛】の二人よ

 

この二人とは実はアイドルにスカウトされる前から知り合ってるの

二人が奈緒の家に遊びに来た時に、ね

 

「うわっ...」

「おおー、綺麗な子」カシャ

 

これが二人の初対面の反応、凛は素直に驚いてくれて、加蓮はいきなり写真をパシャリ。どうも趣味みたい

その後二人とはすぐに仲良くなれたわ。主に奈緒関連の話題でね

それからは、一緒に遊んだり、前のオーディションの練習にも付き合ってくれたりして。

今では大切な友達よ

 

 

 

「シェリルってすごいよねー」

 

加蓮がそんな事を言ってきた

ここは近くのファーストフード店。あれから三人に誘われてやって来たの

日本に来た当初は、余りこういうお店は健康に良くないなんて思ってたけど

ここのハンバーガーって美味しいのよね。モグモグ

 

って加蓮はどうしたのかしら?

 

「私の何が凄いの?」

 

私が聞き返すと

 

「いやー、例えばさ。体力オーバーブーストの茜ちゃんより早くに基礎トレーニング課題をクリアするとか」

 

茜ちゃんって云うのは、【日野 茜】ちゃんのこと。

元気いっぱいのかわいい子よ

 

「ボイストレーニングも凄かったらしいね。美嘉が燃えてたよ?負けられないって」

 

続けて凛もそんな事を言う。美嘉は【城ヶ崎 美嘉】の事。初めて会った時から親切な気の良い先輩よ

 

「ふぅん、そうなんだ。まぁ私にかかれば...」

 

「ふふん、だろだろ?シェリルはすごいんだぞ」

 

先ほどまで子供向けセットのおまけフィギュアを眺めてた奈緒がそんな事を言う、ってあら?

 

「どうして奈緒が自慢げなのよ〜」

ナマイキ

こうしてあげるわ!

奈緒の頬っぺたを軽く引っ張ってみる。うわっモチモチ

 

「ふひゃあ、やめぉー!ひっはぅなぁー!」

 

「あはは!奈緒のレアショットも〜らい!」カシャ

 

「やめぉー、とるふぁー!」

 

「私も...」カシャ

 

「!?」

 

奈緒のいじられキャラ具合は私も勝てないわ

流石ね、奈緒

 

「ううー、なんか嬉しく無い事考えてないか?」

 

「気のせいよ」

 

「だけど...」

 

うん?凛?

 

「負けられない、ね」

 

「ふふん。どうかーん」

 

凛、加蓮...

ふっ

 

「全力で、かかって来なさい!」

 

私、凛、加蓮の後ろでカミナリが鳴った気がする(あくまでイメージ)

 

「って、そのセリフお前じゃねーだろ!」

 

奈緒のツッコミが決まってみんなで笑い出す

 

ふふふ、仲のいい友達が増えて良かった

 

 

 

それから暫くして

 

「ごめーん。ちょっとお手洗い。奈緒も行こ?」

 

お店を出て歩いていたら、加蓮がそう言いだした

 

「え?あたしは別に...」

 

「いいからいいから」

 

加蓮が強引に奈緒を連れて行く

あら?加蓮が今、ごめんねって顔をしたような...?

 

この場に残ったのは私と凛の二人

...加蓮ったら、何を?

すると

 

「あのさ...シェリル...」

 

凛が口を開く、いつもクールな子だけど、妙に歯切れが悪いわね

 

「なにかしら?凛」

 

私が聞き返しても、何かを言いたそうな、言いづらそうな

でも、意を決したように

 

「シェリルは、その、プロデューサーにスカウトされたんだよね」

 

プロデューサー?あぁ武内プロデューサーの事かな?

 

「えぇ、そうよ?それが?」

 

いや、もしかしてこれは

 

「その、あいつのこと、どう思ってるかなって...」

 

なるほど、そう言う事か

そういえば、凛をスカウトしたのも彼なのよね

さて、なんて答えるべきかしら

 

「うーん、確かに感謝してはいるわ。彼にスカウトされたおかげで、こうしてアイドルになった訳だから」

 

「そっ、そうなんだ」

 

ふふっ、凛ったら

 

「彼っていつも堅いのよね、もう少し気楽でもいいと思うけど」

 

「そうだね、それは思う」

 

同意してくる凛

 

「だけど、それだけ真面目って事なのよね。アイドルの事をよく考えて、自分に出来る精一杯で頑張ってくれている。

ほんと、感謝しても仕切れないわ。」

 

「私もそう思う。あいつ、不器用なのに頑張ってくれて、私に道を照らしてくれて。多分、プロデューサーが居なかったら、私なににもなれなかったかもしれない」

 

へぇ〜。でもそれだけじゃないはずよね?

 

「彼って、結構カッコいいわよね」

 

「へっ?」

 

私がそう言うと、あからさまに動揺する凛

 

「さっきも言ったけど、不器用なりに真面目で、一人一人を理解しようとしてくれて。狙ってる子とかいるのかしら?もし誰もいないなら...」

 

「ダメ!」

 

聞いたことのない大声で叫ぶ凛。周りに人が少なくて良かった

 

「ダメだよ、そんなの...」

 

顔を紅くして、そう呟く凛

全くこの子は

 

「ごめんなさい。でもね凛、わかってるわ。彼の事、好きなんでしょ?」

 

「なっ!?」

 

そんなあからさまな態度で隠してるつもり?

 

「やっ、そんな事、ないよ...」

 

「凛」

 

彼女に顔を近づけ、その目を見つめる

 

「本当は?」

 

「...っ!」

 

間髪入れず目を逸らし、小さく頷く凛

ふふん。私に隠し事なんて、2059年早いわ!

 

「ふぅん、そっか」

 

「...」(頬っぺた真っ赤)

 

可愛いわね、ホント

 

「加蓮も協力者?」

 

小さく頷く凛

だと思った

 

「最近、プロデューサー。シェリルの事で忙しそうで...。わかってる、シェリルは凄いし、そのデビューに力を入れて当然なのは。だけど...」

 

なるほど

 

「ヤキモチ妬いちゃった?」

 

「うん...」

 

彼の所為じゃないわね

それどころか、私の...

 

「ごめん、シェリル。シェリルは悪くないのに...」

 

っ!

ホント、クールに見えて、優しい子なんだから

 

好きな人、か...

 

「凛。彼に好きって伝えないの?」

 

再び顔を紅くして驚いた顔を浮かべる凛

 

「できないよ。私はアイドルで、あいつはプロデューサーで」

 

確かに、普通はね。だけど

 

「素直になれなくて、本当の気持ちを伝えられなかったら。チャンスはいくらでもあるはずなのに、それが出来なかったら。きっと後悔するわ。もしかしたら、突然そのチャンスが無くなるかもしれない。どんなに手を伸ばしても、伝えられなくなるかもしれない...」

 

不思議ね、自然とそんな事を言ってたわ

 

「シェリル...?」

 

「ふふっ。だからね凛。せめて、後悔だけは無いようにしなさい。アイドルだからって、あなたの人生は一度だけ。その人生を決めれるのは、誰でも無い、凛だけなんだから」

 

一度も恋をした事無いはずなのに、随分偉そうな事言ってるわね、私

だけど、これは私の本心

 

「うん、ありがとう。シェリル」

 

少し考え込むようにしてから、そう言ってくれる凛

そして

 

「頑張ってみる」

 

私に笑顔を向けてくれて

もう、ホント、もう...

 

「凛!」

 

この子はもう!

 

「カワイイんだから!」

 

全力で凛に抱きつく

 

「ちょ、なにし、シェリル...やめっ!きゃっ、どこさわって」

 

「おーい、お待たせー。いやー、加蓮が急にあのアクセ可愛いって...お前らなにしてんだー!?」

「おうっ、これはよそー外」

 

あっ奈緒達が帰ってきたわ

 

「おかえり」(凛は抱き締めたまま)

 

「ちょ、お前らなにしてんの!?あたしらがいない間にどんな物語が進行したよ!?」

 

「照れてるしぶわんことデレデレシェリル、これは激レアですな〜」カシャ

 

「撮ってる場合じゃねーだろ!」

 

奈緒のツッコミ、冴え渡ってるわね

加蓮も相変わらずだし

 

「シェリ...ル、くる...し...」

 

「うわぁぁぁ!シェリル!凛を離せ!」

 

「シェリル〜、凛の抱き心地はどう?」

 

加蓮ったら、そんなの...

 

「パーフェクトよ!」

 

当然!

 

「なんの話だよー!もう!あたししかツッコミはいないのかぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

あれから凛、加蓮と別れて奈緒と一緒に帰宅の途中

 

「ねぇ、奈緒?」

 

「ん?なんだよ?」

 

私はつい奈緒に尋ねてしまった

 

「恋って、なんなのかしら?」

 

「ぶっ!な、なに聞いてくんだよ!?」

 

凛と話していてつい気になってしまったの

恋ってなんなのかしらって

 

「な、なんだよ。お前、その、恋...してるのか?」

 

「なんでそうなるの?」

 

恋について気になっただけなのに、どうして私が恋してるって思ったのかしら?

 

「なんだ、びっくりした」

 

奈緒が安心したように呟く、そして

 

「恋なんて、人それぞれだろ。どーゆーものかなんて、してみたらいつかわかるよ」

 

なるほど

 

「確かにね、奈緒ってそうゆう所はクールね」

 

「ん?褒められてないよな?」

 

おっと、気づかれちゃった?

 

「ふふっ、お先にー!」

 

私は奈緒を置いて駆け出した

 

「なぁー!まてシェリルー!!」

 

 

 

恋なんて、よくわからないわ。でも、もし恋をするなら。

やっぱり、銀河で一番の恋がしたいわね!

 

 

 

 

 

 

それから数日後の事よ

プロデューサーがレッスン中の私の元にやってきたのは

 

「ノームさん。デビューシングル、並びにファーストライブが決まりました。」

 

 




武凛。こんなことしてよかったかなぁ?
次回ファーストライブ
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