[DEAR]~貴女と居た季節~   作:金宮 来人

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あまりにもお気に入り数や閲覧数が急激に増えたので調べたら、日刊ランキングとかにも乗っていて思わず『うぇ!?」っと声が出てしまいました。
これも皆様のおかげです。ありがとうございます。

では、続いて本編へ、どうぞ。


17 敵?→友人

シャルロット・デュノアは無事に再入学を果たし、その上で監視がつく事が言われた。大まかには強制されて男子の格好をしていたが、その父親とフランス政府からの内通者がどこかに居るかも分からないから、下手な助けは求められなかったという事になった。その上で父親の言いなりになった状態で、絶対繋がりの無い俺に助けを求めた事になった。

それから一応の監視はあるが彼女は父親と国の【被害者】という事になった。

まったく・・面倒なこった。俺が地味に良い奴してるのが気に食わんが、まぁ、その程度はアイツが面倒起こすよりもましか・・。じゃないと俺に被害が来るし。

 

「織斑一夏!私と戦え。」

放課後、教室でそう言って来たボーデヴィッヒにいくつか教えてやる事にした。

「あー・・まず、俺の戦闘は織斑先生の許可が降りないと行えない。ISを纏うのも許可が降りた時と緊急時だけだ。それから、アリーナは私的に大きな戦闘を行う事は出来ない。模擬戦闘なら良いがそれなら事前の申請が必要で、許可が降りないとそれも禁止されている。それから、俺の機体は第二世代に毛の生えた様なものだから倒しても全く良い事はない。寧ろ弱い者いじめをするという目で見られて学園生活が送りづらくなる。最後に、一々フルネームで呼ばずに織斑で構わんよ。一応一緒のクラスメイトだ。仲良くする気はなくても、別に呼び捨てでかまわん。」

「む・・色々と面倒な事が多いのだな。」

さっきまでの勢いが無くなりしょげた様なと言うか、はぶてたようなと言うか、そんな感じの顔で不満を告げて来た。

「なんせ世界で初めて、現在唯一だからな。下手なことしてデータを取る物が無くなるのが嫌なんだろ。上の考える事なんざ保身と欲がほとんどだぜ?」

「・・なるほど、分かった。話して見て、初日に叩いたのは間違いだったようだ。噂を聞いたら卑屈で姉の陰に隠れて、姉の権力で自由に暮らす奴とか、まぁ色々と悪い噂を聞いていたのでな。大恩が有る織斑教官・・いや、此処では織斑先生か。織斑先生に迷惑をかける奴と思うと腹が立って、つい・・な。すまなかった。」

「・・俺も話の通じない頭でっかちが来たと思っていたよ。投げてしまって、すまんな。まぁ、あながち間違いとも言い切れないぜ?織斑先生がこのクラスの担任で俺が居るから好き勝手出来ない奴はいるだろうし、下手するとチクる・・言いつけるかもしれないからな。」

「ふむ・・それは悪い事をしているから言うのだろう?ならば普通の事だろう。不平不満があろうとそれで悪事を働くなら、それなりの場所に報告し対処する。当然だな。」

「おぉっと。擁護されるとは思ってもみなかった。前言撤回だ。お前さんは意外に面白い奴らしい。織斑先生に大恩が有るって言ったな・・なら、俺も同士だ。千冬姉には返しても返せないほどの恩が有るし、沢山迷惑かけて来た。なら一緒だ。だから、織斑じゃなくて一夏って呼んでいいぜ。仲良い奴はそう呼んでいるからな。」

「むぅ・・そう言ってもらえるのはありがたいが・・まだ私はお前の事をあまり知らんからな。一つだけ言うなら、噂はあてにならなかったと言う事だ。それで叩いた事は本当にすまなかった。」

「いいって、それよりもなら御願が有るんだが良いか?」

「なんだ?何か私にしてほしい事が有ると?まだ学園に来て間もないからな。できる事は少ないぞ?」

「簡単な事さ。たとえば、学園内で織斑先生が困っていたら助けてやってほしいし、何か心配してたら安心させてほしい。俺の眼に届かない時にはな。」

そう言う時はいつも俺が何かしてる時だからな。

「そう言う事なら言われなくても。正直に言うとこの学園に来たもう一つの目的・・一番の私的な目的だが、ドイツに教官としてまた来てもらえないかと言いに来たんだ。」

「それは無理だろう。数年前から『千冬姉』には大事な物が出来ちまった。俺以外のソレをほってそっちに行く事などないさ。」

「そうだな・・向こうじゃ聞いて無かったよ。恋人と聞いて素性を調べたが・・『藤岡宏樹』、非の打ちどころがないほどの男だな。頭脳明晰、運動神経抜群で高校マラソンの県大会では県最速記録を出した事が有る。さらに、格闘で空手を中学生時代にしていて全日本大会で準優勝、幼少期からピアノのコンクールに出て居て何度も優秀賞を貰っている。大学で医学系に進み今は研修医から保険医になったが、その治療技術の呑み込みの早さは凄まじく、大学に進めば最速で教授にもなれるくらいだったと言われるほどらしいからな。」

「俺よかお前の方が藤岡先生の事知っててびっくりだわ。」

「ただ・・」

此処に来て言い淀むようにこっちを見る。

「織斑先生との出会いについてはあいまいな所なんだ。何故出会い恋仲に発展するまで関係が続く事になったのか。ソレは秘匿されていて・・」

そう言いながらもちらりとこっちを見る。コイツは何かを感じているのか・・。

「まぁ、知られたくない事はあるだろう。聞いてみれば良いさ。多分何時間ものろ気が来るか、何時間もの説教が有るくらいだろう。『私はからかわれるのが嫌いだ』とか言って。」

多分アイアンクロー付きでな。と、動作をやると顔を青くして首を振った。なに?昔何かしらやって実際にされた経験でもあるの?

「や、やめておこう。知られたくない事もあるのが普通だ。私にもあるからな。」

「そりゃまた、賢明な判断だ。」

そう言って肩をたたく。時計を見ると少し話し込み過ぎていたらしい。夕日が傾いてきていた。

「あぁ、そろそろ帰ろうぜ。ゆっくりしすぎたようだ。」

「確かにな。有意義な時間になった。これからも頼むぞ・・一夏。」

「おう。・・えっと、ラウラ‥でよかったよな?」

「?・・あぁ!そうだな。私だけ呼び捨てじゃなんだ、そう呼んでくれてかまわない。」

「そうか、サンキュ。じゃ、部屋に戻りますかね。」

「食事はどうするんだ?良ければ一緒に食べてまた、織斑先生の事を・・」

「スマンが、俺は少し最近調子が悪くてな、藤岡先生に用意してもらった食事で様子見してるんだ。味は病院食みたいなものだが栄養はしっかりしてるからな。部屋で済ますんだ。だから食事は一緒にはいけれない。」

「そうか・・どうも私は初日から避けられているようでな、学園の友人というのもお前が初めて何だ。・・どうしたものか・・。」

「それなら・・明日、俺の友人を紹介してやるよ。仲良くなれると良いな。」

「そうか!流石に軍なら部下が気にかけてくれていたが、よく知らんとこで一人というのは少し精神的にもな・・。」

そう言って眉を下げるラウラを見て自然と頭に手を置いてなでていた。俺よりも背の低い事もあったのか、自分でも自然に動いていた。

「な・・何を・・。」

「そう言う時こそ、織斑先生を頼っていいんだ。そう言う事で相談されるのは嬉しいと思ってくれるぜあの人。教師として頼られると口では『面倒だな。』と言う割に嬉しそうにするんだ。」

「なるほど・・アレだな、【手のかかる子どもほど可愛い】と言う奴か?」

「くくく、自分で言うか。でもまぁ、そんな感じなんだろうな。という事で、一応は紹介するが、それはまた明日とかだな。織斑先生には食事後または食事を一緒に取ろうとか言えば良いんじゃないか?相談事が有ると言って。織斑先生の事尊敬してるんだろ?一緒にいる時間が増えるぜ?」

そう言って片目を瞑り首を傾けると、ラウラがその身長相当の笑顔を見せた。

「そ、それは良いな!早速そう言ってみる。職員室だよな?ではな一夏!!」

そう言ってラウラは走って出て行った。まったく・・おせっかいのせいでまた仲良い奴作っちまったか。

こんなことしてる筈じゃないのにな。席を立って窓際に立つ。オレンジの夕日を見つめて、

 

「残りの時間は・・一体どのくらいなのか・・。」

 

喪失までのカウントダウン・・残り・・『3』。

 




カウントダウンが始まりました。
ソレは何を意味するのか。
彼の選択で世界はどう動くのか。
そして、彼自身の未来は?
一体、どう進んでいくんでしょうか?

次回、《18話 学園タッグトーナメント!?》

また見てストラトス!

↑的な感じの次回予告を妄想してしまいました。
明らかにこの話の重さとマッチしてませんよね(苦笑。

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