ただ、マッチしてないので今回からはやめますが。
では、早速ですが本編へ、どうぞ。
翌朝、クラスにくると急に皆から凄い視線を向けられた。あれ?俺って何かやった?
「おぉ、一夏。ようやく来たか。」
そう言って一番に近づいてきたのはラウラだった。何故かみんなは視線でお互いを牽制みたいな事をしているようだ。どうしてだ?
「ラウラ、どうした?と言うよりもこのクラスの空気は・・」
「頼みが有る、今回のタッグトーナメント、私と組んでくれないか?」
「俺の話を・・待て、タッグトーナメント?学年個人トーナメントじゃなくてか?」
「あぁ、今朝張り出されたんだが、話によるとな・・」
ラウラからかいつまんだ説明を聞く。
『前回のトーナメントで個人の力はほぼ分かった。専用機持ちで有りながらも、優秀な功績を残していた事は素晴らしい。しかし、それが世界に出ても通じるとは限らない。よく知らない相手とタッグを組み作戦に当たる時の場合もある。その為、今回はタッグに慣れるという経験の為に、特別な使用としました。特に一年生には専用機持ちが多く、確実な戦力差になりえるので、ソレを無くす為にもタッグによるチームでの対戦です。一+一が二になるとは限らない。もしかすると三にも四にも‥逆にマイナスになる場合もある事を経験してほしい。』
という説明が書いてあったらしい。生徒会長らしい言い分だが、まぁ、何か考えが有るんだろ。俺はよく分からんがな。
「という事で、組める相手と言うよりも、そもそも相談できる相手がいない私と組んではくれないか?」
「専用機同士で組んでいいのか?力量を揃えるなら専用機持ちは強制的に訓練機とじゃなきゃいけないんじゃ?」
「それが、そう言うルールはない。それも一応聞いた奴がいるらしいが、答えは《書いてあるように1+1がマイナスにある可能性も含めている。お互いにちゃんと相性のいい組み合わせを考えるのもこのイベントの一環だ。》という回答だったらしい。」
「へぇ・・なるほど。んじゃ、いいぜ。先ずは友達らしい事してやらなくちゃな。それに千冬姉がドイツで世話になったんだし。」
「い、いや、お世話になったのは私の方でな・・。」
「それでも一緒にいたんだろ?少しは気を紛らわす相手になってくれたんだと思うぜ。アレで少しさびしがり屋なところがあるんだ。何と言うか・・うるさいのは嫌いだが、静かすぎて一人になると孤独を感じてしまうだったかな?世界の頂点に立ったからこそ一人だけの寂しさを感じたらしいぜ。俺には『一生』分からない物だな。」
「そうか・・もしも、そう言う事で気を紛らわせれたのなら、それは誇りに思える。」
「おう。胸を張ってろ。という事で組むのは良いが、どうすればいいんだ?」
「それは、この紙にお互いに組む名前を書いて、提出するだけだ。書いてもらえれば提出してくるぞ。」
「おう、ちょっと待ってろ・・。ほれ、書いた。」
そう言ってラウラと俺の名前が書いてある紙を渡す。
「よし!これで良いな。提出してくる。放課後から訓練・・といきたいがアリーナの使用は明日になってるから今日は相談だな。」
「分かった、放課後な。それ出して来い、授業に遅れるぞ?」
「おぉ!?そうだった、行って来る。」
早足でクラスを去って行ったラウラを見送り、自分の席について息をつくとクラス内の空気が変わって湿っていた。あら?もしかして俺と組みたかったとか?あの辺りの女尊男卑派は無いけどそれ以外はそもそもあまり関係したくないみたいにしていたのにな。
明らかに箒が頭を押さえてへこんでいるのは見えるが・・あとはクラスの後ろのシャルロットが言い寄られている。専用機は返したそうだが、その実力は本物だろうからな。しかし、監視の生徒が組む事が強制されているようで、全員断られていた。
「一夏!!タッグトーナメント、アタシと・・」
「もうラウラと組んだぞー。」
「何でよぅ!?なんであの娘と!?アンタの事叩いたんでしょ!?なんでそんな子と組めるの!?」
「あー・・勘違いと女尊男卑によっての情報操作による誤解・・かな。」
「・・それでも初対面で叩いてきた相手を許すとか・・」
「俺も投げたからね。お相子でな・・そこ言うと俺の方が酷い事してんだよな。」
「初対面でビンタより?・・というか投げた?」
「あぁ、宏樹さんの事も悪く言ったからな・・頭に来て背負い投げから手を放して空中に放り投げて床に叩きつけた。」
「・・アンタも初対面の女子にする事じゃないわね。」
「そうなんだよなぁ・・キレてたから加減もしてなかったし。軍人じゃなかったらもっとひどい事になったとこだよ。そこは逆によかったと言えるな。」
「分かった。もう組んでんならあきらめるわ。箒!組むわよ!!」
「応!・・所で私でいいのか?」
「アンタ他に組めそうな人物いないし・・。」
そう言ってにんまりと悪い笑みを浮かべる。
「余計な御世話だ!!」
「冗談よ。それにアタシも気心知れた相手の方が遠慮なしに命令できるじゃない?チーム組むなら、そう言うとこもあるからね。あのクルクル女と組んだら背中から攻撃しちゃいそうだし・・。」
「そう言う事か。なら、確かにこの人選をする時点から勝率が変わって来ると言う事で、かなり重要という事だな。」
「そう言う事。そこら辺は一夏は初対面の相手だから連携が難しいわけよ。勝機はあるわ!」
「そもそも、確かにラウラは強いだろうが俺は初心者だぞ?足手まといに決まっているだろうが。」
「その初心者が初めての機体で、国家代表候補生をぶちのめしたと聞いているのだけど?」
「・・・あー・・・。」
そういやそうか。オルコットね。・・そもそも俺は試合後にそれどころじゃなかったから忘れてたわ。ISに乗るごとに寿命が減ってる気もするし、後大きな発作が有ったり、小さい発作が繰り返し御ころと体が持たんかもな・・。今年の夏ごろが限度で動けなくなるかもな。
「まぁ、それは一応の頑張りという事で。」
「うん、あのチームには負けないように対策組むわよ?」
「おう、・・あぁ、そろそろ時間近くになってきたから、鈴は教室に戻れ。昼からまた話しあおう。」
「うん、りょーかいよ。」
そう言って鈴は教室から出て行って、少ししてラウラが帰って来た。
「提出して来た。後は作戦を放課後に相談だな。」
「あぁ・・そういや昼は開いているか?」
「昼?昼食時なら普通に時間はあるが・・」
「なら友人紹介すっから。」
「おぉ!分かった楽しみにしておく。」
そう言ってラウラも席に戻って行った。授業が始まり、いつものようにだるい日が始まる。この勉強を生かせる未来などないのに・・。
そう思いながらもノートに線を走らせ分かりやすくまとめる。
願わくば、コレが何かの役に立つと良いなと思いながら。
そして昼になり昼食をとる。今回は中華粥を食べれる程度には調子がいい。
ラウラは初めてのたらこパスタ、箒は焼きサバ定食、鈴はラーメンだった。
「さて、紹介する。俺のタッグのペアになったラウラ・ボーデヴィッヒだ。そこで魚を食べているのが、昔に近所でお世話になった幼馴染だった篠ノ之箒だ。小学四年のころに引っ越してこの学校で再会した。そっちのラーメンを食べてるのが二組の生徒で、箒と入れ替わりになる様なぐらいの頃に中国から転入して来た、凰鈴音。中国代表候補生で専用機持ちだ。」
「なるほど・・一応聞くが、篠ノ之博士の妹という事でいいのか?」
「・・そうだ。私としては同じ遺伝子が有るのか不思議なくらいだが・・間違いなくあの人の妹だ。だが、ISの事で私が教えられることなどないぞ?」
「いや、危害を加えると危険なのかもしれないと思ってな。一応、友人としての付き合いでどついた位で姉に命を狙われてはかなわないからな・・。」
「そこまで過保護ではないだろう。それでは剣道の試合にも出れなくなってしまう。」
「それもそうだな。しかし、大和撫子かと思っていたら、侍だったか。女性の剣客、そう言うのも人気有りそうだな・・えっと『しずかちゃん』と言ったか?」
「ちゃん付けはやめろ。ソレは《静御前》の事を言いたいのだろうと分かったが、流石にその言い様は違うぞ?後、剣を持つと侍と考えるのもやめろ。確かに剣術は心得が有るが、どちらかというと神社で巫女をするための奉納の型だし・・。」
「巫女か・・ウチの副長に教えたら巫女萌えという物が有るらしいな。いずれその姿を見せてくれないか?」
「そんな邪(よこしま)な眼で見るな!?」
そう言って二人は笑い合う。ソレを見ながらラーメンをすする鈴が、
「アンタら仲良いわね。アタシと一夏置いてきぼりで会話してるし。」
「「あ・・。」」
「仲が良くなったんならいい事だぞ鈴。後は、鈴とも会話してくれ。」
「そうね・・ラウラって呼ぶわ。こっちも鈴って呼んで。一夏が認めたんならダチで良いわよ。」
「そうか、これで何か困った時に頼る相手が増えた。特に鈴には世話になりそうだ。」
「なんで?普通に一夏や箒じゃ駄目なの?」
「あぁ、下着の事でな。サイズが近そうだから・・」
「そんなこと男の前で言うんじゃない!!」
「あ、あはは・・まぁ、俺は千冬姉がいるからそこら辺は気にしないぞ。」
「アンタじゃなくてアタシが気にするのよ!!」
鈴が真っ赤になりながらそう言う鈴。まぁ、そうだよな。
「それはスマン。まぁ、ラウラ・・そこら辺には恥じらいを持った方がいい。今は分からなくてもいずれ知ることが有るから。」
「そんなものか?まぁ、・・頼む。」
「理由は釈然としないけど、頼られたらまぁ相談には乗るわ。釈然としないけどね。」
二回繰り返すが・・確かに小さいとは言わなくても身長からすれば控えめではあるな。いや、箒が居るからそう見えるだけか。女子の胸の平均とか知るわけもないから、よくわからんが・・。
ラウラは身長も胸も小さいし、知識も足りていない感じか。姉御気質な鈴ならよくしてくれるだろう。
そこに俺は必要なくなる。この三人なら仲良くやって行けるだろう。
俺は満足した。コレで一つ方の荷が降りた。
俺がいつ消えてもこの笑顔が消えない事を切に願う。
○『喪失』までのカウントダウン・・・『2』
はい、今回は比較的軽かったのではないかと。
この作品ではラウラと比べて、鈴のほうが目に見えて背が高いです。
まぁ、どちらにしろ箒達と比べると低いのですが。
しかし胸はそこまで育っていません。
頑張ってるのにね。りんちゃんは。
では、また次回。