前回は仮面ライダーの話でしたが、今回はシンフォギアの話を少し。
友人がシンフォギアのアプリゲームをしているのですが、
その友人があまりにも一人のキャラクターが好きすぎて、課金中毒化して居て困ります。
話を聞くと暴走するのでほっておいたのですが、先日聞いたら愛があふれているから仕方がない!と自信満々に言う光景は少しひきました。
皆さまは課金などはほどほどにご注意くださいませ。
では本編へどうぞ。
中学校も二年になってしばらくして鈴の顔が曇る事が多くなった。
聞けば両親がよく喧嘩をするようになったとか。
母親は日本がいいが、鈴から言うと父方のおばあさん、父の母が病気で一人暮らしが難しくなったんだとか。昔に夫を無くして女手一つで父を育てた祖母は父からすると見捨てられない肉親だそうだ。しかし、母からしたら日本へ引っ越す原因だったらしい。結婚する時前から息子を取られると思った祖母は母に嫌がらせをしていたらしい。それでも、好き合って鈴が出来て結婚を認めざるを得なかった。生まれて来た鈴を取りあげるようにして育て始めた祖母に嫌気がさした鈴の母は夫である父に相談、距離を置く事になって日本に来たんだとか。反対されたが、それでも環境が悪いと夫は判断して日本へ。元々、中国で会った知り合いや父方のいとこが日本にいたらしい。それで日本に引っ越してきたんだとか。転入当時は、いじめを受けたけどすぐに俺と仲良くなって虐めた奴等に仕返ししてたもんな。元々気が強いのは母親譲りらしい。
それからだんだんと沈んでいく鈴に俺達は明るく振る舞った。
そして、ある日、とうとう鈴が泣いていた。
まぁ、前から続いていた喧嘩がエスカレート、それがついに父が中国に帰る事になって、離婚という事にまで行ってしまった。鈴は母と日本に残りたいと言ったが、日本に残るには鈴の母は血縁関係がないから日本人と結婚しなければいけないらしく、子供連れだと結婚できる確率が低くなるから引き取らないと言われ、更に父方には祖母が連れて帰って来いと言った事から親権は父に行く事に。つまり、鈴は中国に帰る事になってしまったのだ。
泣いて「帰りたくない、皆と一緒に居たい」と言われて嬉しい半面、コレが有る種良いタイミングとも思っていた。彼女は俺に好意を寄せていた。気がつかない振りしているけど、それは答えられないからだ。だって、後数年・・運が悪ければ次の発作で死ぬかもしれないのだ。そんな体で受けるわけにはいかない。だから、元からこの思いには答えられない。
そして、時が経ち・・鈴がとうとう中国へと帰る日が来た。俺達は学校をさぼって、千冬姉は一時期俺が世話になった事もあって空港へと来ていた。俺達の間には簡単には割けない仲が有るからなとか言ってサボって集まったのを呆れた顔で千冬姉は見ていた。
そして、搭乗口のゲート前ロビーに向かう所で鈴が俺を一人呼んだ。
「もし、・・もしもアタシが今度会う時に美味しい味噌汁が作れるようになってたら・・毎日飲んでくれる?」
本当に古い言い回しの告白が来た。だが・・期待させる事も許されないのは分かっている。俺のことなんか忘れてさっさと次の恋に行くようにと思って答える事に。遠くから悲痛な顔で千冬姉は見ている。
「悪いが、それは無理だ。俺もどうなるか分からないこの時勢に、その想いに答えることはできないし、また会えるとは限らない。鈴、お前はお前で次の幸せを探してくれ。」
頭を下げて断る。俺は顔をあげれない。だって、目の前の床が濡れて行くのが分かったから。心は痛いが、それでもこれ以上に俺が苦しみたくないから・・。だって、大事な人をつくったら絶対に後悔するから。だから、断る。
「そう・・分かったわ。」
それだけ言って鈴はゲート前ロビーへと向かって行った。
戻った俺に対して弾と数馬から拳が有った。顔に二発もくらった俺は倒れる。
「お前‥鈴の気持ちを分かっていて・・あんなこと言ったんだよな?せめて、また会った時にはな、とか言えないのかよ!」
「今まで鈴の気持ちを分かってあんな態度取ってたのかよ!見損なったぜ!」
二人からくらった拳も痛いが、背中を打ちつけたせいで胸が痛い。二人が反転して怒りに任せて俺の前から離れ始めた。姿が見えなくなるのを待った・・そして、
「ごふっ・・。」
起き上がろうとしたが起き上がれず、仰向けからうつぶせになった途端、口から吐血した。
口を切ったんじゃない、進行した発作のせいだ。とうとう肺に転移していて、背中を打った時に前から吐血している。ハンカチで隠してすぐさま千冬姉に連れられ病院へ。救急車を呼ばないのはすでに手がつけられなくて、どうせ呼んでも意味がないからだ。病院につく時間が遅くても死にはしないが、行かなかったら手遅れになる。処置さえすればいいのだ。
それからまた俺は数日の入院になった。
弾達は俺が鈴が居なくなった事と、喧嘩したせいで不登校になってると思われているようだ。携帯にメッセージが残っていた。
とうとう進行が酷くなり始めたので隠す事が難しくなってきた。
千冬姉と相談し一部だけにソレを伝える事にした。
退院したその日に学校に三人で向かった。学校では校長と保険医だけに本当の事を告げた。ソレを聞いた保険医も発作の際には対応してくれるようになっている。
隠す理由は、最後まで普通の人として、普通に生きて居たいから。
告げ終わった後、校長は顔を覆って深くうなだれるようにソファに体を沈めたし、保険医は顔を覆って声を出さないようにしてくれて本気で泣いていた。千冬姉からもよろしくお願いしますと、頭を下げさせてしまって申し訳なくなった。付き添いと病状の説明で藤岡さんが一緒に来てくれていて、校長と保険医に説明してくれた。
「本当にもう・・無理なのですか?」
「・・残念ですが・・早期で発見できればまだ可能性はあったのですが・・彼の場合はフェイズが4段階の3。しかも3でも最終的な状態でフェイズ4にほぼなりかけでした。・・手遅れと言って仕方ない状態です。」
自分の事のように悔しそうに藤岡さんは説明をする。大丈夫、もう覚悟してるからみんながそんな悲痛な顔をしなくていいんだ。そう思って俺は声を出す。
「もし、・・もしも在学中に死んだら、その時はすいません。」
そう言って頭を下げたら保険医に抱きつかれた。そのまま頭をなでられる。
貴女が俺より悲痛な顔してどうするんですか。つらいのは俺よりも残される千冬姉と優しくしてくれている藤岡さんなんだから。
そして、中学三年になった。長くてあと二年。短ければ明日。
俺はいつその時が来ても良い様に日記を書くようになった。告げられて荒れたあの日から、ずっと書いている。鈴に告白・・もはやプロポーズまでされた事も忘れてはいけない記憶だ。正直言えば嬉しかった。もしかしたら、昔に一緒にいた箒からも好意を持たれていたのかもしれないが・・そう思ってもすでに時間がないこの身には意味の無い考えだった。
鈴から告白を受けたのはもしも元気な体だったら受けていたかもしれない。どうにか、日本に残れないかと動いたかもしれない。実際に弾達は色々と考えていたらしいが、俺は動かないのかとあの時からイライラされていた。多分あの時は集まったけど正直言えば、俺の事は嫌いになってきていたのかもしれない。そして、鈴の告白を断ったあの時にソレは爆発した。
あの時殴られた事はまったく怒りは無い。むしろこれで疎遠になった分、気が楽になった。
千冬姉には言っているけど、葬儀は家族葬でいい。呼ぶのも俺の病気の事を知っている人だけでいい。そう言っておいた。
そして、悲しい事じゃなくて嬉しい事も出来た。千冬姉と藤岡さんが正式に付き合う事になった。俺を大事にしてくれている藤岡さんになら最後まで行っても良いと思ってさえいるらしく、真剣に二人から報告された。
俺が料理を振る舞おうかと思ったら二人で抑えられて、逆に二人が一緒にキッチンに立っていた。俺が入院している時に、時々様子を見に来ていたらしく、距離が急接近して行ったとか。まぁ、俺の思った通りになったので安心した。
コレで、もう思い残す事は無い。
その時が来るのを待つだけだ。
いっその事発作をほっておこうかとも思ったが、まだもう少しだけ・・
幸せな家族を見て居たいから。
作者はアラサーのオタクで持てない男です。
そんな男がこの女性にはこんな感じの性格の男性が良いんじゃないか
ということを思って書いているので、あまり女性から見る男性像に自身が有りません。
一応、料理や掃除洗濯などの家事が出来て、子供にやさしく、しっかりとした性格の男性が良いと聞いたのを元に書いておりますが、あまり自信はありませんのでおかしいと思われましたら感想欄へどうぞ。
では、また次回。