俺の名は清崎剋気(しんざきかつき)。どうやら俺は死んだみたいだ。なんか車に引かれたみたいだ。まだ俺17歳何だけどなーっておもってたらなんか知らん天井が出てきた。
「あ?」
思わず声が出てしまい、起き上がるあたりを見回すとどこの誰かもわからない部屋の中だった。しかし、良く見ると驚愕のものを見てしまった。
「オールマイト…?」
そう、ドアに張ってあるのはアニメの『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトがでっかく張られていた。
なんだこれ・・・?
俺がいろいろと考えていると突然手のひらが爆発した。
「これは…?」
そういってもう一回出してみるとまた爆発した。
「カツキー!!!おきなさい!出久くんがきたわよー!」
い、いずく!?つーことは俺はヒロアカの世界に来ちまったのか!?
鏡を見ると髪が金髪で爆発し、目つきが思い切り悪くなっている。
「お、俺…爆豪勝己になってる…?」
俺は爆豪が漫画のなかで嫌われていたことがすごく悔しかった。理由としては俺の名前が剋気だったからだ。おなじ"かつき"として。もし俺が爆豪だったら出久となかよくヒーローを目指したかった。そう思っていたからこれはチャンスだと思った。
「ああ、今行く。」
「お、おはようかっちゃん!!!ごめんね朝から…!でもこれだけは言いたくて…」
小さい出久がおろおろしながら話す。そして見て思った。
『かわいすぎか!!!』
俺は心の中で叫んだ。
「お、おう。なんだ。」
そしてまたおろおろしながら出久は話す。
「き、きのう言ってた僕のことをデクって言わないでほしいんだ…。僕それが嫌で…。」
ああ、なるほど。この体の主だった勝己が出久のことをデク(木偶)っていった事を気にしてるようだ。なら俺が言うことはひとつ。
「悪かった。でもな。俺はこう思うんだ。デクってなんかがんばってる感じがしてさ。ほらお前ってなんでもオドオドしてるけど言いたいことは言えてるし…だからデクっていっても俺は努力するやつだなって思ったんだ。昨日はちゃんと説明しなくてすまなかった。」
そういうと出久は涙を流していた。
「ど、どうした!?それでも嫌だったか!?」
「う、ううん。かっちゃんが個性もない僕をそんなに思ってくれてるなんて思ってなくて…。ありがとうかっちゃん!」
出久の笑顔すっごく輝かしく見える。おい勝己。出久はこんなにすごいやつなんだぞ。俺はこいつを立派なヒーローにしてみせる。唯一無二のライバルとして。
俺が勝己になってからしばらく経った。その間俺は出久を"デク"というようになった。でも俺がそう呼ぶとデクはうれしそうに走ってくる。俺とデクは毎日公園で筋トレや持久力を上げている。おかげでデクは無個性ながらの体力テストトップだ。しかし個性を発揮した学生にはまだまだ届かない。デクの体はオールマイトの力を受け継げるぎりぎりまで仕上がっていた。あとはデクとオールマイトの接点を作るだけだが…。
終業の時間。先生から進路のことが聞かされた。
「えーお前らの進路だが…どうせ全員ヒーロー科志望だろ。」
といい紙を放り投げると俺以外が勢い良く手を上げる。その中には弱々しく手を上げるデクもいた。
「爆豪は雄英ヒーロー科志望だったな。」
教室がざわつく。
「勝己が雄英!?」
「でもあの個性に戦いのセンスもあるから文句はないだろ!」
「ついにうちの中学から雄英ヒーロー科入学生が出るのか!」
そういってクラスの連中ははしゃぐが、
「そういや緑谷も雄英志望だったな。」
「・・・・・」
クラスが沈黙する。
『ドワッハハハハッ!!!』
クラスの連中は馬鹿を見るように笑い始める。
「こいつ無個性なのに雄英に行こうとしてるのか!?」
「やめとけよ。うちの中学の恥だ!」
「そうだそうだ!」
クラスはデクを馬鹿にする。
「で、でも学力でいけるはずだよ!」
デクもがんばって言い返す。
「お前知らないのか?ヒーロー科志望は実技試験もあるんだぞ!」
「勝己もなんか言えよ!お前が言えばこいつも諦めがつくさ!」
今の一言で俺の怒りが超えた。
(もう我慢ならねえ。)
デクside
みんなが僕を馬鹿にしてる中かっちゃんだけは違った。僕に諦めがつくよう催促するように行ったクラスメイトの言葉にかっちゃんは
『ドゴオォォォォン…』
大きな爆発を出して机を粉々にした。
勝己side
もう我慢できねえ。
「てめえらさっきから言いたいこと言いやがってよぉ…デクに雄英あきらめるように言えだと?あきらめるのはデクが決めることだろうが、そんなのも分からねえ没個性どもかよ。てめえらデクみてえに努力したことあんのかよあぁ?個性にかまけて努力もしてねえやつがいきってんじゃねえ。」
にらみを効かせていうとまたクラスのアホが言い始めた。
「で、でもよ!事実は事実だろ!確かにこいつは身体能力が高くても所詮は無個性…」
こんどは最後まで言わせなかった。
そいつの胸倉をつかんで小さく爆発させる。
「デクを馬鹿にすんな殺すぞ。」
その行動に誰も言い返すことはできなかったが…
「か、かっちゃん!これ以上は君が…!」
デクが言葉を発したが時はすでに遅し。教頭が教室に走りこんできたのだ。
「この騒ぎはなんだね!」
教頭がみた光景は俺が胸倉をつかんでクラスメイトを吊り上げてるとこだった。
「爆豪!なにをしてるんだ!HRが終わり次第担任と生徒指導部にこい!」
そういって教頭は去っていき、教室が沈黙に襲われた。