うちのモブ野郎のせいで呼び出される羽目になった。
「っち...あのクソモブが...」
こんな口調になるのはやっぱ勝己の元が入ってるからかな。
そう考えて机に突っ伏してるとデクが俺の所にくる。
「か、かっちゃん。」
起き上がってデクに目を向ける。
「ごめんねかっちゃん...僕が弱いばかりに君に迷惑かけちゃって...」
デクは悔しそうに話す。
「お前はなんも悪くねぇ。俺は事実を言ったまでだしお前が努力してきたことも知ってる。だからこそクソモブ野郎が言ったことが気に食わなかっただけだ。」
俺は思ったことを口にだしてデクを慰める。
そうだ。デクは強い。個性がない今でもヒーローのように誰かを傷つけないように考えてる。
「俺は教頭の馬鹿に顔出しに行くけどお前は先帰れ。また夜に公園に集合だ。」
そう言って俺は教室を出ていった。
教頭の説教が終わって街中を歩いてると何やら騒ぎが起きていた。
「なんだァ?」
俺が見に行くとヒーローとなんやら変なヘドロの野郎がいた。
「アイツは...
誰だ?」
そういった瞬間そのヘドロと目が合い一瞬にしてこっちへ向かってきた。
「強い個性の...隠れミノ...!」
その言葉を聞いた時には暗い空間が俺を覆い始めていた。
「くっせ!なんだこれ...い、息が...」
思い出した。こいつは勝己を取り込もうとしてオールマイトにやられたヘドロ野郎だ。ということは今日がデクとオールマイトが会った時ってことか。
くそっ!オールマイトが来るまでは持ちこたえねぇと!でもこいつ...
「臭せぇーーーーー!!!!!!」
思い切り手に爆発を乗せて顔周りのヘドロをとる。
しかし直ぐにまた覆われる。
それを何度か繰り返してると突然何かが俺の方に飛んできた。
「カバン....?ってことは、、、」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
デク!
「かっちゃん!」
デクか俺のことを呼ぶと掴めもしないヘドロをかき分ける。
「デ、デク!何でここに...」
俺ははっとした。今、オールマイトがここにいることを忘れ、デクに助けを求めていたのだ。
そしてデクは泣きそうになりながらも笑顔でこう言った。
「君が...助けを求める顔をしてたから....!!!」
それを聞いた時。理解した。
「これがヒーロー...」
そう言うと俺とデクを掴む巨体が居た。
「君に諭したのにそれを私がするのを忘れてた...
ありがとう!
...プロはいつだって命懸け!」
オールマイト!
するとオールマイトの腕に風が出てきた。
「デトロイト....SMASH!!!」
その一撃は風圧だったがヘドロを倒すのには充分だった。
少し経って俺とデクは帰路につく。
「デク...その...ありがとな。」
俺がそう言ったらデクは泣きそうな顔で
「う、うん!」
と声をだす。
そう言ってまた歩き始めると横の通りから
「私が来た!」
オールマイトが走ってきた。
「お、オールマイト!?でも、さっきまでマスコミに...」
ここは俺は必要ないな。
「デク、先行ってるからな。」
そう言って後ろに踵を返して歩いてる横道に逸れる。そこで立ち止まり2人の会話を聞く。
アレやコレやと話しているのが分かり、最後にオールマイトは地面に突っ伏して泣いているデクにこう言った。
「君はヒーローになれる。」
これは最高のヒーローになるための友情物語。