ダンジョンに太陽の戦士がいる   作:乙女座

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はじめましての方ははじめまして。
乙女座です。デモンズ、ダークソウルシリーズを通して一番好きなキャラクターのあの人がオラリオにいたらと言う妄想の産物です。
よろしくお願いします。


プロローグ

「……何これ?」

 

そう口にする一人の少女。いつものように鍛練のためダンジョンに潜っていたアイズ・ヴァレンシュタイン。レベルを上げ強くなるためにモンスターを狩っていた彼女が見つけたのは金色に輝く地面に書かれた文字(サイン)。じっと見つめる彼女であったが少しずつ近づく。しゃがみこみその文字(サイン)にゆっくりと手を近づける。その瞬間、まるで太陽のような眩しい光が辺りを包む。そして彼女の目の前に現れた男。赤い羽根の付いたバケツのような兜を被り、太陽の絵?がでかでかと描かれた鎧を身に纏い、不思議なポーズをしてその場で佇んでいた。

 

 

~太陽の戦士ソラールが召喚されました~

 

 

「ウワッハッハッハハ!俺の名前はソラール!貴公の呼び出しに応じ召喚された!」

 

彼はそう朗らかに笑ながらアイズに話しかける。突然のことに驚き目を見開き呆然とする彼女に気がついたのか彼はアイズの反応を伺う。

 

「…貴公?」

 

返事が無いのに焦るソラール。どうしたらいいか分からずオロオロとする彼であった。数秒の沈黙の後アイズはゆっくりと口を開いた。

 

「……貴方は何者?」

 

突然現れたことにより彼の言葉をほぼ聞いていなかったアイズは尋ねることにした。ソラールは嫌な顔一つせず笑ながら小さな女の子に優しく答える。

 

「俺は太陽の戦士ソラール。このダンジョンに俺自身の太陽を探すためにオラリオに来た!」

 

フンスと胸を張って自己紹介をした後笑うソラール。アイズは聞きたいのはそこではないと伝え何故地面に文字があったのか、またどのようにここに召喚されたのかを問うた。

 

「貴公が目にしたのは召喚サインと呼ばれる文字だ!サイン蝋石と言うアイテムを使うと地面に光輝く文字が書ける。その文字は助けを必要とする者が触れれば書いた本人がその人物がいる場所まで移動(ワープ)し召喚者を助けるのだ」

「……なら何故貴方が輝いているの?」

 

ソラールの輝きに目を細めながら問う。

と言うか眩し過ぎてソラールの顔を見て話せないアイズ。ソラールはわっはっはっはと笑ながら堂々と答えた。

 

「俺にも分からん」

「……」

「恐らく俺が太陽を信仰しているからだろう…太陽万歳!」

 

先程召喚された時にとっていた変なポーズをするソラール。それを見たアイズは変な人とクスリと笑う。悪い人ではない。そう思えるほど天然な男であった。アイズの笑う顔を見ていたソラールはアイズの頭をくしゃくしゃと撫でる。驚いたアイズだったが不思議と不快感は無かった。逆に彼の大きなごつごつとした手が幼いときに撫でてくれた父親の手に思えた。

 

「貴公は笑っている方が素敵だぞ!これからは笑顔でいることだ!」

「…うん」

 

恥ずかしいが自然と頷くアイズ。するとアイズの頭から手を離し周りを睨み付けるソラール。

 

「談笑しているのはいいがどうやら敵が集まってきたようだな」

 

アイズは周りの気配を探る。いつの間にか多くのモンスターに囲まれていた。レイピアを引き抜き構えるアイズ。すると隣にどこから取り出したのか大きな盾と直剣を構えたソラールが居た。

 

「呼ばれたからには太陽の戦士として使命を果たすぞ!いくぞ貴公!」

「…うん!」

 

ソラールの掛け声と共に走りだしモンスターの元へと走り出す二人。ゴブリン型のモンスターも二人へと殺到する。しかし、相手が悪かった。アイズはオラリオの剣姫と呼ばれる程の才能を持つ美少女だ。そんじゃそこらのモンスター相手は屁ではない。次々と倒されていくゴブリン。アイズは戦いながらソラールの様子を伺う。目にしたのは堅実ではあるがしっかりとした戦い方をするソラール。一体ずつ斬り伏していく彼の姿は戦士と名乗るのに相応しい技量であった。盾で敵の攻撃を受けたかと思うとカウンター(パリィ)を決める。アイズは心配する必要が無いと判断し自身の目の前の敵を倒すことに専念するのであった。

 

 

「何とかなった…」

「貴公は強いな!俺も鍛練がまだまだ必要なようだ」

 

モンスターを無力化させた二人。アイズは隣のウワッハッハッハハと笑う光輝く男を見る。自分に合わせて動いてくれていた。戦闘中、何度か光輝く槍のような物を投げて援護してくれていたり、アイズが動きやすいように敵を引き付けてくれたりとサポートしてくれていた。

 

「ありがとう」

「礼には及ばんぞ。助けを求めた者を全力で助けるのが太陽の戦士だからな」

 

わっはっはっはと笑う彼の声を聞くと安心できる。今までに近づいてきた男達とは違う。純粋に自分の助けに力になってくれる。そう思えたアイズは右手を彼に差し出した。

 

「私の名前は…アイズ・ヴァレンシュタイン…よろしく…太陽の戦士さん」

「ワッハッハッハハ!よろしく頼む……む…時間(タイムリミット)だ!また会おう!可憐な剣姫アイズ!」

 

そう言った彼は透明になって消えていった。アイズは先程の事が夢であったのではないかとも思った。

 時間も時間なのでファミリアへと戻ろうと思い帰路へつこうとした時、自身の装備のポケットに何か入っていることにふと気がついた。取り出してみると金色に輝くホーリーシンボルの太陽のマークが描かれたメダル(太陽のメダル)であった。描かれている太陽のマークが(ソラール)が装備していた盾や鎧に描かれていた物と同じであった。アイズはふふっと笑いダンジョンの出口への道を進んでいくのであった。彼女の足取りはここへ来たときよりも軽くなっていた。

 

ダンジョンから出たアイズは沈む太陽に変なポーズをしているソラールを見つけて声を掛けたのはまた別の話。




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