ダンジョンに太陽の戦士がいる   作:乙女座

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太陽の盾

ヘスティアファミリアのソラールが使う大きな盾。
盾には大きな太陽が描かれておりソラールが描いたもの。
多くの人々を守ってきたのかぼろぼろになっている。




太陽と剣

~太陽の戦士ソラールが召喚されました~

 

 

 

「ウワッハッハッハハ!」

 

 

 

眩い光と共に太陽賛美をしながら登場するソラール。彼の目の前にはかの有名なアイズ・ヴァレンシュタインがいた。

 

「む……貴公か?珍しいな!貴公が召喚するとは!」

「久しぶり……ソラール。早速手伝ってほしい」

 

アイズはソラールに手短に現在の状況を説明していた。遠征に来ていたロキ・ファミリアを襲った新種の虫型モンスターの大群。それを退けたと思えば今度は超大型の女型の虫型モンスターの登場。彼女は殿としてここに残っており、物陰に一旦隠れた時に運良くソラールのサインを見つけ、召喚したとの事であった。ソラールは物陰からそろりとモンスターを確認する。こちらを探すようにうろうろする巨大な塔のような虫型。なるほど、これはやっかいだなとボソリと口にする。作戦を練るために召喚者(アイズ)の元へと戻る。彼女を見るとあからさまに動揺していた。ソラールは何事かと思い話しかける。

 

「貴公……」

「ごめんなさい」

 

ソラールの言葉を遮り彼女の口から出た言葉は謝罪だった。

 

「貴方は……関係ないのに巻き込んでしまって……でも、サインを見て私は安心してしまって貴方を呼んでしまった……本当にごめんなさい……」

「……」

 

黙って聞いていたソラール。喋らない彼の冑のフルフェイスから覗く瞳をアイズは見ることができなかった。

 

「……ウワッハッハッハッハハ」

 

突然笑出したソラールに驚くアイズ。そしてソラールは屈みアイズに視線を合わせ、わしゃわしゃと頭を撫でた。

 

「貴公は何に関しても気にしすぎだ!もっと仲間を頼れ!無理なら相談するんだ。貴公の周りに居るのは何時だって君を心配してくれるファミリア(家族)なのだろう?」

 

そしてソラールは剣を抜き頭上へ掲げた。

 

「それに俺は太陽の戦士!召喚者を助け、成功へと導くのが使命だ。貴公が気に病むことはない!俺を利用しファミリア(家族)の元へと戻ろう!」

 

太陽万歳!と笑いながら太陽賛美をするソラールを見てクスリと笑う。あぁ、初めて彼と出会ったときもこうだった。いつも彼は笑って私に手伝ってくれたのに……疑ってしまったことを恥ながらアイズは再度ソラールに頼み込んだ。

 

「ソラール……手伝って」

「承知した!」

 

 

 

 

 

この先、仲間が必要だ

 

 

 

 

 

 

 

「彼奴の注意は俺が引く。貴公はスピードが速い攻撃が得意だったな?それに貴公の武器と攻撃は彼奴の弱点だろう?なら貴公は俺を囮にしろ。そして不意を突いて攻撃して仕留めるんだ」

 

物陰でこそこそと作戦会議をするソラールとアイズ。しかし彼女はソラールが危険だと進言する。物を溶かす攻撃、範囲攻撃もあると伝えるアイズ。しかしソラールは

 

「心配するな!俺のただの盾(太陽の盾)は彼奴のような虫ごときの攻撃で壊れたりする物ではない!」

 

その自信はどこから来るのかと心配するアイズだったが時間が無いのでその案に乗ることにした。

 眼前に出てきた奇っ怪な太陽の絵が描かれた騎士を視認し、攻撃に移る未確認モンスター。二対四枚の羽。ソラールはローリングをしながら攻撃を避けていく。奇妙なモンスターだと思いながらソラールは雷の槍を叩き込む。怯んだかと思ったその時である。

 

「ぬぅ!」

 

突然の爆発。辺り一帯は更地になり爆心地には砂埃が立ち込めていた。アイズは驚きそしてソラールの安否を確認すると同時に爆発攻撃の後のモンスターの隙を突き攻勢に出た。

 

「ソラール!」

「大丈夫だ!太陽の盾が守ってくれた!」

 

元気そうにピンピンしているソラールを見て胸を撫で下ろすアイズ。ソラールは太陽の盾を何とか構え耐えていた。

 

武器が壊れそう!

 

ソラールが隙を作ってくれたのを無駄にはできない。そう思いアイズは渾身の力で叫び駆ける。

 彼女が使う風属性の付加魔法(エンチャント)であり武器に風をまとわせ攻撃力と攻撃範囲を高め、誰も触れることができなくなる攻防一体の魔法。《エアリアル》。その使い手であるのがロキ・ファミリアの剣姫ことアイズ・ヴァレンシュタインであった。

 

「リルラファーガ」

 

 

 

VICTORY ACHIEVED

 

「ふむ…何とかなったな!」

 

灰になるモンスターを眺めホッとするソラール。そこへアイズが駆け寄ってきた。

 

「ありがとう…ソラール」

 

相変わらずのクールな表情だか彼女の目には以前とは違い暖かい光が宿っていた。

 

「ウワッハッハッハッハハ!貴公は本当に強いな!見事だ!」

「ソラールも強いよ…それよりその盾…」

 

彼女が指差す先にはボロボロの盾?のような物があった。

 

「む?問題ない!直すから問題ないぞ!」

「でも…私のせいで…」 

「気に病む必要は無い!(太陽の戦士)の使命は貴公を守ることだ!」

 

ウワッハッハッハッハハと豪快に笑ながらソラールは消えていった。

 

「アイズー!」

 

遠くから彼女を心配して駆け寄ってくる複数の人物達。アイズも彼らと合流するために歩き出した。ポケットの中に光輝くメダルを大切に仕舞いながら。

 

 

元の場所に戻ってきたソラール。ベルはファミリアに戻ったのだろうと思いゆっくりとモンスターを倒しながら魔石を拾いつつ出口へと向かっていた。その途中でソラールはとある違和感に気づく。モンスターが少ない。そして何よりダンジョンが静かすぎる。首を傾げるソラールの耳に聞き慣れた少年の悲鳴が聞こえた。

 

「うわあああああああああああああ」

「ベル?!」

 

ダンジョンから出ろと伝えた筈のベルの悲鳴。ソラールは急いで五階層奥へと駆け出したのだった。

 

 

 

 

 




言い分けはしません…バックスタブを取ってくれ…

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