東方迷旅行記   作:言峰 綺麗

9 / 10
狂矢さんと代わりたい作者。
なんで?当然、合法ロリが目当てですよ。当たり前です。
欲望たれ流すのもほどほどにして……
旅行の時、海に行ったんですが日焼け止めを塗らずはいったため、見事に焼けました。
全身ヒリヒリします。痛い。
今回は、特に何もありません。
展開は次回。一気に進む(と思う)。


第9話

玉藻?ああ、俺の嫁か。

何?討伐隊?やらせねえよ?

 

 

 

 

諏訪子「で?結局断りきれずにそのまま引き受けたってこと?あともうちょっとゆっくり食べなよ」

狂矢「そういうこった。うまいのが悪い」

神奈子「椛ちゃんが私を見てもくれない…」

天狗の申し出から2ヶ月。

里帰りというかなんというか、ヘリで飛ばして帰ってきた。

そしたら待ってたのは、諏訪子のなんかの記念祭ということで用意されたごちそうだった。

椛は椛でがつがつ食ってるし。俺の膝の上で。

神奈子は何とか椛に興味を持たせようとしているが、椛はごちそうに夢中で聞いていない。

諏訪子「それで?その娘をとりあえず50年引き取って預かるのはいいけど。食費は大丈夫なの?」

狂矢「最悪創造で飯は出せるからいい。」

神奈子「も・み・じちゃーん、お肉よー。大好きなお肉よー」

がつがつがつがつ。カラーン。ゴクゴク。カチャカチャ。

椛「ごちそうさまでした。」

諏訪子「はい。お粗末さま。」

狂矢「神奈子いい加減諦めろよ。ついでにそいつは狼だけど別に肉だけが好みでもねえからな?」

椛「狂矢ー、眠い…」

そう言って椛は膝の上で丸くなる。寝かたが完全に犬だな。

神奈子「うー……」

神奈子はそっぽ向いてやけ食いを始めた。

諏訪子「それにしても完全になついてるわねぇ。私ですら触らせてもらえなかったのに。」

狂矢「俺も正直なんでここまでなつかれたかよくわかってねえんだ」

神奈子「子供なんてぇ…子供なんてぇ…!!!」

狂矢「いつまで気にしてんだよ。いつか心開いてくれるまで気長に待てよ」

ガツガツガツガツガツ。モシャモシャ。ズズズズ。かチャカチャカチャ。カランカラーン。

神奈子「ごちそうさまでした。そうはいってもなかなか悲しいもんよ?目の前でなつかれてる人いるのに自分になつかないって」

諏訪子「お粗末さま。それを言うなら私もよ神奈子?」

そう言いながら、諏訪子は椛に手を伸ばすが見もしないうちにうなられて、手をひっこめる。

神奈子「なんであんたになついて、私たちにはなつかないのかしら?」

狂矢「天狗のじいさんの話だと、傷だらけで妖怪の山に迷い込んできたんだと。それと関係があるんじゃないか?」

そっと椛の髪をなでる。するともっとしろとでもいうかのように体をすり寄せてくる。

諏訪子「陰陽師の仕業なら、同じ人間の狂矢になつくはずもないわね。どういうことかしら。同じ妖怪にもなつかず、かといって神になつくわけでもない。ほかの人間は試したの?」

狂矢「やってみたけどほかの人間にすれ違うたびにおんぶしろっつって縮こまっちまう」

諏訪子「狂矢だけになついているのも変ねえ。神奈子いい加減諦めなさいな」

神奈子は懲りずにまた触ろうと手を伸ばしていたが、さっきの諏訪子よりも強くうなられてシュンとなって手をひっこめる。

諏訪子「さて、悩んでいてもはじまらないし夜も遅いから寝ましょうか」

狂矢「賛成~」

神奈子「私はまだ飲む……」

狂矢「いいから寝るぜ。神奈子かなり飲んでるだろ?」

神奈子「う~…水ちょうだい……」

はあ。この神はなかなかに厄介だな。酒が絡むとものすごく面倒臭くなる。

 

 

 

 

それから二日間、諏訪子や神奈子と何のことはない日を過ごしてから都に行った。

そこでとりあえず家を探そうかと思ったが、あるうわさが聞こえてきた。

町人1「聞いたか?法皇様の寵姫であった玉藻前様が九尾であったというではないか」

2「ああ。なんでも安倍晴明様が見破り近々討伐隊を編成して討伐に向かうとか。すさまじい報酬金も出るというぞ」

1「ほお?ではわしも志願してみようかの?」

2「やめておけ。晴明殿の式神に打ち勝ったものしか討伐隊に志願できんそうじゃ」

1「真か?ではわしには無理じゃなぁ」

やべえ。このままだと下手したら玉藻前(のちの藍)が殺生石だか何だかに封印されちまう。

どうせ出てくるだろうが心配するに越したことはないだろう。第一俺という特異点がいるのだから歴史の改変などたやすく起こるだろう。

それに俺はすでに諏訪が負けるはずの戦いを引き分けにしている。何があってもおかしくない。

そこで俺はその町人に話を聞きどこで討伐隊の志願ができるか聞いた。

 

 

 

 

狂矢「ここか」

そこは平城宮と呼ばれる天皇の住まいのある場所であった。

警備「怪しい奴!名を名乗れ」

やっぱ来たか。そりゃそうだ、だって全身黒のハザマ服に着替えてるんだから。

狂矢「あー、警戒しないでください。私、神切狂矢と申します。近々九尾の討伐隊が送られるそうで、その志願をしに参ったしだいでございます」

口調まで少しハザマに似せた。

警備「ああ、左様か。こりゃあ悪いことをした。がんばってくれ?今のところ来たのは30人ほどだが誰一人として合格しておらんのだ」

マジでか。

狂矢「ええ、ご忠告ありがとうございます。」

警備「しかしその背中の幼子はそなたの御子か?」

狂矢「いえ、この子の親から教育を頼むと預けられたんです」

警備「そうか。しっかり育てるんだぞ」

そういうと、

警備「開門!!!」

警備が声を張り上げる。すると門が内側に開いた。

ここからが正念場だが、やはり椛を連れてきたのはまずかった気が……

 

 

 

 

晴明「して、そなたが新たな志願者か」

晴明がこちらを見ながら、少し硬い表情で質問してくる。

狂矢「そうです」

晴明「では早速で悪いが、式神と戦ってもらう。まだ誰も勝っておらんのだ。期待しているぞ?」

こいつ最初から勝たせる気ねえな。札にとんでもない霊力こめてやがる。

そして出てきたのは、刀を持った武士。

ただ殺気がすさまじい。椛も晴明の横でピリピリした顔してる。

椛はやる前に晴明に預けようとしたが、絶対いやだとでも言うように暴れ始めたので晴明の横で正座している。

晴明「では試験を開始する…始め!」

その掛け声と同時に俺は式神の鳩尾に硬質化させた腕で全力のパンチをかます。が…

式「ぐううおおおおお!!!」

足が地面をこすって3メートルほど下がっただけ。どんな強度してやがる。鎧来てるとはいえ骨、皮、肉、血管に至るまですべて硬質化させた3割パンチで消し飛ばないなんて。

妖怪ならもう木端微塵だぞ。

狂矢「くそ!なんで倒れねえ!」

 

 

 

 

晴明視点

神切狂矢、恐ろしい男だ。私の6割の霊力を込めた式にここまでの損傷を与えるとは。

おそらくまともな人間なら、そこらじゅうに血しぶき撒き散らして死んでいただろう。

だが私の式ももうだめだ。外部損傷はないが、内部での術式損傷がすごい事になっている。

おそらくこれ以上何かしようものなら、内側から崩れ去るだろう。この男どこまで化けものなのだ?

さらには妖怪まで連れている。この男と娘は隠しているつもりだろうが、私の目はごまかせない。間違いなくこの娘は妖怪だ。

しかし、ならばなぜ彼は九尾の討伐に志願してきたのだろう?妖怪が味方なら九尾を狩る理由がない。逆に妖怪を憎んでいるなら連れ歩いている意味がわからない。報酬金が目当てならこの娘を陰陽師に引き渡すだけで一生遊べる金が手に入る。

わからない。この男の真意がわからない。そこで私は行動を起こした。下手をすればこの男に殺される危険を冒してでも私は知りたい。この男が何者なのかを。何を想い、何を知り、何を考えているのか。

そして私は娘の喉に小刀を突き付け言い放った。

晴明「そこまでだ!」

 

 

 

 

狂矢視点

 

 

 

晴明「そこまでだ!」

突然晴明の声が響き、そちらに目を向けると晴明が椛にナイフを突き付けている。

その瞬間、

狂矢「その手を離せ……離さなければ貴様を殺す!!!!」

最大級の殺気を叩きつけた。しかし、

晴明「そうはいかない。君には答えてもらいたいことがいくつかあるのでね?」

そういってさらにナイフを喉に近づける。

椛は恐怖に染まった目でこちらに助けを求める。

椛「狂矢…助けて…」

狂矢「ああ、助ける。おい晴明。何が目的だ?何がほしい?何を知りたい?答えられる範囲で答えてやるからまず椛を離せ。話はそれからだ」

晴明「いいだろうだがここは人目があるからな。私の部屋へ来い」

そう言って、晴明は奥へ案内してくれた。

こいつ椛に何かしたら本気で人肉ミンチにして妖怪の山に送ってやる。




親がPCつけたまま、仕事に行く日にちびちび投稿するっていうのもなんかいい加減いやになってきました。
そろそろ藍を出そうと思ったんですが、九尾は玉藻前<たまものまえ>っていうのがいたので使ってます。
東方の原作のほうでもそうなんでしょうか?まったく原作をせずに小説書くとこういう事態に陥るんですよね。
では次回、晴明と狂矢まさかの共闘!?
藍様尻尾モフモフさせてください!
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