小説の体も為していないダイジェスト擬き。
改定するかもしれないし、消すかもしれない話となっております。
しかし、ダクソ基盤で舞台設定をしてみたけど、型月的に見れば終焉間際なのにダクソ的に見たら序盤も序盤になってしまうのは何故なのか。
深淵侵食異界ダークソウル
それは三つの深度からなる異相点。
それは深淵からの侵食。不意に訪れた最悪なる脅威。魔術王の為し遂げんと試みた逆行運河・創世光年に対するイレギュラー。汎人類史より来たれ、人類を守護する英霊たちよ。獣をこそ畏れよ、異聞帯からの来訪者たちよ。聖剣の極光を恐れよ。
その獣には悪も善も無い。あるのはただ叶うことなき願いのみ。獣に騎乗する騎士はただ、訪れし全てに敵対し聖剣を振るう。星の光を放つ聖剣、輝きを蓄積する聖剣。二振りの聖剣を担う主従は正義も悪もなく、ただ深淵に侵食された領域で全てを滅ぼす者となる。
灰の獣が今、眼を覚ます。万物を鏖殺し全てを燃やし焚べる獣が主人を乗せて異界を駆ける。全てが白紙となるならば、まだ救いはある。汎人類史に埋もれ異聞帯に消えていくのなら、まだ希望がある。救いも希望も失われてしまう前に駆けるのだ。篝火に火を灯せ。全てが絶望に焚べられ魂を捕食する獣が死を焼滅させる前に。
篝火に火を灯せ、祭壇に贄を焚べるのだ。
埋没し敗れ去った歴史からの悪意、剪定され選別された事象の善意、みな
巨狼の咆哮は天地に響き、三つの位相からなる異界は深みを増していく。
星見台からのマスターよ、駆け抜けろ。
円卓の騎士たちよ、正義を為せ。かつての特異点の罪を
「私どもの悪行、善行を積もうと贖えるものではないのでしょうが、それでも何もしないわけにはいきますまい。このトリスタン、我が弓の武練の冴えを以ってマスターの道を切り拓きましょう。それが我々に許された行いなのですから。皆さんは如何に?」
「異論はありません。彼方の地にて異教の徒ながらも無辜の民であった人々の命を奪った罪人には過ぎた善行を行える機会。輝ける太陽に正義を誓い、いざ戦場へ赴きましょう」
「オレは罪だ、なんだとかどうでもいい。オレは騎士だ、命を奪う者を至上命題とする戦士。命令があれば、非戦闘員でも殺るのが軍属というもの。故にこの戦いに参陣するはオレのエゴ。騎士王だけでなく、我が友が世界に牙を剥こうとしている。確かに世界は醜悪で残忍だろうとも。けれど、……決してそれだけではなかった。オレ様にそれを教えてくれた“あいつ”が道を誤ったというなら、親友たるオレが死んでも止めてやる」
「騎士王に不義を働き、獅子王へは不忠を行った。まったく、どこにいようと私はつくづく完璧な騎士というものに縁がないらしい。これならば、最期まで王に忠を尽くし死してなお忠義を捧げる彼に顔向けできん。だが、そんな私でもこのような機会を許されたというなら、我が剣と武を忠義のためのみに。……マシュ嬢、お父さんという呼び方、落ち着かないのでもっとこう、穏当な呼び方は無いだろうか?」
「聖槍によりて人類を保存し管理しようとした我が行いは水泡に帰した。あれは種族の延命という点では正義であったかもしれない、けれど取りこぼしてしまった命にとって悪だったのだろう。しかし、この世界は善でも悪でも無い。このままでは命は焼却され死は忘却に沈む。それは全ての生命にとり裏切りだ。暗黒のライダー、“彼女と彼”はおそらくブリテンにおける最も強い存在でしょう。王である責務にも、騎士たる掟も、人の願いにも縛られぬ二振りの聖剣を担う騎乗兵。放出と蓄積の聖剣、星の内海より鍛えられたあの二振りはあらゆる外敵を滅ぼし駆逐するはず。私の持つ最果ての槍でも通用するかどうか……この不死街の尖塔の火だけは我々の命を賭けてでも消してみましょう。だから、どうか私と“カヴァス”のことを頼みます」
今、天命を告げる晩鐘が響く。生存のために最適手段を模索せよ。此処より信仰を謳う暗殺教団の盟主たちが闇に疾る。復讐鬼は深淵からの侵食を見届け、冠位を受けし東方の大英雄は今、己の弓と究極の献身を以ってして再び救世の神話を描き出す。
「最早、神託は焚べられた。天命を告げる晩鐘も同様に。全てが火に呑まれ、新たなる時代が鳴動する。魔術師よ、立ち去れ。こと此処に至っては打てる術は皆無なり。されど、諦めを選択せぬならば、贄を焚べるのだ。何よりも喪うことを拒み、だからこそ捧げねばならない矛盾を焚べろ。贄を焚べた時、一度は原初の海に捨てた冠位を以って幽谷の淵より死を忘却した者どもの首を断ち斬ろう。急ぐがいい、第二の尖塔に灯る火を一刻も早く消し去るのだ」
「魔術師殿、道は我々が繋ぎ止めましょう。この呪腕こそ我が妄執の全て、マスターの道を創るために一役買うならば、これを贄とすることを天命としましょう。魔術師殿、感謝を。名を残すという宿願こそ叶わなかったものの、世界を救うほどの御仁を守れたという栄誉、凡才の身には過ぎたものでありました。では、いつかまた、奇縁が我らを再び結びつけるまで。……ああ、サリアへの良い土産話が出来ました。重ねて感謝を……マスター」
「まったく、貴様は何も変わっていないようだな。その諦めの悪さ、何があろうと前を向き続ける豪胆さ、そして去り逝く我らに対し涙する甘さ。お前は世界すら救ったマスターなのだろうが、ならばその涙は此処で捨てていけ。その分、再会の時に泣くくらいなら目を瞑ってやる。行け、我らが唯一と仰いだ我らのマスター。……ザイード……ゴズール……マクール、一人くらい返事をせんか馬鹿者め。普段から騒々しかった頭の中が急に静かになっては寂しいだろうが……ふん、これはいつかマスターともども説教してやらねばな」
「私が触れても死なず微笑みかけてくれるマスター。愛しています、ただ貴方のことだけを。私の愛は孤独を埋めてくれる誰かならば誰にでも向けられるのかと、迷い苦しみました。けれど、今は違います。此処にいる私を思い寄り添ってくれた。そう、もう大丈夫。触れられないとしても、それは真の孤独ではない。真の孤独とは、誰の思いの中にも残らない絶命。でも、今の私は多くの方の思いの中に立っている。暗殺者としては未熟の極みでしょうが、ええ私にとってそれこそが本当に欲しかったモノ。ありがとう、言葉では語りきれぬほどに愛しています。マスター」
「これまでの巡り合わせは奇跡のようなものだった。十八の盟主の技を模倣し確固たる己の
「ふん、遅かったな。共犯者よ。この場に至るまで多くを贄とし、この異界に焚べたと見える。悲観、嘆きの一切を見せぬか。ならば、此処までの道を繋いだ者たちも誇らしいだろう。だが、此処から先はそれだけでは何も望めん。
「俺にとって多くの人々は守らなければならない存在だった。これも全て、人間以上の身で生まれ助けの手を伸ばせるだけの力があったからかもなぁ。けど、マスター。あんたは此処まで俺と並んで戦ってくれた。ああ、そんなあんただから多くの英霊が力を貸そうとしたんだろう。マスター、俺はあんたを守り抜くぜ。そうしなければという思いからではなく、俺がそうしたいと願ったからだ。ありがとよ、マスター。ーーーー陽のいと聖なる主よ、あらゆる叡智、尊厳、力をあたえたもう輝きの主よ。我が心、我が考え、我が成しうることをご照覧あれ。さあ、月と星を創りしものよ。我が行い、我が最期、我が成しうる
鍛刀の英霊、依り代にて顕現し三位一体を成す女神、最弱の悪神。第三の尖塔の火は消し去られた。狼血への扉が開かれ、最恐の騎乗兵は救世のマスターと激突する。獣が燃え上がり、王が生誕する。そは薪の王。王の戴冠と共に異界法則が世界を喰らう、世界を救いたくば絶望を焚べろ。
「やれやれ、ただでさえ面倒な事に巻き込まれてるってのに、身内にまで厄介な連中が揃ってんじゃねぇか。女神様だかなんだか知らねぇが、こっちの仕事の邪魔をしなさんなよ。それにしても、
「何よ、そんな愚痴ばかり零して。女神を前にして文句言うって何?貴方、普通だったら、天罰とか呪いとか食らってもおかしくないのよ。こんな追い詰められた状況でなければ、あんたみたいな偏屈なサーヴァントなんて相手にしてやんないんだから!ああ、もうなんなの!?この名状しがたい感情の濁流は!この霊基ってば、一体、こんな奴の何処がいいのよ〜!!」
「うう、我ながらなんてテンプレートなツンデレ。自分の気に食わない側面の人格を端から見るのってこんなにも心にクるとは。知らなかったし知りたくもなかったのだわ……それにしても、あの鍛冶屋。一人とて手をかけてもいないのに勝手に自分を罪深いと思っているのかしら?人間が人間を裁けるのは生きている内だけ、死んでからの罪の領分は
「ふ、フッフフフフ。せっかく、あの人の霊基を持った方と並んで戦えるというのに何ですか、あれ?美と金星のイケイケ女神と冥界のウジウジダウナー系女神とか。何処にいてもとことん邪魔をしてきますねぇ。しかも後者に至っては若干、キャラ被りをしてますし。……ですけど、まぁこんな機会でもなければ皆さんと共に肩を並べるような戦況に遭遇することはなかったでしょうし、せっかくなので存分にストレスを発散しましょうか!でも、最終的な正ヒロインの座は渡しませんから、そこのところはきっちりとしておかないと」
「いやぁ、本当に凄いドロドロ具合ですわ。下手すれば、あの若作りジーさん痴情のナンタラで死ぬんでない?原典からして、選択ミスで死に直行な奴だったしなぁ。……にしても何で呼ばれちゃったかねぇ。世界のピンチで役に立つような英霊じゃないんだけどなぁ、オレって。むしろ、死んだくたばったが日常茶飯事で、死に戻って延々と周回するような世界観じゃないとオレってば役に立ちようが……って、此処がそうじゃん。死に戻るのが前提、誠意を持って殺しにかかる不死者の時代。やっべ〜、勘弁してくれよ。こちとら、死んだ負けたが平常運転だぜ。ちょっとした段差でも死ぬレベルのサーヴァントなんだけど。マジかー、呼ばれたってことは“そういう事”か〜。仕方ない、それじゃあ一つ、人類を救うために命を放り投げてきますかねっと」
名を呼べ、それだけが彼を止める唯一の希望。
深淵をも捕食し焼却する不条理の人類悪、暗黒のライダーの聖剣が星光を発する。
「カヴァスの持つ聖剣アルトリウスはエネルギーの蓄積を行う宝具。それは聖剣、最果ての槍、天地乖離の剣であろうと、エネルギーであるなら無限に蓄積する神造兵装。そして、私の聖剣エクスカリバーは魔力を熱エネルギーとして放出する。来なさい、カルデアよりの来訪者。貴方たちの真価、我々二人が此処で見極めましょう。いざ、死力を尽くして来るがいい。……宝具、重複解放。聖剣アルトリウスよりエクスカリバーへ魔力充填。双聖剣、解放。これは新たなる時代の篝火、集うは星の内海よりの命の奔流、受けきれますか?……
白亜の城壁と継承と約束の聖剣の交差は世界を救済するに足るのか。勝利は果たして誰の頭上を照らすのか。世界を救うため獣と騎士王の統べる異界で運命の物語が動き出す。
深淵侵食異界ダークソウル。絶望が焚べられた異界の最後の希望となるのは一体、誰か。
「私の中の彼が言っている。貴方の真の名を呼びなさいと。この盾に誓い、私は貴方たちを止めてみせる。マシュ・キリエライト。
いつも通りの蛇足とも言える巨狼道場にて
「あえて言おう。『シフ』であると」