あの後のミッションはソーマの攻撃力の高さと神薙ユウくんの新型としてのポテンシャルの高さもあって、無事に終了した。
しかし、ユウくんを見ていると、なんとなくバーストの頃の自分のキャラクターを思い出す。
水色の髪。ヘッドホンで人の話を聞いているのか分かりゃしない頭。ホーネットパーカーにレンジャーブルーマスの女キャラだった。ゴッドイーター2ではレンジャーブルーマスの存在が無いとは思わなくて、結局最後までミッションを終わらせてからパソコンで調べてショックだったなぁ…。メテオもその時に知ったから、実はメテオの使用回数は数える程しかないんだよね。
無事アナグラに戻ってきた。
原作ではこの時点で既にエリックこと上田君は死んでいるので、確かにある意味転生と言えなくもない。神様転生()。憑依の間違いじゃないかなぁ…。
さて、これからどうするか。
たしかこれからあれでしょ、リンドウが行方不明になりアラガミ化。
第一部隊は隊長にユウくん、そしてサクヤさんとロシアの…ええと…そう、アリサだ。アリサ・イリーニチナ・アミエーラ…だっけ?
サクヤさんとアリサたんがエイジス島に不法侵入、コウタくんが男見せて吉幾三!違う、よし、いくぞ!ってなって皆で支部長フルボッコ。ちなみに無印で逆にフルボッコにされたのは私です。封神付きのロングブレードは覚悟が無くて、ガードしても死ぬんだよ…。あれは虚しい。
それ以降、私のお供はシユウのホールドショートにグボロのタワーシールドになりました。展開速度アップ付きのタワーシールドは本当に便利。でも死ぬ。特に難易度10。ふざくんな。
さて、このまま行けば多分リンドウが行方不明になる。リンドウさんは第一部隊どころか、アナグラの中でもトップクラスに失いたくない戦闘力だ。しかしこのまま行けば、アラガミ化する上にアナグラからどっか行ってしまう。
そして主人公とレンきゅんと共にイチャイチャラブラブ(血みどろの戦場で暴れまくり)、ごきげんチュッチュ(アラガミ捕食)するのだ…。女主人公だったからマジで戦場デートだと思いました。バーストだけだっけ?あのストーリーは。
それはともかく。
リンドウさんを失うのは、歩く死亡フラグエリック君にとっては非常に避けたい。エリックがいつ追憶のエリックになるか分からない以上、徹底的に私は死なないように生存率を上げたい。
というわけで、困った時のスターゲイザー。僕らのドラえもん、ペイラー榊博士だ!
どうでもいいけど、最初ペイラー博士が絶対黒幕だと思いました。怪しいよね。怪しくない?きっとそう思ったのは私だけじゃないはず。でも実際裏切るのは支部長。オンドゥルルラギッタンディスカー!
「というわけで博士。万が一アラガミ化した時に、アラガミ化を押さえる薬を作ってくれないかい?」
「何が『というわけ』なんだい?」
ラボラトリ。
部屋の中央には博士があのよくわからない微妙なデザインのチェック柄のぶかぶかズボンを履いて座っていたので、早速リンドウ助けちゃおうぜ大作戦(今命名)のために必要な薬を調達。ほら早くよこせよ(横暴)。
博士はため息を1つつくと、諦めたように話始めた。おうあくしろよ。
「はぁ…。ええと、アラガミ化をなるべくゆっくり進行させる…。言うなれば、抗アラガミ化進行薬とでも言うべきものを作ってほしいのかい?」
「ああ」
無論だ!
「うぅん。確かにアラガミ化の進行を押さえる薬のアイデアはあるんだ。だけど、今の手持ちでは材料が足りなくてね」
そう言って博士はこちらを向くと、いつものあの胡散臭い笑顔を向けた。
「とりあえず、堕王油を3つ集めて欲しいんだ。
…頼めるかな?」
ちっくしょおおおおお!やっぱりお使いかよおおおお!
しかも堕王油だと?3つだと!?
けっこうあれ出にくいんですけど!ふざけんな!
しかし体はそんな感情とは裏腹に、勝手に答えていた。…髪をかき上げながら。
「ふっ。この僕、エリック・デア=フォーゲルヴァイデに任せてくれたまえ。その程度、華麗に集めて見せるよ」
「…頼んだよ」
そして勝手に格好を付けながらラボラトリを出ていく俺(の体)。
やめ、やめろおおおお!