やはり俺の『主人公』ストーリーがまちがっている。 作:こよね
わたしはハイブリッドだ。
よく
そんなことを対外的にやり続けていたら、いつのまにか小町はいい子ちゃんになり、兄は出来の悪いだめ子ちゃんに…あ、この言い方は気持ち悪いので小町的にポイント減ですね。
ハイブリッドなんて言葉はいつから生まれたのか、多分元々どっかにはあったんでしょうけど、某大量生産プリウスちゃんのおかげで一気に広がりましたよね。ガソリンと電気で走る~なんて、よくよく考えればそこらへんの列車は電気で走ってますし、あたりまえの技術だったんですよねぇ。
あたりまえだと思われるものなのに、実用的でない、実際はできないなんてものはざらにある。優等生だって人間ですもの。すべてが完璧ではない。もちろん社会や世間一般的に求められているものができるかどうかで優劣が決まるのは小町的にはどうかと思う。兄だって、
でもきっと小町は…わたしは、需要に答えているだけの、ただの供給ハイブリット車。
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落ち着かない。
いや、ただでさえあまり女子とは買い物になんかいかない
よくある、「えー?どこから来たのー?」とか「すっごーい、東京に住んでたんだー!」とか、そんな話題一週間でなくなるし、てか君たちの語彙力なんなの?サーバルキャットなの?励ましてくれてるのか、ありがとうごめんね、うまく返せなくて。
そんなこんなで絶賛、僕は友達が少ない。なんて状態になってしまっているのですが、そんなやつに女子のしかも年下妹と二人っきりにするなよぉ。妹さえいればいい、なんて小町・小鳩・桐乃リスペクトしてそうな主人公でもないかぎり間が持たない。しかも無駄に重い話をしょっぱなからして、友達ができない理由知ってる?35お…じゃなくて会話力ないんだから。
「…あの、小町的に恥ずかしいのでもうちょい落ち着いてくださいます、こよちゃん先輩?」
「えっ?あっ、悪い。」
どうやらそわそわが態度に出てたらしい。ごめんね小町ちゃん、君のお兄さんよりはマシに見えるようには努力するよ。
「ところで、小町は兄と雪乃さんを二人っきりにする大作戦!を決行しているわけですが、こよちゃん先輩的にはなにか時間を潰せるものあります?」
「…さっきから微妙に呼び方が気になっているんだけれど、そうだな、ゲーs…」
「さぁ、この選択によって女子とのデートレベルが測られるわけですがっ!!!がっ!!!」
「…なんか服屋でもいこっか」
「いえすっまいますたぁーっ!!!」
無難かどうか知らないけどなんかよくある系のショッピングセンター周りをしないといけない使命感に駆られたので、適当な服屋に向かったわたしたちサーヴァントとマスター(?)。
イロトリドリの服がいっぱい。と、いうか何ここ、無駄にフリフリとしたというかゴスロリ系というか、でもちょっと大人っぽい、キャバくはないようなちょっと小悪魔系のところだったのだが。これ小町ちゃん着るの?小悪魔ちゃんになっちゃうよ?
そんな心が叫びたがってぴょんぴょん(動悸)している小和さんに構わずどんどん中で物色する小町魔ちゃん。この店の名前をとって”アクシーズ小町”なんてどこのマンションだよ。高そう。
「このブラウスはなかなかのなかなかですね」
「なにこの娘、品定めしちゃってるよ」
「女の子は常にファッションは気にするものなのですよ?」
「まあでしょうね、としか言えないな」
「むー。なんですかその言葉を広げられない返答っ!」
「よく言われる。なんか会話続かなんだよね~って」
「あーそれは兄の回想シーンでたくさん出てくるので足りてます」
「悲しいなぁ」
「こよちゃん先輩、返答が興味なさそうなんですよね」
「えーでも逆に、えっ?そのブラウスよさげじゃん!避暑地で過ごすのにぴったりだねっ!とかいったら気持ち悪いだろ?」
「…返答の方向性を女子側ではなく男子側に向けましょう。もう一回!」
「男子側って…そのブラウス…似合ってるよ、とか?」
「は?」
「ごめんなさい口説いてるつもりはさらさらないので、真顔でひかないでください」
「…とりあえず、こよちゃん先輩の偏ってる考えはよくわかりました」
「ええ…」
なぜか年下の小悪魔ちゃんにだめだしされる平凡さんですけど、ん?まてよ、自分で平凡なんていうやつに限って実は平凡でなく…このくだりは前に考えたことあるな、やめよう。
頭抱えているむーっとうなっている自称平凡のあたまをポーンと叩いて、小走りする小町ちゃんが元気いっぱいに宣言した。
「はいっ!こよちゃん先輩は難しくいろいろ考えすぎなので、今日から小町が徹底的に鍛えなおしてあげますっ!!」
「んーなんでそう高らかに、てか主従関係逆転してね?」
「いいから、いいから。まずは呼び方を改めましょ~!はい、せい、こまちゃん!」
「こ、こまちゃん?」
とてもこまちゃんゆーな!とかちっちゃくないよ!とかいいそうな名前だな。
「そうです、こまちゃんです。こよちゃん、こまちゃんです。」
「あ、はい」
「はい、それも禁止!必ずつながる返答することですっ!!」
「ええーなにその急に難易度あがる命令」
「小町相手なので、変な返答しても正してあげましょう」
うわー無駄に上から目線だなぁとか無駄にびっくりマーク多そうな返答してるなーなんて思ってしぶしぶ頷いているが。
この娘はなんでこんなに俺に構うんだろうね、ほんとに。
*
見つかった。
まあそりゃね。途中から意識してなかったもんね。無駄に服屋とか家電量販店とか、てかなんでそんな白物家電に興味あるの、こまちゃん。君の家なにもないの?すっからかんなの?多分うちよりはあると思うのだけれど。
「ですから~途中ではぐれちゃったのですよ~」
「お兄ちゃんちょっと心配になって電話かけまくってんだけど」
「そうね、途中で、俺の携帯までひねくれてんのか、とかいって公衆電話探しにいったものね」
「所有物は持ち主によく似るっていうからな」
「それはペットとか動物だと思うのだけれど」
「まーまーこう無事に合流できましたし、プレゼント探しさいかー…」
「あれー?雪乃ちゃん?」
相変わらずのテンションで宴会盛り上げ上手の幹事さんみたいなこまちゃんを遮る凛とした声が後ろからした。
振り返ると、とても美しい、モデルのような女の人がにこやかに手を振っている。
「やっぱり
誰だと思っているのを構わず、どんどん口早に会話を続ける女性。
「…あ!デートか!Wデートだなっ!このこのっ!ねぇねぇ、あっちが雪乃ちゃんの彼氏?」
「どっちも違うわ。同級生よ」
「まったまたぁ!別に照れなくてもいいのにっ!」
あっち…なんて小言でつぶやく比企谷。こそあどは人に使うと失礼ですよっ!なんて。
「あの、彼氏じゃないですけれど」
「お。君もムキになっちゃってえ。雪乃ちゃんを泣かせちゃったりしたら…許さないぞっ」
ようやく口を開いた比企谷に積極的なスキンシップでこのこのっといじってくその人に、とうとう雪ノ下雪乃は怒りをあらわにした。
「いい加減にしてちょうだい、姉さん!!」
ね、姉さん!?