始まりはトラックからのUFO
さて、昔話・・・と言うほど古くはないがまあ大体半年前の話をしよう。
否、今居る場所には厳密には時間軸が滅茶苦茶で一日が常に同じでは無いのだからこの言い方は間違っているな。
そう、その時から大体半年に相当する回数日が沈んだと言っておこう。
あれは生前(あそこ)での暦で言う大体三月の後半だった。
その瞬間の記憶が余りにも曖昧なのだが・・・そう、その日は、
朝からナニカ(・・・)おかしかった。
と言うより違和感を感じていた。
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いつものと同じ天井を見て、いつもと同じ時間に目が覚めた。
天候は少し雲の多い晴れ、気温は少し上がってきたがまだ少し肌寒い。
二階に在る部屋から通りを眺める、いつも通りそこそこの車がスムーズに・・・
いや、いつもより少し量が少ないか?
出勤時間であるため自動車は似たような間隔で流れているのが常なのだが・・・
今日は車間距離がまちまちでいつもより広く、自動車の数が少ない気がする。
まあ、俺には関係のない事だ。
むしろ信号まで行かずとも渡る事が出来るかもしれない
しかし、歩いている人の数も少ない気がする。
まあそこら辺はまだ誤差の範囲と言える程度の事だ。
事故があって規制がかかっているわけでもない。
問題は、家の上と言うよりも俺の真上にUFOみたいな円盤が飛んでいる事だ。
家を出てから気が付いた、空になんか円盤飛んでるって…ッ何でだよ!!
しかも追跡してきてるしさ・・・
え、もしかしなくても狙われてる?
でも、まだつけて来ているだけだし、影もないことから俺にしか見えてない物だと思われる。
幻覚・・・かなぁ・・・出来ればそうであってくれた方が嬉しい。
あれが本物だとしたらリアルで命がピンチ。
アブダクションか?アブダクションされるのか?
俺はUFOなんて読んでないぞ!!
友人?の電波少女が先日、夕方に屋上でお前を呼んでいたからそっちに行ってくれ。
もしくは、いや、むしろ無駄に人を巻き込む悪友(イケメン)「一級旗建築士(フラグメイカー)」を連れて行ってくれ。
アイツは全人類+αの1/2とちょっとの敵だ!!
あれ?こう見ると俺って、どっかの小説の主人公っぽい?
・・・
まあ、待て。
人の頭の上で不規則に点滅するのを止めてくれ、特に下に見える丸い口の様なところの周辺。
いつ、怪光線で吸い上げられるか不安なんだよ!!
うっかり変な旗(フラグ)立ててしまった気がするからよけいにな!!
召還か?死亡して転生?勘弁してくれ!!
ふと、気が付いた。
周りに車も人も居なくなって・・・・
否、後ろから大きなモノの接近を感じる。
しかし、大型トラックかと思えば音がおかしいまるで道路工事で使う大型重機が走っている様なかなり重たい音・・・
ぬう、分からん。
でも、なんだか聞こえ方がおかしい。
まるで、
法規速度を超えて走ってきている様な、しかもいまだに加速して・・・
これはヤバイ、今までの厄介ごとの中でも上位・・・否、一番に来そうな気がする。
後ろに振り向き身構える。その目に映ったのは・・・
六メートル幅の片道一車線道路の中央を走る幅10mは在りそうな巨大なトラック?だ。
何故疑問形かと言うとトラックのようだが明らかに殺意の塊のような刺々しい見た目だからだ。
俺はあれを絶対にトラックとは認めない!!
ドリル一対にその間に在る除雪機についていそうな・・・らせん状の刃
しかもしっかりと高速回転し(動い)ている。
これで殺意のない飾りだと言われても信じる事は到底出来ない。
転生トラックだったとしてもこれだけには・・・・・これだけにはぁぁぁ!!
なぜなら、窓とドリルと回転刃以外のところに絵が描いて在るからだ。
否、ドリルと刃にも絵ではないが模様が在るようだ。
痛い、痛いはずなのに素晴らしいと言えるキャラの数々、幾つもの作品のキャラが描かれているにもかかわらず違和感の無いほどの調和・・・
イタ(い)トラ(ック)に轢かれて・・・いや、むしろ挽かれる?
正直、痛くなくてもごめんだ。
火事場のくそ力なのか、いつも以上に集中力が出て、それをもってギリギリまで引き寄せてから反対路端に向かって全力で飛び込む。
飛びながら後ろを見るとさっき居た所にドリルの片方が真ん中まで突き刺さって行く所だった。
危ない、やっぱり追いかけてくるつもりだったみたいだ。もう少し遅くても(ドリルで)早くても(ドリルで)やられていた。
こけたりしたら(真ん中の刃で)即挽肉に成っていただろう。
後は受身をうまく取ればそれで無事逃げられるこの体勢なら後ろ受身がいいかな・・・・と思った時だ。
背中にナニカ硬い物が当たり水?によって上に跳ね飛ばされた。――――おそらくマンホールだったのだろう。
背中にかかる圧力と激痛で意識が飛びかけた時だ。
空を見た、何が見えたと思う?
そう、UFOだ。
しかし、今は怪光線が出ると思っていた穴から三本指のアームが向かってきていた。
そのとき、何故か走馬灯が見えたわけじゃなくて怪光線じゃなくてアームだったことに突っ込んでいたな。
ああ、もうあれはどう頑張っても避けようがない。そう、本能が感じていたんだと思う。
そこで俺は意識を失った。