旧作・規格外の起源   作:獅狼

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第二十七話

 

 

「すみません、起きてもらえますか?」

 

その一言を持って一番年上の女性に話しかけた。

 

だって、一番冷静に事を運べそうだから。

 

・・・・・・・・起きない。

 

仕方がないので少し揺すりながらもう一度言う。

 

「すみませ~ん、起きてくださ~い。」

声も少し大きめで。

 

「ん・・・・ん~・・・・」

少し反応があったがまだ寝ていたいようで寝返りを打つ。

 

前に此処に来たのが二日前、そのときはいなかったので最長で二日前の夜からここに居ることになる。

此処は森が途切れていて壁があったりで時折変に風が吹いてくる事が在る。なので、余り此処で長くいるのは彼らの疲労した身体にはよろしくないと判断。

 

一人でこの人数を起こすのは大変なので起きてくれそうな人を起こして。

「スミマセーン、起きてください!!」

今度は大きく揺する。

「うわ!!なんだ!?誰だ君は!!」

第一村人(仮)との初遭遇(笑)。

「えーと・・・それはこっちの台詞なんですけど・・・

まあ良い、こんな所で如何したんですか?見た所数日間まともに食事を取っていなくてここに来たら野菜が生っていたから思わず食べて在る程度食べた所で満足して寝ていたようなのですが・・・・何日前から此処に?最長でも約二日だと思うんですけど?」

笑顔で、有無を言わさない雰囲気を出しながら言い放つ。

「え?あ・・・」

「ゆっくりでいいから、答えてください。」

再び問う。

「あ、ああ、此処に付いたのは夜だった。此処の野菜を食べてすぐに寝て・・・どれだけ寝ていたかは分からない・・・五日以上最低限の水と木の実を少ししか食べてなかったし、ろくな睡眠をとっていなかったから・・・」

「・・・・(ふむ)・・・・嘘ではなさそうですね、それに何かから逃げてきた様子、皆さんを起こしてください、中でちゃんとした食事と寝床を用意しましょう。」

「な・・・本当か?」

・・・疑心暗鬼になりかけていますか・・・

「はい、その程度でしたら対した事ではないので。元気になたっら農業を手伝ってもらえればそれでいいですよ、外の話も聞かせて欲しいですから。さ、他の人も起こしてください。入り口に案内します。」

「ああ、わかった!!」

よし、第一段階終了。次は・・・門の開閉と急いで中に入ってもらう事か・・・

しっかり動いて皆が入るまで持ってくれればいいのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

さて、

「皆さん起きたようなので門のところに連れて行きます。

それについての注意点を先に言っておきますね。

 

門が空いたらすぐに中に入ってください。

 

ただそれだけです。あとは中に入ってからにしましょう。」

 

「え・・・どういうことですか?すぐに閉めないと危険な獣が入ってくるとかですか?」

若い女性が少し焦ったように言う。

「いや、そういうのは近づいてこないので大丈夫です。問題は開閉装置・・・カラクリが私一人で動かせるようにするために無理をしていて・・・長い間持ちそうに無いのでもしもの場合を考えて速やかに入ってもらいたいのです。」

「一人?それは・・・」

「その事についても中で話しましょう。子供たちがもう限界みたいですよ?」

「あ!!本当!!」

「じゃあ、内から開ける必要が在るのでここで待っていて、開いたらすぐに中に入ってください。」

そういって鍵爪の付いたロープを投げ門の上に引っ掛け上り始める。

 

 

 

数分後・・・・

 

 

ゴッ!!ゴゴゴゴゴゴッ!!

「開いた!?皆、急いで!!って子供たちもう中に!?」

 

開門から40秒・・・

 

バキッ!!ヒュ・・・ドゴォォォォン!!

 

「ふう、皆さんちゃんと全員中に入りましたか?」

「あ、ああちゃんと皆いるぞ。」

「焦りましたよ、まさかカラクリの主軸がポッキリ逝っちゃうとは突然落ちて驚いたでしょう。」

「まさかこう開くとは思わなかったよ。道理で早く入れと・・・」

何かぶつぶつ言い出す男性、

「ごはん~」「食べ物どこ~」

ご飯を催促する子供たち、

「外から見ても思ったけどかなり広いわね、大人はどこにいるのかしら・・・」

周りを見渡しながら大人は居ないのかと聞いてくる女性。

 

「大人は・・・あ~、もともと養父だけでして、その養父も四年ほど前に逝きました。

そんなに気にしてないので悪い事聞いたみたいな顔してないで着いて来て下さい。」

 

多くの建物の一つ、食堂らしき建物に案内する。

 

「今から作り始めるので、この部屋で待っていてください。」

そう言って厨房に入り考える。

栄養を考えながら胃にやさしく量を用意する?

大変だがやってやろう。

料理開始だ!!

 

 

五分後・・・

 

「一品目完成!!どんどん出すから順に食すが良い!!」

「あ、ああじゃあ、いただ・・・やっぱり子供たちもう食べ始めてる!!」

子供たちは妙に行動が早いな~

そう思いながらも料理を作る手を止めない、テンションが上がってくるが気にしない。

「ヒャッハー!!二品目完成ィィイ!!」

「あ、まだそれ食べて無い!!」

「頂きー!!」

「あ!!」

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

その後難民十二人に対して約三十人前の食事を作るまでこのハイテンションな食事は続いた。

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