・・・・・・
解せぬ・・・・
「おかしいわね・・・まだ劉備軍が出てこないなんて・・・・・・」
「ただ我らの動きが素早いだけでは?」
「それは無いでしょう、今回の行軍は通常の作戦行動の範囲内です」
今、私は五十万の軍勢の中にいます・・・・その総大将の近くの・・・・
何故、俺たちはこの位置に?
確か一応、客人だからと此処にされたのだったか?
まあ、おそらくもしもの最終防衛ライン扱いなんだろうけど・・・
あー・・・・早く狩りに行きてぇ・・・
てかよ、普通の行軍で、五十万も兵がいれば馬の無い奴もいるわけだ・・・・・逆に馬の無い奴のほうが大半を占めているわけだ。
歩いても問題ないな(普通の人の二倍以上の速度)
う~ん・・・それにしても敵影が一切見えないか・・・
「阿呑、朱麗ちょっと索敵頼んで良いか?」
阿呑とその肩に座る朱麗にお願いする。
「ぬ、我は構わぬ」
「私も良いわよ~上からで良いのよね」
「ああ、構わない」
「ちょっと灰根?勝手に先行されたら困るわ、それに斥候(それ)はそっちの忍者の役目じゃ・・・」
「いや、先行はしない、この場で出来る・・・・この地形だと何処まで見えるか・・・」
「周辺約六里(3km)ほどかな~じゃ、あーちゃんよろしく」
「うぬ!!」
ドンッと言う音と地面に凹みをつくり二人の姿が消える・・・
「!!何処に!?」
「上だ、上。高く跳躍しただけだ」
「あれはいくらなんでも非常識じゃないかしら?」
「まあ、身長の十倍近く跳んでるからなぁ~」
阿呑は身長が3mあるので30m・・・一階の高さを3m各階の床天井の厚さを考えないと10階の高さまで跳んだ事になる。
「ただいま~」
「我、帰還!!」
「で、如何だった?」
「敵影なし、多分こっちには出撃して無いんじゃないかなぁ」
へぇ・・・彭城での決戦を望んでいるのか・・・逃げたのかどっちかかな
俺なら後者だ、勝ち目が無い戦いはしない。
まあ、負けることが無いような軍持ってるんだけどね。
「ふむ・・・・・・そういうことか」
「と、言いますと?」
「拠点には兵が殆んど居らず、備蓄されているはずの物資が一切無い。・・・・・・桂花。春蘭に早馬を出しなさい。すぐに彭城へ向かえ、とね」
そっちで判断したか・・・まあ、そう言う気質の者が多いからな、逃げるという選択肢がどこかで偶然にでも出ない限りどうやって勝つかしか考えれない奴等ばっかり・・・多角的に考えるようで逃げるが誇りのせいで選べない。
誇りより民な奴は居るか怪しいもんだ・・・・特に武将、武に誇りを持つのは良いが他人を巻き込む立場にいると言うことを忘れた者が多い、将より武を取るのなら将になるな・・・・といいたい所だがそういう世の中なんだ・・・まあ、自ら汚れ役を買って出たい者はそう居ないよな・・・・
さぁて、劉備、君はどっちかな・・・・・否、糞野郎とはいえ知っている奴がいるんだから逃げるという選択肢が出ていてそれを強く押しているだろうな・・・・・そして殿を勤めるだろう・・・・ここが狩り時か?
すると長坂橋で戦う事になりそうだ・・・最低限以外は逃がす事になるか?民も付いて行くだろう・・・う~ん
「・・・・・ね・・・・灰根?聞いていたかしら」
「おお、すまん如何した?」
「はぁ~、今春蘭と秋蘭、季衣が戻ってきてね・・・風、さっき言った事をもう一度頼めるかしら?」
「はい~彭城に劉備は居なく益州に向かい逃げたと思われます」
「へえ、劉備はやっぱりそっちを選んだか」
「貴方分かっていたの?」
「いや、可能性を考えて逃げたのなら我らは一部が追撃・・・しかし庶民が居るためおそらく長坂橋あたりまでは攻撃は難しいだろう。そこら辺でおそらく我らは今回付いて来た目的が果せるだろうな・・・と考えていた。で、追撃部隊は?」
「・・・・・・もう出たわよ?」
「・・・・・・じゃ、俺たち追いかけるから」
なんだかグダグダな出発になったが俺たち五人は色(情)狂退治に出かけた。
情に括弧が付いているのは奴は情が薄そうだからだ。
さて、久しぶりに完全装備するか・・・
あ、今俺Lv150と少し程度じゃん、イビル異常種で大分上がったけどこれだとトリッパー相手に戦うのは厳しいかな?
200近くまで経験値ポーションで上げとくか・・・腹タップンタップンになりそうだけど……