IS学園で非日常   作:和希

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十二話 昼の昼食会

 「……どういうことだ」

「ん?」

一夏が馬鹿やるスピードが中学に比べての比ではない。さすが女子だらけの学園、男のアルカディア。ところでアルカディアって理想郷だっけ?アヴァロンも理想郷だっけ?どっちもでいいか。

普通高校の屋上は色々理由があって立ち入り禁止だがIS学園ではそんなこと無い。花壇がいっぱいあるここはお気に入りスポット。ぜひともベンチで昼寝して変人キャラを演じたいものだ。それにしちゃ人口密度がいつもは高すぎるけどね。いつもは、ってことで今は少ない。シャルル狙いで食堂を女子たちが突撃したが、シャルルのすっごく紳士的なお引取り願いで引き下がってくれた。そのまま屋上に来たが、早速修羅場。

「そ、それはそうだが……」

シャルルたちが同席する事の正当性を一夏がすっごく正しく主張しているが、乙女心は正当性なんぞ気に食わないのが世の常。箒には手づくり弁当が握られていた。キッチンで自分で作れるのでそこで作ってきたのだろう。プロ顔負けの場所の調理場を俺も一度だけ使った。

「はい一夏、希。アンタたちの分」

そう言ってタッパーを一夏に渡す。

「ヒャッハー!」

「落ち着け希。って酢豚だ!」

っと、鈴の酢豚はともかく美味い。本当は餃子の方が好きだけど。レシピを母さんに渡して作ってもらうぐらい好きである。

「そ。今朝作ったのよ。アンタ前に食べたいって言ってたでしょ?」

「コホンコホン。一夏さ……いえ、まず希さん。わたくしも今朝はたまたま眼が早くさめまして、これを用意してきました」

そうか、そうか。やっと自信がついたのか。そう、確かアレは何週間前だったかな。

 

 

 

 

 「一夏さん、わたくし今朝はたまたま偶然何の因果か早く目が覚めまして、こういうものを用意してみましたの。よければおひとつどうぞ」

そうやって一夏に差し出されたサンドイッチ。見た目は素晴らしい。が、見た目はだ。このお嬢様は貴族出身。さて、料理をされた事は……いや、多分正直に答えてくれない。うーん、一夏が被害を受けるだけだけど、さて

「セシリア。この世界にはならわしがある」

「あら、どんなことでしょう?」

「偉大な料理人の弟子が師匠に言った。自信作の料理は一番最初誰に食べさせるべきか?

師匠は答えて言った。自身なり

弟子は訳を尋ねると、まず自分で食べて実感してこそ自信作である、と。食べても無いのに自信作とはこれいかに。だそうだ」

もちろん嘘話だ。焼きたてジャパンでそんなこと言ってた人がいるが、正直昔から言われてそうな事である。あと微妙に漢文っぽいところがあった。

「確かに……それでは」

食べた瞬間、セシリアの顔色が変わった。一夏の命を助けれたようだ。周りの面子も察したようだ。一夏でさえも。

「す、少しお暇をいただきますわ」

そうやってサンドイッチの入ったバスケットを抱えて出て行った。そして俺の携帯にメールが鳴り響いた。

『放課後、私の部屋に来てください』

だよね。

 

 

 

 「その、私に料理を教えてくれないでしょうか?」

「箒や鈴には頼めないもんね。敵に塩を送るのは立派だけど、敵に強力な武器まで持たすのは愚作だし」

それもしょうがない。彼女らは形勢が不利かどうか中々分かっていないのだから、自分の武器は密かにもっておきたいだろう。

「はい。その通りですわ……」

それにしてもこの部屋豪華だね。俺には似合わないわ。

「ひとまず、どうやって調理したのかな?ひとことで」

「本と同じように」

「それは嘘だ」

「本当ですわ!本と同じ色になるようにしっかり!!」

「テニスをしようぜ。俺がラケットでお前がボールだ」

「わ、わたくし何か怒らせるような事でも……?」

駄目だコイツ、早く何とかしないと。……しゃあない、口で説明するより明日見せたほうが早いな。

「セシリア、明日朝六時にキッチンに来い」

「料理を教えてくれるのですか!?さすが希さん、何でも出来る万能型ですわ」

「まあね。とは言っても一度やれば多分大丈夫。その後は独学でどうにかなるはずだ。あ、エプロン忘れないようにね」

 

 

 

 

 「それでは、今日はよろしくお願いします」

「あいよー。さて、味噌汁だとかそんなのは面倒なので、とてもシンプルで俺の好きな料理を紹介します。母さんがよく作ってくれました……あ、スマン」

朝だからだろうか、ボケていたようだ。セシリアの両親は死んでるのに。

「いえ、もう昔の話ですわ。そこまで気になさらなくても」

「分かった。ではまず、料理の前に手を洗います」

水道で手を流して石鹸つけて手をこすり水で流す。乾いたタオルで手をぬぐう。

「次に、準備が整っているかどうかの確認」

豚肉、しょうゆ、しょうが、葱は好み、俺のは本当に細い奴を使う。って言うかこれ葱なのか……? ラーメンとかにかかってそうなぐらい小さいアレだよ。そして油。肉を焼くときは植物油じゃない方がいいよ(何かの料理漫画より)。だがこれにセシリアは不安そう。

「あの、こんな簡単な物でよろしいのですか?」

「うん、セシリアにあることを知ってもらいたいだけだから」

「あることとは?」

「まあ、まって」

フライパンを熱する。ある程度あったまったら油を流して全体に。そして煙が出てきた瞬間に肉を投入。二人分ね。そしてそこにすっておいたしょうがを投入。すぐにしょうゆを投入。そして肉が半分ぐらい焼けてきたらねぎを投入して、またちょいとしょうゆを投入。下手に箸は動かさず、なるべく少ない回数でいためる。そしていい具合に焼けていいにおいを出してきたら皿の上に二人分に分ける。

「はい、さめたら食べてみて」

この間に軽く洗い物。三十秒ほど待って、セシリアは

「いただきますわ」

まだ慣れない箸で食べた。するとセシリアは

「あら、美味しいですわ」

失敗しない料理だしね。当然である。

「でしょ。ちなみに、この料理を初めて作った」

「なんですって!?」

そんなばかなっ!?といった感じで驚いている。

「そんでもって、自分ひとりで料理したのは初めてだよ」

「そ、そんな……つまり私は料理音痴なのですか……これは大きいハンデに……」

すっごい絶望してる。周りに伝播しないうちにさっさと立て直そう。

「じゃないよ。まず俺は五回ぐらいは料理実習で分担しながらやったことあるし。あと母さんの料理を何だかんだ見てたしね。料理について全く見てないよね、セシリアは多分」

「あ、そう言われてみれば確かに」

貴族のお嬢様なんだからやっぱりか。そりゃ勝手が分からないだろう。

「見てる見てないではやっぱり差は出てくる。そんでもって、セシリアは写真の色に忠実にしようとしたけど、そうじゃない。レシピどおりにやればいいんだよ」

「レシピ通りに、ですか?」

え、何で疑問系なの?普通レシピ通りにやるよね。よくよく考えればここがわけわらんよ。俺がIS乗れるよりわけわからん。貴族のお嬢様たちの世界だとそれが普通なの?すっげー恐ろしい世界だな。

「そうだよ、何で疑問系なの?……ともかく、この通り適当な量の調味料を入れても美味しく作れるんだ。レシピどおりならもっと上手に出来るのはなおの事。まずはレシピ通りに作れるようになる事。そんでもって、この具材とこの具材はあうってのを理解する事。その点ではセシリアは恐ろしく不利だ。鈴や箒は和食や和食に近い料理を作れるし、食べてきた。米が主食だし。でもセシリアは全く違う。だからこっちの料理で何があうかどうかが分からない。だから、少しずつでもそれらを理解していく事。例えば残りの材料でもご飯にしょうがと葱をまいて醤油をかけるとすっごく美味しいし」

 

 当然直径が大きい葱とかでは駄目だ。ラーメンとかにかかってる細い奴じゃないと駄目だけど。

 

「な、なるほど……」

「あと、さっきも言ったとおり見る事も重要。ここに週に二、三回通って他の人を見ながら簡単な料理でも作れば、一夏に出すには問題ないのが作れるだろうね。あ、ネットのレシピも探すといいと思うよ。揚げ物や焼き物、旬の野菜やらを挟んだ美味しいサンドイッチの料理なんて掃いて捨てるほどあるだろうし。あ、もちろん自分で試食しないと駄目だよ?

あ、そうだ忘れてた。他にも料理の内容を考えないといけない。一夏はいつも健康志向の料理だから、サンドイッチなら野菜とかもたくさん入ったサンドイッチがいいとか、夏なら食用が増進する食材を入れるとか。相手のことをしっかり観察してそれで合う料理を作るといい。セシリアはしばらくはあの二人に料理の腕が劣るだろうし。ただ、自分だけ洋食で食べてきたのは不利であるけれど利点にもなる。今までに無い新鮮な食事を作ることもできるだろうし」

「全て何もかも納得しましたわ。さすが希さんです。何からなにまでどうもありがとうございます。いつか絶対にお礼をさせていただきます」

丁重に頭を下げられた。

「別にいいさ。出して問題ないと思ったのが出来たら俺にもくれればかまわん」

「え?それだけでよろしいのですか?」

「あのね、別にたいそうな事してないよ。早起きして料理して相手の現状と未来の方策を説明しただけ。仲のいい友達なら普通にやるでしょ?これぐらい」

ただ、それだけのことだ。ちょっと仲が良ければこれぐらいはしているだろう。

「た、たしかにそうかもしれませんが……。未来の方策は正直的確すぎて恐ろしいですわ」

「別にいいよ。それに、美少女の手づくり弁当ってすっごく価値が高いんだ」

少し頬を染めたセシリアがかわいかった。

 

 

 

 「じゃあ一つ」

そのときだった。鈴が

「ちょっと!一夏じゃないから試食させようっての!?」

凄い勢いで勘違いしてる。まあしゃあないよね。そんでもって、仲が悪いならなおさらだ。少しずつ歩み寄ってはいるけど。

「違うよ。義理がたいからだ」

サンドイッチの具材を見る。シンプルな構成で、薄めのカツ、ドレッシングのかかったレタス、チーズで構成されている。

「いただきます」

横目でセシリアとシャルル以外の三人が手を伸ばしてあっ、というような表情をしてた。だが心配は無い。パクパクたべると口の中に三つの具材の味が広がる。うん、どれも美味しい。俺はそこまで美味しさを表す言葉はもってないが、美味しいと心で思った。

「うん、俺が作るよりはずっともう上手だろうね。さすが女の子だ」

「ありがとうございますわ。では一夏さん、どうぞ」

「お、おう」

一夏がおずおずと手を伸ばし、一つ掴んで口にくわえた。恐る恐るだったが、口にくわえた瞬間恐れは消えたようだ。パクパク食べてうまいうまいと言ってる。他の二人はえっと口を開いてた。

「どうぞ、皆さんも」

三人も手を伸ばして手に取って食べる。悔しそうに食べた後、鈴は

「希、アンタの差し金ね」

「ただでさえ一夏は胃をいためてるのに殺人料理なんてプレゼントはいやだしね。こっちもご同伴させてもらえるし。それに、フェアじゃないでしょ?第一、俺が言わなくても誰かが教えてたさ」

「ですが、希さんほど的確なアドバイスをしてくれる人はまずいないと思います」

すっごく評価されてるね。でも正直欠点が大きすぎたから分かりやすかっただけなんだけど。

「ありがと。それよりさ、一夏の調子は……まあ、俺と同じようなもんか。シャルルはどうなんだ?こっちに来て」

「そうそう、問題があるなら俺たちに聞いてくれ。分からない事があったらIS以外は教えれる」

「アンタはもうちょっと勉強しなさいよ」

「してるって。多すぎるんだよ、覚える事が。お前らは入学前から予習してるから分かるだけだろ」

俺も中学を途中でやめて軍隊生活をしていたが、その最中でもしっかり予習はしてた。普通なら将来の為何を勉強すればいいか悩ますだろう。でも俺にはもうその心配が無かったから集中しやすかった。これをひたすらやればいいので吹っ切れたのだ。

「ええまあ、適正審査を受けた時期にもよりますが、遅くてもみんなジュニアスクールのうちに専門の学習をはじめますわね」

そりゃ、追いつけないわ。なかなかには。

「ありがとう。一夏、希。二人ともやさしいね」

「い、いや、まあ、これからルームメイトになるんだし……」

にっこり微笑まれた。っく!一瞬ときめいてしまった。一夏もしゃべり方からすると似たような感じか。すぐに話題を逸らす。

「さっきの話だけど、その点鈴はすごいな。一年間で専用機を獲得できるほどになったんだから」

「まあね、頑張ったのよ」

えっへんと少ししかない胸そらす。が、その言葉は予想通り。

「一夏に会いたくて?」

にやりと尋ねた瞬間

「あんたにも会いたかったのよ」

「ブッ」

少し慌てふためいて、その瞬間を鈴に笑われた。くそっ!

「からかいがいのあった鈴はどこに行った!?」

「あんたの思い出の中よ」

しかし少し頬を染めていた。さて、俺が一夏に会いたい云々か俺に対してのセリフどちらか。

「言うようになったな」

「まあね。色々あったし。それで、部屋割りってどうなったの?」

「俺とシャルルが同じ部屋。一夏は千冬さんの部屋」

女子三人がげっ、というような表情をした。そりゃそうだ。地上最強の人物がいる部屋で一緒の生活をする。アタックする機会がすさまじく減るだろう。

「まっ、なるようになるだろうさ」

隣を見ると一夏は箒に弁当をおねだりしてた。そしてもらって開けるとすさまじい内容。なんというか、すごい。栄養をしっかり考えてある。これはすごいと一夏は驚いていた。鈴もセシリアも悔しそう。セシリアは特に。ま、頑張ればそれなりに追いつけるだろう。箒がツンデレ返ししてるのを見ながら

「セシリア、調子は?」

「それなりに練習してますが、あの域にはまだ……」

「ま、まだまだ練習したてなんだ。伸びしろは大きいはず。俺や一夏のISの成長が早いように」

「はい!」

「わ、私はダイエット中なのだ!だから、一品減らしたのだ。文句があるか?」

一夏の中に唐揚げがあって箒の中に無い事を追求したら必死に言い訳をしてた。本当にどうしてこいつは

「文句は無いが……別に太ってないだろ」

「一夏、お前……どうしてそんなにも地雷源でタップダンスをしたがるんだ?」

それは禁句だ。えっと言うような顔をした瞬間、女子陣から非難の嵐に打たれていた。しかもどうせ英国出身のセシリアが仏がどうとか考えて、英国なのに仏のセシリアはいかにとか考えて怒鳴られている。

「あのね、男が女に対して口に出しちゃいけない話題の三つ、ダイエットとお肌と胸だ。分かったら復唱」

「ダイエットとお肌と胸、分かった」

「喧嘩売ってるの?」

鈴は俺に対して言ったのではない。一夏が鈴と箒の胸を交互に見て言ったからだ。だからどうして地雷源でムーンウォークしたがるんだ……。直線状の地雷を全部踏んでいくの意味な。

「希さんは、一夏さんより大分紳士度は高いようですわね」

「ヒーロー度は低いけどな。デリカシーで一夏以上に低いのは、正直やばい。というか許されない」

超絶モテ男だから笑い話だが、一般人なら通報されてもおかしくない。

その後、一夏が無駄に修羅場を広げてシャルルが一人天使でおかずを交換しあいっこというなの腕披露をし、またジロジロ一夏が体を見て罵倒された。そして男同士であるシャルルを見て男同士っていいよなと思ってなとか言ったら、駄目よ!駄目だぞ!駄目ですわ!希(さん)となんて!とか言われてISフル装備で展開しようと思っちゃった。こいつらはまだ微妙に疑っているらしい。教育をする必要がありそうだ。

 

 

 

 

 「希、ちょっと付き合え」

「はい」

その日の夜、千冬さんが俺の部屋に訪れた。シャルルは驚いた目で見ている。

「こ、こんばんは、織斑先生」

「別に構わん。希、来い」

テクテク付いていくとそこは千冬さんの部屋。ドアを開けると一夏がいる。

「千冬姉ぇ、どうして希を?」

「まあな、その、なんだ。十五分ほど外にいてくれないか?」

「分かった」

訝しげな目で見る一夏を傍目に千冬さんの部屋に。うん、整っている。

「座れ」

よっこいしょと椅子に腰を下ろす。千冬さんとご対面……ではなく、千冬さんはビールと三ツ矢サイダーを持ってきた。あとおつまみ。

「その、何だ。奢ろう」

あれれー、何かしたかなおれ。むしろしたのは千冬さんで、なおかつシャルル絡みかなー、えー、まじでー。嘘だと言ってよバーニィ。

「ありがたくもらいます」

乾杯とペットボトルと缶ビールを鳴らす。ぷはぁっと飲んだ後、

「……まあ詳しい事は聞きませんけど。楽しけりゃいいですし」

「お前は世渡り上手になる。私が保証しよう」

すまなそうな顔で保障されてもね。

「ヘイヘイ、それより、一夏の奴このごろ磨きがかかってますね。どうして地雷を踏みたがるんでしょう?」

さっさとこっちの話に切り替えた方が良い。負い目に感じてもらうのもアレだし。千冬さんのお墨付き出し問題ないと思う。

「……本当に、悪かったと思う」

あれ、もっとすまなそうな顔になった。

「傍目から見てれば楽しいんで問題ないですよ。人の心に鈍感だけど、だからこそ裏表無く行動しているんですから」

「そうか。それで、どれが優勢だと思う?」

「へー、正直、今は三強ですね。中学時代の女子は政府の介入で交友関係バッサリされちゃいましたし。本当に親しいのを除いて。で、今は鈴、箒、セシリアがアタックをかけていますから。あの三人のスペックに周りも難しいかと警戒気味。しばらく膠着じゃないですかね?でも鈴にゃ悪いけど箒が優勢かなって直感で感じました」

「ふむ、そうか」

いつも一夏と接している俺と違ってこの人はいつも接しているわけではない。夜会話で聞き出そうにも一夏フィルターで役に立たなくなるし。

「まっ、その気になればハーレム出来るとも思いますけど。一夏の立場ならいけるでしょ?世界で二人の男性IS操縦者。各国一人ずつ奥さん作って子供出来るのも頑張ればwin-winの関係になるかもしれないですし」

可能性だけどね。頑張ればいけるんじゃないかな?

「そうか……色々すまないな」

「別に。最後に言っておきますけど、負い目に感じる必要は無いです。俺を人体実験に使う話があったはずですが、その話は小さくなってました。千冬さんのおかげかは知らないけど、千冬さんが俺に色々してくれてることも知ってる。だから、構いませんよ」

「……分かった。何度も言うが、本当に困ったら来い」

さっすが頼りになる。これじゃあ出会いが無

「無駄な事を考えるな」

「ヘイ」


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