インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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再会の予感?

「はぁ!!」

 

一夏たちと別れた私は今、剣道場で素振りをしていた。これはいつものように精神統一するためである。そう言えば実家にいたときも基地にいたときもこれをやっていたな・・・・・

 

「・・・・・・40年か」

 

未来の世界からきて早、数日。ここの暮らしに慣れたがまだ少し混乱していた。なぜ私が未来の世界に来てしまったのか?それだけが疑問であった。それに私に送られたあの深緑のIS「紫電」を送った人物もいまだ謎だ。一体誰なんだろうか私にあのISを送った人物は。それに手紙に書いてあったM・Sというイニシャルも・・・・

 

「ま、考えてもしょうがないか・・・・今は自分のできることをしないとね」

 

と、そう独り言を言いながら再び素振りを始める。そして素振りを千回すると私は竹刀をしまいその場を後にする。そしてしばらく廊下を歩く。そしてふっと私は一夏が放課後箒やセシリアと一緒に練習することを思い出した。そして私は立ち止まり

 

「・・・・少しだけ様子を見てみるか・・・・・」

 

と、そう思い私はグランドに向かうのであった。別にあいつのことが心配だとかそう言う感情はない。ただ少しどんな特訓をしているか気になっただけであった。そしてしばらく歩くとISの訓練場であるグランドの入り口あたりにつく。そして私の目に映ったのは箒やセシリアを相手に刀をもって模擬戦をしている一夏の姿であった。セシリアのビームライフルの狙撃攻撃を躱しながら箒の剣さばきを受け止めて自身の持つ雪片弐型で攻撃している。

 

「あいつ・・・刀だけで戦ってやがる・・・・・機銃やライフルとかの牽制用の武器とかもっていないのか?」

 

と、懐からココアシガレットの箱を取り出しそのうちの一本を口にくわえて模擬戦を見ていた。なんで刀だけで攻撃をしているのか不思議に思っていると・・・・・・

 

「またココアシガレットか杉田?いい加減その咥え方はやめろ。誤解を生むぞ」

 

「織斑先生?」

 

いつの間にかいたのか織斑先生が俺の横にいた。

 

「いいんですよ。これがココアシガレットの通な食べ方なんですから…一本いります?」

 

「いらん・・・・で、どうだ?お前から見て織斑の戦い方は?」

 

「・・・・あの…その・・・なんていうか」

 

「別に私の弟だからといって気を使わなくていい。言いたいことははっきり言え。その方が私も助かる」

 

「そうですか・・・・・・それなら遠慮なく言わせてもらいますが、まるっきり素人の動きだよ。空中戦もなっていないし、ただ流されるように戦っている。私たちのいた時代では数分も持たずに撃墜されますよ。それにですよ。彼のISの武器が刀だけ。織斑先生、一夏のISには重火器の類は搭載されていないんですか?」

 

「ない。あいつの白式の装備はあの雪片弐型だけだ。斯くいう私もあれだけで大会で優勝したからな。一夏にはそれだけで十分だろう?それにあいつは一つのことに集中して極めるのがあいつには向いている。」

 

「・・・・・」

 

織斑さんの言葉に私は言葉を失う。てか素人とIS大会の優勝者を一緒にされるのは有難迷惑のような・・・・・それ以前に・・・・・

 

「織斑さん。それでもさすがに銃器無しはきついと思うぞ?特に相手が銃器を使う相手だったら特にだ。戦いは接近戦で勝てるほど甘くはない。それに私も一介の軍人であり剣客の一人ですが牽制用に拳銃の一丁は所持していますよ?」

 

私がそう言うと千冬さんが首を横に振り

 

「あいつには重火器は似合わん。それにあいつが射撃戦闘ができるとは思わん」

 

「だったら教えればいいんじゃないですか?そう言う経験も大事だと思いますよ?」

 

と、私はココアシガレットを加えそう言うと織斑先生はふっと笑い

 

「あいにく私は剣だけで戦ってきた。重火器の戦闘の経験は薄い」

 

「どや顔で言うセリフじゃないでしょ?」

 

「それはいいとして、そう言えば杉田。お前前に新人の訓練教官を務めていたって言っていたな?」

 

「(誤魔化しやがった・・・・・)ええ、アグレッサーとか空中戦の伝授とかやっていましたけどそれが何か?・・・・・・ってまさか・・・・」

 

私が何か察すると織斑先生はたくらみを含めた笑みを浮かべ

 

「察しの通りだ。杉田。お前、織斑に空中戦のやり方。そして射撃の仕方を教えてほしい」

 

「・・・・は?」

 

「確かにお前の言う通り、あいつにはそう言う経験を積ませた方がいいかもしれない。だから頼めるか?501の狂犬、杉田清美曹長殿?」

 

と、にや付きながらそう言う千冬さん‥‥これは面倒くさいことになった。私は「はあ~」と、ため息をつき

 

「まあ、そのくらいいいですよ。できる限りのことは教える。ですが空中戦が上達するか否かは彼の努力次第ですから。それと私もそんなに暇じゃないので空いた時にいいですか?」

 

「かまわない。頼むぞ杉田」

 

「りょ~か~い」

 

まさかこの時代に来てまで教官をするとは・・・・・よけいなこと言わなければよかったな。そう思い私は重いため息をつく。すると千冬さんが

 

「ああ、そうだ。言い忘れていたがお前の紫電改のことなんだがな。とある企業の整備士に聞いたらすぐに新品同様に直してくれるとのことだ」

 

「そうですか・・・それは良かった。ところでその直してくれる企業ってどこなんですか?」

 

「確か・・・・・中嶋工業って言っていたな。なんでも創設者の社長が第三次大戦で戦闘機の整備をしていたらしい」

 

第三次大戦?それに中嶋って、まさか・・・・・

 

「っ!?あ、あのその創設者ってもしかして中嶋悟子さんじゃないですか?」

 

「ああ、そうだが、知っているのか?」

 

「はい。うちの隊長、疾風村正大尉の専属整備士で、343航空隊の整備長をしていた人だ」

 

因みにものすごい金持ちのお嬢様でもある。

 

「なるほど・・・どうりで紫電改の修理を引き受けてくれたわけだ・・・・」

 

「あ、あの。その創設者の社長は?」

 

「まだ生きている確か今年で還暦になるはずだがテレビでも見たがピンピンしていたよ。杉田、会いたいのか?」

 

「はい。今すぐにでも、それに彼女に少し訊きたいことがあるので・・・・・お願いできますか?」

 

「・・・・・・わかった。少し待っていろ」

 

千冬さんはそう言うと携帯を取り出して何かを話す。そしてしばらくして千冬さんは携帯を切ると

 

「問題ないそうだ。すぐに行ってこい。夜の9時までには戻って来いよ」

 

「はい。感謝します」

 

と、私は千冬さんからその会社の地図をもらいそして敬礼をしてグランドを出るのであった。そしてその後部屋に戻ると私は着替えて仕度をした後、学園を出てそして電車に乗りその中嶋工業へと向かうのであった。

 

「(待ってろ中嶋工業・・・・)」

 

 

 

 

 

 

一方、中嶋工業では・・・・

 

「あ、あの会長?今の電話は誰だったんですか?」

 

と、秘書らしき女性がそう言うと回転ソファーに座った女が

 

「ああ、少し私の知り合いの教え子が紹介したい生徒がいるんだそうよ?なんでもあったらびっくりする人物らしいわ」

 

「それでその方はいつ来られるのですか?」

 

「たぶん今夜中に来るわね。それよりも頼まれた飛行機はどう?」

 

「はい。ただいま最新の技術でレストア中です中嶋会長」

 

「そう・・・・」

 

と、そう言い窓を眺め

 

「(見た所、あの戦闘機の所属番号は偽物でもレプリカでもない・・・・・・しかもあの赤い一本のストライプ模様。もしかしてあの狂犬か?)」

 

と、その女はじっと窓の外に置いてある紫電改を見てそう思うのであった。

 

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