インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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今日は短めです


直球と変化球

「何とかIS学園に帰って来たね・・・・」

 

中嶋工業から戻った私は門限である9時ギリギリのところでついた。帰りの途中は順調に行っていたんだがIS学園の少し前の駅で問題があって少し電車がストップしたためその駅で降りて走ってIS学園に戻って来たのだ。そして学園の中に入ると・・・・

 

「ギリギリだぞ杉田。あと3分遅れていたら私の拳がお前の頭に落ちていたぞ」

 

と、そこには千冬さんがいた。てか、拳骨って容赦ないな・・・・まあ、元の時代でもよく軍規を破って源田のお袋さんに拳骨を喰らってたけど

 

「電車が混んでいてね。途中の駅で降りて走って来たのよ」

 

「そうか・・・・・で、どうだ。久しぶりに旧友に会えて」

 

「ええ、この時代に来て旧友に出会えるとは思わなかったわ。久しぶりに話ができたしこれほど嬉しいと思うことはないわ」

 

と嬉しそうに笑みをこぼすと千冬さんも安心したような笑みをこぼし

 

「そうか・・・・さて、お前はもうそろそろ部屋に戻れ。もうすぐ消灯時間だ」

 

「了解です教師殿」

 

と私は千冬さんに敬礼をし、部屋へと戻るのであった。そして部屋に戻る途中・・・・・

 

「あ、そう言えばロッカーにルガーを置いてきたのを忘れてた」

 

私は体育館のロッカーに拳銃を入れっぱなしにしているのを思いだし取りに行くのであった。外に行くときは銃刀法のせいで持ち運びができないからな。一応は銃刀所持の許可書を持っているのだが、それは元居た時代の代物なのでここでは役に立たない。そんなことを考えているうちに私は体育館へ付きロッカーのドアを開けるとそこには私が戦時中によく使っていたドイツの拳銃ルガーP08があり私はそれを腰に装着した。うん。やっぱりこの方が私にとってしっくりくるな

 

「さて・・・・戻るか」

 

そう言い私は部屋へ戻ろうとすると、何かの物音が聞こえた

 

「ん?なんだろう?」

 

この時間を考えてもロッカー室には私以外誰もいないはずだ。私はゆっくりと歩きだしその音のする方へ行く。そして私はその物音の正体に気付いた

 

「これって・・・・泣き声?」

 

そうその物音は何かのすすり泣く声であった。まさか幽霊じゃないかと思い私はルガーの安全装置を外す。と、言う以前に幽霊に弾丸が効かないのにそれを取り出す私って・・・・・・

そしてロッカーの角のあたりにつき、ゆっくりと覗くとそのすすり泣く声の主がいた。しかもそれは幽霊ではなくちゃんと足のついた女学生であった。しかもその女学生には見覚えがあった。

 

「う・・・・・ヒック…一夏の馬鹿・・・・・」

 

「(・・・・・・鈴音?)」

 

そうそこにはロッカーによりかかり泣いている鳳の姿だった。その姿に私は放っておくことができず彼女に近づく

 

「どうしたんだ鈴音さん」

 

と、話しかけると鈴音は私の方へ振り向くと

 

「ひぐっ…あ…あんた……杉田?なんであんたがここにいるのよ?」

 

「私はただ忘れ物を取りに来ただけよ。それよりあなたはなんでこんなところで一人泣いているのよ。何かあったの?よければ相談に乗るけど」

 

「じ、実は・・・・・」

 

と、私がそう言うと鈴音は涙を拭き理由を話す。なんでも彼女は幼馴染である彼と一緒の部屋にいたくて彼の部屋にやってきて交渉するが箒に強く断られる。だが問題はそこではなかった、問題はその後だ。彼女は一夏に子供の時の約束を覚えているかどうか訊き、一夏は約束を覚えていたみたいなのだがその内容を正確に理解できていなかったみたいだ。そしてクラス対抗戦の日を機会に一夏に勝負を挑んだということだ。だけどその約束って・・・・

 

「ねえ、鈴音一つ訊いてもいいかな?」

 

「なに?」

 

「なんで、『毎日私の酢豚を食べてくれる?』が愛の告白になるわけ?」

 

そう私が疑問に思ったのはその言葉だ。それが愛の告白にはとてもじゃないが聞こえない。すると鈴音は顔を赤くし

 

「だ、だって、日本だと「月が奇麗ですね」とか『毎日私の味噌汁を飲んでくれる?』て言う愛の告白があるでしょ?だから後者の言葉を中国風で言ってみたんだけど・・・・・・」

 

「いやいや。それじゃあわからないって。大体、今時そんな言葉を知っている奴なんてほとんどいないぞ?私の世代だって知らない奴が多かったし・・・・・・」

 

「私の世代?」

 

「ああ、いや、なんでもないわ」

 

なるほど・・・・鈴音は古風な言い方で一夏に告白したが一夏にはその意味が分からないでそのまんまの意味で受け取っていたということか・・・・・・・まあ、一夏が誤解するのもわかるわね

 

「鈴音・・・・これだけは言っておくわ彼には変化球は通用しないわよ。それにあなたなんでその時に素直に好きです。私と付き合ってください!って言わなかったの?」

 

「そ、そんなの恥ずかしくて言えるわけないじゃない///!!」

 

と、顔を真っ赤にしてそういう。

 

「でもさ鈴音。一夏のような鈍感野郎には直球じゃないと通じないと思うよ?ああ言うタイプ回りくどいのは絶対に通用しないしね。全くあいつはラブコメの主人公か!私の嫌いなタイプだな」

 

「す、杉田・・・・あんたそういう系の男子に何か恨みでもあるの?」

 

「まあね・・・・・いろいろと」

 

と、鈴音が苦笑してそう言い私はそう答える。全く鈍感な人間は疾風隊長だけだと思ったがここにもいたとは・・・・・まさか一夏って疾風隊長の子孫か?まあ、それよりも今は一夏のことね。

 

「まあ、ともかく鈴音あんたは次のクラス対抗戦一夏とやるんだろ?」

 

「うん・・・・」

 

「だったら絶対に手は抜くな。全力であいつに思いをぶつけろ」

 

「え?」

 

鈴音は私の言葉に目を丸くする。口調が変わったのもそうだが私の言った言葉で驚いたみたいだ

 

「ああ言うやつは全力でぶつかんないと鈴音の気持ちをわかってはくれない。それに中途半端な戦いはかえって自分を傷つけるだけだ。だからお前は全力であいつに思いをぶつけろ」

 

と、私は真剣な目で鈴音に言うと鈴音はこっくりと頷き

 

「わかったわ。今度のクラス対抗戦、あいつに全力でぶつかってみるわ。ありがとね清美」

 

と、そう言い彼女は走り出していったのだった。それを見た私は

 

「やれやれ・・・・いつの時代も恋する女って変わらないのね・・・・・」

 

と、そう言う。私にも恋をしたことがある。相手は・・・・内緒だ。だがその相手は私の気持ちに気付かない。そこで私は彼に模擬空戦を挑んだ。結果は完敗ではあったが私は文字通り全力でぶつかったため自分の気持ちに整理がつき心がすっきりした。例え叶わぬ恋であってもあいつと一緒に入れればそれでいい。そう思い私の恋は終わったのだ。

 

「さて・・・戻るか」

 

私はそう呟き、部屋に戻る。すると部屋ではルームメイトの簪がいた。

 

「清美さん。おかえりなさい。今日は遅かったけどどうしたの?」

 

「ああ、ちょっと用事があってな」

 

「そう・・・・・」

 

と、簪はパソコンをしながらそう言うと

 

「で、どう?簪の作っている専用機完成しそう?」

 

「うん。清美さんのおかげでだいぶ進んだけど、まだ微調整や細かい部品なんかの耐久性もあるからクラス対抗戦には間に合わそうにないわ」

 

「そうか。まあ、焦ってやったらそれこそ大きなミスとかするからな。あ、簪その調整私も手伝うよ」

 

そう言い私は椅子を出して簪の隣に座る

 

「ありがとう清美さん。いつも助けてもらって・・・・」

 

「別に礼を言われることはしてないわよ。私だって簪に物理の勉強とか教えてもらっているんだから持ちつ持たれつよ」

 

と、不適の笑みでそう言うと簪さんはにこっと笑い

 

「ありがとう・・・」

 

と、そう言い私と簪はIS作りの作業に入るのであった。そして一通り終わった後、私と簪はいつものようにアニメ鑑賞をするのであった・・・・・・・・

 

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