インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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クラス対抗戦

あれから数日後、とうとうクラス対抗戦が始まる日だ。私はいつものように目を覚ましベットから起きる。すると隣のベットでは簪が寝ていた。ベットに置いてあった時計を見ると時刻は朝の6時だった。二度寝しようと思ったが、あいにく目が覚めてしまってそれができない。朝ご飯までかなり時間があるし、だからっといって部屋でずっといるのも退屈だし簪の可愛い寝顔を見るという方法もあるがそれだとなんか変なのに目覚めてしまいそうだ。それはまずい。私にはそんな趣味はない

 

「仕方がない。少し学園の周りを散歩しに行くか・・・・」

 

寝ぐせでボサボサになった髪を掻き、私は静かに着替え部屋を出るのであった。そしてしばらく廊下を歩くと目の前に図書室があった。鍵は・・・・・開いている。私は図書室に入り、本を探す

 

「ハイテクな道具ができる中、本が昔のままなのは落ち着くな・・・・・」

 

そうポツリとつぶやく、最近はスマホでも本が読める時代になった。私は疾風隊長ほどの読書家ではないがスマホで見るよりもやはり本を取り読むほうがいいあの手に取ったずっしりとした本の重みを感じた時はその本を書いた人の想いが伝わる感じがしたからだ。そんなことを思いながら私はどんな本にするべきか探す。

 

「さて・・・・どれがいいかな?できれば記録物とかがいいわね・・・・・・・ん?」

 

その時、私は一つの本に目が留まった題名は

 

「『空の抜刀隊』・・・・・・作者は中澤凪・・・・・」

 

私はまるで運命に導かれるかのようにその本を手にする。

中澤凪・・・・・忘れもしない。同じ501戦闘隊、通称『抜刀隊』の仲間であり疾風隊長の三番機を務めていて、私のだちであり後輩であり最後の教え子でもあった。私は椅子に座りその本を読む。そこに書かれていたのはラバウル航空戦でのこと、そして欧州での戦いなどを細かに書かれた文章で凪の実体験が書かれてあった。そして次に書かれていたのは疾風隊長のことや私について書かれた文章であったそしてページの下には疾風隊長の写真が貼られてあった。そして内容は疾風隊長がどんな人物だったかそしてどんなに強かったのかが書かれていた。まあちょっとオーバーに書かれていたところもあったが仕方がない。彼女は隊長のことを心から敬愛していて周りから『忠犬』って呼ばれていたからな。そして次のページをめくるとそこには私について書かれた文があった。そして本の最後のあとがきにはこう書かれてあった

 

『疾風村正大尉が世界最強の戦闘機乗りであり名隊長なら、その副官を務めた杉田清美曹長は最凶であり、最高の名教官であります。もしあの二人が前線で戦わなければ戦争はもう少し長引いていたかもしれない。またあの二人がいたからこそ、私は終戦まで生き残ることができたんだと思います。すべては最後まであきらめないという信念を教えた疾風村正大尉と生き残る術や戦い方を教えてくれた杉田清美曹長には感謝してもしきれないくらいです。あの二人は私にとって命の恩人です』

 

「・・・・・・・」

 

私はそれを読み終えた時、なぜだか知らないが目から涙が出てきた。そして私から出た言葉は・・・・

 

「バカヤロ・・・・・」

 

と、私にはそう言葉しか浮かばなかったのだった。そして私は涙を拭き本をもとの場所に戻し、部屋へと戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「いいのか簪。試合見に行かなくても?」

 

あれから後、部屋に戻った私は簪と一緒に朝食をとった後、一緒にクラス対応戦の試合を見に行かないかと誘ったんだが・・・・・

 

「うん。気持ちはありがたいけど、私もうちょっと部屋で専用機の調整をしたいから。清美さんは私の代わりに楽しんできて」

 

と彼女は不敵の笑みでそういう。

 

「そうか・・・・それは残念だけど仕方がないか。でもあんまり無茶するなよ。気を張り詰めすぎて体壊したらシャレにならないから。じゃあ、行ってくるわよ」

 

「うん。ありがとう清美さん。行ってらっしゃい」

 

そう言うと私は部屋を出るのであった。そして部屋を出た後、私は廊下を歩き試合会場であるアリーナへ向かう。すると・・・・

 

「あ、キヨキヨ!」

 

「おはよー!清美さん!」

 

そこへ偶然に本音たちに出会う

 

「おう、おはようみんな」

 

と私は軽く挨拶すると癒子が

 

「ねえねえ知っている杉田さん」

 

「ん?何が?」

 

「ほらクラス対抗戦で優勝者したクラスには全員に学食の食券100枚が配られるってやつよ」

 

「ああ、それね」

 

そう実は対抗戦で優勝したクラス全員に学食の食券が配られるのだ。これは私たちにとっては吉報だ。食事代が浮く

 

「学食の食券100枚って夢のようね。今まで頼めなかった料理頼めるね。パフェ大盛とかさ!」

 

「あ、それいい~おりむーが優勝したらみんなでパーティーしようよ!」

 

「あ、それいいわね。そうだったら織斑君には是非とも優勝してもらいたいわね!」

 

三人はウキウキ気分話し合う。まあ気持ちもわからくはない。斯くいう私も少しウキウキしている。

 

「ねえ、清美も一緒に試合観戦しない?」

 

「ああ、そうしたいんだけどさ、試合を観戦する前にちょっとやりたいことがあるから、先に行っててくれない?すぐに行くから」

 

「そう?それじゃあ、キヨキヨ。私たち先に観客席に行っているからね~」

 

「ああ、じゃあまた後で」

 

そう言い本絵たちは先にアリーナへと向かうのであった。そして私は

 

「・・・・さて、試合を観戦する前に格納庫で紫電の調整でもしようかな・・・・」

 

あそこにはISの整備道具があるからな。なんだか知らないけどなんだか嫌な予感がしたからだ。だから何が起きた時いつでも万全にしなければならない。そう思い私は格納庫へと向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

格納庫

 

「・・・・よし。これでいいな」

 

と、私はISを展開し各部を細かく点検をし、異常かないか調べた後、私のISである紫電につけられている20ミリ機関砲や牽制用に装備されたレーザーガンやいつも装備しているルガーP08なんかを細かく調べたが異常はなかった。

 

「うん。これなら安心ね。さて試合を見に行こうかな。時間も押しているしな」

 

と、そう言い私はISをしまい観客席へと向かうのであった。そして廊下を曲がろうとしたときセシリアに出会った。

 

「あら、杉田さん。こんな所にいらっしゃったの?」

 

「ああ、セシリアか。こんなところへ何をしているんだ?もうすぐ試合が始まるぞ?」

 

「それはそうなんですけど織斑先生が箒さんとわたくし、そして杉田さんの三人は特別に管制室で観戦させて下さるそうなので」

 

「特別に?またなんで?」

 

「なんでも専用機持ちの方に経験を積ませるだとかそう言っていましたわ」

 

セシリアがそう言うと私は軽いため息をつく。織斑先生・・・・いくら何でも一部の物を特別扱いさせるのはどうかと思うぞ・・・・

 

「杉田さん?どうかしたのですか?一緒に行かないのですか?」

 

「悪い。さっき布仏さんたちと一緒に試合を見るって約束してな。悪いが遠慮させてもらう」

 

「あら、そう残念ですわ」

 

セシリアは少し残念そうに去っていった。そして私は観客席へと向かう。一方、管制室では織斑先生他山田先生、そして箒がいた。すると管制室からセシリアが入って来た

 

「お待たせしましたわ」

 

「ああ・・・・・ん?セシリア。杉田はどうした?」

 

「杉田さんなら、先約があるので自分はいいと仰られていましたわ」

 

「そうか・・・・・」

 

そう言うと箒が

 

「あいつめ、千冬さんの誘いを断るなんて薄情な奴だ」

 

と箒はそう吐き捨てる。それを見た千冬は軽いため息をつき、そしてスクリーンに映る自分の弟である一夏の姿を見るのであった。

 

 

 

 

一方、試合会場の上では激しい空中戦を繰り広げていた。それを観客席から見ている杉田は本音たちと一緒に試合を見ていた。

 

「ねえ、ねえ、みんな。どっちが勝つと思う?私はおりむーに今夜の食堂のパフェ賭ける!!」

 

「あ、それ面白そう。じゃあ私も!」

 

「私は鈴音さんにパフェとプリンをかけるわ!!」

 

と、隣で本音たちがそう賭け事をし始める。すると本音は

 

「ねえ、キヨキヨはどっちに賭けるの?」

 

「私は、そうね・・・・・・私はこの勝負、引き分けと予想するわ。だから片一方には賭けないわ。あ、それと賭けるものはIS学園特製羊羹よ」

 

「え?なんで引き分けるってわかるの清美?」

 

「ただの勘よ。あ、私、ジュースが無くなったから買いに行ってくるわ」

 

そう言い私は席を立ち販売機のある場所へと向かうのであった。階段を降り私は自販機の前に立つ

 

「さて・・・・・何にしようかな?」

 

コーラにするか・・・それともラムネににするかそれとも大人しくお茶にするか私は悩み考えていた。因みに試合はたとえ観客席じゃなくても廊下についてあるモニターで見ることができるため今私が立っている

自販機のモニターでもその様子が見れるのだ。

 

「さて・・・・一夏の奴、どう戦うのかしらね」

 

と、私はふっと笑うのであった。

 

 

 

 

 

一方、一夏と鈴音はというと、先ほどまで一夏が鈴音に接近戦をして短期戦にもちこもうとしたのだが

 

「甘いわね、一夏!!」

 

と、そう言った瞬間、鈴音のISである 甲龍のアンロックユニットから不可視の砲弾が織斑を襲う。一夏は不可視の砲弾に咄嗟に反応できず最初の一撃を諸に食らってしまう。 

 

「いてて・・・・何だよあれは・・・・」

 

一夏は頭をさすりながらそう言うと管制室では

 

「なんだ、今の攻撃は!?」

 

「衝撃砲ですね。空間に圧力をかけて砲弾を打ち出す武器です」

 

「わたくしのブルーティアーズと同じ第三世代兵器ですわね・・・・」

 

「・・・・・」

 

山田先生の言葉にセシリアがそう言う中、千冬は無言のまま一夏を見守っていた。そして自販機の傍にあるモニターで見ている杉田もコーラを飲みながら

 

「あれが衝撃砲ね・・・・・砲身も砲弾も見えないし、しかも射角が無制限か・・・・・ある意味死角なしの大砲ねあれは・・・・」

 

と、鋭い目線で見ていた。そして一夏は体を起こし鈴音を見る

 

「(くそ、あの衝撃砲をかいくぐって接近するにはどうすれば・・・・・ん?そう言えば前に杉田さんが・・・・)」

 

と、一夏は前に杉田と一緒に模擬空戦をした日のことを思い出した。

 

 

 

 

数日前のある日の放課後の第3アリーナで、杉田は一夏に空中戦の基礎を教えていた。そして杉田は一夏のおでこにデコピンをする

 

「いたぁ!!」

 

「ドあほ!何度言えばわかるのあんたは!空戦の中、敵に真っ向から突進する奴がいるか。死にたいのか!?」

 

「だけどさ。俺のISの武器といえば千冬姉と同じ接近戦の武器しかないんだよ。やっぱ剣を持ったら接近して攻撃するしかないだろ?」

 

「それはそうだけど。馬鹿正直に相手に突進するのは落第点だ。しかも空中戦の際。あんたは馬鹿正直に動きすぎるあれじゃあ、すぐに敵に読まれるわよ。仮にだ。もし相手の攻撃を躱し敵の目の前に来たらあんたはどう思う?」

 

「え?それはやった!って思うけど?それに相手の目の前に来れば後は一撃を加えるだけだし」

 

「その時にその一撃を躱されたら?もしかして相手がまだ奥の手を持っていたらどうするのよ?」

 

「・・・・あ」

 

杉田の言葉に一夏は言葉を失う。そして杉田はため息をし

 

「別に近距離戦が悪いとは言わないよ。でもあんたの場合は正直すぎる動きが多いのよ」

 

「じゃあ、どうすればいいんだよ」

 

「簡単さ、フェイント、駆け引きなんかして相手を翻弄しろ。空中戦の基本だ。そして相手のスキを突き懐に忍び込み叩く。これも空中戦の一つの手よ。まあ、要はいかに相手のスキを突くか、またどうやったら相手に自分の戦いの領域に引きずり込めるかが肝心よ。あんた自分の姉に何か教わったでしょ?それを使いながらやってみなさい」

 

そう言い、杉田はISをしまい寮へと戻ってしまった。

 

 

 

現在

 

「(相手のスキをついて接近・・・・・・・できるか?いや、やるしかないんだ!)」

 

そう思い一夏は鈴音の方へ飛び立ちそして

 

「鈴」

 

「なによ」

 

「本気で行くからな」

 

とそう言う一夏に鈴音は「そんなの当り前じゃない!」と言おうとしたが、一夏の真剣な目を見た鈴音は

 

「(あの目・・・・・こうなったら私も本気を出さないとね。前に杉田に言われたように全力で・・・・・)いいわ!格の違いを見せてあげるんだから!!」

 

と、そう言い鈴音は一夏に向かってビーム砲を撃ちまくる。そして一夏はそれを避けつつ相手のすきを窺う。そして・・・

 

「(よし、今だ!!)」

 

と、そのまま鈴音に向かって突進する。それを見た鈴音は

 

「あんた馬鹿じゃないの!動きが見え見えよ!!」

 

と、そう言いしょうげく方を構えるが、その瞬間一夏は急スピードで彼女の左下へと旋回し回り込む

 

「なっ!?」

 

急な動きに鈴音は驚きそこに隙が生まれた。それを見た一夏はその瞬間を見逃さず、以前に姉である千冬に教えてもらった覚えた瞬時加速を使って鈴に急迫する。そして一夏が雪片で鈴を攻撃しようとしたっ瞬間、二人の間に大きなビームが通り過ぎグランドに着弾し大きな砂煙を上げる

 

「なに?」

 

いきなりのことに一夏は鈴音はおろか試合を見ていた観客も驚く。そして管制室でも緊急を知らせるアラームが鳴り響く

 

「な、何!?何が起きたんですの!?」

 

「一夏!?」

 

セシリアと箒がうろたえる中、山田先生は

 

「システム破損!何かがアリーナの遮断シールドを貫通したようです!!」

 

「一体どうなっている!?」

 

千冬がそう言う中、一夏たちはその遮断シールドを貫通したものの正体を見ていた。それは・・・・

 

「なによ・・・・あれ」

 

「あれって・・・・ISなのか?」

 

と、二人が目にしたものはまるで獣のような異形な形をしたISであった・・・・・

 

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